ワッチャプリマジ!

【わっちゃぷりまじ】

ジャンル キッズカードゲーム*1
トレーディングカードアーケードゲーム
対応機種 アーケード
発売元 タカラトミーアーツ
開発元 タカラトミーアーツ
シンソフィア
稼動開始日 2021年10月1日
料金 1プレイ:200円
プレイ人数 1人
判定 良作
ポイント プリティーシリーズ10周年記念作
プリティーシリーズ

概要

タカラトミーアーツとシンソフィアが手掛ける女児向けTCAGのリズムゲーム第4弾。今回のテーマは魔法。
筐体が一新され、排出されるカードも紙からプラスチック製へと変更。その影響か1プレイ200円へと値上がりしている。
また初代『プリティーリズム』から変則的ながら続いてきたコーデの後方互換性がついに打ち切られるなど、完全新作となっている。
さらにゲームと連動した同名のアニメが2022年10月までの1年間にわたって放送された。


筐体について

  • 前作『キラッとプリ☆チャン』は前前作『プリパラ』の筐体に別のプリンター類を増設したものを用いていたが、本作では完全新規の筐体となっている。
    • 今のところこの筐体を使っているのは本作のみで、事実上専用筐体と言っても差し支えない。
    • カードは引き続きオンデマンド印刷方式を用いているが、カードの材質がロール紙から透明なプラスチック製へと変更されている。
    • 筐体には新たにタッチパネルを採用。ボタンは2つに減らされ、前作まであったカメラ・イヤホンジャックは廃止されている。
    • 画面下部にカードを差し込むスロットが5つあり、ここにカードを入れることで読み込みが行われる。

カードについて

  • 本作のカードはコーデカード、プロフカード、フレンドカードの3種類がある。カードの大きさはどれも同じで、印刷によってカードタイプを分けている。

コーデカード

  • キャラクターに服装を着せるためのカード。
    • 各コーデの部位ことにトップス・ボトムス・シューズ・アクセがあり、他にトップスとボトムスが一体化した*2ワンピースが存在する。
    • レアリティは希少度が高い順にHR*3→UR→SR→R。他にイベント限定コーデのPMRというレアリティが設定されている。
    • カードにはワッチャというコーデの強さを表す数値が印刷されており、基本的にレアリティが高いほどワッチャの数値も高い。
    • またメイツハートというレベルの概念があり、排出されるコーデカードが重複した場合メイツハートがアップし、ワッチャの数値がデフォルトより少し高い状態で排出される。最大レベル4まで設定されている*4
    • 更にコーデごとに所属するブランド、他にテイスト・ジャンル・カラーという属性がそれぞれ細かく設定されている。これはファッションランウェイやミックスコーデコンテストで参照される要素となっている。

プロフカード

  • 個人データを保存するのに使うカード。ゲームスタート時に読み込ませる。
    • 左下にはIDが振られており、Web連動サービスでログインする際に用いる。
    • プロフカードは更新することが可能で、その場合印刷される柄やキャッチコピーを選んだり、サインを添付したり、マイキャラに好きなコーデやポーズを決めさせたりしてオリジナルの1枚を作ることができる。
    • なお本作では失くした場合の復旧サービス等は一切行っていない。そのため紛失が怖い場合、プロフカード更新でプロフカードを複製しておくといいだろう*5

フレンドカード

  • 第4章より追加された新たなカードタイプ。前作の『フォロチケ』や前前作の『トモチケ』に相当する。
    • カードを作るには遊ぶプリマジを選択する際「プリマジフレンドカードゲットコレクション」を選ぶ必要がある。
    • カードにはキャラクター、着ているコーデの情報が記録されており、ゲーム内で呼び出すとそのコーデを着た状態で出現する。
    • フレンド側のコーデを着せ替える機能は無い。

ゲームシステム

  • 200円を投入してゲームスタート。ただしカードを追加購入するときは100円だけ投入する。つまり1プレイ中100円を追加投入すればするほど、カード1枚辺りの単価が下がってお得という料金体制になっている。
    • ゲームをスタートするとまずはプロフカードを読み込むか選択する。プロフカードを作るか、(一部機能が制限されるが)作らずにプレイすることも可能。
    • まず週替わりの今週のめちゃマジ注目スペシャルコーデが表示され、ショップに入るかゲームをするか選ぶ。
    • ショップに入った場合、そのままではカードの排出のみでゲームは行われない*6。ゲームをしたい場合は追加で100円を入れて続行する必要がある。

ショップ

  • ショップに入るとまず「今週のめちゃマジ注目スペシャルコーデ」に入る。ここから「コーデショップ」、「プレゼントコードコーデショップ」、「フレンドショップ」に切り替えることができる。
    • 「今週のめちゃマジ注目スペシャルコーデ」週替わりで変わるフルコーデを入手できる。内容はアニメと連動したコーデや限定カラーのコーデが選ばれている。
    • 「コーデショップ」現在の最新章からランダムにコーデが排出される*7。100円を追加投入することでさらに3つまでカードを追加購入することができる。
    • 「プレゼントコードコーデショップ」筐体にプレゼントコードと呼ばれる二次元コードを読みこませてカードを現物化する。本作のプロモーションはカード現物での配布は少なく、プレゼントコード形式での配布が多いため何かと使うことが多い。
    • 「フレンドショップ」後述するフレンドポイントを貯めることで解禁されるコーデを現物化する。

まちかどファッションランウェイ

  • ランクが10になると解禁される、リズムゲームの前に行うミニゲーム。
    • 最初にお題(テイスト・カラー)が提示され、それに沿った内容のコーデを着せるとワッチャが加算される。
      • お題と同じ属性のコーデで100ワッチャ、カジュアル属性のコーデで200ワッチャが入る。お題と同じ属性でかつカジュアル属性のコーデだと「ベストマッチ」となり300ワッチャが入る。
    • 特にお題に沿ったコーデにしなくとも、ワッチャが入らないだけでペナルティ等はない。そのため試着室代わりとして利用することも可能。

リズムゲーム

  • まず遊ぶプリマジを選択する。限定コーデを手に入れるプリマジ、フレンドカードを作成するプリマジなどがある。
    • 限定コーデの入手方法がそれぞれ異なっており注意が必要。基本的にそのプリマジでないと限定コーデ自体が出現しない。
      • 限定コーデが後述するフロートやファイナルゲットに混ざって出現するタイプ。出現保障は無いので運が悪いと同じ部位ばかり出たり、そもそも全く出なかったりする。
      • ファイナルゲットの内容が固定されており、特定の回数そのプリマジをこなせば必ずその限定コーデ一式が揃うタイプ(エレメンツコーデ)。
      • ファイナルゲット、フロート共に何が出るのが固定されており、フロートを全購入すれば1回のプレイでその限定コーデ一式が揃うタイプ(キラメキパワーズコラボコーデ)
  • 次にキャラクター・楽曲を選択する。限定プリマジでは遊ぶキャラクター・楽曲が固定されている場合もある。
    • この時マイキャラおよび本作の主人公・陽比野まつりを選んだ場合みゃむがパートナーを務めるが、他のキャラクターを選ぶとそのキャラに対応したパートナーが担当してくれる。
    • なお複数人で踊る曲を選んだ場合、このタイミングでフレンドカードを読み込ませて一緒に踊る相手を決定する。
  • そしてコーデを着せて、リズムゲームスタート。
    • リズムに合わせてボタンを押したり、画面やカードをタッチしたりすることでワッチャを貯めていく。着ているトップスの種類に応じてイリュージョンを発動する。
  • そしてリズムゲームの最後に演出があり、カードが1枚排出される(公式名称はファイナルゲット)。

プリマジフロートタイム

  • リズムゲームの途中で挿入されるパート。
    • ボタンを連打してコーデを3つまで集め、気に入れば100円を追加投入してコーデを追加購入できる。気に入らない場合左にスワイプする。
    • ショップでの購入と違い、何をゲットできるのか表示されるため選り好みできるのが特徴。ご親切にも未所持のコーデには「もってない!」と表示される。

プリマジフレンドパーク

  • リズムゲーム終了後訪れる場所。
    • ここでフレンドカードを読み込ませることで、フレンドカードを作った人とフレンドになることができる。
    • フレンドカードを読み込む、自分のフレンドカードを他の人が読み込んだなどでフレンドポイントを貯まっていき、貯まったポイントに応じて限定コーデなどが解禁される。
    • 筐体のスロットにフレンドカードを差し込むよう指示されるが、実は筐体下部のマルチスキャナーからでも読み込むことができる。これはファンブックに付属していた紙製のフレンドカードが一回り大きく、スロットに差し込めないことが判明したことと関係があると思われる。

Web連動サービス

  • プロフカードに記載されたIDと作成時に設定したマイキャラの名前、誕生日を入力することで登録・ログインすることができる。
    • アルバムという公式のスクリーンショットが用意されており、ダウンロードして自分のSNSに載せることも可能(ポーズはランダム)。
    • 他にはコーデの収集状況やフレンドを確認したり、月替わりのコーデガチャなどを楽しむことができる。

評価点

グラフィック性能の向上

  • 筐体の一新によりグラフィックや演出が大幅に進化。キャラクターの頭身も上がり見栄えは格段にアップしている。
    • これまで省略気味だった足先もキチンと描写されるようになった。サンダル系コーデを履かせるとよくわかる。
    • またキャラクターの身長差が再現されるようになった。これまではアニメで長身のキャラクターが居ても、ゲーム内では全キャラ同じ頭身だった。

プラスチックになったカード

  • カードの材質がロール紙からプラスチックになったことで、強度が向上。本格的なトレーディングにも耐えられるようになった。
    • カードが半透明になったことで、画面とリンクしたAR的演出が行われるようになった。視覚的に「魔法」を体験することができる。
    • 詳細は余談欄で後述するが、後に大手フリマアプリ『メルカリ』でカードの取引を禁止されるという事態になったため、トレーディング自体はあまり活況にはならなかったが。

マイキャラを愛でる楽しみ

  • グラフィックの向上により、マイキャラの可愛らしさも一段とパワーアップ。
    • 前作よりもパーツの種類が細かくなっており、髪にメッシュを入れたり、ネイルやイヤリングといった細かい装飾もできるようになった。
    • おふざけのようなパーツは追加されていないため、本当に何を組み合わせてもカワイイ状態となっている。

今週のめちゃマジ注目スペシャルコーデの導入

  • 週替わりで最新のフルコーデを確実にゲットできるようになった。このためコーデの内容さえ問わなければフルコーデを何セットも用意することが極めて容易になり、カジュアルに遊ぶ分にはハードルがかなり下がった。
    • 新規ユーザー向けのキャンペーンを待たずに、いつ初めても良くなったのも見逃せない。とりあえずめちゃマジ注目スペシャルコーデを買ってしまえば、コーデ一式を揃えた状態でゲームを開始できる。
    • プロフカードだけ持ち歩き、コーデはめちゃマジ注目スペシャルコーデで現地調達する、といったプレイスタイルもできるようになった。

賛否両論点

露出度が少ない

  • へそ出しルックなど露出度の高いコーデがかなり少ない。一見へそ出しでもよく見るとインナーを着ていたりする。本作は女児向けなので健全なのはよろしいことだが、どれも厚着気味で清涼感のあるコーデが少ない原因になっている。
    • 例えば前作で一世を風靡した「サマーメイドコーデ」のような水着コーデは(無印では)とうとう登場しなかった。水着コーデの登場は次年の『スタジオ』を待つことになる。なおサマーメイドコーデそのものが復活するという斜め上の展開を見せた。
    • へそ自体は一応造形されているようだが、前作までと異なりシェーディングで極力影が載らないようになっている*8。他にも鎖骨や腋などのフェチ需要がある箇所も同じ処理がされており、どうやら肉感が高くなり過ぎないように自主規制しているのだと思われる。

問題点

1プレイ200円

  • やはり1プレイ200円というのは心理的ハードルが高く、女児はおろか大人ですら手を出しにくい。
    • それを察知してか運営側も無料体験コード*9を頻繁に配布しているが、これだけでは本作の核心たる「マイキャラ」や「着せ替え」を十分に体験できるとは言い難い。
    • 同時期に稼働開始した1プレイ200円の『アイカツプラネット!』『ポケモンメザスタ』にはカードを排出しない代わりに100円で遊べるモードが存在するが、本作には無い。
    • 特に問題となるのが初めてプレイするときで、プレイ代金として既に200円を投入しているのに、そこからプロフカードを作ろうするともう100円を要求してくる。この時点でまともな感性を持った保護者なら子供がプレイするべきではないと思わせてしまうだろう。
      • ほとんど同じ料金体制の『ポケモンメザスタ』はそれらをはねのけて子供層に人気が出ているのだから、これらは本作特有の問題点じゃないのでは?とする意見もある。しかし本作は『メザスタ』と違い「コーデを揃える」ことに大きな意味を持っているので、『メザスタ』と比較するのはフェアじゃないと言えよう。

お金がすぐ溶ける

  • 前作『キラッとプリ☆チャン』の末期では様々なシステムが追加され肥大化した結果「たった100円でここまで遊べるのか!?」と思わせるほどだったが、本作ではシンプル化が行われたためすぐゲームが終わってしまう。
  • ちなみにフル課金すると、1プレイで900円を消費する計算になる*10普通にプレイしていても割と起こりうるので恐ろしいところ*11。しかもこの状態でもゲーム終了まで15分とかからない。
  • フロートを考えると常に2~300円は手元に残しておきたいため、お金の使い勝手は1プレイ500円のゲームとさほど変わらない。「200円あるからとりあえず遊ぶか」といった気軽なプレイは躊躇してしまう。
  • 前述したようにカジュアルに遊ぶ分にはかなり楽になっているのだが、本格的なコーデ収集にこだわるとやはり地獄を見ることになる。
    • 例えばめちゃマジ注目スペシャルコーデを毎週買い揃えるだけでも毎月4~5000円がかかる。コレクションのコンプリートを目指すとなると更に4~5万円程度の出費は覚悟しなければならない。それでもHRが揃わないこともあるという。
    • よってプレイヤー側で欲しいコーデを絞るなど取捨選択をしなければ、すごい勢いでお金が溶けていく。

キラーチューン不足

  • 決して本作の楽曲のクオリティが劣っているわけではないのだが、前作や前前作の楽曲に比べると明らかにどの曲も曲調がおとなしい。そのため盛り上がりに欠けると評価されることが多い。
    • シティポップの流行などトレンドを取り入れた結果なのかもしれないが、やり過ぎてしまったきらいがある。アニソンらしくないとも言われる。
    • その反動なのか、比較的前作までに近いアップテンポな楽曲を持つキャラクター「心愛れもん」の人気が出ることとなった。

有料化したフレンドカード

  • これまでおまけとしてタダ同然で排出されていた前作までと違い、作るのに最低でも200円かかるようになってしまった。プラスチック製になったことでコレクション性は大幅に向上し、簡易グッズ的な要素を獲得するなど進化した部分はあるのだが…
    • 現在の仕様ではコーデゲットかフレンドカードを作るかの二者択一なので、フレンドカード作成を選んだ場合コーデを入手できないのは地味に痛い。
    • 第5章に入ってから筐体の横にフレンドカード交換ボードが設置されたが、カードを交換せずそのまま持ち去ってしまう事象が各地で続出した。特に本作の場合フレンドカードを作るのにお金がかかるため、まっさらとなってしまった交換ボードからのリカバリーも難しい。
  • 本作のフレンドカードのデザインはランダムで選ぶことができない。(自分が)気に入ったデザインで排出された場合、手元に残しておこうとする心理が働いてしまうため、交換意欲を下げる一因にもなっている。
    • 特に6章で追加された変顔デザインは「キャラのイメージが崩れる」「アへ顔に見える」など評価は芳しくなかった。そうでなくとも顔がコーデで隠れてしまっていたり、逆に何を着ているのかよく分からない「事故った」フレンドカードが排出されることもあるため、ここはプロフカードのように好きにデザインできれば尚良かっただろう。

コーデカードのデザイン

  • コーデカードにはコーデのみが印刷されるようになり、プレイヤー情報やプレイ内容が一切記録されなくなった。デザインに違いがなくなったため被ったカードは基本的に不要になってしまっている。
    • コーデが被るとメイツハートがアップしワッチャの数値が強くなるが、本作でワッチャの強さが求められるのはミックスコーデコンテストのみで、通常のプレイではほとんど死に要素と化している。

フロートタイムの仕様

  • リズムゲームの途中に発生しコインの追加投入を促してくるため印象は良いとは言えない。しかもタイムリミットがかなり厳しく、焦らせて判断を鈍らせたいかのようである。前作のような両替する余裕はなく、事前のコイン準備は必須。
    • 特に女児が親に追加購入をねだったとして、親が素直に出してくれるとは限らないし、例え了承したとしても呑気にしているとフロートタイム自体が終了してしまう。女児がフロートを活用してコーデを効率良く収集するのはほぼ不可能だと言っていい。
    • 印刷の待ち時間を減らすための変更だと思われるが、フロートを購入すると相変わらず待ち時間が発生してしまう。
  • フロートタイムが挿入されるようになった影響で、純粋なリズムゲームのパートがかなり短くなってしまった。もはやあってないようなレベル。
    • フロートタイム中はキャラを遠目のアングルで眺めることになるうえ、ダンスも汎用的なモーションで魅力に欠けるため、キャラを愛でる層からは不評。
      • その影響を大きく受けてしまっているのが楽曲「Lux Aeterna」で、この曲は剣を取り剣舞をするのだが、途中のフロートタイム中は汎用モーションである。…剣はどこにいった?

総評

筐体の一新によりグラフィックの大幅な向上を果たし、シリーズを重ねるごとに肥大化したシステムもシンプルなものになるなど世代交代を印象付けた。
より可愛らしくなったキャラクターに好きなコーデを着せて、華麗にダンスするのを眺めるのはやはり楽しいものである。
一方女児がジャラジャラと100円を追加投入するのは想像し難く、メインターゲットであるはずの彼女達を置いてけぼりにしているのは否めないところ*12
これまでも「お金の溶けるスピードがパチンコより速い」と揶揄されてきたが、本作は値上げと合わせ更に加速してしまっている。
結果見てくれこそ確かに女児向けだが、実際には金蔓の「大きなお友達」でないと継続的なプレイが難しいという歪な構造になっている。
稼働当時女児向け市場の急速な縮小が叫ばれていたが、本作はそういった状況下での生き残りを模索した一作、とも言えるのかもしれない。


余談

  • プリティーシリーズといえば「玩具との連動」が強く押し出されているのが特徴だったが、本作の玩具はカードを収納するコーデブックのみで、玩具らしい玩具は皆無となっている。
  • 本作では時折ゲームセンター限定イベントが開催されており、その1つとしてナムコ限定イベントが用意されていた。しかしナムコと言えば競合作であるバンダイナムコの『アイカツプラネット!』を擁しているはずなのだが…
  • 2022年7月2日から3日にかけて、全国のプリマジがオフライン状態になってプロフカードの使用ができないなどの不具合が発生した。丁度その頃KDDIの通信網において大規模な通信障害が起きていたため、どうやら本作の筐体はKDDIの回線を用いているようである。
  • 2022年10月、大手フリマアプリ『メルカリ』で本作を含む二次元コードを用いたTCAGカード全てが出品禁止アイテムに指定された。そのため本作のトレーディングは他のプラットフォームを用いるのが主流となっている。
    • オシャレ魔女 ラブandベリー』など、既に稼働を終了しているTCAGカードは(もはや電子データとしては)価値が無いからなのか出品を黙認されている。そのため公式なサポートこそ確かに終了しているものの、2023年現在もまだプリズムストーンで稼働している『プリティーリズム』、『プリパラ』も対象外になるという珍事が起きた。

その後の展開

稼働開始から1年経った2022年10月、同名のアニメが最終話を迎え、11年半続いたシリーズのアニメ展開が"一旦"終了することが発表された。
ゲームのほうは継続していくといい、11月より筐体が『ワッチャプリマジ!スタジオ』にバージョンアップすることも発表された。


ワッチャプリマジ!スタジオ

【わっちゃぷりまじすたじお】

ジャンル キッズカードゲーム
アミューズメントカードゲーム*13
トレーディングカードアーケードゲーム
対応機種 アーケード
発売元 タカラトミーアーツ
開発元 タカラトミーアーツ
シンソフィア
稼動開始日 2022年11月2日
料金 1プレイ:200円
プレイ人数 1人
判定 良作
プリティーシリーズ

概要(スタジオ)

女児向けTCAGである「ワッチャプリマジ!」が新要素を加えバージョンアップ。
マイキャラにフォーカスした内容となっており、メタバース体験を謳うなど機能が強化された。
なお販促アニメは終了したため、ストーリーは独自のものとなっている。


ストーリー(スタジオ)

みんな、プリマジの素敵なコーデには
実は魔法の力が宿っているって知ってた?

なんと、コーデの魔法の精霊「コーデメイツ」が、
キラキラでワクワクした気持ちを私たちに届けるために
コーデを作っていたの!

最近、魔法界では
伝説のプリンセスブランド「プリンセスマジック」と
コーデメイツプリンセス「ひめめ*14」が
1000年の眠りから目覚めるかもしれないと大騒ぎ!

みゃむ達は、ひめめの目覚めをお祝いするために
プリマジスタたちが集まる楽しいステージを作ることに!
それが「ワッチャプリマジ!スタジオ」!

みんなで歌って踊ってオシャレした時に生まれる
“キラキラでワチャワチャした気持ち”を集めれば
ひめめが目覚めて素敵なコーデがもらえちゃうかも!?

ゲートがひらけば、そこは夢のスタジオ!
めざすはおしゃれプリンセス!
み〜んなあつまれ!
\せ〜の/ワッチャ プリマジスタジオ!
(プレリリースより引用)


筐体について(スタジオ)

  • 筐体は内部含め変更は無いが、「リアルプリマジスタジオ」という概念が導入された。
    • リアルプリマジスタジオとは2台を連結する専用のPOPを装備した形態の店舗で、リアルプリマジスタジオ限定のイベントが用意される。
    • 横のPOPに二次元コードがあり、これをスマートフォンで読み込むと章替わりで限定コーデのプレゼントコードが表示される。

ゲームシステム(スタジオ)

プリマジプレミアムプラン

  • 30日間有効で500円。女児向けゲームでは初の試みだと思われる。
    • クレジット決済などではなく、筐体に直接100円玉5枚を投入する。限定デザインのプロフカードが1枚排出される。
    • プレミアムプラン加入中は獲得ワッチャが2倍になる他、専用マイキャラパーツ*15、専用Tシャツ、むずかしい譜面、フォトフレーム機能などが解禁される。
      • コーデ購入ボーナスなども倍になるため、ランクアップがサクサク進む。多少遊ぶ程度でも加入する価値は高い。
    • ちなみに12回(≒1年間)入ると貰える称号がある。

新ブランド「PRINCESS MAGIC」

  • ひめめのブランド。コーデメイツの色は白。ディズニープリンセスを思わせるようなコーデが多い。
    • ファイナルゲット時にこのブランドのコーデのみ専用演出が用意される。

ショップ

  • 新たに「Tシャツショップ」が追加された。全国にあるプリズムストーンで限定Tシャツをゲットできる。

プリマジスタジオランウェイ

  • ファッションランウェイのリニューアル版。
    • 無印と違い何かコーデを着せるだけで無条件に100ワッチャが入るようになり、お題もカジュアル等のジャンルを含めたランダムに変更された。

今週のみんなでどっちでSHOW

  • 2つのコーデが提示され、1プレイごとに1票で投票を行い勝ったほうがめちゃマジ注目スペシャルコーデになる。
    • また投票するとテーマに応じたTシャツが解禁され、Tシャツショップで購入できる。
    • 投票に負けたコーデも後日ショップで復刻されるため、あまり深く悩む必要はないと思われる。

あつまれ!ベストフレンド

  • 無印のフレンドパークに相当。新たにフレンドカードを読み込んでくれたプレイヤー名が表示されるようになった。

リズムゲーム

  • 新たに難易度選択として「かんたん」と「むずかしい*16」が追加された。
    • 「かんたん」は判定が緩くなるとともにボタン表示が大きくなり、コーデメイツが流れる代わりにタイミングよく押していく。また画面上のボタンを直接タッチしても反応する。
    • 「むずかしい」は同時押しが出現したり、四方八方から飛んできたりと難易度が強化される。ノート数が多いためパーフェクトを狙えば獲得ワッチャも少し多くなる。

プリマジスタジオライブ

  • 専用のステージで遊ぶモード。キャラはマイキャラで固定される。
    • このモードでは複数人で踊る曲も一人で遊ぶことができ、ステージの後ろで他人のマイキャラがバックダンサーとして踊ってくれる。
    • なお演出の都合なのかフロートに乗る代わりにランウェイを歩き、イリュージョンもコーデの種類に関係なく固定となる。
    • このモードでのみ出現する専用デザインのTシャツがあり、楽曲やTシャツのラインナップは期間限定で切り替わる。

フォトフレーム機能

  • プレミアムプラン限定のWeb連動機能で、マイキャラが一緒に写った写真をスマートフォンで撮ることができる。
    • マイキャラのポーズはプロフカード更新時に指定したポーズが使われる。

ハッピー&ラッキーコーデメイツ

  • スタジオ1章の限定イベントで目標達成の報酬として用意された要素。無事達成したため実装された。
  • フロートタイムで出現する3つのコーデを全て購入すると、"4つ目"のコーデが出現する。このコーデはSR以上確定となる、というもの。
    • URではなくSR以上なのでなかなか欲しいコーデが出現しない、HR狙いにしても博打性が大きい、そもそも100円玉3枚を投入する時間がかなりタイトでモタモタしていると時間切れで出現しない、などあまり評判は良くない。
    • 利点としては、フレンドカード生成にも適用されるのでフレンドカードをとにかく沢山用意したいとき便利、(かなりシチュエーションが限定されるが)SR以上に欲しいコーデが集中しているときは有用、といった程度。
    • なおプレミアムプラン加入と組み合わせた場合、1プレイで最大1500円を消費することができるようになった。

新レアリティ「おしゃれプリンセスレア」

  • 略称はOPR。スタジオ第3章で従来のヘブンズレアに代わって導入された最上位レアリティ。
    • 内容は既存コーデのテクスチャ違い。

店頭大会の復活

  • 長らくコロナ禍で封印されていた店頭大会が復活した。現行作品では初めてとなる。
    • この手のゲームの店頭大会は子供限定になることが多いが、まさかの年齢制限なし。本作が誰をターゲットにしているのかよくわかる。
    • 大会といっても他のプレイヤーとスコアを競うものではなく、特別な演出に加えファイナルゲット・フロートが特別仕様になるというもの。
    • また参加賞としてコーデカードが貰え、第2回・第3回の大会にも参加することでフルコーデが揃う。

プリマジくじ

  • スタジオ4章で期間限定で登場した、いわゆるBOXガチャ。一回300円*17。合計91回分フルコーデが用意されており、くじの残数は筐体ごとに管理されている。
    • A賞、B賞などレアリティが設定されており、更にラストワンとして「さいごで賞」も用意されている。ラストワンが出たらその筐体でのくじは終了となる。よって筐体数以上はコーデが存在しないため、おそらくこの「さいごで賞」が本作で最も希少価値が高いコーデだと思われる。
  • 第2回ではくじの総数が31回となり、「さいごで賞」が出ても終了せずまた最初の31回へループするようになった。

評価点(スタジオ)

明るくなった作風

  • 寿司、ピザ、グミをモチーフにしたコーデなど、無印では明らかに避けられていた「面白い」コーデが増えた。
  • 新規楽曲も明るい曲調で、3人曲の実装と合わせ全体的に過去作に近い作風に戻ったと言える。

マイキャラ機能の強化

  • マイキャラ勢が待ち望んだ身長の調整やメッシュタイプにグラデが追加される*18など、カスタマイズの幅が増えた。
    • これまでみゃむで固定だったマイキャラのパートナーも変更することもできるようになった。

過去作コーデの復刻

  • 過去のシリーズ作品に登場したコーデが復刻されるようになった。本作と過去作には互換性がないため、復刻にあたり多少手直しが入っている。
    • 何か沽券に関わるのか、復刻コーデは通常の排出コーデにはラインナップされておらず、どっちでSHOWや限定プリマジ、プロモーションでのみ入手可能となっている。
    • 特に「サマーメイドコーデ」の復刻チャンスは大きな話題を呼んだ。他の復刻チャンスは「スイートハニーキラっと」「セブンスコーデラブリードレス」などメインビジュアル級のコーデだけで、何故かサマーメイドコーデだけそれらと同格の扱いになっていた。

フロートタイム中のモーション改善

  • 無印で問題点だった「フロートタイム中のモーションがつまらない」が、スタジオ4章の『チェンジアップトリガー』以降実装された新曲に限りフロートタイム中もちゃんと踊るように改善された。
    • 既存の楽曲はそのままで、変更はされていない。

問題点(スタジオ)

アニメとの関連性が低い

  • 本作でマナマナ人間態がプレイアブルキャラになったが、何故これまでマナマナが直接ステージに立たなかったのか説明されていない。
    • 遊ぶキャラとしてマナマナを選んだ場合、パートナーは人間が務める。何故人間がパートナーをこなせるのかも一切説明されていない。ちなみにマイキャラのパートナー変更はマナマナ(と、人工マナマナのタテジマ)からしか選べないため、「人間x人間」という組み合わせはダメなようだ。
  • またアニメで積み上げてきたシナリオ、あるいは最終話で描かれた各キャラクターのその後と、本作のストーリーには関連性が全く無く、アニメの存在が事実上無かったことにされてしまっている。
    • ゲームのファンブックで読者からの質問に答える形で主人公のその後が少し語られたが、本作へ繋がるようなものではないうえ子供騙しにもならない極めて陳腐な内容であったことも明記しておく。
    • 2023年9月には声優陣による朗読劇が行われ、アニメ最終話から更に半年後の後日談が披露されたが、やはり本作へ繋がるようなものではなかった*19。「アニメはアニメ、ゲームはゲームで別」ということなのかもしれない。

UR限定コーデの実装

  • 限定プリマジでのみ入手できる限定コーデのレアリティ上限がSRからURへ引き上げられた。
    • コラボ企画のキービジュアルだった「ドリコラフェスまつり」コーデでも従来通りSR止まりだったことを考えれば、URへの引き上げは純粋に改悪と見るべきだろう。
    • 肝心の出現率についてだが、限定SRコーデとの差を明らかに体感できるレベルで出にくい。揃えるとなるとかなりの根気とお金が必要。

第1回の店頭大会のキャパが少なすぎた

  • 第1回の店頭大会の開催数があまりにも少なすぎたため、抽選に落選して参加できなかったプレイヤーが都市部で続出した。一方地方では定員割れになるなどムラがあった。
    • 例えば埼玉県では県内でわずか4回、定員にして80人しか参加することができなかった。
  • 第2回大会以降は開催数自体が若干微増した他、中学生以下限定の部を設ける、一部でエントリーに上限を設ける、何より第1回大会を筐体内イベントという形で即座に復刻させたなどの施策の結果、かなり緩和された。

プリマジくじの仕様

  • くじの残数は個人ではなく筐体で管理されているため、ラストワンをハイエナして横取りすることが可能*20とオンデマンド印刷方式TCAGの利点が完全に殺されてしまっている。
  • くじを1人で全部引ききる場合、500円x91回で45,500円が必要と高額すぎるため、恐らく他のプレイヤーと協力して(あるいは競って)数を減らしていく想定だったのだろう。「ラストワンの奪い合い」というシビアな展開を危惧する声も上がっていた。
    • ところが蓋を開けてみると大多数のプレイヤーは通常の排出コーデを追うので既に手一杯で、新たにくじを回す余裕が無かった。そのため猛者が1人で全部引いてもう終了しているか、中途半端な残数で放置されているかのどちらかとなった。
      • くじのラインナップのほとんどが既存の色違いか継ぎ接ぎのキメラコーデで、やや魅力に欠ける内容だったのも一因か。
    • 1人で全部引く場合、枚数の都合で途中必ずカードとインクを補充する必要がある。しかし店に予備があるとは限らない。その辺を確認せず焦って朝一番で全部引こうとした結果、「店に予備が無く危うくラストワンを取り逃しそうになった*21」という報告がTwitter上であった。色々と配慮が足りない企画だったと言えるだろう。
  • 第2回ではくじの総数が31回と大幅に減少し、ラストワンがループする仕様になったため焦る必要も無くなるなど上記に対する改善が見られた。
    • 代わりに第2回では「A賞」が1枠だけ、「B賞」も2枠だけになったため、上位賞ばかり引かれてくじに下位賞しか残っていない状況が発生しやすくなってしまった。デザインの好みは人それぞれなので一概に「ハズレ」ばかりとは言えないものの、こうなるとラストワン狙いの客が来るまで数がなかなか減ってくれない。

通信失敗の増加

  • 稼働2年目に突入した本作から、ゲーム終了時の通信(セーブ)が遅い、通信に失敗したという報告がよくあがるようになった。
    • 稼働1年目でも通信に失敗するケースはあったが、ここまで高頻度で言われることは無かった。筐体の経年劣化、通信環境の変化が関係しているとされる。
    • 複数台置いてあるような店舗でも、特定の台だけ何故か通信が不調だったりすることがあるため、店側のメンテナンスで改善できるものではないらしい。
    • 一時期はプロフカードを刷る(プレミアムプラン加入なども含む)とその筐体での次のプレイは高確率で通信に失敗するという酷い状況にまでなっていたが、さすがにそれは修正された。
    • 運営側も認識しているらしく、何か対策を講じたようだがこれにより更に通信が遅くなるという悪循環に陥っている。
    • 通信に失敗してもカード自体は通常通り排出されているため、被害が小さいのが幸いか。

リューメがいない

  • ラスボス枠であるジェニファーには、「リューメ(CV:羊宮妃那)」という本当のマナマナのパートナーがいるのだが、本作でマナマナがプレイアブルになっていく中、何故か実装されなかった。
    • なお衣装(コーデ)は実装されている。それだけに不可解である。
    • 公式クッズでもハブられていることがあるため、どうやら公式的には彼女だけメインキャラクター扱いではない模様。
  • ジェニファーのブランド自体も不人気なのか、章の中で低レアリティの既存の色違いコーデが1つだけということが常態化してしまっている。これは不人気気味な「あまね」のブランドもほぼ同様で、ゲーム内で格差とも言える構造が出来上がっている。
    • 本作はミックスコーデもゲームの遊び方のポイントとしており、この2人のブランドは毛色が他と違うこともあってうまくミックスさせづらい、という事情もあるか。
    • 代わりに高レアリティに推し出されているのが新キャラ「ひめめ」のプリンセスコーデなのだが、低年齢層へのウケを狙った安直さを感じさせてしまううえ、プリンセスコーデの連発で食傷気味なのも事実。

総評(スタジオ)

やや地味な印象だった無印から全体的に明るい作風になり、何かしらのイベントを矢継ぎ早に投入することで、飽きさせない造りとなった。
色やテクスチャを変えただけの流用コーデやTシャツが増えるなど予算が減らされてしまったような気配もあるが、うまくカバーできている。
一方プレミアムプランは女児向けの域を完全に逸脱してしまっており、女児を差し置いて「大きなお友達」がメインターゲットであることに疑いの余地はないだろう。
もっとも、稼働当時女児向け市場は縮小を通り越して崩壊へ向かいつつあったため、太客である大人層にシフトするのは決して間違っていたわけではない。
長年のライバルだったアイカツ!シリーズオトカドールが終了するなど女児向けコンテンツ全体が厳しい状況に置かれる中、本作は(実態はどうであれ)女児向けTCAG最後の生き残りとして稼働し続けた。


余談(スタジオ)

  • 総選挙と称した筐体を使ったキャラ投票が行われたが、主人公の「まつり」がランク外となる結果になってしまった。主人公の面目がまるで無い。
    • しかし公約通り上位3名の「れもん」「みるき」「あうる」で楽曲とコーデとイリュージョンが作られ実装された。記念グッズも用意された。
    • ちなみにブランド総選挙という投票イベントではギリギリ3位でランクインしているが、これはマナマナ勢を除外したものであり純粋な人気は下から数えたほうが早いと思われる。
  • シリーズ恒例のマイキャラのアクリルスタンドが作れるという限定企画があったが、「これまでと違ってダイカットじゃない*22」「値段が高い」など不評だった。
    • 従来はプリズムストーンショップにマイキャラのチケットを持ち込む必要があったが、今回はサイトにログインして決済するだけのお手軽な仕様になっていたのだけは好評だったが…
    • 注文数自体が少なかったのか、アンケートで「注文しなかった理由は何ですか」なる項目があった。
    • その後商品が届いたが、あまり品質は良くなかった模様。
    • ちなみに「第1回」と次があるかのような企画だったのだが、悪評が祟ってしまったのか第2回は告知されないまま本作の稼働が終わってしまった。

その後の展開(スタジオ)

  • 2023年10月19日から始まるスタジオ9章より、「プリティーオールスター」と題して歴代シリーズの楽曲やコーデが登場するようになった。

ワッチャプリマジ!スタジオ (プリティーオールスター)

【わっちゃぷりまじすたじお】

ジャンル アミューズメントカードゲーム
トレーディングカードアーケードゲーム
対応機種 アーケード
発売元 タカラトミーアーツ
開発元 タカラトミーアーツ
シンソフィア
稼動開始日 2023年10月19日
料金 1プレイ:200円
プレイ人数 1人
判定 良作
プリティーシリーズ


概要 (オールスター)

女児向けTCAGである「ワッチャプリマジ!」がプリティーオールスターと題したバージョンに突入した。
タイトル等に変更は無いが、公式サイトのナンバリングが新しくなっていることから、本wikiでは新バージョンとして扱う。
なお正式名称は「スタジオ9章 プリティーオールスター第1章」なのだが、紛らわしいからか公式サイト以外ではほとんど使われておらず、もっぱら「プリティーオールスター第1章」で通している。


ゲームシステム (オールスター)

  • プリティーオールスターの名の通り、過去作からの復刻コーデがメインとして扱われており新規の型紙は一切無し。
    • コーデは限定プリマジから入手できるが、作品別にカテゴリ分けされており、例えば「プリティーリズム」チャンスを選べばプリティーリズムのコーデが入手できる。
      • この限定プリマジは従来とは異なり独自の排出テーブルが用意されており、例えば「プリティーリズム」チャンスならプリティーリズムのコーデしか出現しない。
      • ちなみに復刻コーデのブランドは全てプリズムストーンに設定されているので、赤黒のコーデメイツしか出てこない。
      • 限定プリマジによっては全てのコーデがSR以上でRのコーデが無いなど変則的なため、出現率に何か調整が入っているとされるが詳細は不明。
  • めちゃマジ注目スペシャルコーデはこれまでのコーデの復刻となった。
  • 特に告知されてないが、リアルプリマジスタジオ限定の章替えコーデが廃止された。読み込んでも「コーデが無い」とだけ表示され実質デッドリンクになっている。
    • POPを撤去しろ等のお達しは出てない模様。

評価点 (オールスター)

出現率の改善

  • これまでより排出されるコーデの総数が少なくなったため、コーデの出現率が上がって入手しやすくなった。

楽曲の復刻

  • 事前に投票が行われた各シリーズの楽曲が復刻された。残念ながらステージは既存の流用となっている。
    • 「プリリズ」から「プリパラ」1期までの筐体曲はショートバージョンしかない*23ため、尺が必要な本作向けにどうするのか注目されていた。「オトメパズル」は明坂聡美氏の新録で作り直し、「morning」はイントロと間奏部分が新規制作された*24
    • 何故か投票できる楽曲リストは全て筐体曲のみだったが、恐らく根回しが楽だからなのだろう。一応プリティーリズムからは「gift」が、プリチャンには「MEMORIES FOR FUTURE」と、それぞれアニメ版のクライマックスで使用された人気曲が投票企画とは別途に復刻されているなど一定の配慮はなされている。

新イリュージョン「かけめぐるオーロラレインボーフューチャー」

  • シークレットで追加された古参ファン感涙もののイリュージョン。ちなみに演出を担当したのはプリティーリズム3作品の監督の菱田氏。

問題点 (オールスター)

漂うマンネリ感

  • 新規の型紙は一切無いうえ、復刻コーデも言ってしまえば既存のものであるため、新鮮味は全くない。
    • あくまでも楽曲とコーデの復刻に留まっており、それ以外でのクロスオーバー的な企画も無かった*25ためお祭り感もない。妙に淡々と、悲壮感すら感じる展開となっている。ちなみに主人公の「まつり」はお祭り好きという設定なのだが…

総評 (オールスター)

2024年現在の女児向け市場は冬の時代とも言えるが、その中でも次回作へとバトンを繋ぐことに成功したのはそれなりに評価すべきだろう。
しかし本作の料金体制は女児が支払えるものではなかったため、プレイ層も10代から30代の女性が中心になるなど、やや本末転倒な結果となってしまった。


その後の展開 (オールスター)

  • 本作がシリーズ総決算的な内容となったことから、「プリティーシリーズ自体が終了するのではないか」という憶測がファンの間で流れ、お通夜ムードも漂っているほどだった。しかし2024年4月より新作『ひみつのアイプリ』が展開されるという発表が行われ、プリティーシリーズは未だ健在であることを示した。
    • 筐体については『ダイの大冒険 クロスブレイド』筐体からコンバートした『ひみつのアイプリ』と、プリマジ筐体が続投する『アイプリバース』の2種類が展開される。
      • プリマジのコーデカードは引き継ぎ機能が用意されているので手元に残しておいてほしいとのこと。
    • アニメも4月より放送開始(プリティーシリーズとしては復活)する。
  • 2024年1月19日には、2月1日の新要素解放が最終アップデートとなり、順次稼働を終了すると発表された。
    • この発表を多くのプレイヤーが2/1から撤去が始まるのだと解釈していたが、実際には発表後即座に撤去が始まっており、例えば東京駅のプリズムストーンは1/23の時点で1台撤去されている。
    • サーバー自体は4/3まで動いていたため、一部のゲームセンターではギリギリまで稼働し続けたところもあった。
+ タグ編集
  • タグ:
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  • 音ゲー
  • タカラトミー
  • シンソフィア
  • プリティー

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最終更新:2024年04月13日 13:24

*1 公式のアンケートより

*2 どっちのスロットに刺しても認識する。

*3 第4章より追加された最上位レアリティ。公式サイトやファンブックではシークレット扱いとなっていたが、アニメで「プリマジを救うために必要」との設定が追加され第6章からシークレットでは無くなった。

*4 なおメイツハートアップが適用されるのは自力で排出したコーデのみの模様。

*5 更新しても古いプロフカードも引き続き使える。

*6 いわゆる「カードだけゲット」に相当。

*7 コーデメイツの大中小がレアリティ、色がブランドを表しているため、実はある程度内容を推察することができる。しかし部位までは分からないので博打性が大きい

*8 振り向くなどの動きをすると一瞬映ることがある

*9 ファイナルゲットが無い、一部省略される、フロートの内容は固定だが一応買える

*10 基本プレイ200円+ショップでフル購入して300円+コンティニューで100円+フロートでもフル購入で300円という計算。

*11 例えば今週のめちゃマジ注目スペシャルコーデを購入した後フロートが全部欲しいものだった場合など。

*12 特に、キャッチコピーの一つである「プラチナプリマジコレクター」の取得条件は「プリマジコーデカードを1000枚取得」……つまり最低でも10数万、下手すると20万円近い課金が要求されるとんでもない代物であり、女児が達成するのはほぼ不可能と言っていい。

*13 公式のリーフレットより

*14 CV:芹澤優 これで芹澤氏は「プリティーリズム」時代から皆勤ということになった

*15 装備中に有効期限が切れた場合、継続するかどうか聞かれ、これを無視するとデフォルトに戻される

*16 要プレミアムプラン

*17 プレイ代金として先に200円を投入するため、実質500円

*18 どちらも要プレミアムプラン

*19 こちらはアニメの脚本家が書き下ろしたもの

*20 なお実際にハイエナされたという報告は筆者が見た限りでは上がっていない

*21 その人は他の店から予備をもらい事なきを得たとのこと

*22 マイキャラパーツやコーデによってシルエットが変わるため、これまでは1つ1つ手作業で調整していたのだと思われる

*23 「プリパラ」2期以降は筐体曲もフルバージョンで制作されている

*24 恐らくだが当時ファルル役の赤崎千夏氏が産休中だったため作り直しは断念したのだと思われる

*25 唯一あったのが『ドリコラFes』で披露された「プリマ☆ドンナ?メモリアル!(まつりを入れた7人バージョン)」だが、これは筐体性能の限界を超える7人曲なので実装できない