小さな世界
【ちいさなせかい】
ジャンル
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間違い探し
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対応機種
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Windows(Steam) Nintendo Switch
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メディア
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ダウンロード専売
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発売元
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【Win】Maple Whispering Limited 【Switch】QubicGames
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開発元
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Hyper Three Studio
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配信開始日
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【Win】2021年1月22日 【Switch】2021年12月23日
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定価
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【Win】720円(税込) 【Switch】590円(税込)
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プレイ人数
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1人
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セーブデータ
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1箇所・オートセーブ方式
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レーティング
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IARC:7+
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判定
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なし
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ポイント
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箱庭ジオラマ風の間違い探しゲーム グラフィックセンスは非常に良質 繰り返しプレイには不向き
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概要
スペインのバルセロナを拠点を持つインディーズメーカーであるHyper Three Studio開発によるダウンロード専売ソフト。海外でのゲームタイトルは『Tiny Lands』。
ジャンルは至ってシンプルな間違い探しゲームだが、ステージ中のグラフィックがクォータービューの箱庭ジオラマ風イラストで描かれているのが特徴。
ゲームルール
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全50ステージ(5ワールド×10ステージ)構成のステージセレクト方式。後発のワールドをプレイするにはそれまでに特定の星マーク(後述)を獲得しておく必要あり。
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左右に二分割された同一イラストが表示されるので、その中から5箇所の間違いを探し当てればステージクリア。クリアしないままにステージを中断する事も可能。
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各ステージの間違い箇所は完全固定で、同一ステージをプレイする度に箇所が変化する事はない。お手付きや制限時間の概念や、後述の星マーク以外のやり込み要素もなし。
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ステージクリア(ステージ中断)後は探し当てた間違い箇所に応じた最大5個の「星マーク」がステージ別で記録される。星マークの最大累計は250個(5個×50ステージ)。
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アナログスティックでカーソルの移動。ボタンで間違い箇所の決定。別のアナログスティックで360度感覚の視線変更や拡大縮小。Switch版はタッチ操作にも対応。
評価点
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間違い探しゲームとしての遊びやすさ
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「間違いを5箇所探し当てるだけ」という単純明快なルールで、遊びやすさという意味では非常に優秀な内容。
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ステージの捜索範囲がコンパクトなため、この手のジャンルとしての難易度は比較的低い部類。しかし地味に分かりにくい箇所も存在するので油断できない。
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制限時間やお手付きの心配がなく、じっくりとプレイするのも手当たり次第に箇所を探るのもプレイヤーの自由。リラックスしながら間違い探しができる。
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グラフィックセンスの高さ
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ステージ中における箱庭ジオラマ風イラストのグラフィックセンスは極めて高く「眺めるだけでも楽しい」という面白さを持つ。
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まるで実物のジオラマを鑑賞しているかのような上質さであり、多種多様な表現がなされた空間がステージごとに用意されている。
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「ネオンに照らされた空間の中でコンパクトなジオラマが映される」といった外観は非常に幻想的で、他の間違い探しゲームとまた違った魅力を持つ。
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荒めながらも想像を掻き立てられるローポリゴンでジオラマが描かれており、ジオラマらしく視線変更で様々な角度から眺められる楽しみもある。
問題点
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繰り返しプレイには不向き
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どのステージも間違い箇所が固定なため、すべての箇所を発見してしまうと繰り返しプレイする理由がなくなってしまう。
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「同じステージでも間違い箇所が変わる」といった変化性が含まれないため、間違いを全部見つけた時点でそれ以上のやり込みが見当たらなくなる。
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上記の低難易度の件もあって、間違い探しゲームとしては薄口でやり応えに欠ける内容ともいえる。もっとも50ステージもあるため価格相当ともいえるが…。
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一部のUIが不便
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ステージ画面の右下にジオラマに隠れる形で間違いのノルマ数表示がされており、ジオラマが表示に隠れてしまう。厄介な事に表示を消す機能が存在しない。
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ステージセレクト画面では各ワールド・ステージのナンバリングがされずアイコンのみの表示となるため、数字的なステージ情報の感覚が掴みにくい。
総評
間違い探しゲームとしての遊びやすさは非常に優秀である一方で、センスの塊のような箱庭ジオラマを鑑賞できる面白みも持った一作。
良くも悪くも低難易度のライトな間違い探しゲームでもあるため、やり応えよりもジオラマを眺めながら楽しむものと割り切るプレイが好ましい。
最終更新:2022年03月25日 13:37