LUNA The Shadow Dust

【るーな しゃどうだすと】

ジャンル アドベンチャー
対応機種 Windows 7,8,10(Steam)
Mac OS X 10.9+(Steam)
Nintendo Switch
メディア ダウンロード
発売元 Coconut Island Games
開発元 Lantern Studio
発売日 【Steam】2020年2月13日
【Switch】2020年10月22日
定価 2,050円(税込)
プレイ人数 1人
レーティング CERO:A(全年齢対象)
セーブデータ 1個
判定 なし
ポイント プレイできるアニメーション
ほぼノーヒントの謎解きゲー


概要・特徴

製作人数4人で作り上げたADVゲーム。背景・キャラ・モーションのすべてがアニメーションで描かれている。 部屋に仕掛けられた謎を解き、塔のてっぺんに上っていくことが目的。

システム

  • 2つのキャラクター
    • 本作は謎解きゲー。制限時間やライフといった制限はなく、ゆっくりと「Üri」と「Layh」をそれぞれ操作して、先に進む方法を探る。
    • ギミックを調べさせると何かしらのアクションをしてくれる。はしごや段差を調べればのぼり、スイッチがあれば押したりする。
    • 1度に両方を操作することはできず、PCの場合はスペースキー、Switchの場合はRボタンで操作するキャラを入れ替える。
  • Üri
    • フードをかぶった少年。
    • 重いものを押して動かせる。スイッチやレバーといった、複雑な機械を動かすのもÜriの担当。
  • Layh
    • 月に4本足が生えた犬のような生き物。
    • はしごは登ることができるが、大きな段差を登ることはできない。少年とは異なり高いところから落ちることもできる。
    • 壁に映った「影」を足場にして登れる、体が小さく狭いエリアに行ける、とった特徴があるので、少年がいけないようなエリアに立ち入らせて行動させることもできる。
  • ゲームの舞台
    • 本作は塔を頂上にまで上りきることを目標としている。塔を構成する各部屋の出口を探したり作り出すことで攻略し、塔を段々と昇っていくことになる。
    • 部屋から出るには障害物を取り除く必要があったり、犬を扉の裏道にまわらせて鍵を開かせたり、特定の音楽を演奏したりなどと攻略パターンは多様。
    • 入り組んで見えるが、部屋の構造は完全なる一本道。部屋をひとつクリアすることで自動セーブされ、塔を少しずつ登っていくアニメーション演出が入る。
      • クリアした部屋は、チャプター選択でいつでも遊びなおすことができる。
    • 総プレイ時間は3~4時間ほどと思われる。

評価点

  • 美術的な表現
    • 本作の最大の特徴。ゲーム中の何もかもがアニメーションで表記される。
    • カクつきが一切ない。1秒につき12フレーム、各フレームも3枚のレイヤー絵を使用しているとのこと。
    • 暗闇と暖色のコントラストで表示される背景を見ているとどこか安心感がある。色使いや光の表現にも力を入れており、まばゆい照明から、隙間から漏れる暖かい光まで様々なタイプの光が楽しめる。
    • 攻略することになる部屋のひとつひとつが、絵画として成立できそうな内容。月光と闇をベースとしたグラフィックをメインにしつつも、鮮やかなステンドグラスだったり、四季による植物の装いの変化といった別のタイプのアクセントも用意されている。
    • BGMも、フルートを主体としたリラックスできる類のもの。
  • 部屋ごとに完結する謎解き
    • 遠くの部屋へと行き来したり、アイテムを探す必要はない。主人公たちが閉じ込められている部屋の中にほぼ確実に先に進むために必要なギミックが存在する。

賛否両論点

  • 謎解きを主体としたゲーム性
    • 徹頭徹尾、謎解きで先に進むゲーム性。ゲームをすすめるにはひとつひとつ謎を解いていく必要がある。さりげないヒントがゲーム中に表示されることもあるが、基本は試行錯誤が必要。
    • 回答を教えてくれるモードは一切ない。謎ひとつひとつが理不尽すぎる難易度ともいえないし、先に進めたときの感動はあるだろうが、ゲームは完全な一本道なので察しが悪いと詰んでしまう可能性も否定できない。
    • 頂上近くで、時計の針を所定の時刻にあわせる必要があるが、どういった時刻にするべきかのヒントが離れた場所にこっそりと描かれているので気づきにくい。

問題点

  • 動作が非常にもっさり気味
    • 少年Üriと犬Layhの移動速度が遅い。はしごを登るシーンがちょくちょく登場するが、登りきるまでかなりの時間待つ必要がある。
    • Üriに何かギミックを動かさせている間に、Layhを歩かせたりすることはできる(逆もまた然り)のだが、バグが発生してどちらかのキャラが消滅することもあるので、あまり多用はオススメできない。
  • 誤操作しやすい
    • 物体が密集していると、主人公たちがアクションの対象を誤爆しやすい。
    • 例を挙げると、段差を上った先にさらに上るべき段差があるような状況では、段差を上りたいのに降りてしまったり等。
      • サボテンとカラスの影が、影に同化したLayhに襲い掛かってくる一幕があるが、ここではすばやく正確な操作をする必要がありイライラする。
  • ストーリーは実質存在しない
    • ゲームの節目節目にあるムービーにより、最低限のストーリーが展開されるのだが、ゲームの世界観や設定を詳らかに説明するものではない。
    • 宇宙船から飛来したÜriがサルのような獣人に育てられたこと、塔のてっぺんに上り月の光を取り戻さなくてはならないこと、ぐらいしか読み取れない。とにかく情報が少ないので考察の余地もあまりない。
    • あくまで雰囲気を楽しむためのものと考えたほうがよいか。一応、ゲームへの理解や進捗を妨げるものではないし、文字や言語も一切登場しないので軽い気持ちでプレイはできるが。
  • ほぼ一本道で自由度は少ない
    • 先に進むためにすべきことはほぼ決まっている。攻略チャートが実質一本道であり自由度は弱い。
    • すべきことに気づけるまでは楽しめるかもしれないが、一度クリアしてしまうと楽しさが大幅に減ってしまう。何かを収集するといったやりこみ要素もほとんど用意されていない。
    • 途中にある特定の場所を調べるとエンディングが分岐する程度。

総評

ゲーム全体が謎解きを主体とした一本道構造のADVである。これといったストーリーやヒントがなく攻略には勘のよさを問われるので骨が折れるが、豊富な作画枚数から成るアニメーション、暗闇と暖色で作り出される暖かい世界観が特長。

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最終更新:2022年07月29日 14:30