逆転裁判エロパロスレ@Wiki内検索 / 「01春美×御剣」で検索した結果

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  • 08/12/01春美×御剣
     ふわふわと漂ってくるみその香り。とんとんとんという軽快なリズムを刻む包丁の音。「ばあやは毎朝トーストを焼いてくれるのに……」と、寝起きのぼんやりとした頭で考える。 ゆっくりとベッドから身を起こすと、部屋の扉をとんとんと叩く音と、かわいらしい少女の声がかけられた。 「みつるぎ検事さん。朝ごはんができたので起きてくださいね」 これは……だれの声だろうか……。 ばあやはどこへ……? 数十秒後、御剣怜侍は飛び起きた。 そうだ。今は綾里 春美と同居しているのではないか! *     * ことの起こりは、2か月ほど前だ。親友の成歩堂が、電話をよこした。 『なぁ御剣。お前の家の近くにさ、女子高あっただろ?』 「うむ? まぁ……確かに、近くと言えなくもないが。確か私立の名門女子高があったな」『そこにさ、春美ちゃんが通うことになったんだ』 「春美くんが?」 『そう。今年の春には高校生なんだよ、春...
  • 08/12/01春美×御剣-2
    前 *    * 朝起きたら、なぜか春美が隣で眠っていた。整った顔が無邪気に寝息を立てていて、無防備この上ない。白い浴衣はややはだけられ、その輝く柔肌は独身男性には目の毒だ。 ま、またか……。 あの夜以来、春美はことあるごとに「さみしい」と言っては御剣の布団にもぐりこんでくる。最初のうちは彼女に請われるままに傍にいたが、 すぐにそれは不適切な対応だということを思い知らされた。 ありていに言って、彼女は発育が良かった。まだ少女の幼さを残してはいるものの、その身体は柔らかく、女性の匂いをまとっている。 そう度々床を共にして、変な気分にならないとは断言できなかった。自分だって30代を迎えて、男盛りの時期なのだ。女子高生と不適切な関係に陥ったら、 それこそ冥が言ったように淫行罪で逮捕。秋霜烈日章はく奪だ。それだけは避けなければならない。いや、本来なら春美がこうしてベッドにもぐりこむことさえ 誰...
  • 09/01/05春美×御剣
    【注意書き】 ・はみみつ ・ちょっとだけ成まよ+響みぬ+王茜 ・エロがない ・小ネタ 以上を御承知の上、お読みください。 かわいくて、幼い奥さんをもらった御剣怜侍の、はじめてのクリスマス。もっとも、妻・春美とクリスマスを一緒に過ごすのは初めてではない。 彼女が幼いころ、成歩堂法律事務所で何度もパーティーをしたものだ。けれど美しく成長した彼女と、あらためて二人きりで過ごすと思うと思わず緊張した。 その緊張は、クリスマスソングが街中に流れて久しい頃。12月に入ってからの彼女の言葉が発端となっていた。 幼い妻は、街中にきらめくネオンの光を見てこう言ったのだ。 「れいじさん。わたくしのところへも、サンンタさまは来られるでしょうか?」 わたくし、結婚して苗字が変わってしまいましたから、サンタさまも迷ってしまわれるのではないでしょうか。 その発言を聞いて、御剣は眉間にしわを寄せた。 「……あー…...
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  • 09/06/27美雲×御剣
    550 :美雲×御剣[sage] :2009/06/26(金) 04 46 35 ID Tk2xH2ZE 考えてみたが… 「アハハッ!”ヌオオオオ”だって、おっかしい!」 …誰だ!人の努力を笑うは! 声のした方角を見上げると少女が窓際に立っていた。鳥のように舞い下りた。 「誰だ、誘拐犯か?」 「誘拐?やだなあ、わたしはそんなケチなシゴトしないよ、わたしが狙うものはもっと大きな”モノ”だよ」 少女は御剣を品定めするようにじろじろ見て、その視線の先に御剣はなぜか こんなか弱い少女相手に”危機”というのもを感じたのだった。 その上彼女はかつて世間を騒がせた「ヤタガラス」を名乗り御剣はさらに混乱する。 「あ、本名は一条美雲っていうんだけどね。ミクモちゃんです。よろしくね。」 いかん、状況がつかめなくなってきた。 「聞きたいことは山のようにあるのだが…まずはこのロープを解いてほしい。」 「ん...
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    テストです。 - テスト 2007-07-26 17 59 28 返信 - テスト 2007-07-26 18 02 12 06/01/23の成歩堂×真宵に萌えた。真宵も可愛かったし、"ちょっとヘタレだけど、誠実で真面目で心優しい"というナルホドの描写も凄く上手いなあと思った - 新参者 2007-07-26 21 51 39 あーキャラがらしくて世界観もしっかりしてる感があって俺も結構好き - 名無しさん 2007-07-30 15 57 54 07 03 15 の真宵の台詞「どんとこい」がもう、激しくGJ!ですた! - 通りすがり 2007-07-28 12 43 39 ミツマヨ好きです! - 名無しさん 2007-07-28 22 53 19 通りすがりの人、ナルマヨ書いた奴です。ありがとう。次も頑張ろうって思えるよ! - 3/15 2007-08...
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  • 04/03/20(オバミツ)
    大場×御剣② 「証人! 証言台に戻りたまえ!」 御剣の切羽詰まった声が法廷に響いた。 だがオバちゃんは気にもかけず御剣に詰め寄る。 「やだねこの子ったら照れちゃって。 なんだい人前じゃ嫌なのかい?」 「そ、そういう問題ではない! 証人が本法廷に召喚されたのは事件の目撃証言を語るためであり、 このようなハレンチな真似をするためではない!」 「んもう、固いんだからミッちゃんってば」 うふん、と両手を口元に当ててぶりっこポーズ。 それを見て気分が悪くなる傍聴人続出。 「口で言ってもよくわからないだろうから 行動で証言しようってんじゃないのさ。 いいかい、犯人はこんな風に被害者の胸倉をつかんでだねえ」 言いながら御剣の喉元のフリルに手をかける。 「い、異議あり! フリルをほどく必要性はどこにもない!」 「気分だよ気分」 オ...
  • 03/05/12
    冥×御剣?③(エロ無し) 小さなメイタンが少年の国に遊びに来ました。 少年はメイタンをあちこち案内してあげました。 メイタンのパパは仕事が忙しいので、メイタンの世話を少年に任せっきりです。 そしてその夜、メイタンはワガママを言って少年を困らせます。 「レイジと一緒に眠るの!」 メイタンは一歩も引きませんでした。 根負けした少年は、メイタンが眠ってから別室へ行けばいいと考えて、一緒にベッドへ入りました。 暫くすると、メイタンの可愛らしい寝息が聞こえ始めました。 少年はその寝顔を愛しげに眺めます。 そうしているうち、少年は結局そのまま眠り込んでしまいました。 翌朝、少年が起きると、メイタンももうお目覚めでした。 メイタンは愛らしい声で少年に尋ねます。 「ねぇレイジ、毛布の下に何を入れているの?」 メイタンが示したのは、少年の身体...
  • 03/04/24
    冥×御剣②(エロ無し未完) 「ン・・・・。」 何か・・・誰かいる気配がする・・・。 「・・・レイジ・・・起きた?」 「まったく。アナタらしくないわね。体調崩すなんて。体調管理も仕事のうちよ?」 「め・・冥?!どうしてここに?!」 冥は御剣が風邪で倒れたと聞き、仕事を早めに終わらせて見舞いにきたのだった。 「呼び鈴は押したのよ?でもいつまでたっても出てくる様子がないから勝手に上がらせてもらったわ。」 「ン・・・もしかして・・・見舞いに来てくれたのか?」 「・・・まぁね。はい。おかゆ。作ってあげたわよ。どうせロクなもの食べてないんでしょ?」 「・・・すまない。」 「弱ってる人間を放って置けるほど冷たい人間じゃないわ。」 「じゃあ。ありがたくいただくとしよう」 食べようと口に含んだ瞬間 「熱っ!!」 「もうっ。そんな急いで食べるから。わ...
  • 16/07/28オバチャン×御剣、冥×イトノコ
    それじゃ、発情期オバチャン→御剣、女王様冥→イトノコのダブルセクロス投下 暑さで頭ボケながら書きなぐったんでいろいろひどい下品なドタバタ劇 男二人、特に御剣が情けなくて悲惨なのでそういうの嫌な人は注意で。 御剣検事に呼び出されて執務室に参上した糸鋸刑事は、普段よりさらにやつれて顔色も悪かった。 「……どうしたのだ、イトノコギリ刑事。顔が…茶紫色だが。」 「どうしたもなにも…ヒドい目にあったッス。ちょっと前に、違法ポルノ販売業者の大規模摘発があったんッスけど」 「あぁ…聞いたな、複数業者の一斉摘発だったか?だがキミは摘発には関わっていないだろう」 「そうッスけど、押収した証拠品の確認作業には駆り出されたッス。ものすごい数だったんで人手が足りなくて…こっちは大きな事件もなくてヒマだったッスから」 「証拠品の確認作業?」 「大量のエッチな映像を見て、内...
  • 03/04/25(オバミツ)
    オバちゃん×御剣 「ミッちゃぁん」 この声は・・・・・・・。しかもなんか重みを感じるような・・・。 「・・・・・・・・・・大場さん?」 どうやら寝てしまっていたようだ。・・起きようと動こうとした瞬間 「!?」 オバチャンが上にのっかっている。そして体が指一本動かせない。 しかも・・・オバチャンが脱いでるのはなぜだろうか。 「・・・これは一体どういうことですか?」 「怒らないでおくれヨォ。ミッちゃぁん」 「う・・・・・だからその茶色い声は・・・・・」 「ヒッヒッヒッヒッ・・・ちょっと薬を使わせてもらったのサ」 「く・・・薬!?」 「眠り薬としびれ薬。特注なんだヨ。わざわざ通販でとりよせたんだからネ。」 「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・はぁっ!?」 あまりのことに言葉がでない。何を考えているんだ?!この人は。 「ミ...
  • 02/11/23
    冥×御剣①  ホテルの一室。  目を覚ました冥は全裸だった。  すぐ隣で、これも全裸で御剣が眠っている。  昨日は久しぶりのデートで……冥は自分の痴態を思い返してため息をついた。  御剣は久しぶりで張り切っていたのか、いつにもまして前戯が長く丁寧で、冥はそれ だけでいかされてしまった。  その後も指や舌で攻め、カチカチに堅くなったモノを冥の肌に押しつけ、あるいは握 らせながらも、全く挿入はせずにさんざん焦らして、ついには彼女自身に言わせた。 「挿れて」と。そして、御剣が二度果てるまで冥は何か吹っ切れたように滅茶苦茶に乱 れた── 「……」  言わされた数々の卑猥な言葉が次々と甦ってきて冥は頭を抱えた。  冥は今まで、あそこまで乱れるということはなかった。基本的に優しくされるのが好 きで、それで充分だったのに、あんな風に狂わ...
  • 10/02/11
    というわけで、とりあえず作品投下。注意書きよく読めやろうども。 【注意書き】 ・はみみつ ・バレンタインデーネタ ・季節がらのネタなので大したオチはない ・だいぶ前に書いたので、もしかしたら前回投下分よりエロくないかもしれない ・以上に興味を持てないひとはスルー では投下!! 「春美くん。これをきみに……」 仕事から帰ってきた夫は、手に大きな花束を抱えていた。赤いバラを基調とした豪華な花束を受け取って、春美は目を丸くする。 「まあ! すてきな花束ですね。どうかされたのですか?」 問うと、夫である御剣がすこし恥ずかしそうに目を伏せた。春美はついつい、そんな姿が愛らしい、などと思ってしまう。 一回り以上も年が違うのに、生意気でしょうか、という思いが浮かんで消えた。 「うむ。今日はバレンタインだからな。私から妻であるきみへのプレゼントだ」 「ばれんたいん? 何なのですか、それは」 大...
  • 09/12/20
    【注意書き】 ・はみみつ ・ただのエロだよ。内容とかあんまりないよ ・とうとうみつがただのエロいおっさんになってしまったよ ・推敲してないから誤字脱字があるかもしれないけれど、お金もらってないからそこはスルーしといて ・作品への文句はものすごく受け付けるけれどキャラ叩きだけはするな ちゃんと注意書きを読んでから読んでね。 読みたくない人はスルーしよう。  バスルームから出た御剣は、妻である春美の用意したピンクのパジャマにそでを通し、やはり春美が用意した冷たい紅茶を飲みながら ベッドルームでくつろいでいた。気の利く美しい妻は、入れ替わりにバスルームへ入って汗を流している。一緒に入っても良かったのだが、 まだまだ初々しい妻に「恥ずかしいからダメです」とつぶやかれたので、相好を崩しながら黙って妻の要望に応えたのだった。 春美が出てくるまでの間、さしあたって御剣にやるべき事はない。ベッドメイク...
  • 09/05/11
    【注意書き】 ・色々頑張ってみたけれど、みつがロリコン ・エロスの限界にチャレンジしても、この程度なげろ甘エロ小説 この条件が飲み込めない人はスルー推奨。 最近の自分はどうかしてしまったに違いない。 *    * 「おはようございます。れいじさん」 「……うむ。おはよう、春美くん」 耳元で朝を告げる可憐な声を聞いて、御剣は目を覚ました。想像通り愛らしい少女の顔がこちらを覗き込んでいる。 こちらが目覚めたと知ると、少女は花のつぼみがほころんだように笑った。その笑みに、御剣はつい見とれてしまう。毎朝のことだというのに。 「朝ごはんの支度ができましたよ。着替えていらしてくださいね」 「……うむ」 覚醒しきっていない脳内は、目の前の愛らしい妻のことで占められてしまった。少女が自分の妻である幸せを噛みしめていると、 その妻がふいに口づけてきた。触れるだけの接触だったが、その甘い衝撃に、御剣...
  • 04/09/17(ハミノコ)
    春美×糸鋸(1) 「いたいた!イトノコ刑事さん!」 (このかわいい声は、たしか、ヤッパリくんの…) 「ど、どうしたッスか!事件ッスか!」 「あのね、お願いがあるんです!」 「…。事件の情報なら、教えないッス」(また痛い目に合うのは勘弁して欲しいッスよ…) 「あのね、一日だけお父さんになって欲しいッス!」 しぃぃん…。 「真宵どの!そ、そそそそその、援助交際は良くないッス!というよりダメッス!」(課長やら同僚の視線が冷たいッス…) 「?」 (援助交際の意味を知らないッスね…) 「お金で自分の体売るのはダメッス!ましてやソーメンばっか食ってる自分を狙うとは、ワザととしか思えんッス!!」 (そこまでお金に困ってるように見えるのかなぁ…) 「い、イトノコ刑事さん?違うよ!」 「?」 「ハミちゃんの一日お父さんになって欲しいの」...
  • 09/08/02-2
    前 *     * ひんやりとした空気が、春美の感覚を研ぎ澄ます。今日は雪が降るかもしれないと天気予報が告げていた。 従姉に傘を忘れないように告げたのは自分なので、間違いはないはずだった。 その従姉のお遣いで、春美は「成歩堂なんでも事務所」までやってきていた。そして、白い息を吐き出して事務所の前に立ちつくしている。 冷たい空気は、霊感を研ぎ澄ませるのだ。こんな時の春美の予感は、絶対に外れない。 出会う気がするのだ。彼に。 事務所の主なのか、その娘なのか。扉越しの気配はひとつだけだ。常識的に考えて、室内の気配は事務所の主のはずなのに、それでも春美の霊感は「彼だ」と告げていた。 梅雨から一向に会わないままなのに、抱えた感情は消え去ることはなかった。 毎日男のことを思い出しては、彼と思いを通わせる妄想に思いをはせ、現実に返って自己嫌悪に陥る日々を繰り返す。 そんな日々を過ごしていると、も...
  • 09/08/02
    ・「お前正気か」と思うほど長い ・はみみつですが、いつものはみみつとは設定が全く違います。 ・だが、はみが女子高生なのは鉄板。 ・御剣がロリコンなのも鉄板。 ・2人とも片思い ・2人とも幸せにならない ・悲恋系 *     * 足もとがふらつく。 仕事が終わったので、元弁護士の友人に、個人的に依頼していた裁判記録のファイルを取りに行こうとして、御剣は身体がひどくだるいことに気が付いた。 どうやら季節はずれに風邪でも引いたらしい。今日は余計なことをしゃべらず、早く帰るとしよう。そう思って「成歩堂なんでも事務所」とある事務所のインターフォンを鳴らすと、 常とは違う少女がひょこりと顔を出した。 「まあ! みつるぎ検事さん」 「春美くんか……?」 出迎えたのは、マジシャン志望の少女ではなく、古い知人である綾里春美だった。久しく見ない間に、随分大人びた。今日はセーラー服を着ているので、 ...
  • 05/06/10
    冥×御剣 男が一人、後ろ手に縛られて、椅子に座らされている。 部屋の反対側には、机がある。どっしりとした頑丈なつくりで、いかにも高価そうだ。 女は、その机に腰掛け、薄い笑みを浮かべていた。 「無様な格好ね…」 男はただ縛られて椅子に座らされているわけではない。 ズボンのチャックがあけられ、そこからだらんとしたイチモツが見えている。 羞恥に薄く顔を赤らめた男は、思わず女の視線から逃れるように、つと目をそむけた。 「だめよ。こっちを見なさい」 命令というには甘い声で、女はささやくように言った。 「とりあえず、その役にたたなさそうなモノをどうにかしなくちゃね」 言うと、机に座ったまま、スカートをたくしあげる。 濃い色のストッキングを見せ付けるようにゆっくりと右足をあげた。 腰を動かしてするするとストッキングをおろし始める。 不必要なほどに...
  • 07/07/15
    「自分の始末は、自分でつけたな。あいつ」 主席検事室で、『裁判員制度』テストの中継を見届けて、御剣は言った。 7年間、歯がゆい思いをさせられた親友を、責任者に起用するに当たってはこの男もかなりの権力を行使した。 「裁判における証拠の位置。この制度の導入で我々の今までの」 「その議論は、し尽くしたと思うけど」 中継の終わったモニターにリモコンを向けて電源を切り、狩魔冥は御剣の言葉をさえぎった。 「・・・そうだったな」 「成歩堂龍一に、おかえりを言わなくてはならないわね」 「あいつに、その気があれば、バッジを返還するかどうか、弁護士会が検討するだろう。おかえりを言うのはそれからだ」 御剣は、こみ上げる笑いをこらえるように表情をゆがめた。 「言葉のわりに、うれしそうだこと。主席検事」 「う・・・ム。そうだろうか。君こそ、晴れ晴れとした顔をしているように見えるが」 冥はピシッと鞭で空を切った。 法...
  • 03/03/06(メイ3P)
    成歩堂×御剣×冥 どこなの、ここは……。 彼女は見慣れないコンクリートの天上をぼんやりと見上げた。 頭をひとつ振る。 自分の家ではない。行きつけのホテルのようでもない。 起き上がろうとして、手も足も動かない事を自覚した。 いや、正確には動かないのではなく何かに繋ぎとめられている。 自らがおかれた異常な状況に、狩魔冥はやっと昨夜自分に起こった事を思い出した。 くすりと傍らから笑う声が漏れた。 「やっとお目覚めですか。狩魔検事」 声の方向へ首を廻らせるとすぐ横に、昨夜自分を拉致し、乱暴狼藉の限りを尽くした男を見出した。 「成歩堂 龍一……」 冥は何とか気丈に振舞おうとする。 「こんな事をして、ただで済むと思っているの!!」 成歩堂は太い笑みを浮かべて答えた。 「そんな格好で言われても、何の説得力もありませんね」 その言葉に、自...
  • 07/09/05響也×春美2
    01 春美が響也の家に世話になって、早数日が過ぎた。 早く成歩堂の所へ行かなければと思いつつ、どうしてもあと1歩で春美は踏みとどまってしまう。 ただでさえ色々と抱えているのに、響也のスクラップファイルの記事の内容まで引っ掛かって仕方ない。 自業自得とはいえ、それらが枷となって春美の決断を鈍らせていた。 響也は響也で「別に焦らなくても、決心がついたら行けばいいさ」と悠長な意見である。 ついついその意見に流されそうになるが、いつまでも躊躇している訳にはいかない。 「わたくし、本日…成歩堂くんを訪問しようと思います」 とある日の朝、春美は職場へと向かう響也を玄関で見送りながら告げた。 「そう、やっと決心ついたのかい。場所はこの前、地図を渡したから分かるよね?」 「はい。夕方には戻ります」 「…気をつけていっておいで」 ぽんぽん、と春美の頭を優しく撫でる。 「子供扱いしないでくださいっ」と恥ずかし...
  • 06/12/10
    御剣×真宵(真宵×御剣寄り) 「君にはずいぶん……ひどいことをしたと思っている」 背後に彼女の気配を感じながら、御剣は独り言のようにつぶやいた。 「姉殺しの犯人に仕立てあげて追い詰めた次は、母親の所在を知りながら教える事もしなかった」 口から紡がれる懺悔の言葉。彼女は相槌も打たずにそれを聞いている。ただ黙って、御剣の次の言葉を待っていた。 「許して欲しいとは言わない。これは私の罪だ。だから君には私を断罪する資格がある。 ……そうだろう、真宵くん」 永遠のような一瞬が二人の間に流れた。 一秒、あるいは一時間。揺らぐ時間感覚はやけに明るく発せられた真宵の声で正常に収束した。 「難しい話はよく分からないなぁ」 「シンプルな問題だよ。私を罰すればいいのさ。君の好きなやり方で」 「好きにしていいの?本当に?」 「誓約書でも書くか?」 ...
  • 04/06/15/2-2
    1/2/3/4/5  それから二人で夕食まで食べたが、会話は終始ぎくしゃくして気まずいことこのうえなかった。 〈あーあ……これじゃ同じだよ。あの、最後に会ったときと同じになっちゃう〉 もったいないことに、料理の味もろくにわからなかった。 「鬼門だな」と彼は言った。 「何が?」 「私にとって。ひょうたん湖が」 もちろん、真宵はなんといっていいものやらまるでわからない。 御剣は駅まで送ってくれた。 電車の時間が迫っている。別れは近い。 〈はぁ。終わったな……〉 とてつもなく名残り惜しいが、しかし、帰らずにいたとしても、状況の何がよくなるというのだろう。 〈やっぱ、あんなにきっぱり拒絶するんじゃなかったかもな〉と真宵はぼんやり思う。 〈もうちょっと気を持たせるような言い方をしてれば、あたしも晴れて魔性の女の仲間入りだったのかなぁ……。 そういえば、御剣検事、私が頼みさえすれば、ロマンチックにプロ...
  • 5
    5 話は列車事故があった日の夜までさかのぼる。 彼らの死を春美に伝えるのは、糸鋸の仕事だった。 本来は事故を担当した警官のすることだったが、 見も知らぬ他人にそんな事実を突きつけられる幼な子のことを思うと、糸鋸は居ても立ってもいられなかった。 逃げ出したい気持ちも無いわけではなかったが、かといってこんな春美を放っておけるような男でない。 そういう役回りをかって出なければならぬ損な性格だったが、そんなことは本人にはどうでもよかった。 糸鋸にはただただ目を見開いて呆然としているこの少女に、かける言葉が見つからない。 (元気を出すッス) (いつかはいいことあるッス) (ふたりもハルミちゃんを見守ってるッス) …どれもこれも薄っぺらい。 何を言っても彼女の傷口を拡げるばかりだということは、いくら彼でも分かっていた。 「…」 ...
  • 06/12/27(エロなしクリスマス)
    「メリークリスマース!」 真宵ちゃんがクラッカーをならした。 ここは僕の事務所。 今日はクリスマスなので、春美ちゃん、イトノコさん、御剣、狩魔冥、神乃木さんと クリスマスパーティーを開くことになった。 「いやあ、自分達まで誘ってくれるなんて、うれしいッス!」 「まあ、今日はクリスマスですから。パーっと盛り上がりましょうよ。 ほらほら、みんな飲んで飲んで!」 真宵ちゃんはもうすでに20歳になっているので、遠慮せずにお酒を飲んでいる。 …もう真宵ちゃんが事務所にきて4年か。早いなあ。 「ほら!なるほどくんも飲みなよ!」 「う、うん。」 僕もグラスにそそがれたお酒を飲んだ。 「神乃木さん、飲まないんですか?」 僕は神乃木さんに問い掛けた。 神乃木さんはコーヒーしか飲んでない。 「俺は酒は飲まない。 生まれてからコーヒー以外のものは飲んだことないからな。」 うそつけ!と心の中でつっこんだ。 「お...
  • 07/09/05響也×春美
    とある公園で起きた殺人事件。 事件はニュース報道でも大きく取り上げられ、現場付近には報道陣と野次馬がつめかけている。 そんな血なまぐさい殺人現場に全く似つかわしくない黄色い声が、一人の男に絶え間なく浴びせられていた。 ーーその男の名前は、牙琉響也。 ガリューウエーブのリーダーと敏腕検事の二足のわらじを履く彼は、どこにいても目立つ存在であった。 颯爽と事件現場にバイクで現れ、テキパキと現場検証をこなし、帰り際には詰めかけたファンへのサービスも怠らない。 そのスタイリッシュな彼の姿に魅了される女性は、日々増え続ける一方である。 この日も響也は現場検証とファン対応をこなすと、足早にバイクの元へ向かう。 再度ファンに捕まるのを避けるため、手際よくジャケットのポケットからバイクのキーを取り出す。 「すみません」 響也がバイクにキーを差し込もうとしたとき、背後から一人の女の子に声をかけられた。 しまっ...
  • 03/02/01(キリミツ)
    キリオ×御剣 室内に備え付けられているベッドがまるで自らの品質を現すかのように ギシギシと軽く、堅い音を部屋に響かせる。 決して居心地のいいとは思えないそのベッドの上で しきりに身体を縦横させているのは、ロープで両手を後ろ手に縛られ、 両足首をくくられて、ナプキンの猿轡に顔をしかめる下着姿の男だった。 正常な健康状態ならば美形と言えるその顔も、 今は極度の疲労からかかなり憔悴して見える。 彼の身体を気遣ってか部屋は暖房で適温に暖められており、 冬の訪れを感じさせるこの季節に寒さを感じずにいられることは 男にとって幸せなことだったに違いない。 カチャ…。 控えめにドアが開かれると同時に、小柄な女性が部屋に入ってくる。 女性は辺りを注意深く目視した後、ドアのカギをかけて 男のいるベッドルームへと足を踏み入れた。 「さすがに...
  • 06/09/02b
    ミツマヨ2 「御剣・・・どういうことだ」  私と成歩堂は、倉院の里で顔を合わせた。  焦りと不安を隠せ無い成歩堂に対し、私はまるで・・・そう、裁判の時のような冷静さを保っていた。 「どういうこととは?」 「僕はお前に真宵ちゃんを頼んだはずだぞ」 「そのことか。彼女が実家に帰ると言ったから連れてきただけだ」 「連れてきただけって・・・お前が真宵ちゃんから目を離したことに責任は無いって言うのか」  私が真宵くんをここに運んだのは2日前の夜。  ここで一緒に寝食を共にしていた春美くんの話では、昨日の夜、お互いが床に着くまでは顔を合わせていたと言う。  そして、今朝、朝食を知らせようと真宵くんの寝所を訪れたところ、彼女は姿を消していた。 「むしろ、責任があると言うなら・・・成歩堂、貴様にあるのではないか?」 「なんだって」 「ウソをついて、彼女...
  • 07/02/18(九太×春美)
    「おっはよーはみちゃん!あれ、どっか出かけるの?」 「真宵様!お早う御座います!」 朝早く、修行のため起き出した真宵は春美に声を掛けた。 しかし今日は春美の修行はないはず… 「今日ってはみちゃんの修行無いよね?どこいくの?」 真宵に聞かれ、春美は少し頬を染めた。 「きゅ、九太君のところですわ。」 真宵は目を丸くした。 九太とは、あのトノサマンが大好きな少年である。 一瞬この2人の接点が思い浮かばなかった真宵だったが、すぐに思いついた。 「あぁ~、はみちゃん九太くんと同じクラスになったんだっけ、この春。」 春美は九太と同じ小学校へ通っていた。 しかし、小学校は里から通える距離に無かったので、いつも成歩堂の自宅からの通学だった。 今は1月の正月明け―つまり冬休みで本家に帰っていたのだった。 もう二週間以上も九太と会っていない春美は、そわそわと目を泳がしたり顔をさすったり… 真宵は初々しいその姿...
  • 08/02/14
    「相変わらずヒマだねえ、事務所」   ソファに全躯を預け俯せに横たわる真宵が、肘掛けで頬杖をついて呟く。 テレビでお気に入りの番組を観終わってしまった後の第一声だった。   「いい天気。」   立春の正午― 陽射しがあまりに強いので窓のブラインドを半分下げている。 室内は暖かかった。 ちょうど昼時だと、真宵は徐ろに携帯電話を握った。 「お腹空いたし出前、取ろうよ!」 「良いけど‥‥さ。」 成歩堂はぎこちなく笑いながら紙面にペンを滑らせている。 「なに?その何か言いたげな目は」 「真宵ちゃんってさ、雨女ならぬ暇女なんじゃないの?実は。」 「むっ。それってあたしがいるからヒマってコト? 失礼しちゃうなあ、あたしはこれでもれっきとした トラブルメーカー 」だよ! 「‥‥‥‥(それも困るんだけどね)」   頬を膨らませ憤怒する。 そんな真宵を見て微笑む成歩堂。   平和だなあ、と成歩堂は思っ...
  • 07/08/05御剣×茜
    刑事課を尋ねて、廊下の向こうに彼女の姿を見つけたときは、心臓が跳ねた。 時間が、急速に巻き戻されたかのような錯覚。 懐かしさと、悔しさ。言いようのない、胸の痛み。 彼女が不審そうに足を止めたのを見て、御剣怜侍は反対側に歩き出す。 ちがう。 あれは、彼女ではない。 彼女と入れ替わりにこの国に帰ってきた、彼女の妹だ・・・。 翌日、検事局の廊下を足早に歩いていると、目の前で執務室のドアが開いた。 目立つ白衣を着た女性が飛び出してくる。 ぶつかりそうな距離で御剣に気づいた彼女は、あわてたようすで閉めたドアに張り付いた。 「きゃっ」 牙琉響也の執務室だった。 検事が検事局の中を歩いて、これほど驚かれるとは。 「ど、どうも、御剣検事」 数年ぶりではあったが、彼女は御剣を覚えていた。 「忘れられたのかと思っていた。宝月刑事」 やっぱり、昨日の人はそうだったんだ・・・と茜がつぶやく。 「いえ、あの。その節...
  • 08/02/15
    エロ無しバレンタインネタ   「うわあ……これ全部、お前が貰ったのか?」 御剣怜侍の執務室に遊びに来た成歩堂たちが、部屋に入るなり奇声を上げた。 まだバレンタインの数日前だというのに、あちこちにチョコレートの包みが山積みにされていた。 若き天才検事・御剣怜侍。彼の勇姿に心奪われる法廷マニアは多く、この時期には全国からチョコが届くのだという。 それにしても、この量は……まるでアイドル並みだ。 一体バレンタイン当日には、どんな状態になっているのか。 もっとも当の御剣本人は、「そのようなアレは、困る」とでも言いたげな顔をするばかりなのだが。 「はぁ~、すごいですねえ……」 「きっと1個くらい、黙って持って帰ってもバレないよ」 横では真宵と春美が、大胆不敵な会話をしている。 「真宵ちゃん、春美ちゃんに悪い事教えないの」 「ジョーダンが通じないなあ、なるほどくんは。でも、凄いよねえ。うちの事務所とは...
  • 09/06/10
    ・ロリ冥×御剣 ・逆転検事4話後の話 ・ゴムネタ ・御剣ちょいプレイボーイ 「アナタってほんと細かい性格してるわよね、こんなゴミくずだって事件の手がかりにしちゃうんだから」 9月某日。 狩魔邸内・御剣の部屋に押しかけた冥は、ベッドに腰掛けて御剣と(一方的に)話をしていた。 「人の部屋で、何をしているのだキミは」 「パパは仕事行っちゃって、ヒマなんだもの」 デスクでノートパソコンをいじる御剣が、ぶつくさ漏らす冥の方を振り返ると、彼女の手の中になにか小さなものが見えた。 ピンク色の、びよびよしたものである。 「どんな些細なことも見落とさないのが、操作の基本だろう。というか、まだそんなものを持っていたのかキミは?」 冥が持っていたのは、先日事件が起こった裁判所で拾った、割れた風船だった。 ゴミ同然であるが、これも事件の立派な手がかりになるのだから、世の中何が起こるかわからないものである。 「...
  • 9
    9 春美は、糸鋸の帰りを今か今かと待っていた。 夕食の支度はとうに出来ている。 いつもは6時。遅くとも7時には帰宅する糸鋸が、今日に限って9時を回っても連絡ひとつない。 少女は、だんだん不安になって来た。 一ヶ月前のように、また全てを失う瞬間が来るのではないか、と。 (もし、このままけいじさんが帰ってこなかったら…) 春美は、自分の想像の恐ろしさに空腹も忘れて震えていた。 あの時のような悪寒を感じているわけではない。 自分の霊力の報せにしたがうなら、糸鋸の身に危険が迫っているということはないようだ。 だが、いくら自分にそう言い聞かせてみても、孤独だけは打ち消せなかった。 (いやだ…) 春美は自分の肩を抱くようにして身をすくめた。 (ひとりぼっちは、絶対にイヤ!) 心が、ふとした拍子にひときわ大きく悲鳴をあげる。 ...
  • 06/12/13(小ネタ3本)
    小ネタ ある日真宵は、裁判所で成歩堂と亜内のこんな会話を聞いた。 「論理学ってのはどういったもんですか?」「やって見せましょうか。お宅には芝刈機があります?」 「ありますよ」 「ということは、広い庭があるわけですね?」 「その通り!うちには広い庭があります」 「ということは、一戸建てですね?」 「その通り!一戸建てです」 「ということは、ご家族がいますね?」 「その通り!妻と子供がいます」 「ということは、あなたはホモではないですね?」 「その通り!ホモじゃありません」 「つまりこれが論理学ですよ、亜内検事」 「ほほぅ、なるほど」 深く感心した真宵は、翌日御剣に言った。 「論理学を教えてあげるよ。御剣検事の家には芝刈機はある?」 「いや。ないな」 「ということは、御剣検事はホモだねっ!!」 御剣が...
  • 07/08/28御剣×霧緒
    喫茶店シリーズ#2 -#1 -#3 -#4 -#5 『喫茶店の人々』 #2 その日の夕方、住宅街の奥にある喫茶店は、ドアが開け放されていた。 ドアの前に立つと、ムッとした熱気があふれてくる。 「よう、悪いな。今、豆を焙煎してるんでな」 客に気づいたマスターは、マスクに流れ落ちそうになる額の汗をぬぐった。 旧型のエアコンがフル回転しても、残暑と焙煎の熱には歯が立たないようだ。 「ご機嫌ではないか」 客は熱気を避けるように、焙煎機から遠いテーブルに腰を下ろした。 「そりゃ、いい生豆が手に入ったからだろうさ」 「お手軽で良いことだ」 「まったくだ。ところで、あと30分待てるなら挽き立てで飲めるぜ」 御剣怜侍は手にしていた一般紙の夕刊を広げた。 「どのみち、焙煎が終わるまでは手が離せまい。私は急がない」 「すまねえな」 10分ほどで焙煎が終わったらしく、冷却が始まる。 「法廷だったのかい?」 「...
  • 09/06/18御剣×いちる
    御剣はある事件をキッカケに、CAの木之路いちると知り合った。 彼女はなかなかの美人なのだが、仕事一筋のため恋人はいないらしい。 互いに休日が重なり、御剣はいちるを誘って行きつけのフレンチをご馳走した。 「とっても美味しゅうございました!さすが、御剣さまのご贔屓にされてるお店ですわね」 ニコリと無邪気な笑みを見せるいちる。 「…喜んで頂けて何よりだ。あなたは仕事柄、舌が肥えているようだ」 御剣は彼女の笑顔に内心ドキッとしながらも、冷静な表情を努めて言った。 腕時計を見ると、午後十時前。 思いのほか話が弾んで、こんな遅くまで彼女を付き合わせてしまった。 御剣は助手席にいちるを乗せて、愛車を運転していた。 「今日はその……楽しかった。お付き合い頂けたことに感謝する」 信号待ちの際、御剣はハンドルを指先でトントン軽く叩きながら、照れながらも心の内を素直に口にした。 いちるが熱い眼差しで、御剣の横顔...
  • 07/07/29ナルマヨミツメイ
    検事局の地下駐車場に降り、御剣怜侍は自分の車の脇に立った。 5分もしないうちに、レモンイエローのスプリングコートの狩魔冥が現れた。 「待たせたかしら」 「いいや、私も来たところだ」 助手席のドアを開けると、冥はするりと座席に滑り込む。 「で、なに?」 御剣がエンジンをかけると、冥が窓の外を見たまま言った。 「うむ。成歩堂から連絡があったのだ。真宵くんと春美くんが倉院の里から遊びに来ているので事務所に来ないかと」 「・・・私も?」 「イトノコギリ刑事も呼んだようだ。ソーメンフルコースをごちそうすると息巻いていたが、ケータリングを頼んでおいた」 そう、と冥がつぶやく。 「ひさしぶりだわ、真宵と春美に会うのは」 13歳で検事になった冥にとって、真宵は初めての同年代の友人だった。 ぶっきらぼうに聞こえる言い方をしながらも、少し嬉しそうにほころんだ冥の横顔を見て、御剣も頬を緩めた。 成歩堂法律事務所...
  • 03/02/23
    御剣×真宵① 「御剣検事……」 真宵君が潤んだ目つきで私を呼ぶ。私が近づくと、彼女はそっと目を閉じた。 私は彼女に羽毛のように軽いキスをする。 そのまましばらくその柔らかい唇を味わったが、段々と触れるだけのくちづけがもどかしくなった。 私は感情の昂ぶりを抑えきれずに、彼女の閉じられた上唇を優しく食む。 未知の体験に恐れたのだろうか、僅かに彼女は震えた。私はそれを無視して──しかし最新の注意をもって窺うように──舌で唇の隙間をつついた。 恥らうように真宵君の口唇が開く。 ゆっくりと、だが堪えきれない激情を込めて、私は彼女の舌を絡め取る。 甘やかな真宵君の吐息と、それよりももっと甘い唾液を私は飲み干したいと思った。 私も彼女もすでに衣服は着ていない。 それを少々不思議に思いもしたが、それを深く考える余裕はすでに私には無い。 掌に収まってしまいそう...
  • 09/06/18御剣×コノミチ
    西鳳民国の某ホテル、ラウンジ。 カーネイジの裁判も終わり、御剣は狼捜査官の招きもあってこの国へ降り立った。 深いソファに身を沈めて何とはなしに周囲を眺めていると、 斜め前の席にふと目が吸い寄せられた。 柱の陰に見え隠れする細い首、きっちり纏めた特徴的な長い黒髪。 もしやあの怒涛の日々で関わったCAではないだろうか。 (……まさかな) ゴーユーエアラインは西鳳民国への直通便もあったように記憶するが、そんな偶然もあるまい。 人違いだろうと御剣が結論付けかけた時、その人が何気なく振り向いた。 真っ直ぐ目が合う。 「やはり。コノミチさんだったか」 「え?あ、御剣さま!」 「あ、待ちたまえ」 制止も間に合わず、驚いて立ち上がった彼女の膝からばらばらと何かが散らばる。 「大丈夫ですか」 「も、申し訳ありません」 (鉛筆?……いや、色鉛筆か) 御剣は足元に転がってきたものを拾い上げ、手渡...
  • 09/06/17
    前 「いやーさっきの2人見せ付けてくれましたねー!天下の大ドロボウでもあの2人の愛だけは盗めませんね!」 「………」 「…どうしたんですか?御剣検事??」 「ム…なんでもない…」 「…ひょっとして、大人のマナーがどうとかってまだ怒ってるんですか?お堅いですね~だから顔にヒビが入るんですよ!」 「そ!…そういうアレでは…!!…そして美雲くん!コレはヒビでは無い!」 「まーまー…いいじゃないですか!夫婦いつまでも仲良しなんて、幸せな事ですよ?」 「…あの2人はまだ結婚はしていないが…それ以前に恋人同士でもなかったはずだが…」 「え?けど、お子さんと一緒だったし…て、御剣検事のお知り合いなんですか??」 「な!?…何を言って居るのだ!…あんな非常識で破廉恥な連中、知り合いでも何でもないわ!!」 *** 「…ハックション!!!」 「!?…な、なるほどくん!?」 「…ま、真宵ちゃ…」 ぼ...
  • 11
    11 気まずい夕食を終え風呂に入った後、糸鋸はひとり布団に入って春美の言葉を思い出していた。 いつもはこのままグダグダとTVをつけたりビールを飲んだりするのだが、 何となくそんな気にもなれず、春美が風呂に入っている間、 横になってただボンヤリと考えている。 (嘘や隠し事が分かる…) では、春美のついた嘘とは何だったのだろう? あの時、糸鋸は尋ねかけて止めた。 問いかけようとしたその瞬間、春美の心がますます頑なになっていくのをこの目で見てしまったからだ。 …半透明の鎖には、実体こそ無いもののご丁寧に頑丈そうな錠前まで付けられていた。 皮肉にもこの勾玉が一番最初に力を発揮したのは、作り主に対してだったわけだ。 成歩堂と真宵の「証言」についてだろうか? 確かに彼らが述べたとする言葉の中には、要領を得ない点が多い… ふたりが他にも...
  • 08/09/18-2
     前 限界が近付いて来たのを感じた成歩堂は、上半身を起こし、 脚を斜めに流し正座を崩した格好の真宵の脚の間に、 自らの左脚を滑り込ませ、真宵を左膝に跨がらせた。 成歩堂の左膝が、真宵のそこが愛撫を中断した今も蜜を滴らせている事を伝える。 膝に感じる真宵の熱さと、それに比例した蜜が、更に成歩堂の欲情を煽った。 尚も股間で頭を動かしている真宵の乳房に手を伸ばし、乳首を擦る。 突然の刺激に驚いた真宵は、背中を弓なりに反らせて跳ね起きた。 「はぅぅ…っ!!」 それは成歩堂に胸を突き出し、柔らかな乳房を見せ付けているかのような姿だった。 攻守交代とばかりに乳房を揉みしだき、ツンと勃起した乳首にイタズラを加える。 「ああっ!あっあ…あっっあんっ!」 一度絶頂を経験したからか、真宵の反応は明らかに敏感になっていた。 そして乳首を良いようにされながら、微かに腰を前後に動かし 成歩堂の膝に自身の...
  • 1
    1 糸鋸刑事が成歩堂事務所を訪れたのは、彼が署で午前のデスクワークを終え昼休みに入るころだった。 昼食の時間であれば自分が顔を見せても仕事の邪魔にはなるまい、と考えてのことだったが、 よくよく考えてみると、あの事務所にはいつも閑古鳥が鳴いているので大した違いはないかもしれない。 「あ、刑事さん。こんにちは!」 春美はパタパタと駆けるようにして、この冴えない刑事の訪問を出迎えてくれる。 掃除中だったのか、彼女は霊媒師装束の袖を上げ、手には台拭きが握られていた。 「おひさしぶり。ハルミちゃんお手伝いッスか?偉いなぁ」 と言って彼女の小さな頭を撫でてやると、春美は「えへっ」と恥ずかしそうに笑った。 その笑顔が如何にも素直な子供らしくて良い。 「ナルホドー…先生はいるッスか?」 自分で言いながら、糸鋸は「先生」などとかしこまった呼び方に内...
  • 8
    8 トントン… 戸を叩く音が聞こえる。 どうせ新聞の勧誘か何かだろう。 糸鋸は居留守を決め込んで掛け布団にくるまった。 (イトノコギリは、留守ですよぉ…) 大きなあくびをひとつして、心の中で返事する。 ドンドンドン! 今度はずいぶんと乱暴な叩き方だ。 (しつこいッスね…) だが、起き上がって怒鳴り返してやるほど、眠気から立ち直っているわけではない。 放っておくことにする。 ふたたびまどろみの中に意識が埋もれようとしたその時。 「こらっ。開けなさい、ヒゲ!  居るのは分かってるのよ!!今あくびしたでしょう!?」 という忘れもしない女の声に、糸鋸は布団の中から飛び上がった。 (え…ま、まさかこの声!なんでここに!?) 反射的に布団からは起き上がったものの、糸鋸は混乱のあまり動けなかった。 ...
  • 4
    4 「イトノコギリ刑事か?どこをほっつき歩いている!」 切れるような鋭い声が、携帯のスピーカを通して聞こえてきた。 「げっ!み、御剣検事!?」 よりによって、まずいタイミングでまずい相手が電話をかけてきた。 いや、これは…と言い訳をする前に、 「今すぐ駅に向かうんだ!私もすぐ行く。…信じられないことが起きた」 と、遮られる。 「事件ッスか?」 糸鋸には、御剣の興奮を聞いてもまだ事態の重さがよく分かっていない。 「女が電車に飛び込んだ。  男がそれを助けようとして…ふたりとも即死だ!」 イライラしつつ説明する御剣の言葉に、糸鋸はしかしあくまで呑気だった。 こう言っては不謹慎かもしれないが、列車事故など珍しいものではない。 女が飛び込んだのは自殺だろうし、男が助けようとして巻き添えを食ったのは事故だろう。 検事が血相を変える...
  • 07/03/27
    絆―きずな―   1  葉桜院の事件から約1年―。綾里舞子の件は再び世間を騒がせたが、 最近になってようやく落ち着きを取り戻している。 そんな中、マスコミのごく一部は19年前のDL6号事件を引っ張り出し、 倉院流霊媒道はインチキだのペテンだのと煽っていたようだが、 真宵はさほど気にしていなかったようだった。  季節は桜も満開なる春、4月上旬。季節が変わっても成歩堂法律事務所は いつもと変わらぬ風景である。事務所の主成歩堂龍一と倉院霊媒道の家元で 自称カゲの所長綾里真宵、そしてたまに事務所に顔を出しては真宵とともに 仕事を手伝ってくれる小さな霊媒師(のたまご)綾里春美。 相変わらずの顔ぶれである。 「そういえば、彼女とはどうなったの?」 「彼女って?」 「やだなぁ、あやめさんだよ。去年出所してきたんだよね?あれからどうなったの?」  真宵はその後の成歩堂とあやめの関係を毎日のように興味津々で...
  • 07/09/28
    成歩堂×真宵(2-4その後) 数日振りに無事に真宵が帰ってきた。 監禁中に十分な食事を取らされていなかった所為だろうか、いつもよりも小柄な 身体が更に小さく見えて胸が痛んだが、祝賀と食事を兼ねたホテル・バンドーの 広間では色とりどりの料理が真宵を出迎えて彼女を喜ばせ、元気よくご飯を 食べる姿はいつも通りで、成歩堂は誰が支払いをするんだと思いながらも ほっと胸を撫で下ろした。 事件に関わった皆が真宵の無事を祝福してくれる度に真宵は慌てて会釈を返している。 「ほあいあほう、ほらいまふ!」 食べ物を頬張ったままのほっぺたは大きく膨らみ、まるで小リスのようである。 というか、それ以前に何語を喋っているのか判別不明だ。 挨拶をしている御剣や糸鋸がほほえましさと苦笑を交えた絶妙な表情をしているのを、 ビールのグラスを傾けながら見つめる。 真宵の隣では春美が涙で真っ赤になった目を潤ませながら、真宵の次...
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