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【ふらくたー】

ジャンル アクション・パズル
対応機種 Nintendo Switch
メディア ダウンロード専売
発売元 The Quantum Astrophysicists Guild
開発元 4L GAMES
配信開始日 2020年10月22日
定価 799円
プレイ人数 1人
セーブデータ 1箇所・オートセーブ方式
レーティング IARC 7+
判定 なし
ポイント 暗闇の中、光を操作するパズルアクション
スニークアクションとしてはいまひとつ

概要

カナダ発のゲーム。 黒く塗りつぶされた闇のなかで、失われた自分の分身を探して冒険するといった内容。 ゲームシステムとしては地形を操作するパズルの要素と、後述の黒い敵をかいくぐるスニークアクションの2つの要素を持っている。

  • 7つのステージから成り、ステージ攻略中も要所要所でオートセーブがなされる。

システム

  • 基本的な部分
    • 灰色のレインコートを着た人間を、左スティックにて3人称視点で操作して先に進む。
    • マップは鳥瞰図で描かれる。
    • 操作するキャラに体力の概念はない。制限時間に追われるシーンも一切ない。
    • ジャンプも不可。段差を上るには階段を経由する必要がある。また細い足場はゲーム中に登場するが、足を滑らせて転落するといったこともない。
  • 光に関するギミック
    • 直線状に光線を出す塔が置いてある。これを押したり、回転させたりして適切な場所に光を導き、箱状の物体を照らすことで先に進むための路が開ける。
    • 光は障害物にさえぎられたり、段差がある場所に射し当たると途切れてしまう。
    • 鏡状の物体が置いてあることもあり、鏡もまた回転させられる。鏡の向きに応じて入射してきた光を別の方向に反射させられる。
      • 回転はZRを押しながら右スティックで可能。視界に映っていれば離れたところからも可能。一方で押して動かすためには操作キャラを直接隣接させる必要がある。
  • スイッチ
    • 四角いスイッチと丸いスイッチがある。四角いスイッチは行き先を阻む扉を開くために押すケースがほとんど。横に押すタイプの壁スイッチと、踏んで押すタイプの床スイッチがある。
    • 丸い形状の床に設置してあるスイッチは、レインコートの人間を立たせていると周囲の地形を上下させたり、回転させられたり出来るようになる。
    • 光源や鏡の位置関係を考え、的確に箱状の物体に光を導くために必要な地形の位置関係を考える必要がある。
    • 黒いレインコートを着た影のような人間が徘徊しており、本作にてスニークアクションを求められる要素となる。
    • 見つかるとこちらにすばやく這い寄ってくる。つかまると直前のリスタート地点からやり直し。
    • 後ろから近づいても感知してくるが、敵と操作キャラの間に壁を挟むようにして立っていると感知してこない。
      • 光で照らされている範囲の中には原則入ってこない。また光の中にいれば見つけてもこない。
      • あえて敵に見つかった状態で捕まる前に光の中に逃げ込むと、敵が光に触れて消滅する。
  • 収集要素
    • レインコートを着た白い影が各所に隠れている。灰色のレインコートの人間を操作して、触れることで回収していける。

評価点

  • パズルゲームとしての面白さ
    • 地形やギミックを動かし、特定の状態にすることで先に進むことが可能。
    • パズルパートに敵が登場することもあるが排除も比較的容易。制限時間を気にせずじっくりと挑めるようなパズルとして最低限は機能している。
    • パズルとしては総当りを試してもクリアできるような内容なので、難易度はいまいち期待できない。
  • 美術面・演出面
    • ステージやキャラクターが一貫して白と黒のカラーで表記される。
    • こちらを見つけたときの敵キャラの動きが、良い意味で気味が悪い。SEも聞いたものに鳥肌を立たせるような類のもの。
  • オートセーブの頻度が高く、ゲームを中断しやすい。

賛否両論点

  • 視認性の悪さ
    • あたりは闇に包まれていて、操作キャラの周囲5~10歩分の範囲しか視認できないようになっている。
    • 死角に敵がいるかもしれない恐怖、先に進む勇気を出しづらいといったホラー演出は味わえるかもしれないが、一方で本作の難易度を不当に挙げているきらいもある。

問題点

  • ボリュームは値段相応ともいえるが、3時間程度で完全クリアできてしまう程度のもの。
  • スニークアクションのゲームバランス
    • 忍び足するか早く走るかぐらいしかやれることがない。敵を回避するためのアクションに乏しい。
    • 適度に距離をとっていれば走っていても普通に見つからない。また見つかった場合は大抵敵も近いので、安全地帯に逃げ込めなければリスタートがほぼ確定と、ゲームバランスとしては若干極端なつくり。
    • その他、障害物の陰にかくれていればやりすごせるほか、敵の徘徊パターンも規則的。
    • 逆に言うと、その規則性を見抜いてタイミングを見据えてから走り抜けるような攻略を求めらることもある。
  • 地形操作関連
    • 特に光源や鏡を回転させるときの操作がやりづらい。右スティックの回転角度と、実際に光源・鏡が向く向きがいまいち一致していない。
    • 操作キャラを走らせながら地形操作が不可能。

総評

パズルとアクションの両方を併せ持つゲームシステムをしているが、安価なゲームということもあってかいずれも本格的なゲームを求めるプレイヤーには足りなく感じられるかもしれない。 ゲームが苦手な人がプレイする場合、パズルの難易度はとっつきやすくまずまず楽しめる内容なのだが、恐怖的な演出も含めスニークアクションがプレイヤーの毛色に合うかどうかが本作の評価を分けるポイントとなると思われる。

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最終更新:2021年11月01日 19:46