DS湯けむりサスペンスシリーズ フリーライター 橘 真希 「洞爺湖・七つの湯・奥湯の郷」取材手帳
【でぃーえすゆけむりさすぺんすしりーず ふりーらいたー たちばな まき とうやこ ななつのゆ おくゆのさと しゅざいてちょう】
ジャンル
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アドベンチャー
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対応機種
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ニンテンドーDS
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発売元
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ゼンリン
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開発元
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エピックス
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発売日
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2008年4月24日
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定価
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4,180円(税込)
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プレイ人数
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1人
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レーティング
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CERO:B(12歳以上対象)
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判定
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なし
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ポイント
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実在の温泉地が舞台 地図を活かしたゲーム性 手の込んだ観光ガイド
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概要
地図メーカーのゼンリンがエピックスと組み初めて発売したニンテンドーDSソフト。
全編実写で展開され、実在地の地図を中心としてゲームを進めていくのが大きな特徴となっている。
主な登場人物
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橘 真希(たちばな まき)演:佐多あゆみ
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木村 聡子(きむら さとこ)演:齋藤麻衣
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青木 友梨(あおき ゆり)演:小林成美
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善 隣太郎(みよし りんたろう)演:湊正浩
モード
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DS湯けむりサスペンス
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本編となる全三章のアドベンチャー。
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「聞く」「調べる」「地図」の3コマンドが存在する。
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真希の取材手帳
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本編で訪れた場所(城崎・洞爺湖・由布院)の観光ガイド。詳しくは下記評価点・賛否両論点の項を参照。
評価点・賛否両論点
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物語の舞台
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本作は3シナリオ収録されており、それぞれ温泉地が舞台になっているが、実写ということもあり実際に現地に訪れたかのような雰囲気を楽しめる。
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地図メーカーが携わっているだけあり、地図のクオリティも高い(実在のものを使用)。
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ストーリーについて
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ご都合主義な部分は存在するものの、特に破綻はなくサスペンスとしてはまずまずの出来。
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キャラの濃い登場人物が多く、それぞれの掛け合いは概ね好評。
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第二章はオカルト色がかなり強く、霊が実在するものとして物語の中心に絡んでくる。リアル調のゲームであるだけに唐突感は否めない。
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第三章は選択肢分岐によりいくつかのバッドエンドが存在する。
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シーン回想
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細かく場面分けされていて、見返したくなった場面をすぐに見ることができる。
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真希の取材手帳
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ゲーム内で訪れた城崎・洞爺湖・由布院の観光スポット各数十ヶ所が画像付きで記録されており、その全てに紹介コメントと基本情報(営業時間・休日・連絡先・駐車場・アクセスなど)が手厚く記載されている。
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飲食店であればメニュー、ホテルであればオプション(ペット宿泊可など)まで詳しく載っている。
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観光スポットを探す際、地図から探す・ジャンルから探すの2パターン用意されている。また、ざっくりしたものではあるがアクセスルートを見ることも可能。
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このようにおまけ要素とは思えないほど観光ガイドとして抜かりないものになっていて、2008年当時は十分に有用だったと思われる。
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ただ、アドベンチャーゲームに求められているものなのかどうかは疑問である。
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先程述べた通り、本作は温泉地の再現度が高く、実際に訪れたいと考える人は少なくないと考えられる。そのためサポートとしての機能は果たしているが…。
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しかし、やはり活用(=旅行に行く)のハードルは高く、取材手帳を凝るよりも本編のボリュームを増やして欲しかったという意見も見られる。
問題点
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ボリュームの薄さ
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数時間あれば全てのシナリオをクリアすることが可能。価格を考えると薄いと言わざるを得ない。
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ゲーム性について
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提示された謎をこちらで解く余地はあるものの、どれだけ間違えてもペナルティは基本一切ない。難易度も低め。
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第三章の選択肢のみ例外だが、2択かつ推理とは関係ないものも多い。(物音がする部屋に入る/入らない等)
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謎と言っても基本的に「地図を利用して目的地に向かい、話を聞く」の繰り返しで、どこに向かうかを考えるのがほとんど。
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一応クイズ形式にするなど工夫されてはいるが、間違え続けると主人公が答えを喋ってしまったり、そもそも行ける場所が少なかったり、あくまでもサブ要素の模様。
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売りとしてフォーカスするあまりか、地図をゲームにうまく落とし込めていないのは残念な点。
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事件に関する推理は主人公が一方的に進めてしまう。主人公と自身であるプレイヤーを重ね合わせる形の楽しみ方は難しい。
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バックログは未搭載
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「シーン回想」で細かく見たいシーンを選択できることが救い。
総評
他にない地図を主としたシステムや、よくキャラ立ちしている登場人物・おまけの域を逸脱している「真希の取材手帳」など光る部分はあるものの、無難なストーリーラインやボリュームの薄さ、ゲーム性の低さからやや物足りなさの残る、惜しい作品。
余談
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タイトルにもある由布院温泉の「奥湯の郷」は2022年3月31日をもって閉館してしまっている。
最終更新:2024年02月03日 23:04