ExitMan Deluxe

【いぐじっとまん でらっくす】

ジャンル アクション
対応機種 Nintendo Switch
プレイステーション4
Xbox One
メディア ダウンロード専売
発売元 レイニーフロッグ
開発元 BlueCreator
Sanuk Games
配信開始日 2023年2月2日
定価 500円(税込)
プレイ人数 1~4人
セーブデータ 1箇所・オートセーブ方式
レーティング IARC:3+
判定 なし
ポイント ピクトグラムが主役のカジュアルアクション
プレスする壁を回避するだけのシンプルなルール
モードは多彩ながらゲーム自体が飽きやすい


概要

レイニーフロッグ発売、フランスとタイに拠点を置くインディーズメーカーであるSanuk Games開発によるダウンロード専売ソフト。

ジャンルは横視線・固定画面の回避系カジュアルアクションゲーム。
ピクトグラム風で描かれたキャラがプレイヤーを務め、画面のほぼすべてが緑と白の2色しかない異質な外観となっている。


ゲームルール

  • ゲームモードについて
    • 本作には「エンドレスモード」「サバイバルモード」「CPU対戦モード」「対人戦モード」「ステージクリアモード」の各モードが用意されている。
  • ステージルール・操作体系
    • モード及びステージを終えるまで、上下プレスする壁の隙間にプレイヤーを回避させていく。基本はそれだけのルールである。
      • 隙間の中央部分には黄色の「EXITの扉」があり、ここにプレイヤーを停止させるとコインの獲得。連続で停止するとコンボと共に獲得コインが増える。
      • 下方向にプレスする前には必ず壁が一瞬だけ停止する。その間に「どの位置に隙間とEXITの扉が発生しているのか」という見極めが行える。
      • プレイヤーが壁に押し潰されるとゲームオーバー(脱落・敗者)。モードやステージによっては隙間とEXITの扉が2箇所発生する場合もある。
    • アナログスティック等によるプレイヤーの左右移動のみの操作体系。それ以外の操作はモード・ステージの選択/決定等以外では存在しない。
  • コインとプレイヤーキャラ購入について
    • 「EXITの扉停止による獲得(上記)」「ステージクリアモードを5ステージ分クリア(下記)」「プレイ時間が10分経過」といった条件でコインが獲得できる。
    • 貯めたコインと引き換えに選択できるプレイヤーキャラが購入できる*1。非購入なものも含めて56キャラが存在。キャラによる性能差はない。

ゲームモード

公式のモード名が存在しないため、本ページでは初稿執筆者の独断ネーミングでモード名を表記している。
1人専用のモードでは何かしらの形でインターネットランキングの登録がされる。オンライン環境があれば専用サービスがなくともランキングの観覧が可能。

  • エンドレスモード
    • ゲームオーバーになるまでひたすらに隙間の回避を行っていくモード。1人プレイ専用。
      • ゲームオーバー後は隙間の回避回数がスコアとして結果発表される。またEXITの扉の停止回数もカウントされている(他モードも同様)。
    • インターネットランキングではハイスコアが登録。
  • サバイバルモード
    • 99キャラのCPUとの同時リアルタイムの対戦を行い、どれだけの順位まで生存できるかを競うモード。1人プレイ専用。
      • CPU対戦モードで得たランクはこのモードでも表示される。ステージ中におけるCPUの姿はないが、生存/脱落者のステータスが常に表示されている。
      • プレイヤーがゲームオーバーになるか最後まで生存するとステージ終了となり、生存順による順位が結果発表される。
    • インターネットランキングでは最後まで生存した(1位になった)総回数が登録。
  • CPU対戦モード
    • 1vs1のCPUとの同時リアルタイムの対戦を行い、どちらかが生存するまでの勝敗を競うモード。1人プレイ専用。
      • CPUは半透明な姿として登場。勝敗結果によりランクゲージの増減が発生し、Cマイナス~Sプラスまでのランクが記録される。
    • インターネットランキングでは最高到達ランク(最高Sプラス)が登録。
  • 対人戦モード
    • プレイヤー同士の同時リアルタイムの対戦を行い、誰が最後まで生存するかを競うモード。2~4人プレイ専用。
  • ステージクリアモード
    • 全6難易度×5ルール×5ステージのいずれかを選択してプレイしていくモード。1人プレイ専用。本作唯一のステージクリア方式。
      • ステージ内に定められた回数の地形回避を達成すればクリア。その逆にゲームオーバーになったり、後述のEXITの扉関連の条件を満たせないとクリアにならず。
      • ルールによっては「プレスやプレイヤーの移動速度が異なる」「EXITの扉に数回止まる・もしくは数回避ける」といった条件が発生。
      • 同じルールを5ステージすべてクリアすると特別コインボーナスが獲得できる(1回のみ)。また同様に新しいプレイヤーキャラが手に入る場合もある。
    • インターネットランキングではクリアした総ステージ数(最高150ステージ)が登録。

評価点

  • ゲームとしてのシンプルさとモードの多さ
    • ただひたすらに左右移動のみでプレスを回避する」という、これ以上説明のしようがない位にシンプルなゲーム内容である。
      • 「どこに隙間が出現するのか」という見極めをしないと即ゲームオーバーになるスリリングさを含み、シンプルながらも白熱とした孤独な戦いが楽しめる。
      • EXITの扉に触れるとプレイヤーが脱出ポーズを取ると同時に心地よい効果音が鳴る。コンボを繋げると効果音の音程が高くなる演出も地味に爽快。
    • モード数が多く、それなりに多彩なプレイスタイルで遊べるのも嬉しいポイント。
      • バトルロイヤル的なものから対戦プレイまで一通りモードが揃っており、カジュアルな作風ながらもやり込み要素はそこそこ豊富といえる。
  • ピクトグラムな変てこキャラクター達
    • 様々なピクトグラム風のキャラがプレイヤーとして使用でき、その変てこなキャラ達を操作していくのも見所。
      • 一般的な容姿の者のほかに「メイド」「宇宙人」「お化け」「ドローン」といった変わり種も豊富に存在。ご丁寧にも全キャラに専用モーションが見られる。

問題点

  • ゲーム自体の飽きやすさ
    • やはりそのシンプルなゲーム内容であるが故に、ゲーム自体が早期に飽きてしまいやすいという問題は否定できない。
      • 「左右移動のみ」という操作体系と「プレスを回避するだけ」という作業感はどう好意的に解釈してもシンプルすぎる節があり、長期プレイには向いていない。
      • モード数は多いものの、そのどれもが根本的に似たようなルールなため、延々とプレイしたくなるような魅力があるとはいい難いところ。
  • コインの使い道が少ない
    • 普通にプレイするだけでも早期にコインが飽和状態になりやすく、いとも簡単にプレイヤーキャラを購入し尽せてしまう。
      • キャラをすべて購入するとコインの使い道がなくなり、後は延々とコインが溜まり続けるだけになる。

総評

清々しいまでのシンプル・オブ・シンプルなアクションゲームでありながら、モード数ややり込みがそれなりに多いのは純粋に評価できる。
しかしそのシンプルすぎる内容は表裏一体で「飽きやすさ」という負の一面に結び付いており、良くも悪くもカジュアルさが際立つ一作である。

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  • タグ:
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  • ダウンロード専売

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最終更新:2023年07月19日 09:28

*1 通常購入できるもののほかに、2台の「ガチャ」を引き当てて購入できるものも存在。ガチャは必ず新たなキャラが当たるため、はずれを引く心配はない。すべてのガチャキャラを当てると購入できなくなる。