逃亡恋愛ADV バキバキメモワール

【とうぼうれんあいあどべんちゃー ばきばきめもわーる】

ジャンル ノベルゲーム
対応機種 iOS 11.0以上
Android 5.0以上
発売元 株式会社ヤナセゲームズ
開発・制作元 CHARON株式会社(シナリオ・イラスト)
株式会社ヤナセゲームズ(システム・演出)
発売日 【Android】2022年11月29日
【iOS】2022年11月30日
定価 無料
レーティング 【iOS】12歳以上
【Android】IARC:16歳以上
プレイ人数 1人
判定 バカゲー
ポイント バキ童が主人公の恋愛ゲーム(?)
バキ童愛を感じる小ネタ・下ネタ
軽いホラー耐性を要する


概要

タイタン所属のお笑いコンビ「春とヒコーキ」のメンバーであり、Abemaのニュース番組の取材に答える様子がネットミームとなったことで「日本一有名な童貞」となってしまった芸人・YouTuber、バキバキ童貞(バキ童)ことぐんぴぃを主人公としたノベルゲーム。
ぐんぴぃ氏が様々なヒロインと交流をする恋愛ゲームとなっている。
また、相方の土岡哲朗も登場する。


あらすじ

D.T.0721年、世界はあまりにも増えすぎた地球人口に対して危殆に瀕していた。
資源消費は増え、さまざまなライフラインの整備は追い付かず、貧困や経済格差が拡大している。
そんな中、我が国はある一つの政策を打ち立てた。
それは未交合者特別救済法、通称DT新法である。
この政策は30歳までDTを守ることができた健康的な成人男性には政府から特別手当がもらえると言うものだ。
その額約200億円、正確には19190721454円。

世界は未曽有の人口過多。
そんな中打ち出されたDT新法は世に一筋の光を照らしだした。
しかし人間とは愚かなもので理性を抑えきれず、欲望に駆られその資格を失うものが多発した。
そこにある一人のDTが世に笑いと希望を与えてくれた。
これは愛と勇気とDTの物語――

(ゲーム内文章より引用)


システム・特徴

ストーリーの途中に発生する選択肢を選んで読み進めるゲームシステムとなっている。
間違った選択肢を選ぶとそのままバッドエンドとなり、最後はノーマルエンドかトゥルーエンドに分岐する。
バッドエンド時も、直前の選択肢に戻ってリトライが可能だが、その前に広告を視聴する必要がある。

ヒロインは、小柄でミステリアスな女性「シェリー」、裏表のあるおっとり未亡人「おとよ」、幼い金髪サキュバス「タマキン」の3人で、共通ルート終了後にいずれかの1人とのエピソードが進んでゆく。
各ヒロインと親交を深める一方で、シェリー編ではDT新法の陰謀について、おとよ編ではコンビ名について、タマキン編ではぐんぴぃ氏・土岡氏の秘密について究明するストーリーとなっている。


評価点・おバカな点

  • 恋愛ゲームの世界におけるぐんぴぃ氏のシュールな存在感。
    • ヒロインや土岡氏は可愛いイラストで描かれている中、ぐんぴぃ氏のみ実写の映像を使用することで、彼の非モテ感を表現している。
      • ぐんぴぃ氏の写真はバキ童チャンネルの動画からの切り抜き。
    • ヒロインにボイスは一切ないにもかかわらず、ぐんぴぃ氏のボイスは無駄にバリエーションが多い。「バキバキ童貞です」だけで3パターンある。
      • 土岡氏にもボイスがある。
      • ボイスはテレビ番組や動画から抽出したものではなく、本ゲーム開発にあたり録り下ろしている。
  • バキ童チャンネル視聴者ならわかる小ネタの数々
    • 大学を留年することになった経緯、士那門というキャラクター、車によく撥ねられるなど、ファンに馴染み深いエピソードが所々に散りばめられている。
    • 革命軍の名前が珍革連だったり、金玉男というキャラクターが登場したりと、バキ童チャンネルらしい下ネタも多い。
    • 台詞に「ああ^〜」「気持ち良すぎだろ!」などのオタク向けネットスラングが時折使用されるのは、バキ童チャンネルにおいてネットミームを扱う企画が多いことにちなんでいる。
    • ぐんぴぃ氏をよく知らない人がウケ狙いでなんとなく作ったという出来にはなっておらず、ファンであれば満足できる内容になっている。

賛否両論点

  • 良くも悪くもボリュームは薄い。
    • 1時間もあればバッドエンド含めた全ルートを網羅できる。無料のバカゲーを軽く遊ぶには向いているといえるし、ゲームとしての面白さはそこまで期待すべきではないともいえる。

問題点

  • 共通ルートにおけるバッドエンドはホラーチックなものがいくつかあり、バカゲーとして遊ぶユーザーへの配慮がやや欠けている。
    • イラストもそこそこ怖く、ぐんぴぃ氏・土岡氏も実況プレイ時に軽く驚いてしまっている。
      + バッドエンドのネタバレ このバッドエンドは大体土岡氏が関わっているが、土岡氏はバキ童チャンネルにおいてサイコパスという扱いを受けており、このネタを知っている視聴者であれば、土岡氏が出てきた時点で何か怖いことが起こるかもしれないという予想はできる。
    • 「共通:?」では、怖いイラストこそないもののグロテスクな文章表現を用いたバッドエンドとなる。
    • 共通ルート以外でも、バッドエンドは概ねぐんぴぃ氏がリンチされる・殺されるオチが多く、ヒロインにフラれるよりイヤな気分になることも。
    • iOSでは「まれ/軽度なホラーまたは恐怖に関するテーマ」が示され、12歳以上対象とされているが、Androidではホラーに関する注意書きはなく、「過度の不適切な言葉遣い」のみで16歳以上対象(IARC)となっている。
    • シナリオ担当であるCHARONのねこふじかおる氏は、メンヘラ・ヤンデレの恋愛ゲームシナリオ制作を得意としており、ぐんぴぃ氏の実況プレイ動画にて、驚かせるのは狙い通りである旨をコメントしている。
  • 2024年3月現在、以下のバグが確認できる。
    • 「シェリー編:10」「おとよ編:5」「タマキン編:5」において、分岐ルートを選択した際に表示される「ルートXを選択」の黄色いテロップが、他チャプター移動後もそのまま残り続ける。これはタイトル画面へ戻らない限り消えない。
    • チャプターから「シェリー編:4〜8」のいずれかを選択後、再度チャプターを開くと「前」ボタンが「戻る」ボタンになり、一度「次」ボタンを押さないと「シェリー編:3」以前及び共通ルートへの移動ができない。

総評

ぐんぴぃ氏のキャラクターを再現した恋愛ゲーム。
バキ童ネタの詰まった本作は、ファンであれば十分満足できる他、ファンでなくても、話のネタとして軽く遊ぶのに向いているゲームとなっている。
ただ、ちょっとしたホラーすら苦手な人は気をつけた方がいいかもしれない。


余談

  • 本ゲームは開発者であるヤナセゲームズのぶっだ氏がバキ童チャンネルのファンであり、たまたまぐんぴぃ氏と通りすがった際に口頭でゲーム開発許可を求めたところ、OKを貰えたために開発が開始した、という経緯となっている。
    その後、何のアナウンスもなくひっそりリリースされたため、当初は公認を謳っても信じないユーザーが多く、ストアレビューはそこそこ荒れていた。
    • その後2023年4月15日、バキ童チャンネルでぐんぴぃ氏・土岡氏による実況プレイ動画が投稿され、公認ゲームとして認知されるようになった。
      + プレイ動画
      • 動画投稿に併せてか、2023年4月17日にはブラウザ版も公開された。
  • シェリーは漫画『名探偵コナン』の灰原哀、おとよは漫画『めぞん一刻』の音無響子をモチーフとしているが、これはぐんぴぃ氏の好きなヒロインを参考としている。
+ タグ編集
  • タグ:
  • ADV
  • タレントゲーム

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最終更新:2024年03月09日 17:11