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「鶴の舞 第4幕」(2007/02/25 (日) 23:16:06) の最新版変更点
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<p>会話もそれなりに盛り上がったころ、<br>
そろそろ食事は終わりに近づいたようだ。俺は一生味わうこともないようなデザートを食べ、<br>
さて帰ろうか、と今日放送されるドラマの内容を考えていた。<br>
なあに、俺みたいなのが合格するわけがないさ、と敬語モードから今解き放たれるその瞬間、<br>
「入浴のお時間です」<br>
と使用人が当主に言った。<br>
「おお、そうか。すっかり時間のたつのを忘れていたわ。」<br>
全員が食事の挨拶をして、(なんだ、終わったのか)となぜか俺は残念がっていた。<br>
まあ、他にすることもないだろうに。ただ、もう少し、この空気を味わっていたかったな・・・<br>
「風呂場はこちらです」<br>
と使用人が案内をしているのを見かけた。なんだ、他の客もいたのか。<br>
しかし風呂か・・・さぞかし豪華だろうねえ。<br>
「あら、お風呂にはいらないの?」<br>
だれだよ、風呂に入らないと言っている奴は。もったいない。<br>
鶴屋さんが残念な声しているじゃない・・・ってえ?<br>
「あなたのことよ、キョン君」<br></p>
<p>
あらなに、第一関門突破したのかよ俺!あんな変なサークル入っている事を知りつつも?<br>
ずいぶんと寛大な父上様だなあ、おい。まあ、この鶴屋さんの親だからな、<br>
SOS団をただの変なサークルととしては見ていないだろうとは思っていた。<br>
俺にだってプライドはあるからな。俺がSOS団のことをいって、<br>
もし笑い転げるようだったら即刻帰る予定だったが、まさかOKとは。<br>
<br>
<br>
そして使用人に案内されてやってきたのは、なんとも見事な露天風呂。<br>
そこらの温泉とは別格だな。すぐさま服を脱ぎ、タオル一枚姿で外に出た。<br>
こいつはすごいぜ、なんせ風呂見ながらお月さまが見られるんだぜ?<br>
屋敷っつうのはすごいもんなのだな。というか俺が一番風呂ですか。<br>
これまた俺が許婚候補であるゆえにか。<br>
温泉に入って、そしてしばらくこの風景を楽しむとするか。<br>
「あーっ、キョン君先に体洗ったにょろ?!」<br>
ああ、そうだった。風呂場での常識、入る前に体を洗う!そうですよね、<br>
・・・にょろ?<br>
「にっひひー、キョン君顔が赤いにょろー。」<br>
謀ったな、シャア! それは君が、坊やだからさ。<br>
<br>
<br>
というわけで、たった今、鶴屋さんに背中を洗ってもらっています<br>
・・・キョンですどうも。うん、どうしようか、この展開。<br>
なに、この夢のシチュエーシヨン。女の子が俺の背中を洗っている。<br>
そしてその女の子は、今俺と同じくタオル一丁。<br>
想像してごらん・・・今自分の背中に裸同然の女の子が<br>
一生懸命自分の背中を洗っているのを・・・<br>
はっ、しまった息子が、とうとう耐えられなくなったか!<br>
落ち着いてくれ!あとでコンビニに行ってお前の望む物を買ってやるから!<br>
絶えろ!いいか、間違っても出すな!いろいろとやばい!我慢してくれ!<br>
キョン君、わたしになにか聞きたいことあるんじゃないの~?」<br>
はっ、そうだ。重大なことを忘れていた。んじゃ一番気になる・・・<br>
「あの口調、どうしたんですか?」<br>
というと、鶴屋さんは大きな声で気持ちよさそうに笑った。<br>
「あっはっはっは~、びっくりしちゃったにょろ?」<br>
ええ、そりゃあもう。<br>
「キョン君の驚いた顔、とてつもなく面白かったにょろー!」<br>
はい、俺の負けです。白旗白旗。<br>
「なんであんな口調なんですか」<br>
「そりゃあ、家の中では唯一の鶴屋家の一人娘だもんっ。<br>
こういうときにはしっかりしないとねっ」<br>
「それにしては、かなり役に入っていましたが」<br>
「えっへへ~、ありがとさんっ」<br>
結局、今のこの状態がニュートラルか。おそろしい子・・・。<br>
「というより、なんで混浴なんですかね」<br>
いや、まあいいんだけどね。けどその・・・<br>
性別の差という越えられない壁があるはずなんですが。<br>
「だって・・・今・・・」<br>
今度は鶴屋さんが顔を赤くして、<br>
「カップルさんなんだもんっ」<br>
と笑って言った。<br>
いやそりゃあまあそうですが、何もここまで・・・いや、OKとしておこう。<br>
「背中、終わったにょろー」<br>
「あ、ありがとうごさいます。」<br>
んじゃ、タオル返してください。<br>
「?前はいいの?」<br>
・・・前っ!?<br></p>
<p>と、ここからは筆舌しがたい体験をしたわけだが<br>
(ちょ・・胸!)<br>
(む・・・息子がみるみるうちに成長・・・いや性長している?!)<br>
(ああっ、息子が・・・鶴屋さんに衝突する!逃げてー!)、<br>
そんなこんなで何とか事なき事を得た俺は、次は鶴屋さんの背中を洗うことになった。<br>
しかし・・・白いな、女の人の体って・・・。<br>
男の体は何度もみたこともあるが<br>
(アッーとかいうな!更衣室ではよくみるだろ!?)、<br>
女性とは、お袋と一緒にはいったのは小さい頃だけだったからな。 妹は、さすがに今は入らんし、記憶がない。<br>
そりゃあお前、息子の幾度ない欲求の為に・・・は見たことはあるがな、<br>
さすがに実物となると・・・これはやば しまった!また俺の息子が!<br>
今度は覚醒だ!フュージョンだ!半端ねえ、すぐに風呂に入って沈めなければ!<br>
「終わりました!」<br>
「あっ、ありがとにょろ~」<br>
このまますぐ風呂へ!<br>
「あれ・・・前はしてくれないの?」<br>
思考停止。作動開始を要請する。<br>
・・・不可能?なぜ?・・・これは・・・人間でいう・・・理性<br>
やばいやばいやばい!なんだ今のせりふは!<br>
というか何で俺長門ごっこしてたんだ?!<br>
てか前?フロント?フロントオブボディ?WHY,なぜ?!<br>
いや前って・・・その・・・むn<br>
「あっはっはは~、もしかして本気になったにょろ?」<br>
・・・そうきますか。<br>
<br>
<br></p>