PictoQuest
【ぴくとくえすと】
ジャンル
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パズルRPG
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対応機種
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Nintendo Switch Windows(Steam)
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メディア
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ダウンロード専売
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発売元
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Plug In Digital
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開発元
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NanoPiko
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配信開始日
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【Switch】2019年11月7日 【Win】2020年2月4日
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定価
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【Switch】1,080円 【Win】820円
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プレイ人数
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1人
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セーブデータ
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1箇所・オートセーブ方式
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レーティング
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CERO:A
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判定
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なし
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ポイント
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RPG風のイラストロジックゲーム 問題数と難易度は大分控えめ あってないようなRPG要素
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概要
フランスのパリに本社を置くメーカーであるPlug In Digitalからリリースされたダウンロード専売ソフト。スマートフォン向けアプリゲームとしても配信されている。
ジャンルは『ピクロス』に代表されるイラストロジックのパズルゲームだが、RPG風の要素が加えられている。世界観や問題の絵柄がすべてファンタジー絡みなのも特徴。
小国「ピクトリア」から妖術使いの手によって白紙されてしまった絵を取り戻すため、勇者2人が活躍するというストーリー設定。
男女の勇者のどちらかを操作キャラとして選択できるものの、どちらを選んでもシナリオやゲーム内容の相違はない。
ゲームルール
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ゲームの流れ
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主人公を操りMAP形式で表示されたフィールドを順番に進んでいく。MAPは原則として一本道でシナリオ等の分岐はしない。
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フィールドは進行必須の「通常問題」と、進行には影響しない「特殊問題」「以前に通過したフィールドへのワープ」「ショップ」がある。
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特殊戦闘以外は何度でも再利用(問題の再プレイ)が可能。クリアした通常問題のフィールドにはアニメーションによる絵柄が表示される。
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問題はスタンダードな白黒ロジックのみで、カラーロジック等の問題は存在しない。
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問題のサイズは「5×5」「10×10」「15×15」「縦15×横20」「20×20」の5種類。MAPを進むにつれ問題のサイズが増してくる。
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問題の解き方についてはここでは割愛するが、「一度塗ったマスのキャンセルができず、誤ったマスを塗ると自動修正がかかる」タイプのルールである。
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通常問題と特殊問題について
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通常問題においては「宝箱を開く系」のものと「敵と戦う系」のものがあり、それぞれのルールに若干の差異がある。
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前者において誤ったマス塗りをすると、クリア後のコインが減額されるペナルティ。この問題においてはダメージを食らう要因はない。
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後者においては「カーソルを特定位置に動かす」「誤ったマス塗りをする」といった行動をすると、敵の攻撃が入りダメージを食らう場合がある
ダメージは攻撃空回りによる不発で済んだり、クリティカルにより通常の倍のダメージを受けたりする場合がある。どのダメージを受けるかはランダムな模様。
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特殊問題はノルマが発生するという点が通常問題と異なる。出題される問題はすべて通常問題からの流用となる。
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ノルマを達成できなくともクリアは可能だが、後述のアイテムが貰えないペナルティ。なお、該当の特殊戦闘はクリアすると二度とプレイできない。
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主人公には初期6段階のライフが設定されており、問題中にライフがすべて失われると敗北となってしまう。
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敗北したとしてもゲームオーバーにはならず再挑戦かMAPに戻されるのみで済む。戦闘を終えるとライフが全回復している。
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通常戦闘をクリアすればそれに応じたコイン数枚が獲得でき、特殊問題をノルマ達成でクリアすれば何かのアイテムが獲得できる。
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買い物とアイテムについて
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フィールドのショップにおいて、それまでに獲得したコインと引き換えに様々なアイテムが購入できる。
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所持できるアイテムは最大5つまでで、アイテムの売却も可能。特殊戦闘で獲得したアイテムは、ショップから引き取る形での無償獲得となる。
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ライフの最大値を2段階増やすアイテムもあるが、これは購入次第に即効力が発揮される。なお、このアイテムは作中で2回しか購入できない。
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購入(獲得)した所持アイテムは問題中において使用可能で、アイテム消費と共に何かの効力をもたらしてくれる。
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効果としては「消費したライフの回復」「空白マスの一部を塗りつぶしてくれる」など。アイテムを使用しても消費する以外でのデメリットは特になし。
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アイテムの入手手段はショップだけでなく、パズルを解いている最中に現れるアイテムマークがついている列の黒マスを全て塗りつぶすことでも手に入る。
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ただし、アイテムマークはその列が確定できない状態でも現れるため、欲張ったがゆえに塗り間違いをしてペナルティを受ける可能性もある。また、アイテムマークは時間経過で消滅する。
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操作体系
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一般的なイラストロジックと同じ、問題の基本操作は「カーソル移動」「マスの塗りつぶし」「×印」が主となる。なお、仮塗りにあたる操作は存在しない。
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アイテムを所持している場合は問題中に任意で使用できる。ただし、一部の特殊問題ではアイテムの使用が封じられるノルマがある。
評価点
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イラストロジックとしての安定した面白さ
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全編通してスタンダードな白黒イラストロジックであり、遊びやすさという意味では優秀な部類に入る。
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画面はしっかりと見やすく、ヒントの自動チェック機能も完備。誤ったマス塗りをすると上記のペナルティと共に自動修正されるため、多少のごり押しクリアも効く。
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ファンタジーRPGな絵柄と世界観
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問題クリアで完成する絵柄がすべてファンタジーRPGに絡むもので統一されているのは、他ではあまり見られない特色といえる。
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世界観に関してもファンタジーRPGの王道で、それに合った住民や敵モンスターが複数登場。ショップの亭主をオークが担当している点は変わり種かもしれない。
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簡素な展開ではあるものの、勇者2人が黒幕を倒すまでの経緯が描かれている。なお、殺伐とした雰囲気はなく、全編通してゆるいノリでの描写となる。
問題点
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問題数と難易度は大分控えめ
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収録問題数はすべて集めても100問のみで、同価格帯の同ジャンルと比べてもプレイボリュームは劣る。
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難易度自体も控えめなため、このジャンルに慣れたプレイヤーならばアイテムを使用する機会がほとんどないままにオールクリアできてしまう。
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RPG要素が弱い
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一見では意欲的なRPG要素だが、実際のプレイではさほどゲームに絡んでおらず、要素としての弱さが目立つ。
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原則一本道進行なため寄り道をする楽しみはほとんどなく、何かを育成・発展・強化などをする楽しみもほぼなく、売りであろうRPG的なエッセンスが感じにくい。
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RPGらしい要素を大きく挙げるならば「絵柄や世界観がファンタジーRPG一色」「ライフ制によるダメージ」「アイテムが使用できる」位のものでしかない。
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一応次に攻撃してきそうな敵に先制攻撃してHPを減らしたり攻撃までの猶予を伸ばす作戦もあるものの、そんな回りくどいことをするよりかは問題を完成させた方が手っ取り早い。
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ネタバレ注意
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エンディングに至っては一枚絵と数行程度のメッセージのみで、クリア後の後日談やスタッフロール、100%クリアのご褒美も存在しない。RPGとしてはいかがなものか。
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クリア時間の記録と仮塗りが非搭載
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従来の同ジャンルでは大方搭載されている「問題のクリア時間の記録」がなく、高嶺を目指す目的ができない。
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そのため、一度クリアした問題を再度プレイする理由に乏しく、よほどの致命的の操作ミスをしない限りは誰がプレイしても同じ結果でのクリアとなる。
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一応はコイン稼ぎという目的はあるものの、本作はアイテムを使用しなくとも余裕をもってクリアでき、そのアイテムもランダムではあるものの現地調達可能なので、やはり理由付けとしては弱いところ。
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マスの仮塗りができないため、慣れているプレイヤーにとっては若干面倒に感じる。もっとも難易度控えめなので、そこまで深刻な問題点ではない。
総評
イラストロジックとしての面白みは安定している反面、ボリュームの乏しさやRPG要素の弱さがどうしても目についてしまう。
良くいえば初心者向けといえる内容なので、イラストロジックに慣れていないプレイヤーにとっては入り込めやすいといえる。
最終更新:2021年07月23日 15:36