ファーム・ミスタリー・ハッピー・オーチャード・ナイトメア

【ふぁーむ みすたりー はっぴー おーちゃーど ないとめあ】

ジャンル 脱出ゲーム
対応機種 Nintendo Switch
メディア ダウンロード専売
発売・開発元 Ocean Media
配信開始日 2021年1月28日
定価 1,049円(税込)
プレイ人数 1人
セーブデータ 1箇所・オートセーブ方式
レーティング IARC:7+
判定 なし
ポイント 呪われた農家からの謎解き脱出ゲーム
難易度は控えめ・謎解きのスキップ可能
全体的にあっさり気味でボリューム不足

概要

アメリカのインディーズメーカーであるOcean MediaからリリースされたNintendo Switch専用ダウンロードソフト。

ジャンルは主観視線で行われる謎解き脱出ゲーム。主人公「クロエ」が幽霊のいる呪われた農家に監禁された恋人「ザック」の救出と脱出を目指す設定。
ホラーゲーム的な雰囲気を醸し出しているが、ビックリ・残虐などのショッキングな描写はほぼなく、IARCのレーティングも控えめに抑えられている。

ゲームルール

  • ゲームの流れ
    • カカシまみれの呪われた農家を舞台に、様々な謎解きを行いつつ先のエリアへと進んでいく。
      • 原則として複数エリアの行き来は自由に行えるが、進行状況によっては後戻りできなくなる場合もある。とはいえゲーム進行が詰む心配はない。
      • 本作にはゲームオーバーとなる要因はなく、ストーリーやエンディング等の分岐もしない。いわば昔ながらの総当たり系の謎解きゲームといえる。
    • エリアには他のエリアへと続く「赤い光」と、謎解きイベントが起きる「緑の光」が発生する。
      • それぞれの光を決定すると、前者は他のエリアへと行き来でき、後者は謎解きイベント画面へと移行できる。
      • 緑の光に関しては謎解きを終えると光が発生しなくなる。またエリア中に「このエリアはもう探索する必要はない」というアドバイスもされる。
  • 謎解きについて
    • エリア中に発生する謎解きイベントをクリアすると、先のエリアへと進めたりアイテムが入手できる。
      • 謎解き中において簡易なヒント表示ができるほか、そのイベントのスキップもできる。双方ともに行ってもペナルティはない。
      • 入手したアイテムはストックがなされる。謎解きはアイテムを使用しないと解けないものが多数で、使用したアイテムは消滅する。
      • 作中おいては時折ファイルも入手できる。中には謎解きに関する重大なヒントが記載されている場合があり、これを照らせ合わせないと謎が解けない。
    • 謎解きとは少し異なるイベントだが、頻繁にアイテム探しのイベントも挟まれる。
      • このイベントは画面内に表示された12つのアイテムをすべて見つけるとクリアとなり、重要アイテムが入手できる。イベント中のペナルティはない。
  • 操作体系
    • コントローラー側と本体側の両操作に対応。主な操作は「カーソルの移動及び決定」「アイテムの使用」「ヒントの確認」など。

評価点

  • 難易度控えめで遊びやすい
    • 謎解き等の難易度は全体的に控えめで、この手の謎解きゲームとしては苦戦する事なくオールクリア可能。
      • ほとんどの謎解きは軽い行動で難なくクリアできる位の難易度であり、たとえ謎解きできなくともスキップ可能なのでゲームが詰む事はありえない。
    • エリア中に「どこのエリアにいけばいいのか」「どこが謎解きイベントなのか」という光が明確になされるため、次は何を行えばいいのかも一目瞭然。
  • グラフィックの雰囲気は上々
    • 洋風ホラーチックなグラフィックのクオリティは高く、作中の雰囲気はまずまず良好。
      • グラフィックの使い回しはなく、先のエリアに進むたびに新鮮な展開が待っている。ホラー要素は薄いが不気味さはなかなかのもの。

問題点

  • 価格非相当な薄いボリューム
    • 総合的なボリュームは1~2時間もあればあっさりとオールクリアできるほどに短く、価格相当な内容とはいい難い。
      • 上記の通り、謎解き難易度が控えめなためにとんとん拍子でクリアできてしまい、これといった難関や山場に遭遇する事なくゲームが終わってしまう。
      • いつでも謎解きイベントがスキップできてしまう故に、謎解きゲーム特有の緊張感も薄い。いくら何でもシステム周りが親切すぎる。
  • あってないようなストーリー描写
    • 所々にクロエを中心とした会話シーンが入るものの、ほとんど気休めレベルのものでストーリー描写が極めて淡泊。
      • 良くいえば謎解き等に集中できるともいえるが、エンディングまでこの淡泊さが続くので、そもそも会話シーンを導入する必要があったのかは疑問なところ。
    • エンディングがあまりにもあっさりすぎてオールクリアの実感がいまいち沸いてこず、おまけ的なサプライズも特になし。

総評

謎解きゲーム初心者向けといえる優しい難易度で遊びやすい反面、価格に似合わぬボリューム不足さも目立つ。
致命的な欠陥はないものの、ボリュームややり応えという意味では他の同価格帯の謎解きゲームに比べて一回り劣る一作といわざるを得ない。

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最終更新:2022年12月15日 12:23