逆転裁判エロパロスレ@Wiki内検索 / 「16(千尋+巴)」で検索した結果

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  • 10/08/16(千尋+巴)
    ・若千尋と若巴でおっぱい談義。エロくない ・キャラがだいぶ壊れてる ・千尋も巴も男付き ・リアリティを求めてはいけない。おっぱいはファンタジー ***** 千尋のアパートに、大学時代の先輩である宝月巴が訊ねてくるのは久方ぶりのこと だった。来訪が近況報告と愚痴の零し合い加えてささやかながらも酒宴の席となるのも、 随分と久々のことだった。 「それで、ですねえ。ひどいんですよ、その……センパイ? ともえセンパイってば、 聞いてます?」 「聞いてる聞いてます聞こえてるからお願い揺らさないで」 隣席の女に甘えるように──というかむしろタチの悪い絡み酒の様相で身を寄せるのは この部屋の主人である千尋。潤んだ瞳と不満げに突き出される唇、そして同じところを ぐるぐる回り続ける会話が、彼女の酔いが相当のものであることを示していた。 相対する巴は、千尋に比べると酔いがまだ浅い。酔っぱらいにブラウスの袖を...
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    ...メイ) 10/08/16(千尋+巴) 10/08/18(木之路&白音) その他 02/10/29(サイバンチョ) 02/11/04(セーラーメイ) 03/02/17(マクミリ) 03/03/06(メイ3P) 03/04/25(オバミツ) 03/07/08(メイ) 03/11/02(ミツメイ+) 03/11/04(ナルマヨ+) 03/11/14(ミリリロ?) 04/01/11(チヒロ) 04/02/08(メイ) 04/02/16(ミツチヒ) 04/03/20(オバミツ) 04/03/22(亜チヒ) 04/05/01(マコナル) 04/05/02(ナルアヤ) 04/05/01(マコオカ) 04/05/26(ゴドアヤ) 04/06/28(トロユリ) 04/07/12(ゴドー) 04/09/17(ハミノコ) 04/10/15(ト...
  • 04/02/16(ミツチヒ)
    御剣×千尋① 「話がある」 「聞きたくないわ」 千尋は玄関から一番離れた部屋の隅で膝を抱えたまま携帯電話に向かって、そう小さく呟く。 今更何の用なのかとヒステリックに叫びたい気持ちもあったが、それより何より放って置いて欲しかった。 電話先の相手は、知っている限り連戦連勝。初めての裁判の前から天才の名を欲しいままにしていた検事。 一回目の裁判の相手という接点のみで、ずっと法廷に立とうともしない弁護士に、一体何の用があって突然訪ねたというのだ。 そんな千尋の考えを読みとったように、電話の先で男は言う。 「理由が聞きたければココを開けたまえ」 同時にドン、と、扉が鳴る。 教えたはずのない住所だというのに、男は勝手に訪ねてきた。 ストーカーですと警察に連絡することも考えたが、相手の立場を考えればそれも出来ず、警察とは関係のないところで頼れた男はもうい...
  • 05/04/27
    神乃木×千尋 294 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2005/04/08(金) 12 34 09 ID pksD9RXS 霊媒で何でもありなら体入れ替わりでエロもありなんじゃないかと思い始めた ゴドーになって初めての抱く側をノリノリで楽しむ千尋と、その逆で千尋と入れ替わって慌てまくるゴドーってどうだろう 295 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2005/04/08(金) 14 56 10 ID lbqFjtWi どっかのスレでそういう設定の小説を見たことがあるけどハァハァしたなぁ。 ということで言うだけじゃ何なので小説を書いたことすら無い俺が書いてみましたよ。 誰か続きを頼む・・・。俺にはこれが精一杯ですorz =========================== 窓から射し込む温かな朝陽を受...
  • 04/11/16(ノコハミ)
    糸鋸×春美 『はじめて記念』 警察署・刑事課 「うわああああん!!」 フロアの奥から、女の子の泣き声が聞こえてくる。 きっと、どっかで迷子になったんだろう。 「イトノコ先輩!」 「何っスか?自分は今忙しいっスよ…」 「あの子のお守りをしてて欲しいんス、僕、これから巡回行かなきゃいけなくって」 …後輩のクセに、ナマイキっス…。 「先輩、クマさんそっくりだから、あの女の子も喜ぶと思うんス」 …クマさん、っスか。 「わかったっス。じゃあ、君はしっかり巡回してくるっスよ」 そう言うと、後輩はすぐフロアを後にした。 「ホント、お人好しっスね、自分は…」 女の子の泣き声のするほうへ向かった。 「うわああああん!!」 …もう、うるさいっス。早く両親来ないっスかねぇ…。 ガチャ。 目の前に、女の子が座ってい...
  • 05/06/16(メイキリ)
    冥×霧緒 残酷な神が支配する 久しぶりにメイさんからの呼び出しがあった。 今日はどんなコトをされるのか、嬉しい反面少し怖い。 メイさんが私に逢いたいと連絡してくるのは、だいたい成歩堂さんとの裁判に負けたときだ。 このあいだはノーパン、ノーブラで御剣さんと3人でお食事をした。 テーブルの下でもメイさんの視線を感じてしまい…椅子を汚してしまわないか心配でお料理の味なんか全然わからなかったっけ。 それでもこの数週間、私はメイさんからの連絡をずっと待っていた。 彼女の姿が見られるだけで私は幸せな気分になる…。 指定されたのは都内のホテル。今日はプールで泳ぎたいのだという。 水着はメイさんが用意してくれた。ホルタータイプのビキニでメイさんが黒、私が白だ。お揃いかぁ、ちょっと嬉しい。 まだ泳ぐには少し早い季節だけに人は多くない。 冥さん...
  • 09/06/22ナル×(真宵に憑依した)千尋→なる×真宵
    #ナル×(真宵に憑依した)千尋 → なる×真宵 #軽くミステリー風味だが適当 ガコン! 真宵「えっ!!!あ、あ、あ、あたし・・・なんてことを・・・」 バタッ 真宵は倒れると、そのまま意識を失った。 ・・・・・ ・・・ ・ あいたたた~ 俺はなるほどうりゅういち。職業は弁護士。 うぅ、頭がずきずき痛む。これはいったい??? 千尋「あら、なるほどくん。大丈夫かしら?はい、冷たいタオル。」 お礼を言ってタオルを頭に当てる。 ここは自分の事務所。目の前には・・・千尋さん? でも真宵ちゃんに憑依している千尋さんだ。 千尋「あー、えー、あと、それから、その格好なんとかしたらどう?」 千尋さんが顔をそむけながら、何か言いにくそうにしている。 なるほど「え”っ?」 自分の格好を見て驚いた。なぜか下半身裸であった。あわてて隠す。 千尋「さて、自分がどうしてこうなったか、わかるかしら?」 なるほど「い...
  • 02/11/18
    成歩堂×春美② 「ハァハァ・・・千尋さん・・・」 事務所の自分のデスクに座り、己の肉棒をしごく成歩堂。 今日の法廷。春美に憑依した千尋の姿に、成歩堂の目は釘付けだった。 春美ちゃんの装束は、千尋の体をつつむのにギリギリの布地しかなかったのである。 ノーブラの胸元は、圧迫された巨乳が深い谷間をつくり、服の上からでも乳首の突起が うっすらと浮かび上がっている。 下半身は、もっと凄いことになっていた。 元々ミニスカートほどの丈しかなかった装束は、そのムチムチのヒップを隠すには 全く不完全で、その半分以上を晒しだしていた。 8歳の幼女らしいウサギさんのプリントされている綿のパンティはピチピチに伸びきり、 股間に食い込んで紐状になっていた。 前に置かれた机がなかったら、サイバンチョ、証人や観客の視線を集めてとても審議にならなかっただろう。 (千尋...
  • 04/05/26(ゴドアヤ)
    ゴドー×あやめ① 妥協し、傷を舐め合う事が在るとするならば。 それはきっと、傷付きすぎて疲れ果てた者達のみ。 流され、壊れて行った者達の嘆きが響く。 -叙情曲- (マドリガル) ぼんやりと、顔を上げた。 恍惚にあえぐ女性が目の前に居る。 (……?) 思わずいぶかしげな表情になる。 何故自分は、こんな所に居るのだろうか、と。 そして、この目の前の女性と、どうしてこうした情事を行っているのか、と。 「アっ……んくっ」 目の前の女性が、自分の与える刺激にあえぎ、身体のうずきにもだえている。 その黒い髪が、女性の動きに合わせて微かに揺れる。 「あっ、ひぃっ……」 女性は、男の頬に手を添える。 その指が、男の頬骨に触れ、妖艶に撫でる。 「あ……あああ…」 男の腕にすがりながら、女があえぎながら目の前の男を見詰めた。 その瞳の色は...
  • 03/12/06(マヨチヒ)
    真宵×千尋② 「お姉ちゃん! 久しぶりに一緒にお風呂入ろーよ」 そう声をかけてきたのは妹の真宵。 私の名前は千尋。 今日は久方振りに実家に帰っている。 「そうね。何年ぶりかしら、真宵とお風呂に入るのは」 「やった~!早く早く~」 私は真宵に手を引かれながら浴室に向った。 「あ~、気持ちイイねー」 「ホントに」私は真宵と湯槽につかっている。 二人互いに向き合い、脚を折って座る。 私はいい気分で目を閉じていた。今まで一人でしゃべっていた真宵の声がしなくなったことに気が付き目をあけた。 「真宵、どうしたの?」 「…お姉ちゃん、いーなー」真宵が羨ましそうに見つめる先には私の豊かな双丘があった。 「…私だって最初からこんなだったわけじゃないわ。真宵だって前に見たときより大きくなってるわよ」 「そうかなぁ」真宵は自分の胸をプニプニと突き真中に寄せたりして触って...
  • 04/03/31
    神乃木×千尋③ 二人は桜並木を歩く。 雑踏からはかなり離れてしまったようだが、まっすぐ雑踏とは正反対の方向へ歩いているので、迷うと言う事もあるまい。もしも迷子になったなら、それは運が悪かったと言う事だ。 「満天の空を背景にした桜、結構良いモンだな」 そう言って、神乃木はコーヒーカップを傾けた。そのままごきゅ、と飲む。 「神乃木さんは、何時もコーヒーなんですね。たまにはお酒も飲まないんですか?」 「酒は甘い夢を見せる物だからな。苦い現実を見せてくれるコーヒーが、俺には似合ってるのさ」 (自分で似合うと言いますか……) 千尋は内心突っ込んだ。 「だが、たまには酒も悪くねえ」 「まあ、そうですね。でも、飲んでないじゃないですか」 そう言った千尋に、神乃木はコーヒーカップの中身を飲ませる。 じん、と苦く甘い味がした。 いきなりの事に驚いたが、千尋...
  • 04/02/14
    神乃木×千尋② 「風呂では裸と裸のつき合いをする それがオレのルールだぜ!」 後ろから突如として声がしたと思った瞬間、 千尋が体に巻いていたタオルは一気に抜き取られた。 「か、神乃木さん!?」 驚く千尋に、にやりと笑った神乃木が タオルを持って続ける。 「くっ、二人のときは名前で呼び合う、それがオレたちの……」 その瞬間、千尋の重いビンタが神乃木の頬に炸裂した。 5月上旬、星影法律事務所では毎年恒例研修旅行がある。 研修とはもちろん名ばかりの普通の旅行だ。 今回は星影の痔の悪化が理由で温泉に行くことになった。 「毎年その理由で温泉じゃん」というのはスタッフの誰もが思っていることである。 幹事は珍しく神乃木が自らの立候補ですることになった。 普段はあまり進んですることがなかったのに珍しいことなのだと 他の先輩は言っていた。...
  • 05/07/05c
    「…………」  流石の神乃木も、目を丸くして千尋の言葉を受け止めていた。だが、やがて柔らかな溜息を吐く。 「クッ…………」  軽く笑ってから、コーヒーカップに手を付ける。 「流石のオレも、熱烈恋愛中の女を口説く事は出来ねえな」 「………」 「………」  二人はしばし、黙りこくる。 (ど、どう思ったかしら……)  別に、試した訳ではない。  千尋は、心からこの目の前に居る男性を好いている事に気付いたのだ。それを、素直に伝えただけだ。返事が どうであろうと、千尋は自分の想いは伝えようと思っていた。 「………クッ」  かろうじて神乃木はそれだけ笑って、手に取ったコーヒーカップを口に持って行き、それを一口飲む。  きっと、苦い思いをしているのだろう。コーヒーの苦味と同じくらい、いやもしかすると、それ以上の苦味を感じて いるのかもしれない。...
  • 09/09/22-2
    前   途端に千尋の心はすっと萎んだようになる。落ち着いた、というものとは また違う奇妙な感情が冷たく降りて行ったような感覚だった。舞い上がった自分が なんだか偉く見っとも無く感じられたのだ。 (…そうよね…ゲロ吐く女なんて…フツーお断りよね…。) そこで千尋は気づいた。 自分は…落ち込んでいる…のかも知れない。 可愛がられていた。先輩として様々な活躍を見せ付けてもらった。 法廷でチヒロ、と呼んでくれたあの時から、ずっとこの人の事が気になっていた。 いつも軽口でからかわれるのが我慢ならなかった。一人前になって、 早く隣に並びたい。そう思っていた。 でも…それだけでは、なかったのかもしれない。 一人の女として、ちゃんと自分を見て欲しかった。 そう思っていたんじゃないだろうか。 それなのに。最も情けない、最も子供っぽいところを見せてしまったのでは ないだろうか。 千尋はなんだか泣きそうになった...
  • 04/03/01
    成歩堂×千尋⑪ 「パンツ」 「なっるほどーくん、なぜなぜっあなたはあたまがぎざぎざなのよー まゆげはなみなみ~なぜなっぜよー」 昼の明るい日差しと真宵ちゃんの屈託のない笑顔、そしてこの調子はずれで意味不 明の歌。この組み合わせは、今日の僕にはちょっとこたえる。歌だけは今回だけと はかぎらないかもしれない。格好も変だが、中身も結構変な子らしい。 とぼとぼと歩く僕に、真宵ちゃんは元気ないよとちょっと不満そうに口をとがらせ た。ツッコミでも期待していたのだろうか。 裁判の後だから疲れがたまってるのかなと答えると 「ナルホド君はもう歳だもんね」 と真宵ちゃんはニヤリと笑う。 いつもなら反論するところだけど、今日はなんだかそれもできない。 僕たちはまた千尋さんのアパートにやってきた。 こっそりと僕は上着のポケットに手をいれた。あれが、あ...
  • 03/03/01(Wチィチャン)
    ちなみ×千尋① 心に刻み込められた傷は、癒されはしない。 満たされる物など、何一つ無い。 だからこそ、傷つける事を決める…… -婬雨- (ながあめ) 二月のある寒い日。 寒空の下、一人の女性が風に当たりながら立っている。 綾里 千尋。 弁護士生活の第一歩を、癒えない心の傷によって、めちゃくちゃにされた女性。 千尋は辺りを見回した。 (確か、この辺りのはずなんだけど……) 冷えた手をもみほぐしながら、そう思った。 こんな日に、寒空の下に立っているのには、訳が在る。 千尋はポケットから紙を取り出す。 薄ピンク色の紙には丁寧な字が書かれていた。 『綾里 弁護士 様  ごきげんよう、弁護士さん、美柳 ちなみですわ  急なお手紙に、驚いていらっしゃいそうですわね  実はわたくし、あなたに、お話し...
  • 05/07/05d
     いつしか千尋の両足からは緊張の糸が切れたのか力が抜けていて、最初の頃よりもその全貌を見せていた。  神乃木は親指で微かにいじっていた突起物を、本格的に親指に当て、ぐりりと弄んだ。 「いっ、あ、あはあぁぁあぁっ!!」  がくがくと身体を震わせ、千尋の嬌声が部屋中に響き渡る。 「はあはあ……は、ぁ…」  とろけてしまいそうなほど潤んだ瞳で、千尋は目の前にいる彼に甘い吐息を掛ける。喘ぎの混じったその息は、神乃木の事をまるで求めているかのようである。 「う……荘龍さん…」  神乃木はゆっくりと千尋の膣内から指を引き抜いた。粘液が神乃木の指にまとわりつき、てらてらと淡く光に反射していた。  先ほどと変わらずくたりとした格好のまま、それでも千尋はこれ以上に無いくらい頬を高潮させて、神乃木の事を愛しそうに、そして妖艶に見詰めてきている。  その表情に、高まる鼓動が抑...
  • 04/01/31
    神乃木×千尋① 2012年 2月16日 某時刻   星影弁護士事務所  私の最初の法廷が終わった。  依頼人・尾並田美散の自殺という、余りにも悲しい結末で‥‥。  諸々の手続きや検察との長い協議を終え、私は事務所に戻ってきた。  星影先生とは現場で別れ、本格的な事後処理は明日からだ。  日が変わりかけた街のネオンはやや大人しめに光り、窓には私の 青白い顔が映っている。  部屋の中に視線を戻せば、鞄と一緒に今日の資料が投げ出されている。  資料の合間から、私を見つめているものがある。  尾並田さんの瞳。彼の写真だ。  私が‥‥私がもっと上手くやっていれば‥‥!!  と、私の頬を暖かい指がそっと撫ぜた。 「しけたツラは似合わないぜ、コネコちゃん」  見上げると、神乃木さんがコーヒーを差出し笑っている。  ‥‥‥‥こんな...
  • 05/06/01/2
    神乃木×千尋 「はい、その様にお伝えします。-お大事に」 堅苦しい口調の事務員とのやり取りを終え神乃木は受話器を置いた。 そのままベッドに倒れ込む・・・気だるさが体中を支配していた。 本来、体の丈夫さには自信があるつもりだったが 最近の激務に疲れがたまっていたらしい。 風邪気味なのは自覚していたが、今朝目を覚ますと 起きあがるのが辛いほどの状態に陥っていた。 幸い手持ちの事件の全てに片が付いた所だったので 休暇を取るのには問題はない。 ただ明日からの週末は、最近交際を始めたばかりの コネコちゃん-千尋と過ごそうと考えていたのだが この調子では寝ている間に休日は過ぎていってしまいそうだ。 (クッ・・・ザマァねぇぜ・・・) 自嘲の言葉をつぶやきながら、いつの間にか眠りに落ちていった。 -遠くで何か鳴...
  • 05/07/05
    神乃木×千尋(5) ここに繋ぎ止められる想いは、決して偽りの物ではない。 長い年月を経た物が、どんなに愛しくても。 過去よりも今を、今よりも未来を。 -見合事情-  ある日。  本当に何の変哲も無い日常に、何時もと違う物が送られて来た。  ある人物のデスクの上に、大きめの封筒。  それを見て、少し不思議に思った人物……この事務所の若手ナンバーワンとも言われている男性、神乃木 荘龍が触れる。  宛名はこれだ。  『綾里 千尋  様』  仕事であろうか。  しかし、依頼の封筒にしては、妙に立派な封筒であったし、中身も何だか厚めの何かが入っているようである。 (何だこりゃあ)  神乃木がそれを手に取り、上下に振ったり光に透かしたりして中身を特定しようとするものの、やはり立派な封筒に護られているために、中身はそう簡単には見えて...
  • 05/07/05b
     徐々にお見合いの作法にも慣れ、千尋ははきはきと返答も出来るようになった。  優雅に二人ともコーヒーを飲みながら、お見合いを半ば楽しみながら事を進めて行く。 「だいぶ慣れたんじゃねえか?」 「ええ。その……神乃木さん、のお陰です」  半ば照れたような表情で千尋が神乃木に言う神乃木は「クッ……」と笑ってカップをゆらゆらと揺らした。どうやらそれは照れ臭いと言う事を示している事が分かった。 「じゃあ、最終質問としようぜ」 「え……最終質問、ですか?」  きょときょとと千尋がまばたきをして神乃木の事を見詰める。その表情を楽しんでいるかのように神乃木は肘を付いてこちらの方を見詰め返して来る。この目が合う瞬間も、千尋にはだいぶ慣れた。  目を逸らす事は、自分の弱い所を相手にさらけ出す事と同じだ、と神乃木に言われたから。 「それじゃあ千尋……オレ達、結婚しないか?」 ...
  • 04/05/06b
    「……アンタ、綾里弁護士だな?」 「ええ」 「その、何だ……お悔やみ申し上げます、とでも言えば良いか?」 「おかしな人ですね」 そう言って、千尋はゴドーの顔を見詰めた。 「わざわざそれを言いに?」 「いや。そんなつもりじゃ…なかったんだが」 そう言ってから、ゴドーはカップに目を向けた。それはカップに何ら思い入れが在る訳ではなく(いや、愛用しているカップなので思い入れは在るのだが)、ただ単純に、千尋と目を合わせるのがキツかった、それだけである。 「……」 「……」 二人は押し黙った。 ゴドーの指先は、ずっと小刻みに震えている。 「……どうですか、検事生活初めての敗北は?」 「そうだな……中々、と言った所か」 何がどう中々なのか良く分からなかったが、ゴドーはぽつりと千尋の問いに答えた。 「少なくとも……随分前に味わった敗北感よりかは、...
  • 03/10/07
    成歩堂×千尋⑥ <あの路線に痴漢が多いのは前からだし、もうすぐ降りるからってずっと我慢してたんですけど… そしたらパ、パンティの中に指が入ってきたんですぅ。声出そうとしたけど…怖くて…(ここで生高、 泣き崩れる)> 「どう思う?」  千尋さんはさっきから手の中の自筆のメモとにらめっこだ。  今日の法廷での被害者の証言がそこには書いてある。もっぱら殺人弁護が中心の 綾里法律事務所で、<被害者の証言>を検討しなくてはならない――つまり、被害者が 生きている――事件は珍しかった。そのせいか今回は流石の千尋さんも苦戦しているようだ。  被害者が泣き崩れてそれ以上の尋問が不可能になり、審理は明日に持ち越されたが、 このままでは明日の苦戦は目に見えている。法曹界の鬼と言われる千尋さんに勝訴できそうだと いう事で、検察の皆さんはすでに明日の祝勝会の宴会場の予約をしていると...
  • 04/07/25(チヒマヨ)
    千尋×真宵(1)  祭日が重なり合った週末の連休。その日、千尋の住むマンションに真宵が泊まりにやって来ていた。 千尋にとって個人事務所を開いてから忙しさ常態化した日々の中、真宵と会うと言っても、いつも時間が限られていたが、その日は時間を忘れ、のんびりと姉妹水入らずの時間を楽しんでいた。  互いに近況報告から始まり遊びの話、懐かしい思い出話と会話は弾み、落ち着いた心安らぐ時間の中、ふと千尋は真宵の霊媒師としての修行の事について聞いた。 「どう真宵、修行の方は進んでいる?」 「えっ?」  それまで、にこやかだった真宵の表情が千尋の何気ない質問と同時に一変した。 「真宵?……」  家を出た身としては、それまで、あまり口にする事の無い話題だったが、久々にのんびりと過ごせる時間に出た、その話題について真宵の表情を酷く曇らせた。 「どうしたの真宵、何かあったの...
  • 02/12/04
    成歩堂×千尋(in 真宵)① 「また、後でね」  そう言って微笑んだ千尋さんの顔をまだ覚えている。千尋さんの妹さんと一緒に食事をしようと 話が決まった時のことだ。 『また後で』……それは確かに約束であったはずなのに、叶えられることはとうとうなかった。 事務所に戻った時、待っていたのは変わり果てた千尋さんの姿だったからだ。  あれは、千尋さんが初めて破った約束だった。  約束事に関しては誰よりも几帳面だった千尋さんが、人生の最期をそんなふうにして閉じるなんて、 思えば何と言う皮肉なことだったろう…。  さら…さらさら…。  まるで水でも掬い上げたかのように、豊かな黒髪が指の間を滑り落ちていく。……さらさら…さら…。  冷たい髪だ。窓から落ちてくる月光を吸い込んだせいかもしれないなどと、埒のないことを考えたくなる。  光沢に濡れた一房が...
  • 03/03/13
    成歩堂×千尋④ 所長から連絡があった。 担当している事件の調査に出かけるので、事務所に顔を出すのは午後からになるとの事だった。 ぼくは留守番。 とはいっても所長が居ないんじゃ、働き始めてまだ一ヶ月の僕ではお客さんが来ても対応できない。 綾里法律事務所は開店休業状態ということになる。 「退屈だなあ…」 そう一人ごちて、ぼくは来客用のソファにどさっと座り込んだ。 事務所を見回す。どこを見ても整然と片付いているが、それでも人をくつろがせる柔らかい雰囲気も ちゃんと備えている。 部屋はその住む人を表すというが、全くその通りだと思う。所長の綾里千尋さんは、そういう人だ。 いつもアイロンをかけてあってピンと皺ひとつないスーツ。そばにいるとシャンプーか香水かの、 いい匂いがする。キレイな髪と、キレイな笑顔と、スーツで覆い隠しきれていない肉感的な カラダ...
  • 03/05/13
    成歩堂×千尋(in 春美)⑤  春美ちゃんが遊びにきた日のことだった。 「ごめんね、春美ちゃん。真宵ちゃん、用があって今日は来ていないんだ」  僕の言葉に、春美ちゃんは少ししょげてしまった。どうやら以前からの約束があったらしい。けれど、真宵ちゃんには別の仕事――事件の証拠探しなのだが――をお願いしてしまったのだ。 「本当ごめん。真宵ちゃんも言ってくれれば、僕が自分で行ったんだけど」 「あ、ち、ちがうのです。真宵さま、なるほどくんのお手伝いをしたいと思うのは当然のことですからっ!」  パタパタと両手を振って僕の言葉を否定する春美ちゃん。  僕も苦笑いを浮かべて、春美ちゃんの頭を撫でる。 「ありがとう。お詫びと言ってはなんだけど、ジュースでも飲むかい?」 「はいっ! ありがとうございますっ」  ぴょこん、と頭を下げる春美ちゃんに僕は一つ笑うと、給湯室に行...
  • 05/06/06/2
    神乃木×千尋 真夜中のシンデレラ 「納得いきません!」 つい、千尋は声を荒げてしまう。 「どうしてかね、千尋クン。公訴棄却で依頼人は無罪。結構なことじゃないかね、チミ」 星影センセイは新人弁護士の発言に少々鼻白んだ様子を見せた。 祝賀会の雰囲気を悪くする発言を慎めと言いたいらしい。 一ヶ月前、ある汚職事件に絡んで若手議員が自殺した。 発見者は金満政治家と揶揄される大物代議士の秘書、川上徹司。 発見から通報まで一時間もかかった上、当然あるべき遺書が紛失していた。 その場にいた理由も曖昧で勾留理由は十分なものであったといえる。 この男が被告なわけだが、直接の依頼人は被告の雇い主であり父親の代議士・川上一徹である。 (被告は否定したが)川上一徹も事故現場にいたという証言をつかんだ検察はこの事件にかなり力を入れていたのだが…。 証人が当日に...
  • 03/01/29
    成歩堂×千尋(in 春美)③ 今日の法廷の興奮も冷めないままに、僕は事務所の椅子に腰を下ろして まるで自分に聞かせるような深く大きなため息をついた。 数時間前まで身体の中に蠢いていた不安と恐怖がその息に乗って 僕の身体から出ていく。 「でも良かった………本当に」 誰に聞かせるともなくそう呟いて、僕はすでに電気の消えている隣の部屋へと目を向けた。 その先からは気持ち良さそうな寝息が規則正しいリズムで聞こえてきている。 今隣の部屋では、2日ぶりの食事をお腹いっぱいに詰めこんだ真宵ちゃんと、 今日一日ずっと法廷内で僕の隣についていてくれた春美ちゃん、 それにある意味大活躍だったイトノコ刑事が眠りについていることだろう。 1つの部屋に若い女の子とゴツい男性を押しこむのは少し気が引けたものの、 3人ともよほど疲れていたのか僕の心配など全く意にせず夢の世...
  • 04/02/17
    神乃木×千尋(5) ここに繋ぎ止められる想いは、決して偽りの物ではない。 長い年月を経た物が、どんなに愛しくても。 過去よりも今を、今よりも未来を。 -見合事情-  ある日。  本当に何の変哲も無い日常に、何時もと違う物が送られて来た。  ある人物のデスクの上に、大きめの封筒。  それを見て、少し不思議に思った人物……この事務所の若手ナンバーワンとも言われている男性、神乃木 荘龍が触れる。  宛名はこれだ。  『綾里 千尋  様』  仕事であろうか。  しかし、依頼の封筒にしては、妙に立派な封筒であったし、中身も何だか厚めの何かが入っているようである。 (何だこりゃあ)  神乃木がそれを手に取り、上下に振ったり光に透かしたりして中身を特定しようとするものの、やはり立派な封筒に護られているために、中身はそう簡単には見えて...
  • 09/09/22
    仕事ぶりは尊敬している。 今の自分では足元にも及ばない実力者だというのも知っている。 弁護士の中での評価も飛びぬけて高いし、顔とスタイルが良い事も知っているし、 ついでに言うとその顔は――割と結構好みでもある事も自分で判っている。 だが、これだけの条件が揃っているのにも関わらず、綾里千尋が向かいの男に下す評価は ―――ああ、苦手だわ。この人。 である。 理由はなんとなく分かっている。 例えばそれは今。 飲み屋で酒を飲まずに、ひたすら持ち込みのポットでコーヒーを飲むところ。 非常識だ。 法廷でも好き放題な事を言っては(千尋を多分に含む)周囲を困らせるところ。 その発言は訳が分からない癖に、やけに的を得ていて人の心を抉るところ。 時にそれはとても怖い。真実から目を逸らしてはいけないという意識を、 千尋は改めて突きつけられる気になる。この男はおそらく真実しか言わないのだ。 だから心が深く抉ら...
  • 04/03/31(マヨチヒ)
    真宵×千尋③ 「……はぁっはぁっ」 男と女の荒い息づかいが聞こえる。 その息づかいを押し殺そうとしているのはわかるが、 それは全く無駄な努力に思えるほど激しいあえぎ声だ。 暗く、はっきりとは見えないが二つの肢体は絡み合い、 お互いを激しく求めあっている。 もし今求め合うことをやめたら 二人の体がもう二度と逢瀬を楽しむことができないかのように。 「お姉ちゃん……ナルホド君……嘘でしょ……?」 その様子を物陰から見ている少女がいた。 眼前で繰り広げられているよく知っている人たちの行為は 彼女にはとうてい受け入れられるものではなかった。 でも、自分の中が熱くなるのをはっきりと少女は自覚していた。 全身を血が早くめぐっていくのを感じていた。 少女はゆっくりと自分の指で 一番熱くなっているところをショーツの上から触れる。 ...
  • 02/11/20(マヨチヒ)
    真宵×千尋 「お姉ちゃんのおっぱい、大きくていいなー。あたしなんてゼンゼンおっきくならないんだよ」 「大丈夫。まだまだこれから大きくなるわよ」 「ううう‥‥そうかなあ」  綾里姉妹は、倉院の里のそばにある温泉に入りに来ていた。真宵が山歩きをしている最中に 偶然見つけた天然の温泉で、以来時間のある時には二人でよくここを訪れるようになったのである。  誰もいない山奥の温泉では、梢が風に揺れる音の他は何も聞こえてこない。月明かりだけに 照らされて、温かい白色の湯に浸るのは、室内風呂に入るのとは段違いの趣がある。  真宵は湯をかき分けるようにしてぱしゃぱしゃと姉のそばに寄って行き、 「ねえねえお姉ちゃん。ちょっとおっぱいに触ってみても、い?」 「ふふふ、バカねー。別に構わないけど」 「わーい! じゃちょっと、触るよ~」  真宵は指先でつんっと先端...
  • 09/12/25
    「春美ちゃん悪いんだけど千尋さん呼んでくれるかな?」 「どうかしたのですか?」 「また裁判に詰まったんだ…」 「わかりました。仕方ないですね。それじゃあ呼んできます。」トボトボ … 「どうしたの?成歩堂君?」 ! 声に振り向くとスラリとした女性が不思議そうにこちらを眺めて立っていた。 服装に違和感があるがまぎれもなくその風貌はかつての上司である。 「千尋さん!どうしたのじゃないですよ。」 「そうね…またピンチにでもなったのかしら」 「そうなんです。というわけで僕の…先輩の事務所まで来てもらったんです。」 「あの世からね。」 フフッと笑う。 さらりと恐ろしいことを言うところは相変わらずのようだ… 「それで?」 うん?とやや上目使いで覗き込む姿はもはや少女のものではなかった。 言おう…言ってしまおう。 「僕、あれからずっと独り身なんですよ」 「それで…僕ある人に想いを告げたくて…」 「あなたも...
  • 07/09/26
    喫茶店シリーズ#5 -#1 -#2 -#3 -#4 『『喫茶店の人々』 #5 倉院の里にほど近い駅に、男女の団体が降り立った。 ぞろぞろと改札を出るとそこに、この里でよく知られた倉院流霊媒道の装束の女性が待っている。 「いらっしゃい!みんな」 綾里家の、和室をふすまで二つに仕切れるようになった大きな部屋へ荷物を置いて、一向はワイワイと周囲を見てまわった。 「あ、霧緒さん。あの向こうに見えるのがそうじゃないですか?」 渡り廊下に出たみぬきが、遠くに見える、木の壁で囲われた施設を指さした。 「あんなところに、温泉が?」 「温泉を引いたプールなんだって。観光対策で作ったって真宵さんが言ってました。霧緒さん、水着持ってきました?」 真宵が、喫茶店のマスターと常連客を倉院の里に招待したとき、「各自水着持参でね」と言ったのは、新しくできた倉院のレジャー施設にある「温泉を使った温水プール」のためだった...
  • 03/05/16
    御剣×真宵②(未完) 「真宵くんじゃないか」 「え? あ、御剣検事!」  特徴的な飾りをつけた髪を揺らせて振り返る。その小さな顔の中には、活発な光を宿す大きな瞳と、まあよく回転する口が笑いの形を描いていた。 「一体どうしたのだね。――ああ、成歩堂の手伝いか」  尋ねて、自分で解答を引き出した。この少女が法廷に現れるなど、それ以外の理由があるはずも無い。 「ええ! ナルホドくん。今日の裁判に必要な資料を忘れちゃって。私が急いで持ってきたんですよ」  ニッコリと笑って、舌を出す。そんな子供っぽい仕草も、この少女には相応しく思えた。  18歳。少女から、少しずつ成熟していく体。  初めて出会った時は、本当にただの子供だったというのに。今は時折、こちらがハッとするほど大人びた表情をするようになった。 「……相変わらず、ズボラな男だな」 「そーなんですよ。...
  • 04/01/11(チヒロ)
    千尋 「異議あり!」 千尋は鋭い視線を証人に向け、相手を圧迫するかのような声を上げる。 またもや証言を覆されるのかと青褪め怯えきった証言台の男。 有罪だという確信がボロボロと崩壊していく検事の歪んだ顔。 どよめく裁判官達。 傍聴人達の好奇の視線が背中越しにも感じるほど神経は敏感に研ぎ澄まされていた。 (これよ!これが堪らないの……!) この感覚を求めるようになったのはついぞ最近の事だ。 例えるなら生か死か。ギリギリの駆け引きで会心の指摘をした時、 『ああ、敵の悲鳴って…何て心地よく、胸にヒビくの!』 そう頭の中でスパークした。 今日は特に調子が良い。 頭が冴え渡り、一分の隙も見逃さない。 そのせいだろうか。 相手の打ち立てたロジックを崩す時の悦びは今日に限って別の快感を引き寄せ始めていた。 (やだ、濡れてる……) 自分の一挙手一投足に世間から切...
  • 10/07/22-2
    前 「アンタを見てる妹を、見せてやりたかったのに」 ならば。これはちなみの失敗だった。大体いつもそうだ。ちなみは足りなさすぎるか、 やり過ぎる。 八つ当たりに成歩堂のトンガリ頭を足蹴にする。霊体の足はするりと行き過ぎ、そよ風 ほどの衝撃も与えられなかった。ムカムカする。この世に居残ってしまった霊魂なぞ、 クソの役にも立たない。続いて腹立ちまぎれに千尋の仰向けでもボリューム過多の豊かな 乳房を踏みつける──「い、ぐうっ!」 「え」 猿轡越しのくぐもる悲鳴に、ちなみはまじまじと千尋の顔を見た。真っ赤に染まり、 ありとあらゆる体液で汚れた顔が、苦しげに歪んでいる。 「――」 足をどける。途端止まっていた呼吸が落ち着き、再び肉を擦る快さへと没頭する。 「――ふうん」 ちなみはしゃがみこみ、手を伸ばし、「ふぎいッ?!」噛みつかれて膨れた乳首を力 いっぱい引っ張り上げた。白目を剥き、背を反らしぶるぶ...
  • 10/07/19巌徒とちなみで真宵を凌辱続き
    ちなみがナルホド千尋を凌辱 794-796の続き。 【以下のSSの含有分】 ・クスリネタ ・ちなみ攻め、成歩堂受け ・成歩堂×千尋 ・今回の濡れ場に局長は不参加です ***** 車の中、ハンドルに強か打ちつけ、ちなみの──肉体は綾里春美のものだが、痛みを 感じるのは憑依するちなみだ──肩に激痛が走った。突き飛ばした力はそこまで強くは ない。だが、ちなみの細い筋と骨とを痛めるには充分だった。 「ぐっ──こ、のっ!」 助手席の加害者を睨みつけ、脇のスタンガンを手に取る。しかし遅すぎた。揉み合い、 かぼそい手首を折れる勢いで握られ、罵声と共にスタンガンが落ちる。引かれる。激痛。 「真宵ちゃんは何処だ」 低い、怒りに満ちた男の声。それでも自制はしているのだろう。ちなみの、春美の腕は 折れてはいない。まだ。 「はん」 しくじった。与えた睡眠薬の量が足りなかったようだ。移動中も駐車場に入...
  • 02/12/10
    成歩堂×千尋②  術者は夢を見ない。  そして記憶もない。  では、今彼女の意識は一体どこにあるというのだろうか。  僕は目を開ける。目の前に居るのは微笑む彼女。  彼女の名前は綾里千尋であり、同時に間違いなく綾里真宵だった。  「久しぶりね、あなたとこうして話すなんて」  「……もうじき二年になります。」  「死人には時間なんてもっとも無駄なものよ」  「…僕にとっては重要です…」  「それはあなたが生きているからよ。  ……生きて、変わってゆくから重要なの。」  「…異議あり…千尋さんだって変わった。……だから僕とあの時……」  「ダメよ、なるほどくん。そんな腑抜け声、法廷では通用しないわ。  いつもみたいにあの大きな声で…言って?」  「あなたは変わった!僕を置いて行ってしまったくせに僕を……縛る……  一年前、僕は罪を...
  • 04/01/06
    成歩堂×千尋?⑨ 「初恋の人を想ってオナニーした時の その人を汚してしまったような罪悪感」 多分、今のこの苦々しい思いはそれに似てると思う。 やらなきゃよかった。やっちゃはいけなかったんだ。 僕がこんな苦々しい気持ちになってしまったのは、昨日千尋さんのアパートに遺品を整理に行ったのがきっかけだった。 千尋さんは、僕、成歩堂龍一の、いやもう元上司になってしまうのだろうか、綾里 法律事務所の所長だった。 彼女は先日事件に巻き込まれて殺されてしまった。 容疑者はその妹である真宵ちゃんだったんだけれど、僕が間一髪のところで無実を 証明し、晴れて自由の身となったのだ。 真宵ちゃんが拘置所から出所してしばらく経った今日、彼女が遺品整理をしに千尋 さんが生前住んでいたアパートへ行くと言い出した。 整理といってもかなり大荷物もあるので男...
  • 06/11/22(エロなし小ネタ)
    冥、真宵、はみちゃん in 温泉(エロなし小ネタ) 「冥さんもおっぱい大きいんだね」 「も、って他に誰かいるの? フ・・・まさか、貴女じゃないでしょうね」 「むっ・・・お姉ちゃんだよ。冥さんよりやわらかくっておっきいんだから!!」 「な、なんですってぇ? フン、じゃあ見せて御覧なさいよ!」 「よぉーし!目にモノ見せてやるんだから!!」 「・・・ここは・・・、温泉ね。 一体どうしたの?」 「千尋さま!」 「あら、はみちゃん。お久しぶりね。  ・・・ってことは、この体は真宵かしら。 なぜ私は呼ばれたの?」 「・・・ま、負けた・・・・・・」 「狩魔検事と千尋さまのどちらがおっぱいが大きいか競ったのです! さすがですね、千尋さまの勝ちです!!」 「・・・真宵ってば、しょーもない事で呼ばないでよ・・・」
  • 06/09/24(エロ無)
    エロく無いけど 夜も更けて通販番組が始まる頃。 ここ綾里法律事務所には労働基準法もなんのその。 板張りの部屋にちゃぶ台置いて、がりがり机に噛り付く男と 座りもせず、背筋を伸ばして竹刀を持つ女がいた。 竹刀を握るのは綾里千尋。この弁護士事務所の主だ。 今流行の弁護士ドラマから抜け出してきたような美人。 一流のキャリアウーマンてオーラが常に噴出している。 左胸に鈍く光るひまわり天秤のバッヂは誇りと威厳が詰まっていて重そうだ。 「それにしても、殺人事件がデビューとはたいした度胸ね」 「はぁ、自分でもそう思います」 「依頼人が、よ」 「はぁ」 炭酸の抜けたような返事をするのは成歩堂龍一。 流行の道からはみ出して溝に片足突っ込んだようなトンガリヘアー。 三流の社会人ひよこ組って匂いが、くたびれたスーツから漂っている。 左胸にぶら...
  • 05/07/07
    成歩堂×千尋 本当は彼女の前に顔など出せた義理ではなかったかもしれない。 でも僕にも事情があった。ある男に会うために、学部を変更してまでこうして弁護士資格を取ったのだ。 それにあの事件で僕を弁護してくれた千尋さんを、どうしても手伝いたかった。 「よろしくおねがいします」 「よろしくね」 あっけないほど簡単に僕の採用を決めた千尋さんは決して自分からはあの事件のことを口にしなかった。 一度だけ僕のほうから彼女の恋人の容態を尋ねたことがある。 死んでしまったのか、と暗に聞く僕に彼女は「それよりなお悪いわ」とだけ答えた。 冷たい肌を持ちながらもまだ生きている恋人を忘れることも見捨てることもできないのだろう。 とにかくこの事務所は仕事とそれに伴う雑用(僕の仕事だ)がとても多かった。 千尋さんはやるべきこと、やらなければならないことを持っ...
  • 04/03/22(亜チヒ)
    亜内×千尋① 亜内武文は一流のベテラン検事である。 今日はいつになく署内は忙しそうだ。 みんな脅迫観念に駆られるかのように机に齧り付いて書類とにらめっこしていた。 思わず脅迫罪を適用したくなるほどのにらめっこだ。 亜内は来客用の椅子に腰掛け、刑法222条をなぞりながら被害者兼被告人達を眺めていた。 と、気づけばすまし顔の婦警がお盆を携えて亜内の前に影を落とす。 「亜内検事、コーヒーどうぞ」 「あぁ、ありが…」 「仕事ですから。では」  言葉尻は思い切り噛み砕かれた。 「…ありがとう」  婦警はもう明後日にいたが、一応噛み砕かれた言葉尻を反芻した。 (いつぞやに検事モノのドラマが流行った時は、少しは人受けも良かったんですけどねぇ。)  相撲番付入りの湯飲みに淹れられたインスタントコーヒーを啜りながら色んな苦味に口を...
  • 03/12/31
    成歩堂×千尋⑧ 「あー、なるほどく~ん、なんかね、あたし楽しいよぉ~」  …完全に酔っ払っている。 ぼくが家に帰ってきて転がっている空の缶に気付いた時には、真宵ちゃんは既にそんな有様だった。 「なんだよ、未成年が酒なんか飲んで。しかも3本もか…」  だらしない格好で寝そべっている真宵ちゃんを横目に、ぼくはネクタイを緩めてぶつぶつ呟く。 「気分が悪くなっても知らないぞ。でも、人んちで吐いたりしないでくれよな」  すると、真宵ちゃんはいきなり起き上がったかと思うと机に突っ伏して、けらけらと楽しそうに笑った。 「やだなぁもー、あたしお酒なんかのんでないよお。それに、気分はすっごくいいんだってば~」  …容疑者の状態、供述、物的証拠から推測するに、以前量販店で買ったジュースと思わしき缶飲料が、 実のところアルコール入りだったんだな。…まったく、日本語表記のな...
  • 05/09/21(ナルアカ)
    成歩堂×茜 事務所から見る空が夕焼け色に染まっている。 2月も終わりに近づいたころ、僕は酷く疲れていた。 SL9号事件、検事局での殺人事件...様々な要素が絡み合うこの事件は今までになく長いものだ。 「ふう。疲れた...。」 大きな息を吐き、事務所に帰ってくるなりソファーに倒れこむ。 しかも、今回は真宵ちゃんがいない。 千尋さんの力を借りることができないのだ。 こんな重圧を、かつて味わったことがあっただろうか。 で、今回真宵ちゃんの代わりに僕の隣にいるのは... 「成歩堂さん! 大丈夫ですか? 顔色悪いですよ。」 この子は今回の事件の被告人である宝月巴の妹、 自称 科学捜査官の茜ちゃん。 彼女のことをようやく理解した今、この子も過去に深い傷を負っていることが分かった。 科学捜査官を目指す理由にはきちん...
  • コメント/作品感想
    テストです。 - テスト 2007-07-26 17 59 28 返信 - テスト 2007-07-26 18 02 12 06/01/23の成歩堂×真宵に萌えた。真宵も可愛かったし、"ちょっとヘタレだけど、誠実で真面目で心優しい"というナルホドの描写も凄く上手いなあと思った - 新参者 2007-07-26 21 51 39 あーキャラがらしくて世界観もしっかりしてる感があって俺も結構好き - 名無しさん 2007-07-30 15 57 54 07 03 15 の真宵の台詞「どんとこい」がもう、激しくGJ!ですた! - 通りすがり 2007-07-28 12 43 39 ミツマヨ好きです! - 名無しさん 2007-07-28 22 53 19 通りすがりの人、ナルマヨ書いた奴です。ありがとう。次も頑張ろうって思えるよ! - 3/15 2007-08...
  • 04/05/06
    神乃木×千尋? 例え身体で理解しても、頭で理解出来ない時が在るように。 頭で理解出来たとしても、身体が理解出来ない者が、確かに在る。 ただ、残された記憶だけが、鮮やかに息付いている。 -追悼恋慕- 木槌が法廷内に響いた。その音を聞き、ゴドーは一人、「クッ……」と、誰にも気付かれないような小さな声で笑った。 「被告人に、判決を言い渡します」 お馴染みサイバンチョこと裁判長が、甘杉 優作に無罪を言い渡した。 それを聞き届けてから、ゴドーはちらりと今回の相手弁護士、成歩堂 龍一の方を見た。その成歩堂は先程ゴドーからコーヒーをおごられたため、頭に、スーツにコーヒーが滴り落ちていた。 隣から伸びた手が持っているハンカチが成歩堂の顔を拭いているのが分かる。 「では、本日はこれにて閉廷!」 裁判長がそう締めくくり、木槌を鳴らした。 それを...
  • 10/11/23神乃木×ちなみ
    ※ゴドーの一人妄想劇場であり夢オチ ※一部カミチヒ ※一部暴力的表現あり ***** ──きっと自分は性質の悪い夢を見ているのだろうと思った。性質の悪い、というか、 欲求不満が昂じての、妄想じみた夢を見ているのだろうと。でなければ酔った勢いでの バカげた状況に陥ったとか。 気づけば素っ裸で寝転んでいて、自分の上では知らないオンナが腰を振っている。目の 前の光景につける説明なんて、その程度しか思いつかない。 女の陰部はしとどに濡れて屹立を咥え込んでいる。白く華奢な腰が跳ねる度に柔肉が 割れ赤黒い肉を覗かせ、亀頭が見える寸前でまた沈める。少女めいて滑らかな腹は男性器 を呑み込むと微かに膨らみのたうつ。どぶり、と、白く泡立つ体液が結合部から垂れて オトコの下肢を汚す。桜色の爪をつけた指が体液を掬いとり相手の腹に塗り拡げる様は、 何とも言えず劣情を煽る眺めだった。 違和感。 ──眺望。 ──視...
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