検証依頼」が出ています。依頼内容は「Mac/Win/One版のセーブ機能の有無の確認」です。対応できる方はご協力をお願いします。

Caesar Empire Wars XBox

【しーざー えんぱいあ うぉーず えっくすぼっくす】

CAESAR EMPIRE WAR (セサール)

【しーざー えんぱいあ うぉー/せさーる】

ジャンル リアルタイムストラテジー
対応機種 App Store Mac OS 10.9
Microsoft Store Windows 10
CS機 Xbox One
Nintendo Switch
メディア ダウンロード専売
発売・開発元 Pix Arts
発売日 Mac/Win/One 2019年12月2日
Switch 2021年6月10日
定価
(税10%込)
Mac 370円
One 580円
Switch 559円
プレイ人数 1人
セーブデータ Mac/Win/One 不明
Switch 作成不可
レーティング CS機 IARC:7+
備考 日本語非対応
Switch版は携帯モードでのタッチ操作専用
判定 Mac/One クソゲー
Switch クソゲー
劣化ゲー
ポイント 共通 ストラテジーとして薄すぎる
BGM無し
決めろ全土不戦勝侵略
Switch ストラテジーなのにセーブ不可


概要

ダウンロード専売ゲーム等を手がけるアメリカのインディーズメーカー、Pix Artsから発売された、古代ローマを舞台としたタイトル。2014年からAndroid及びiOS向けに配信されていた同名の*1フリーウェアのCS機移植版。

ゲームエンジンとしてUnityを活用しており、宿屋やバリスタ等を建築して3種類の兵士を雇い、全土侵略を目指すエンドレス*2ストラテジーゲーム。

また、『Urban Street Fighting』と同じく、Switch版はタイトルにのみ日本語が併記されている。しかし、ニンテンドーeショップの商品紹介では指示役のキャラをシーザーと表記しているにもかかわらず、「セサール」と誤表記*3してしまっている。


システム

建築パート、防衛パート、侵略パートに分かれており、一定時間の経過で切り替わる。戦闘では成果に応じてコインとダイヤが入手できる。
兵士の戦闘はフルオートで行われ、バリスタ等はプレイヤーの操作により動作する。

建築パート

33×33マスの陣地にコインを消費して宿屋とバリスタ・投石器の建造を行う。宿屋は建築1回につき10人ずつ兵士を雇うことが出来る。ダイヤは建築の待機時間のスキップに使う。

防衛パート

15〜20体の敵兵による侵略を食い止める。兵士が戦闘している間も、建築パートと同じように購入ができる。

侵略パート

直前の建築パートで設置されていた分のバリスタと投石機を敵陣内に設置する。その後、同じく直前に雇っている兵士全員も呼び出し、バリスタ等と合わせて侵略を進めていく。


問題点

  • 退屈な待ち時間
    • 建築パートで一通り準備を済ませると、パートが切り替わるまですることが無くなる。
  • 不便なUI
    • 建築物を設置する位置を決める際、1マスずつ動かさなければならない。
    • Switch版はタッチ専用のため、バリスタ等による攻撃も暴発しやすい。
      • ピンチ操作で拡大も可能だが、異様に滑る。
    • また、雇える兵士の数も把握しにくい。
      • 建築物は一定数攻撃を受けると破壊され消滅するのだが、雇える兵士の上限数は今までに建築した宿屋の数と連動しているため、残骸の消滅が非常に不便。
  • 低質なCPU(AI)
    • 敵味方関わらず、兵士は真正面の敵しか攻撃できない。
      • それどころか、防衛パート終了後に敵兵が帰らずに自陣地に残ってしまうことも。彼らはそのまま攻撃もせずうろつき続ける。
    • 敵を認識できる範囲も広くない。戦えずにうろつく兵士も。
  • 内容の薄さ
    • 兵士、宿屋は3種類で砲台もバリスタと投石機のみ。侵略と防衛以外にやることもなくすぐに飽きが来てしまう。
    • ゲーム全編を通して難易度もほとんど変化しない。戦闘も兵士達がぶつかり合っているのを眺めつつ、バリスタと投石機を動かすだけの単調なものになりがち。
  • バリスタ・投石機による攻撃の問題
    • 本作最大の問題点。バリスタ及び投石機による攻撃は敵味方共に当たり判定がある。誤タッチで暴発した攻撃で味方が死ぬこともありうる。
    • 本作ではバリスタ等の位置を決める準備中に試し打ちができる。そして、あろうことか試し打ちにも当たり判定がある。
      • 準備中は敵からの反撃を受けず、パートも切り替わらないため、試し打ちで全ての宿屋を破壊することで不戦勝できてしまう。
  • BGMが無い
    • クソゲー最後の砦のはずだが、ゲーム中にBGMの類は一切無い。
      • SpotifyのPix Artsのアカウントでは、本作のプレイ時に再生するものと思われるプレイリストが公開されている。
  • グラフィック・効果音はどちらも低クオリティ
    • 攻撃音は金タライを殴っているようで安っぽい。
    • 攻撃を受けている建築物には炎のエフェクトが付くが、1種類しかないものを雑に重ねているだけで手抜きを感じる。
  • Switch版はセーブ機能がない
    • とても2021年に発売されたゲームとは思えない仕様である。もっとも、同時期にSwitch向けにリリースされたPix Arts製のタイトルの多くに当てはまる問題点だが。

評価点

  • 本作で評価できる点はほとんどないが、一応ルールの説明は日本語非対応ながらも行われる。
    • 強いて言うならバリスタ及び投石機のモーションもそこそこ。

総評

どこを取っても未完成品な、粗製濫造の極みと言っていい内容。特にSwitch版は、元となっているAndroid/iOS版が7年前に無料で配信されていたにもかかわらず、セーブ機能の撤廃により有料劣化移植と化してしまっている。
低劣なAIと隙だらけの仕様によりまともに遊ぶ事は難しく、値段相応の楽しみは間違いなく見出せない一品。


余談

アセットフリップ

  • 本作もまた、他のPix Arts製タイトルと同様にアセットフリップが指摘されている。
    • Unityのアセット「シティービルダーキット-Complete City-Building Game Kit」の流用が指摘されている。
      • Unityアセットストアの販売ページを見ると、本作のUIと同一のものと確認できる。前述の1マスずつしか動かせない点も、全てそのままにリリースされている。
+ タグ編集
  • タグ:
  • アセットフリップ
  • RTS
  • 歴史ゲーム

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最終更新:2023年10月24日 03:56

*1 iOS版のタイトルは、『ROMAN LEGION STRATEGY BATTLE』。現在は最新の機種に対応していないため、インストールはできない。

*2 商品紹介ページではガリアの村を侵略していく事が目的とされているが、現在エンディングに相当するものは確認されていない。

*3 カサエル、シーザー、セザール辺りが一般的な読み方とされている。