ZOMB
【ぞんぶ】
ジャンル
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ファーストパーソン・シューティングゲーム
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対応機種
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PlayStation 4 Nintendo Switch
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メディア
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ダウンロード専売
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発売・開発元
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Sabec
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配信開始日
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【PS4】2020年2月5日 【Switch】2021年7月29日
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定価
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【PS4】$9.99 【Switch】899円
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プレイ人数
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1人
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セーブデータ
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【Switch】作成不可
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レーティング
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【PS4】ESRB:M(17歳以上対象) 【Switch】IARC:12+(12歳以上対象)
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備考
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日本語非対応 PS4版は海外専売
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判定
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クソゲー
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ポイント
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ゾンビと延々と戦っていくFPS 明らかに作りかけな未完成品 目指すべき目的が見当たらない
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概要
Nintendo Switchを中心にカジュアルゲームの他、『Calculator』、『Piano』、『Night Vision』等の誰得な実用ソフトを開発しているデベロッパー、Sabec Limitedからリリースされたダウンロード専売ソフト。
ジャンルはファーストパーソン・シューティングゲーム(FPS)。ボクセルで描かれた廃墟化した市街地を舞台に、無数のゾンビとの終わりなき戦いが繰り広げられる。
ゲームルール
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ゲームの流れ
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「ゲームを終えるまでゾンビと戦っていく」としかいい様のない内容である。
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ステージクリアや何かの強敵を倒す等の目的は一切なく、ただ無数のゾンビを倒しつつも舞台を彷徨うのみのゲームでしかない。
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ある程度ゲームを進めるとアイテムが大量出現させるポイントが登場し、新たな武器や弾数及びライフ回復等の補給ができる。
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画面上には「用途不明なコインの数」「倒したゾンビの累計数」「出現させたアイテムポイントの累計数」の表示がされている。
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武器について
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本作には大きく分けて「メイン武器」と「爆弾」の2タイプの武器が使用できる。共に主人公の前方が攻撃範囲となる。
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メイン武器は「弾数制限のある銃」と「回数無制限の鈍器」があり、前者は弾が尽きると攻撃不能となる。弾数はアイテムを取得するしか回復方法はない。
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爆弾は強力な攻撃範囲を誇るものの、弾数が非常に少ない制限がある。これもアイテムを取得する事で回復。
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操作体系
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比較的分かりやすい操作で主人公を操作する。なおこのページではProコントローラー基準での操作表記をしている。
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左のアナログスティックで8方向移動。右のアナログスティックで主人公の向きを360度調整。後述の小ジャンプとの併用で移動しながらのジャンプも可能。
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ボタン側の操作は「メイン武器の攻撃」「爆弾の攻撃」「メイン武器の切り替え」「小ジャンプ」「ゲームの強制終了」を行う形となる。
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Joy-Conを2個接続した状態でゲームを起動すると、なぜか1P側と2P側に強制振り分けされる。なお本作は1人プレイ専用である。
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ミス条件について
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主人公がゾンビに接触するとダメージを受け、100%のライフをすべて失うとゲームオーバー。またプレイヤーの任意でゲームを強制終了する事もできる。
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ゲームオーバーか強制終了でゲームが終わるが、プレイの結果等はなされず即タイトル画面へと戻るのみ。なお本作はセーブ機能が存在しない。
問題点
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ゲームの目的がない
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根本的なゲームの問題として「目指すべき目的や目標が見当たらない」という点が挙げられる。
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一般的なFPSの場合、「クリアやエンディングを目指す」「強敵や対戦相手を倒す」「ハイスコアや生存時間等を競う」などの目的が定められているはずである。
しかし本作においてはそれらの目的が一切なく、何の結果も示されないままにゲームが終了してしまう。おまけにセーブ機能もないため継続的なプレイも不可能。
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コインやゾンビ撃破の数を稼ぐあたりが目的に近いものだと思われるが、簡単に無限稼ぎができる上に、先述の通り結果が示されないため意味を成していない。
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いわば本作は目的のないフリープレイが本編であり、それ以上の楽しみを見出すのが事実上否定される事となる。
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ゲームのボリュームもない
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出現するゾンビが色違いの2種類しか登場せず、ただひたすらにこれらが使い回される。
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そのどれもがスローペースで動くだけの行動しかせず、基本はゾンビの手前で攻撃をすればいとも簡単に倒せる。特色のあるゾンビや他の敵は存在しない。
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行動できる範囲があまり広くなく、その辺を移動すれば短時間で一通りの範囲を行動し尽せてしまう。
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その広くない範囲に同じゾンビが出現するだけなので、早い段階からゲームが飽きてくる。ちなみに建物内の侵入やオブジェの破壊といった行為は行えない。
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使用できる武器の数が大きく分けて「銃」「鈍器」「爆弾」しかなく、武器を使い分ける楽しみも期待できない。
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銃に関しては入手した武器によって微小の性能差が図られているものの、そもそもゾンビの種類が少なすぎるため攻撃が単調になる事には変わりがない。
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ゲームバランスの破綻
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ゲームバランスの面でも素人目でも分かるレベルで破綻しており、ゲームとしてのやりがいが見つけられない。
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スローペースのゾンビしか登場しないため、移動さえしていればまずダメージを受けない。アナログスティックを傾けるだけで永久パターンがほぼ確定。
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一方でダメージ中の無敵時間がないため、ゾンビに囲まれるとライフが一瞬で消え失せる。あまりにも両極端な理不尽さである。
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多発する処理の不具合
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ゲーム中におけるグラフィックの処理がまともに行われておらず、プレイ環境が残念な事になっている。
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ソンビが画面内に大量出現すると強烈な処理落ちにより動作がカクカク化するため、ゾンビをできるだけ出現させないプレイが求められる。
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ゲームの処理が追い付ていないのか、先に進むと目先に唐突なオブジェが出現する場面が多発。これのせいで視野の確認がかなりひどい。
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コントローラーの謎操作制限
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1人プレイ専用なのにJoy-Conの両手持ちが否定させる操作体系が謎すぎる。
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操作の快適性はProコントローラーの方が一回り高く、Joy-Con単体の操作は非常にやり辛い。Joy-Conしか持っていないプレイヤーにとってあまりにも不公平。
評価点
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ジャンル上の破綻はない
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FPSとしての土台に大きな不備はなく、とりあえずは最低限のプレイは保証されている。
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基本は移動と攻撃を行うだけのシンプルな操作体系であり、複雑化しやすい他のFPSと比べても分かりやすさという意味では優秀な部類に入る。
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グラフィックの雰囲気は上々
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ボクセルで描かれた市街地の雰囲気は上手く表現されており、グラフィック面ではいい意味でのチープさがあって味わい深い。
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しかし悲しいかな、同じようなゾンビと背景しか映らない変わり映えのなさがネックとなり、せっかくのグラフィックがあまり堪能できない点が悔やまれる。
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なおBGMらしき楽曲は終始流れない。これは演出的に寂しい気もするが、その代わりに効果音によるサバイバル感が強調されているといえる。
総評
一言でいえば「作りかけの未完成品を900円で発売してしまったゲーム」というべき一作。商業ゲームとして出すにはあまりにも中身がなさすぎる。
かなり強引に解釈するならば「FPS入門者向け」といえなくもないが、900円も出費して遊ぶほどの価値があるかといわれると答えはNOである。
余談
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タイトル画面のアートワーク
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「赤く染まった空の下、群がる怪物に追い詰められながらも抵抗を続ける主人公」という状況が描かれているが、
これは明らかに『DOOM』をオマージュしたものだろう
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最終更新:2023年01月25日 17:49