リトルドラゴンズカフェ -ひみつの竜とふしぎな島-

【りとるどらごんずかふぇ ひみつのりゅうとふしぎなしま】

ジャンル ドラマチック冒険生活ゲーム

対応機種 Nintendo Switch
プレイステーション4
Windows 7/8.1/10(Steam)
発売元 【Switch/PS4】マーベラス
【Win】Aksys Games
開発元 【Switch/PS4】トイボックス/アプシィ
【Win】Aksys Games/トイボックス/ピコラ
発売日 【Switch/PS4】2018年8月30日
【Win】2018年11月15日
定価 【Switch/PS4】5,800円(税別)
【Win】6,290円(税込)
プレイ人数 1人
レーティング CERO:A(全年齢対象)
判定 クソゲー
ポイント 2018年クソゲーオブザイヤー据え置き機部門次点
早朝から深夜まで働く過重労働体験ゲーム
一方でシステムを理解すると就寝ゲー
頻発するロードに劣悪な操作性
すぐサボるスタッフ&怒って帰る客
無意味・不親切・イラつく仕様の数々
クソゲーオブザイヤー関連作品一覧


概要

牧場物語』生みの親が送るオリジナル完全新作!
…と大々的に宣伝され、発売された本作。
Switch発売後、『牧場物語』新作が発表されない中、本作を期待して購入した人も多かったと思われる。

同ジャンルでは開発元が同じ『ホームタウンストーリー』があり、こちらも本作同様牧場物語ファンから期待されていた。
この時点で嫌な予感を察知したあなたは正しい。

『牧場物語』とは異なり、牧場・農業・恋愛・結婚といった要素は存在せず、カフェの経営を行うことがゲームの主な目的となっている。


ストーリー

むかしむかし、はるか遠い国でのお話。

大陸のはずれの小さな橋でつながった島に、その小さなカフェはありました。

近くを通る旅人たちの憩いの場として繁盛していたといいます。

カフェで料理を振る舞う母親とそれを手伝う双子の子供たちは、

お客さんたちの笑顔に囲まれながら安らかな日々を過ごしていました。

そんなある日、母親が目を覚まさなくなってしまったのです。

途方にくれる双子の前に、突然現れたのはあやしい老人(以下じいじと表記)。

双子たちは、わらにもすがる気持ちで老人に頼ります。

老人は輝く光の中からドラゴンの卵を取り出して言いました。

「母さんのからだにはドラゴンの血が流れていると聞いたことがある。

この卵から孵るドラゴンが母親の命を救う鍵になる。」

双子は半信半疑です。

それでも自分たちにできることをやるしかありません。

まずは腹ごしらえとご飯を食べていると、カタカタと卵が動き始めました。

こうして、物語の鍵を握る、愛くるしいドラゴンが誕生したのです。

ほとんど何もできない双子の兄妹が母親を救うため、奮闘する日々のはじまりです。

(パッケージ内マニュアルより)


特徴

  • 本作は主に冒険パートとカフェ経営パートで構成されている。
  • レシピを増やしてカフェで提供することで評価が上がり、それに応じてストーリーも進行する。
    • このゲームにおける本編ストーリーは最初と最後しかなく、それ以外は各ゲストの個別シナリオである。
  • 冒険パート
    • 外に出ると高低差のあるフィールドが広がり、ストーリーの進行によって探索可能範囲が広くなっていく。
    • 島内には茂みや木・岩場・洞穴・釣り堀などがあり、採取や釣りによって食材を収穫できる。
      • カフェでは客に提供する料理に収穫した食材を使用するため、毎日食材探しに出る必要がある。
    • また島のいたるところにレシピのカケラが配置されており、4つ揃えるとレシピを復元できる。
    • フィールドにはモンスターがいる。
      • ズッキドン…プレイヤーを襲ってきて、持っている料理を食べられる。倒すと肉が手に入る。
      • ヤキドリ…臆病な性格で、近づくと逃げていく。プレイヤーが体当たりすると肉が手に入る。
      • 以上2種類のみ。その他は色と大きさ違い。ヤキドリにいたっては敵ですらない。
  • カフェ経営パート
    • カフェにはモブとして来店する客とゲストとして来店する客がいる。
    • ゲストはそれぞれ何らかの悩みを抱えており、カフェのメンバーたちと解決していく。
    • カフェでは料理を作ることができるほか、接客の手伝いもできる。客からは料理の持ち帰りを頼まれたり、食材をおすそ分けしてもらえたりする。
    • スタッフは時折サボる。サボると店が回らなくなるため、主人公が注意しに行く必要がある。
    • 深夜12時になると1日の評価を強制的に見せられる。
    • カフェの隣では畑といけすがあり、食材探しや釣りで新たな食材を見つけることで収穫できる食材の種類も増えていく。
  • ドラゴン
    • ドラゴンはプレイヤーの食材探しをアシストしてくれる存在。
    • 料理をあげると体力回復ができるほか、料理に含まれるドラゴン色素によってドラゴンの色を変えることができる。
    • 料理をあげた翌日、寝床にドラゴン肥料ができて、畑やいけすにまくことができる。収穫時期を早めたり、採れる食材のランクが上がったりする。
    • ドラゴンに乗れるようになると、高台の岩場や離れ小島に探索ができるようになる。
  • 双子の部屋
    • 自室ではストーリーの再確認や、ベッドで寝ることでセーブができる。
    • ストーリーは自室で寝ることで進む場合がほとんどである。

問題点

  • テーマとゲーム内容の乖離
    • そもそもジャンル名にも記載されている冒険生活になっていない。
      • 冒険感が出るのは新しいエリアが開放されたときぐらいで、基本は食材を採取するだけのフィールドである。
    • カフェ経営はお金の概念がないので経営していないし、カフェの雰囲気や見た目も全く変わらない。
      • 労力に見合った報酬が何もないので、カフェ経営を行う理由がわからない。
      • カフェの増築ができる*1上方向に。1階カフェが広くなるわけではないので、代わり映えしない。この手のゲームにありそうな内装変更もない。
      • ちなみに4階に上がるには3階にある梯子を使用しなければならないが、そんな説明は一切されない不親切ぶり。
    • 冒険という名の採取、カフェで手伝いとサボるスタッフへの注意を繰り返す単調作業を毎日行うだけの内容なので、変化がなさすぎてすぐに飽きる。
  • 早すぎる時間経過
    • フィールドのあちこちを廻らせて採取させる仕様なのに、スタッフがサボるたびに一々カフェに戻るので、移動に時間がかかる。そのため、あっという間に夜になる。
      • 毎日朝6時から深夜まで働くブラック企業も真っ青な世界が味わえる。公式ページを見ても、朝6時から働き、深夜0時30分に就寝する生活が推奨されている
  • ロード
    • イベント中に頻繁にロードが挟まれる。
      • イベント開始前→イベントの合間→イベント終了時と何度もロード画面が現れる。
      • ロード自体は3秒程度だが、真っ黒の画面に「ロード中・・・」の文字と、白いバーが幾度も挿入され、乾いた笑いが出てくる。
    • カフェと外の行き来は背景ありのロード画面だが、こちらのロードの方が長い(5秒前後)。
      • 物語が進行すると、冒険とカフェの経営で頻繁に往復が必要となり、その度に長いロードに待たされることとなり非常に苦痛。
  • 操作性の悪さ
    • ボタンを押すと踏ん張るような動作の後にジャンプする。
      • ジャンプがワンテンポ遅れるうえに段差のところで引っかかったり、空中でカクカクしたりして登るのに苦労する。
    • ドラゴンもプレイヤーの思ったように上昇してくれないし、ボタンが時々反応しない。
    • ほぼすべての行動が同一ボタンのため、プレイヤーの意図しない操作になる。
      • Switch版の場合、「捕まえる」・「ゆする」・「刈る」・「狩る」・「拾う」・「ドラゴンに乗る」などすべてがAボタンに集約される。
      • カフェ内においても「出る」と「話す」が一緒なので、入口近くに立つサボりキャラを叱ろうとしたら外に出た→ロードのコンボが頻繁に起こり得る。
  • 分かりにくい地形
    • そもそもゲーム内にマップがない。一応パッケージの内側と公式HPにざっくりとしたマップがある。ゲーム内に入れとけよ
      • 「ポアト草原」「ラルミの森」など名称は設定されているらしいがゲーム内では「草原」「森」としか表示されない。
      • 最後に行けるようになる火山はわかりやすい地形…というか最後なのに一番しょぼいフィールド。
    • 自分の身長より低い段差は跳び越えることができるのだが、斜面に横からショートカットしようとすると見えない壁で登れない場所がある。
    • 自分の身長より高い場所に降りられる箇所があり、窪みに落ちたが最後、逃げ場がなくなり敵から総攻撃を受ける。
  • 料理を奪う敵
    • ズッキドンというイノシシのような敵がおり、主人公に頭突きしてきて持っている料理を食べてしまう。
      • 高台に逃げようとすると、ジャンプの仕様のせいで段差に引っかかり、上に登れず複数回頭突きされてどんどん食べられる。回数制限なしな上に敵はスムーズに段差を行き来する。
    • このゲームに武器や戦う概念がないので、プレイヤーにできるのは逃げるか、ドラゴンに指示して倒させるかしか選択肢がない。
      • 序盤はドラゴンが幼いため逃げるしかできないし、ドラゴンに指示した場合、主人公はその場に立ち止まって口笛を吹くので、敵がこちらに気が付いた状態で指示すると頭突きされるリスク大。
  • 収穫できる食材
    • 島に点在する茂みや木・岩場・洞穴などから食材を手に入れることができるのだが…。
      • 茂みや木から野菜・果物が採れるのはまだわかるが、岩場で小麦粉や調味料、洞穴から肉や野菜が収穫できてしまうのは首をかしげる。
      • 釣りも動きに合わせてボタンを押すだけで、駆け引きのようなものはない。
    • カフェに隣接する畑や海岸のいけすでは、採取や釣りで見つけた新たな作物・魚をボタン一つで収穫できる。ちなみに畑やいけすでは、肥料をやる・収穫する以外何もできない。
      • 畑で肉や調味料も当たり前のように収穫する。
      • 序盤は食材の種類が少なく、食材一つにつき複数個収穫できるが、新しい食材が増えていくと食材一つにつき一つ以下の収穫が増えて、個々の収穫量が減少する。結果食材不足に。
  • カフェにおける問題点
    • スタッフとすれ違うことができない。
      • すれ違えないだけならまだしも、主人公がぶつかるとスタッフに押し戻される。いつの時代のゲームだこれ?
      • だが、スタッフ同士は普通にすれ違っているため、主人公だけ無能なスタッフに仕事を妨害されるようでイライラする。
    • 効率の悪い接客
      • 「注文を取る」・「配膳する」・「片付ける」と一度にできる作業がどれか一つだけであり、注文を取りながら片付けができたりはしない。
      • スタッフに指示もできないので、客が注文を待っているのに近くで片づけをしたり、料理ができているのに机の片付けに向かったりする。優先順位が違うだろ!
      • 接客中にサボりを注意できない。例えば、注文を取った後であればコックに伝え終わるまでサボりを叱ることができない。
      • 「配膳する」・「片付ける」は主人公だけなぜか鈍足になる。料理や食器を運んでいるためだろうが、他のスタッフの足は遅くならない。おまけに店内を歩き回るとスタッフと客に妨害される。
    • 来店するモブ客がおじさんだけ。ゲストを除き女性や若い人は一切おらず、なぜか中年男性しか来ない。
    • 料理の作成時にリズムゲームが挿入される。
      • これ自体は判定もゆるく、作業感をある程度軽減してくれるが、料理は一つずつしか作れないため、料理を作るたびにリズムゲームを強要される。何度もしていると作業感しかでてこない。
      • ちなみに、コックが作っているのが客に提供する料理であって、主人公が作ることができるのはドラゴンのエサのみ。
    • 中盤あたりからプレイヤーの手伝いがあっても、まともに店が回らなくなる
      • 大量に表示される注文に対し、慢性的な食材不足、ノロノロ非効率な接客とスタッフのサボり、料理が出てこず怒って帰る客を見ているとイライラ度MAXに。
      • 結果、スタッフの働き:ピンチ!!と、お客様の声:いまいちを何度も見ることになる。
  • キャラクターの性格
    • 序盤からキャラクターの癖が強すぎて、感情移入できないどころか不快なものになってしまっている。
      • はじめにスタッフとして仲間になるキャラクターは食い逃げ犯、その後も怒りに任せて店の備品を破壊するキャラクター等。お金の概念がないので、来店する客は全員食い逃げしている状態だが
      • 問題行為を反省してまじめに働いてくれればいいのだが、繰り返す上に仕事は当然のごとくサボる。
    • キャラクターとの親交度の概念はなく、サボりが治ることはない。冒頭ではアシストしてくれていた双子の片方もサボる…というか客がいるのに掃き掃除をしている。
    • ドラゴンが時折喜んだり、怒ったり、がっかりしたりするが、説明がないので何に対して感情を表しているのか不明。
      • 唐突に感情が出るので意味は何もないと考えられるが、原因が何もないのに怒ったり、がっかりされてもプレイヤーの気分がいいものではない。
  • 中身のないストーリー
    • 上述のストーリーを参照しても、長いだけで意味が分からない。実際にプレイしても意味が分からない。
      • 「できることをやるしかない」→「まずは腹ごしらえ」も突っ込み所。
    • 母親は冒頭で病気になって寝込んだ後、最後の最後までストーリーに絡まない。
      • しかも「みんなで絆のメロディを奏でよう」→「スタッフクレジット」と起きる描写もなくゲームの終了を告げられる。母親はストーリー中最後までハブられている。
      • ちなみにまだ母親が起きてもいない段階で、来店した客から「母ちゃんが起きてよかったなあ」と言われることがある。
  • 終盤に近づくにつれて気づき始めるコンセプトの崩壊
    • 1人接客した時点で1日の評価が付くため、朝に肥料をまき、畑といけすで収穫して、カフェで客が食事をとったのを確認して、忙しくなる昼前にさっさと就寝してストーリーを進めるのがこのゲームの最適解である。
      • この方法だと、カフェの評価が下がりにくく*2、食材も消費しないのでメリットしかない。ペナルティーやデメリットは存在しない。
      • だが、ゲーム内容を根本から否定するこの仕様に気づいた瞬間、食材採取やカフェの手伝いをしてきた今までの努力が全て水泡に帰す。冗談抜きで真面目にやればやるほど損をする仕様。
  • 不親切でイラつく仕様
    • 新たなエリアが広がってもどこのことかは教えてくれないし、必要なアイテムをどこで採取できるかもノーヒント。
      • レシピのカケラが以前拾ったところに再登場する、いつの間にか釣り堀が増えているなど非常に不親切。
      • レシピのカケラは4つ揃えた後、じいじに話しかけないとメニューに出てこない。話しかけるのが余計な手間。
    • 鳥に体当たりすると肉を落とすが、石の上に落ちたら拾えない。壁でぶつかると高い位置で崖に引っ掛かり拾えない。岸壁の近くでぶつかると海に落ちて拾えない。明らかに手抜き。
    • 探索中、\ピコーン/という音とともに、「スタッフがサボってます」「食材が残りわずかです」と一々表示が出てくる。
    • セーブデータが複数ある場合、つづきからプレイしようとすると最新のセーブデータではなく、一番上のデータを指している。
      • ロードする前に確認画面も出てこない。
  • 無意味で無駄な仕様
    • カフェの評価はイベント進行にかかわるだけの要素で、接客がどれだけ酷くても下がらない。それどころか上がる。
      • 評価ゲージは次の章に進むフラグでしかないため、現在の章で評価が上がりきった場合ゲージの上昇にロックがかかる。こうなったらストーリーを進めるために寝るゲーとなる。
      • カフェではプレイヤーが手伝うこともできるが、一日の評価に多少影響するかも…程度で全くの無意味。
    • 料理にも食材でランクがあったり、リズムゲームの評価があったり、追加食材や隠し味を入れたりできるが、全くの無意味。
      • 各キャラごとの好きなもの・嫌いなものがあるが、全くの無意味。
  • ゲームクリア後の問題点
    • ゲームクリアすると、各地に散らばるレシピのカケラを探すか、新たな食材を探すことしかすることがなくなる。
      • 評価ゲージが死に要素となるので、カフェでメニューを提供する必要もなくなる。
    • 3階の宿屋はゲストシナリオ終了後空室となり、存在する意味が皆無となる。ドラゴン肥料を取りに行くのを邪魔する階でしかない。
    • ドラゴンの大きさを料理で変化させられるようになるが……作るためにはレシピのカケラをノーヒントで探そう。
    • どれだけ頑張ってレシピのカケラを集めても、それだけでは全てのレシピが埋まらない。
      • というのも残り10枚のレシピはゲームクリア後、来店したゲスト10人からそれぞれ渡されるためである。もらえる条件はとにかく該当人物に接待を繰り返す(具体的には注文取り・配膳をその人物に積極的に行う)ことで隠しパラメータである「満足度」というべきものが上昇し、内部的に一定値に達すると獲得可能というもの。
      • しかしゲーム内での満足度確認は一切出来ず、普通にプレイしていた場合は配膳した回数などいちいち数えられるはずもないのでひたすら数をこなすしかない。当然ながら一般客も来るのでとにかく食材の消費が激しく、リセット&ロードが必須レベル。オールクリアを目指すのは苦行としかいいようのない作業を繰り返すだけなのでおすすめできない。

評価点

  • グラフィックや世界観
    • グラフィックは相応のもので、ほのぼのした世界観も統一されている。
      • キャラクターも『牧場物語』でお馴染みのまつやまいぐさ氏が担当しているので、イメージとマッチしている。
    • ドラゴンに乗って滑空するのは気持ちいい。
      • ただし、操作性が悪く処理落ちも発生する。
  • イベント発生条件にはヒントあり
    • シナリオの進行条件は確認できるので、何をしたらいいのか分からない状態にはならないと思われる。
      • ただし、進行条件に必要な食材・一部のレシピ探しはノーヒントなこともある。
  • ストーリーの再確認が可能
    • 自室で今までのイベントをもう一度見ることができる。ここだけは、ゲームとして親切な仕様となっている。
      • ちなみにロードまでしっかりと再現されるし、一度選択するとスキップ不可。
  • 各ゲストのシナリオ
    • 個性的な各ゲストごとのシナリオはそこそこいい。
      • 最後は同じような展開に終着する、イベントは1日ごとに少ししか進行しない等の問題点もあるが。
  • 妙にマニアックな食材
    • 食材がやたら細かく分類されており、ゲームとしては珍しい食材もある。農場ゲームくらいでしか見ないだろう。
      • 野菜では「エシャロット」・「ウズラマメ」・「ロマネスコ」など。
      • 果物では「パッションフルーツ」・「スモモ」・「ザクロ」など。
      • 魚介類では「ティラピア」・「ムール貝」・「シャコ」など。
      • 肉は部位ごとに名前が変わり、「リブ」・「サガリ」・「ランプ」など。
      • 調味料では「タバスコ*3」・「豆板醬」・「デミグラスソース」など。
    • 味ぐらいしか変わらないので、ただのフレーバーとしての意味しかないのだが。
  • お約束のBGMは良好
    • BGMはフィールドによって変化し、雰囲気にも合っていて良好である。
  • パッケージにはマニュアル付き
    • 昨今珍しくパッケージ内にマニュアルが同封されている。
      • 8ページしかないが近年ではそもそも無いゲームの方が多いため嬉しい仕様である。

総評

目立ったバグ等は特に見当たらず、仕様通りに完成しているはずだが、何も楽しくない順当なクソゲーである。
遊べなくはないものの、足を引っ張る要素しかない上に、最後はゲームのコンセプトごと否定するので、腹が立つ上達成感もなくただただ徒労に終わる。

農業がしたければ『牧場物語』をプレイした方がいいし、戦闘をプラスしたいなら『ルーンファクトリー』を買った方がいい。
カフェ経営に目を向けても、お金の概念がなくシミュレーションゲームとして成立していない。
本作は子どもたちに、「仕事とは朝から夜遅くまで働くもの」「部下はすぐにサボるやつらで客は情緒不安定」「まじめにやるほど馬鹿を見る」という夢のない現実と嘘を突きつけるゲームである。

レビューにおいても「つまらない」・「イライラする」・「無料のスマホアプリ以下」などと散々な評価を下されている。


余談

2018年クソゲーオブザイヤー据え置き機部門次点に選出された作品である。
だが、総評でも触れたようにクソなシステムを仕様と言い張れば大きな不具合はなく、近年のKOTYで見られる遊べないクソゲーではない。
逆に言えば、ゲームとしてプレイする上での破綻がなく、飛びぬけたクソさがないのでネタにもしづらい微妙なクソゲーであるとも言える。
KOTYの評判が一人歩きしているが、意外と遊べる作品でもあるのでクソゲー入門には向いているかもしれない。

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最終更新:2023年11月09日 16:26

*1 というよりは、ストーリーの進行とともにじいじに勝手に増築される。

*2 ただし、後述するように文字では評価が低くても、評価ゲージは上昇しかしないので意味をなしていない。

*3 「タバスコ」は「ジェットスキー」や「キャタピラ」、「チョロQ」などと同じく登録商標である。つまり無断使用に当たる可能性がある。因みに英語で表記する際はすべて大文字=登録商標(ソース)、小文字を使う=唐辛子の品種と使い分けて表されるそう。…英語版の表記はどうなっているだろうか?