ハルヒと親父 @ wiki内検索 / 「一人旅に必要な事 エピローグ1」で検索した結果

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  • 一人旅に必要な事 エピソード「スキとキス」
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  • SS(二次創作)「ハルヒと親父」シリーズの物置
    ...ター・ストーリー) 一人旅に必要な事一人旅に必要な事 一人旅に必要な事 その後 一人旅に必要な事 その後の後エピローグ1 アキとハルヒ エピローグ2 アキと親父 エピソード「スキとキス」 エピソード2 幸せと笑顔 エピソード3 アキとキョン エピソード4 参観日 一人旅に必要な事 elself +ハルヒと親父(主としてハルキョン) ハルヒと親父(主としてハルキョン) 水いらず火炎瓶 スポンサーから一言(親父キョン)  その1 その2 その3 その4 その5 その6(最終回) 親父が来る(二人は暮らし始めましたー場外)  その1 その2 その3 一攫千金シリーズ  新興宗教 +ハルヒと親父(親父とSOS団) 涼宮家の一族 前編 後編 オヤジラジオ その1 その2 その3 その4 図書館で オヤジ野球 その1 その2 その3 その4 その5 その6 ...
  • そのとき親父書きは何を思ったか(その18)?
    ...いては、 「一人旅に必要な事シリーズ」で何カ所か、 「不安を怒りに変えるのが習い性なら、子供相手は止めときなさい。あたしがいつでも相手になってあげる」(一人旅に必要な事 その後の後) 「あの人は不安だったの。自分の夫や家族が、いつどこの馬の骨ともわからない女にかっさらわれるか、と思うとね。不安を一時的に抑えるにはね、怒りでも性欲でも食欲でもいいの。でも一時的に抑えた不安は、また大きくなる。ますます怒りその他に頼りたくなる。一種の依存症よ。自分が作り上げた怒りの巣に、自分を不安に陥れる人たちを配して役付けしたくなる。そんな風に社会や世界を眺めたくなる。珍しい事じゃないのよ。人間がもっと闇と恐怖と近いところで暮らしていた社会では、ごくごく当たり前の事。あんたに教えてもらったんじゃなかったっけ?」(一人旅に必要な事 エピローグ1) と、ハルヒのセリフとして(...
  • 閲覧回数上位SS
    ...ージ (8704) 一人旅に必要な事 その後 (8703) 王様とあたしたち その1 (8676) 白みかける空 (8620) 親父書きがSSを読む (8387) 二人は暮らし始めました-外伝-ハルキョン温泉旅行 その3 (8377) 掲示板/足跡帳バックナンバー4 (8335) ハルヒと親父2その後 一周年 その後ー腕の腫れ、氷の癒し (8333) 家族旅行で見る夢は (8258) ハルヒ先輩8 (8254) 司書は休日、魔女になる (8240) できちゃった 外伝ーミッドナイト・ミルク (8184) 明日のお弁当 (8092) 二人は暮らし始めました-外伝-ハルキョン温泉旅行 その4 (8071) For piano four hands (8013) 涼宮ハルヒのリフォーム その6 (7990) キョンが泊まった翌朝の涼宮家 (7987) マジで恋する5秒前 (7977) 字マ...
  • そのとき親父書きは何を思ったか(その7)?
    一人旅に必要な事」 という、ちょっとビターなのを書きました。  ハルヒとキョンの関係は鉄板(絶対壊れない)というのがある種の《公理》(要するに前提)のようになっていたのですが、これを放置しておくと、短くて助走の少ない話ほど、(オチを「バカップルだし仕方ないね」という形で取ることが多くなって)、結果バカップル化のハイパーインフレが発生してしまうので、ちょっとカウンター気味なのを手が勝手にキーボードを叩いてました。  あと失恋と一人旅と感傷旅行抜きでなんの人生か(さすらいもしないでこのまま死なねえぞ)、という歪んだ思想をはらんでいるのかもしれません。好事魔多し。  おそらく続きはいろいろ考えられるのですが(復帰的ハッピーエンドから、世界が壊れるバッドエンドまで)、せっかくの別の時間の流れだし、ただヨリを戻すのも、「こんな世界いらない」的バッドエンドも(これは「独裁ボ...
  • 一人旅に必要な事 その後の後
    ... = 一人旅に必要な事 エピローグ1
  • そのとき親父書きは何を思ったか(その9)?
    ...一冊から。 一人旅に必要な事 エピソード「スキとキス」  一人旅シリーズ終盤で登場した、バツイチキョンの連れ子アキちゃんは、もっと出したいキャラ。  素朴な疑問をぶつけまくったり、ママとの面会日のエピソードとか。  オリキャラの二乗のキャラなので、スレ投下せず、このwikiだけの登場が適当かな、とも思う。思案中。
  • できちゃった 外伝ーミッドナイト・ミルク
    オヤジ よし、今日も「ミルク訓練」やるぞ。時間計るからな。 キョン はい。 オヤジ 目をつぶってできるようになるまで反復練習だ。下手すると火傷するから気を抜くな。 キョン はい。 オヤジ まず、手を洗ってこい。手順は「厚生労働省指針 手洗いマニュアル 外食・飲食業者篇」に準拠してある。  1. 水で手をぬらし石鹸をつける。  2. 指、腕を洗う。特に指の間、指先をよく洗う。(30秒程度)  3. 石鹸をよく洗い流す。(20秒程度)  4. 0.2%逆性石鹸液又はこれと同等の効果を有するものをつけ、手指をよくこする。(又は1%逆性石鹸液又はこれと同等の効果を有するものに手指を30秒程度つける。)  5. よく水洗いする。  6. タオルペーパー等でふく。 以上だ。 キョン はい。 オヤジ それから蒸し器に必要なものを入れろ。 キョン 広い口の哺乳瓶(ガラス製)、ゴム乳首(穴小さめ)、びんはさ...
  • 掲示板/足跡帳バックナンバー4
    ...とおり幸田露伴です。一人旅に必要な事 エピソード2に出てくる「いーーっぱい説明してくれるから、ときどき自分が何を質問したから忘れちゃう」は、露伴について、その娘、幸田文さんが書いてるエピソードを拝借しました。親父書き自身も、似たようなことをよく言われるんですけどwww。 -- 親父書き (2009-09-28 20 00 25) そうでありましたか。嬉しく思います。「番茶會談」は親父書きさんのssを思い起こされるところがあって好きです(逆?)。本当に、日の目を見てほしい分野ですね、と思いつつ親父書きさんにいっそうの期待。(と言いつつ、露伴は自分には難しくてそんなに読めてないのですが。ときおり語学訓練のように円本(少年文学集の方は若松賤子訳の小公子付きでお得でした)読んでいます。受験漢文力はあがったかも)「保健室へ行こう」を読んで改めて、こちらのハルヒは突き抜けてると感じます。感...
  • 掲示板/足跡帳
    ...父さんのセリフです。一人旅に必要な事は、キョンが他の女性と結婚してしまった後の話なんですが、ハルヒがそれをギリギリで阻止するというパラレル話を書こうと思っていて、そっちは未だに書けてません。ぐじぐじ言うハルヒを珍しく親父さんが一喝するシーン。そこしか書けてない、というか、そこ以外に面白そうなシーンが無いんで書くモチベーションが上がらないんですが(多分)。 -- 親父書き (2010-01-23 20 11 42) 超ひさしぶりに団長スレに、さっきここにもアップしたSSを投下してみる。 -- 親父書き (2010-01-30 20 00 47) 書きかけのSSに雪洞(ぼんぼり、じゃなくて、ほんとに雪の中でビバークするときに作るやつ)が出てくるので、つらつら考えたこと。 たぶんこのwikiを作ってないと、今頃はとっくにSSを書くのを止めてた気がする。 『場所の力』という、いか...
  • あるSS書きの個人的七つ道具の使い方(ロードマップ)
    妄想(電波)を受信したとき お題がある(出た)とき 何も思いつかない、しかし締め切りが容赦なく迫ってくるとき 妄想(電波)を受信したとき せっかく受信した「電波」ですから、とにかく書けるところまで書きます(ラストまで書き切ったら完成です。ブラボー)。 けれど、たいていは途中で力つきます。 行き詰まったら、マインドマップ(スパイダーマップ)を書きます。これまでに書いたことを改めてマップの上に展開したり、 「電波」をもとに、連想を追っかけてマップにします。 思いつく限りをマップに書いたら(必要ならいつでも加筆修正します)、またそれをお話形式に書き直してみます。 マップとお話の間を往復しているうちに、大抵はゴールが見えてきます。それほどタイトな構成が必要のないSSならば。 お題がある(出た)とき これはお題を中心に、連想したこと、思いついたこと、わからないけど調べてみたくなった...
  • ハルヒ先輩4
    ハルヒ先輩3から ハルヒ 言うまいと思ってたんだけどね、キョン。 キョン 何だ?ハルヒ ハルヒ 二人の間に隠し事はない方がいいと、言い出したのはあたしだしね。あんたのエロい本もDVDもゲームも捨てさせたし。 キョン あ、あれはもう、その、必要ないというか、物足りないというか(フェード・アウト)……。 ハルヒ ……あたしね、日誌をつけてるの。 キョン 日誌? 日記じゃなくて? ハルヒ そう。ダイアリーじゃなくて、ジャーナル。航海日誌みたいなものね。セルフ・コントロールのツールよ。 キョン セルフ・コントロールって? ハルヒ たとえば、その日思いついた妄想とか、溢れ出さんばかりの衝動とかを、一度言葉にして書き留めるの。そうすることで、自分を客観視できて、アブナイことをしでかさなくて済むという訳よ。 キョン それは聞かない方がよかったような……。 ハルヒ アトランダムに内容を紹介するわ...
  • 親父さんと谷口くん5
    親父さんと谷口くん4から 谷口 親父師匠! 親父 誰かと思えば谷口か。今日は何だか悩んでなさそうだな。 谷口 はい。あれからいろいろ紆余曲折ありましたが、なんとかデートの約束までこぎつけるところまで行きました。 親父 そうか、100人斬りナンパ・エクスポージャまでやったのか。 谷口 はい、断られるのが前提で声をかけるのは、なかなかきついものがありましたが、確かにたかだか断られるだけ、誰も声をかけるなりゲロを吐いたり殴ったりする人はなかったです。  自分が内気だとは思ってませんでしたが、それに気付いて克服することができました。今では鼻からスパゲッティ食べて逆立ちでグランド1周くらいできそうです。 親父 そうか。しかし鼻からパスタはやめておけ。で、今日は? 谷口 はい。ご報告と、最後のアドバイスをいただきに参上つかまつりました。 親父 うむ。まあ、ドタキャンされても泣かないようにな。 ...
  • ハルヒと親父3−家族旅行プラス1 その2
    ハルヒと親父3−家族旅行プラス1 その2から  パスポートを受け取った日、ハルヒはいきなり俺からそれを横取りし、どこかの悪の党首へか、その写メを送っていた。 「親父の携帯へよ。旅行会社に教えとかないといけないんだって」  ハルヒは、俺にパスポートを返しながらそう言った。 「それにしても変な顔ね。もう少しマシなの、なかったの?」  返しながらも、ハルヒは妙に固まってるポスポート添付の俺の写真にケチをつける。 「いきなり連れてこられて、そこのコイン写真機で撮ったんだろ。マシとか、そういう問題か」  するとハルヒは「ちょっと待ってなさい」と言い捨て、そのコイン写真機の中へ飛び込むように消えて行った。  数分後、コイン写真機の横で、ハルヒと俺は写真が出てくるのを待っていた。 「ほら、どう?」  ハルヒが引っ掴み、俺の顔の前に突き出した写真には、100ワットの笑顔で笑う...
  • あるSS書きの個人的七つ道具ー表(タブロー)篇
    前口上 1.マンダラート 2.5w1h表 3.対人関係マトリクス 4.主人公−ライバル対照表キャラクター設定表は? 5.テーマ設計表 6.ストーリー構成表 7.プロット細分表 発展型A キャラクター対照表+ストーリー構成表 おまけノースロップ・フライの物語分類 前口上  欧米だと、物書きの必需品にアウトライン・プロセッサ(WIN用;mac用というのがあるけれど、日本ではあまり普及してないみたいだ。  アウトライン・プロセッサというのは、インデント付きの箇条書き作成ソフトで、ある項目を移動すれば、それより下位レベルの項目は一緒に移動してくれる。あるレベル以下を一時的に見えなくしたり、逆に見えなくしておいたものを展開したり、と箇条書きであれこれ考えるのに便利なソフトである。  樹木(トゥリー)状のデータというのは、インデント付きの箇条書きで表現できるし、マインド・マップ(R)のよ...
  • 掲示板/足跡帳バックナンバー1
    お立ち寄りいただいた方々のための足跡帳バックナンバー1 ([+]をクリックで展開、[-]をクリックで畳込み) -2009-05-16〜2009-05-31の分 おっかなびっくり設置してみました。 -- 親父書き (2009-05-16 12 14 15) 早速リンク貼っちゃったぜ! -- ざぶとん (2009-05-16 16 23 18) 楽しませていただきました! 質問ですが、VIPにある「親父シリーズ」は載せないんですか? -- まこD (2009-05-16 18 32 45) VIPにある「親父シリーズ」は他の方が書かれたものです。あちらの方が数倍上手だと思います。日々精進。>まこD さん -- 親父書き (2009-05-16 18 38 02) 後先になりましたが、リンクありがとうございます>ざぶとん さん -- 親父書き (2009...
  • できちゃった その6(最終回)
    できちゃった その5から 1:  「嫁が臨月だってのに、ダンナを海外に引っ張ってくバカがどこにいんのよ!」 「しかも、それが妊婦の親父だった日には、笑うしかないな」 「笑い事じゃない!! あんた、初孫のことどう思ってんの?」 「目に入れるほど可愛い。だが、おまえのデカ腹ごとじゃどうせ入らん。頑張れ、ハルヒ」 「このクソ親父! そんなにデカくないんだからね!」 「前にも言ったが、いい男は待つってことを知ってるんだ」 「で、肝心のキョンはどこ?」 「あいつ、残業。いい奴だよな」 「母さん、こいつ、やっちゃっていい? 2プラス、1マイナスでおつりがくるわ」 「お父さん……」 「といってもな。何故だか先方がキョンを気に入ってる。キョンもやる気になってる。なんだかサラリーマンみたいだろ、高校生バイトなのに。少々うますぎる話なんでな、俺もついてくつもりなんだが」 「当...
  • オヤジサンタ
     コンコンと部屋の窓ガラスを叩く音がして、何か赤いものが外を横切った。 「よお、キョン。今日は冷えるな。しかし、あまり時間がない。急いでくれ」 「親父さん、これはいったい?」 「見て分からんか? サンタだ」 「いや、それは、わかるんですが」 「おれもこの歳でやるとは思わなかった。老後の楽しみに取っておこうと思ってたんだが、この御時世に人手不足らしい。誰か首相に教えてやれ」 「おれも行くんですか?」 「そうだ。オチも考えてあるから心配するな。一通り配り終えたら、おまえさんにストッキングをかぶせて、バカ娘の部屋に窓から放り込む。悪く思わんでくれ」  自分の「行く末」の方は無視して、おれは今聞いておかないと、この先きっと質問する機会が永遠に失われるであろう事項について尋ねた。 「このトナカイとそり、宙に浮いてるように見えるんですが?」 「だからサンタだ。原理はいまいち分からん...
  • オヤジ野球7
    オヤジ野球6から  4回裏の親父チームの攻撃は、 「ふやああ!」 という絹を割くような(?)悲鳴と共にしゃがみこみ頭をかばったはずのグローブに、ショート強襲のライナーが偶然(?)にも自ら飛びこんでくれることで終わりとなった。  よくできた科学は魔術と、できすぎた科学はご都合主義と、それぞれ見分けがつかないと言ったのは誰だったか。  誰も不幸にならないこの程度のご都合主義なら歓迎すべきだろう。  だが、打者一巡して、ハルヒの投球に、親父チームの打線はタイミングが合ってきたのも、逃れようのない事実だ。  そして、5回表のおれたちの攻撃。  「少しお話が。いえ、世界的な危機と言うより、我々の打線、つまり攻撃についてです」 「おきまりだが、顔が近い。あと言うまでもないが、今日はズルはなしだぞ」 「ええ、涼宮さんも入れて相談できる内容です。提案者...
  • できちゃった その3
    できちゃった その2から  母子手帳がいつからもらえるか、ご存知だろうか。  正解は「妊娠がわかったら」すぐにでももらえる、である。 「そんなことも知らないで、父親になろうなんて、うかつすぎるわよ、バカキョン!」  うかつなことは認めるが、そういう「うっかり」ではないような気がするぞ、ハルヒ。 「どういうことよ?」  だいたい、母子手帳が妊娠がわかったらすぐにもらえる、なんてことを知ってる高校生なんていないと思うぞ。ハルヒ、お前は知ってたのか? 「あたりまえでしょ!」  うぐ。 「子供ができたらどうなるか、どんな準備をして何をしなきゃならないのか、知らないのはまだしも、知らないでも良いと思ってるのは許し難いわね。だったら、ちゃんと避妊しなさい!」  いや、それは、あれだろ、おまえが「生」の方が良いって言って……。 「あたしは知ってるからいいのよ」  ぐう。...
  • そのとき親父書きは何を思ったか(その5)?
    ハルヒと親父2 ー おとまり  これは絶対に、ハルヒの一人称でいこうと思ってました。  ハルキョンものの前提として、相思相愛で、そのうち告白して、エッチして、同棲して、結婚して、子供ができて……、というのがあると思います。この中で「告白もの」とか「無自覚だがどう考えてもつきあってるだろお前らもの」のSSはたくさんありますが、わりとすっとばされるというか、前提にされたり一行で済まされたりするシーンやイベントを、丁寧にやってみたい、というのがありました。  たとえば、他の方の書いた「無自覚夫婦」というSSの中に出てくる、 >酒の入った涼宮とキョンの想像を絶するいちゃつき具合 というのを、具体的に書いてみたり(このバカSSがそれですが)とか、 これも、他の方の書いたエピソードというか断片ですが、 ハルヒがおもちゃの手錠をつかって朝比奈さんで遊んでいたので...
  • ロール・プレイング その3
    ロール・プレイング その2から オヤジ あいつらは? キョン ええ、火に当たって濡れた体を乾かしてます。親父さんそれは? オヤジ ん?ああ、タロットだ。おれたちの世界で言うと、マルセイユ版って奴だ。酒場でやたら絡んでくる奴がいてな、ちょっとした賭けをして巻き上げた。 キョン 大丈夫ですか? 占い師なら、商売あがったりじゃ? オヤジ 残念だが、タロットは占いもカバラも無関係のあとからのこじつけ、って結論が出てる。ダメットって学者が分厚い本を書いててな。今度貸してやる。 キョン は、はい。 オヤジ で、どう思う? キョン 何がです? オヤジ とぼけるな。おまえが気付いてないはずがない。 キョン ……。 オヤジ じゃあ聞くが、さっき斬り方が分かったとか言ってたが、その時「あいつ」の声はしたか? キョン ……親父さん、実は……。 オヤジ ちょっと待て。「実は」ってんなら、おれの方が先に話...
  • 長門有希の満腹
    長門有希の空腹から  「長門、立ち入ったことを聞くようで悪いが、こづかいというか仕送りみたいなものは、どういうことになってるんだ?こないだ、その、生活費が足りないとか言ってただろ?」 「必要な生活資金が定期的に銀行口座等に振り込まれる訳ではない。それでは継続的な経済システムへの介入となり、際限のない支出が行われれば広範囲に影響を及ぼす恐れがある」 確かに額にもよるだろうが、偽札を刷り続けるよりは、まずいことが起こりそうだ。 「私がつくられた際に、設けられた基金からの利子及び配当収入で必要な資金はまかなわれている。しかし、2007年 8月17日 サブプライムローン問題を発端とした株価急落以降、生じた世界的な信用収縮(クレジット・クランチ)の影響を受け、収入は激減した。基金は分散されていたが、世界規模のシステミック・リスクには対応できなかった」  まさか、こんな身近に、そんな...
  • ロール・プレイング その5
    ロール・プレイング その4から 兵士A キョン、とか言ったな。 キョン あ、はい。 兵士B 我々が口を出す筋合いではないが。 兵士A しかし命を助けてもらったのは事実だ。だからこそ聞いておきたい。 兵士B あの者、おまえが「親父」と呼んでいた人物、信用できるのか? 兵士A あいつに着いて行って大丈夫なのか、という話だ。 キョン はあ。その質問に答えるのは、一生かかりそうと言うか……。 兵士B ぬるい! そんな悠長な事で大丈夫なのか? 兵士A 突き落とされたから言うのでは無いが、あの者、悪とは言い切れぬにせよ、普通じゃないぞ! キョン ああ、それは、確かに、……認めます。 兵士B あいつに何か弱みでも握られてるのか? キョン うーん、完全に間違っている訳ではない気がするけど……。 兵士A どっちなんだ!? キョン いや、「握られてる」のとは違います。……おれたちは、人を捜しに来ま...
  • 親父の英会話 Lesson 7
    親父の英会話 Lesson 6から 節約する英語ーワーキング・メモリを溢れさせないために 定型フレーズをつかう目的 キョン 一番最初のときに、親父さんは、ちゃんとした文を作ろうとするからつまるんだ、と言ってましたね。 オヤジ そうだな。今日は少し趣向を変えて、英会話の理想と現実、の話をするか。  まず英語の処理能力が小さいうちは、単語数個、ヘタすりゃ2〜3個で脳のワーキング・メモリがいっぱいになる。これは日本語を英語に訳してたり、文法的に正しいか気にしたり、発音を気にしてたり、英語以外のことにも使ってる(メモリが消費されている)ことがある。「ちゃんとした文を作ろうとする」ってことは、こういう側面もある訳だ。  無論、英語が「できるようになる」とワーキング・メモリをもっと効率的に使えるようになるんで、長い文章でも聞きながらどんどん処理していけるようになるんだが、こうなるには、...
  • ネーミング・ライツ
     「SOS団の新しい活動を発表するわ」 「おお、すばらしい」 「古泉、まだ何も言っとらんぞ」 「やっぱりわかる、古泉君? この企画のすばらしさが!」 「勝手にやってくれ」 「キョン、話に集中しなさい。あんたは、今回の目玉なんだから」 「外させてもらおう。おれは真ん中より隅っこが好きなんだ」 「SOS団も、ついにネーミング・ライツ事業に乗り出すわよ!」 「ほえー、ネーミング・ライツって何ですか?」 「いい質問ね、みくるちゃん。そういう読者の目線に立った疑問を打ち上げてもらえると、説明的なセリフも自然に流れるってものよ!」 「メタに説明したら、何にもならんだろ。いまはgoogleもウィキペディアもあるんだし、わからん言葉は自分で調べるさ」 「ネーミング・ライツってのはね、日本語で言えば『命名権』のことよ。最近よくいうのは、スポーツ施設や文化施設等の名称に、企業名が入ってい...
  • あるSS書きの個人的七つ道具ー書物篇
    1.原典『涼宮ハルヒの憂鬱』〜『分裂』 2.ほかの人が書いたSS 3.国語辞典 4.比喩表現辞典・レトリカとか、そういうの 5.東大落語会篇『落語辞典』(青蛙房) 6.新井一『シナリオの基礎技術』、リンダ・シガー『ハリウッド・リライティング・バイブル (夢を語る技術シリーズ)』 7.セルジウス ゴロウィン、ジョゼフ キャンベル、ミルチャ エリアーデ『世界の神話文化図鑑』 +1 学研辞典編集部『13か国語でわかる新・ネーミング辞典』 1.原典『涼宮ハルヒの憂鬱』〜『分裂』  OCRで電子データ化してる。検索できるので便利。  ある人物が別の人物をどう呼ぶかとか、マトリックスにして整理し出したが、結構変化していっているので(とくに鶴屋さん!)、いまのところ放置。 2.ほかの人が書いたSS  これもダウンロードして検索できるようにしてる。  特定の人物の描写に定番の表現...
  • あるSS書きの個人的七つ道具の使い方ータロット篇
    グレマスの行為項モデル  『民話の形態論(The Morphology of the Folk Tale)』という著作で、プロップは100の妖精の話を、約30の‘機能’で解釈した。ここでいう「機能」は、物語の登場人物が行う行動の基本単位である。  プロップは民話(物語)の登場人物を「彼等が何ものであるか?」ではなく「彼等が何をするか(どんな役割/はたらきを果たすか)」について分類し、つぎの7つの役割を挙げた。 悪者 提供者 支援者 探される人(the sought for person)(と彼女の父親) 送り出す人 ヒーロー 偽ヒーロー  そして物語の中で、これら役割が物語の中でどのような‘機能’を果たすかについて次のように説明する(これは物語の筋でもある)。 1 初期状態 ヒーローの家族のメンバーが紹介される。 2 失踪 家族の一人が家庭から失踪する。 3 制止 制...
  • ハルヒと親父3−家族旅行プラス1 その4
    ハルヒと親父3−家族旅行プラス1 その3から  飛行機は快調に空を飛び、涼宮ハルヒは俺の二の腕に盛大に頭をぶつけて眠っている。 「おい、ハルヒ。起きろ、飯だ、機内食だぞ」 「ん……あ?」 「どっちにしろ寝ちまうんだな」 「"What would you like, beef or fish? 」 「ああ、うん。……キョン、あんた、魚とお肉、どっちがいい?」 「ああ、肉にするか」 「Can I have the fish meal ? He says he d like to have the beef.(わたしは魚料理をちょうだい、彼は肉料理を食べたいそうよ)」 「いまさら驚かんが、英語もできるのか?」 「親父の持論だと、ハロー、プリーズ、サンキュの3つとクレジット・カードがあれば、どこへ行ってもなんとかなるらしいけどね」  ハルヒがト...
  • 王様とあたしたち その1
    prologue  「父上、うれしそうですね」 「ん? ああ、顔に出てるかな?」 「ええ、珍しく」 「息子の結婚だ。もちろん嬉しいとも」 「歳のはなれた、政略結婚でも、ですか?」 「君たちには時間がある。愛情はこれから育んでいけるだろう」 「さて、どうですか。……それよりも、来賓にあの方をお呼びしているとか」 「ああ。君はまだ会ったことがなかったね」 「ええ、楽しみですよ。聞けば私と同じ歳の娘がいるとか」 「家族ともどもお呼びしてある。私の恩人だからね」 Act-1  「結婚される息子さんって、おいくつ?」 「うちのバカ娘と同じだ。まあ、嫁さんの方は6歳らしいがな」 「大変ね」 「まったく。えらい奴はいろいろ面倒だ。王さまなんかやめてこっちに来いと言ったんだがな。俺とちがって真面目なんだ」 「ほんと義理がたい人ね」 「まあ、出会った...
  • 涼宮ハルヒのリフォーム その6
    涼宮ハルヒのリフォーム その5から  それでも、この大掛かりで、ひょっとするとものすごくばかばかしいかもしれないミッションに、俺も参加しない訳にはいかないようだった。  おれは開けっぱなしの窓から恐る恐る手鏡を出して下を見た。続いて、今度は首を出してノクト・ビジョンをしたまま真下を見た。  さっきまで影にしか見えなかったやつが、こちらを見上げていた。つまり目があった。 「なにしてるんだ、おまえ?」  いや、わかってる。こっちの方こそ、何してるんだってことはな。 「下見」  相手が答えた。 「下見って、何の?」 「一緒に住むこと」 「キョン、今おまえ、女の子と喋ってるみたいに聞こえるんだが、知り合いか」 「長門です」  親父さんにそう答えて、俺はノクト・ビジョンをひっぺがし、長門に言った。 「銃なんか向けてすまなかった。どこか痛めてたり、すりむいてないか?」...
  • 涼宮ハルヒのリフォーム その5
    涼宮ハルヒのリフォーム その4から  「で、どうすんの?」 と尋ねるハルヒの眼の中に、往年の某野球マンガにまで遡れるメラメラと燃える炎が見えたのは気のせいか? いずれにしろ、今やこいつの気分は絶好調に高揚し、アドレナリンが分泌され、「オラ、わくわくしてきたぞ」状態になっているのは間違いない。 「マグライト振り回して、相手の侵入経路を調べて回るのが手堅いが、そんなことでもすれば、相手が人間であれ物の怪の類いであれ、間違いなく勘付かれる」 「そうね」  ハルヒは頷いた。 「とっと逃げられて、ほんとに居たのか居なかったのかも、よくわからない、ってのが最悪のケースね」  そういうと思ったぞ。二手に分かれるのはリスクがある。かといって一方から追い込んでも、窓から外に飛ばれでもしたら、それでおしまいだ。  「手、貸そうか?」  後ろから、聞き覚えのありすぎる声。そして予想がつ...
  • できちゃった その4
    できちゃった その3から ハルヒ母 どうしたの、ハル? 部屋の隅で膝なんか抱えて。アンニュイな雰囲気が出てるわ。 ハルヒ そんなの出したくない。 ハルヒ母 体育座りは、確かに妊婦さんにはお勧めではないわね。キョン君はどうしたの? ハルヒ オヤジにとられた。 ハルヒ母 あらあら。 ハルヒ 「進路指導」なんだって。何やって将来食って行くつもりなんだ、とか、なんとか。 ハルヒ母 そんなの『ハルヒの嫁、ハルヒの嫁、ハルヒの嫁』でいいのにね。 ハルヒ いや、いきなり、そこまでは私も割り切れてないというか、切り込めてないというか。 ハルヒ母 どんな風に働くかなんて、何のために働くかがはっきりしないと決められないでしょ? ハルヒ むー、オヤジも母さんも「出たとこ勝負400戦全勝」だからいいけど。 ハルヒ母 誰だって負けることはあるわ。でも大人は多少...
  • ダンス・ダンス・ダンス
    「あれ? 母さん、めずらしいね」 「そう?」 「うん。新聞の切りぬきなんて」 「ええ、知ってる人がね」 「ふーん、出てるの?」 「訃報なの。昔の知りあい。ピアノの学校でね……ん?」 「母さん?」 「そんなに心配かけるような顔してた? 母さんも修行が足りないわ」 「そんな修行はしなくていいわよ。たまには心配ぐらいさせなさい」 「ありがと。ほんと、ハルはいい子に育ったわ」 「な、なに、言ってるのよ」 「うん、かわいい、かわいい。……ハル、夕飯頼めるかしら? 炒めものでないとありがたいわ。小鉢は2種類、ごはんは炊きこみごはんがうれしいかしら」 「わかった。……聞いていい?」 「ええ」 「その人、そんなに親しい人?」 「そうね、ピアノの学校で知りあった親友の……元旦那様。ちょっとは名の知れた人よ。一人で亡くなられたそうだから、それでちょっとね」 「パーティ...
  • スポンサーから一言 その2
    スポンサーから一言 その1から  「キョン君、知ってるだろうけど、このオヤジは怪しげな事なら、およそできないことがない。口寄せ、スプーン曲げ、催眠術……」 「バカとモノは使いようだが、人にいうことを聞かせたいなら、おどしの方がよほど効果的で手間いらずだ。だから脅迫は刑法犯だし、催眠の方は法的取締りがない。イギリスとアメリカの一部の州じゃ、催眠術に反感を持ってた医者達の陰謀でできたHypnotism Actっていうステージ催眠の取り締まり法があるがな。酒が飲める店で見せ物催眠術はやるな、ってくだらない法律だ。世の無知・無理解は笑えるがフィクションもひどいもんだ。刑事コロンボで、医者が催眠で患者を自殺させるリモート殺人なんて話があったが、ピーター・フォークのまぬけ面が、単なるアホ面に見えて、いい加減萎えたぞ。エロ漫画でも催眠を認めると、『はじめの一歩』でカメハメ波を認めるみたいなも...
  • 二人は暮らし始めましたー場外ー親父が来る その2
    親父が来る その1から  計画なき逃亡をぶち上げたハルヒに、おれは首を振った。  「ハルヒ、ダメだ。前にも言ったろ。恐怖と不安は逃げれば逃げるほど、大きく強くなるって」 「じゃあ、どうすんのよ」 「馴化だ、簡単に言えば、馴れるんだ。詳しいやり方は、今教えてやる。使えるものは3つあるんだが、まずは……ハルヒ、拳をつくってみろ」 「こ、こう」 「シャドウ(・ボクシング)まではいらん。今、鼻をかすめたぞ」 「ごめん」 「ぐっと握って、腕に、二の腕に、肩にありったけの力を入れてみろ。ぶるぶる震えるくらい。……そしたら、ぱっと一度に力を抜く」 「ふう」 「これを全部の手足、胴体でやる。筋弛緩法って奴だ。恐怖や不安と両立しない感情や生理状態があるって話も、前にしたな。怒りや食欲や性欲の満足もそうだが、リラックスってのも恐怖や不安と両立しない。怖がってるときは、体もこわばって...
  • スポンサーから一言 その1
    「ハルヒ」 「親父! なによ、いきなり来て。連絡くらい入れなさいよ!」 「借用書だ」 「はあ?あんたからモノ借りた覚えはないわよ」 「よく見ろ、これからおれがおまえから借りる、という内容になってる。さあキョンを出せ」 「あんたねえ、イヌかネコの子みたいに。だいたい彼氏ってのは親に貸すようなもんじゃないでしょ!」 「彼氏という自覚ができたか、それはめでたい。実を言えばお前の所有でもないから、借りるなんていわなくていいんだがな。で、キョンはどこだ?」 「いないわよ」 「いないのは見れば分かる」 「なんであんたに、あいつの行き先を言わなきゃいけないのよ?」 「そりゃもっともだ。邪魔したな」 「こら、借用書! こんなもの、置いて行くな!」 「……よう、キョンか? おれだ、親父だ。手借りたい。どこで会える? ああ、そこなら10分以内だ。今? ああ、おまえたちの部屋だ。汗水流し...
  • そのとき親父書きは何を思ったか(その14)?
    そろそろ全部のSSにコメントするのに飽きて来たので、いくつかだけ。 思いついたら、あとからコメントしてもよい訳だし。 新落語シリーズ「二十四孝」  落語「二十四孝」というのは、親孝行をさとす話でして、説教されるのはドメスティック・バイオレンスな息子(もういい歳なのに母親をすぐ殴るんです)、そんな息子を夜中じゅう蚊を追い払ってやるのは母親、どんないい説教話も、母親の子を思う心には勝てない、というのが原作です。  自分で書いているのに何ですが、原作を忘れるほどに、自然にバカップル夫婦ものになっていて、記憶が改変されるのかと思って確認しました(笑)。バカップルに敵なし、って感じですね。  この話に出てくる、全然話を聞いてもらえない古泉というのも、地味に好きです。 涼宮ハルヒの格闘 涼宮ハルヒの格闘2  会話しか書けない、と言われる親父書きが、何故か戦闘シーンの描写を必...
  • ハルヒと親父1
    「なによ。ずいぶんとご機嫌ね?」  カーペットに寝転んでTVを見てるのは親父。いい大人が日曜の朝からアニメ見ておもしろい? 「そうとも。気分がいい。だが、お前には負けそうだ」 「どういう意味かしら?」 「年頃の娘の幸せそうな姿を見るのは親冥利に尽きるが,男親としては寂しさに悲しさが添加されるようだ」 「な・に・が・言いたいのかしら?」 「ハル、お父さんと遊んでいいの? 思ったより時間過ぎてるわよ」  と助け舟を出したのは母さん。どっちにとっての助け舟かしらね。 「ええ、うそ。やばい。じゃ、行ってくるね」 「まて娘。行きがけの駄賃だ」  そういってバカ親父が何か放ってくる。と、と、と、キャッチ。え、あたしの携帯? 夕べ、居間でテレビみながらメールして、そのままだったんだ。 「心配するな。何も見てない。それから充電なら、しといた」  何も聞いてないでしょ! ……見てたら...
  • 家族旅行で見る夢は
     充電中の携帯が、けたたましい音を立てた。おいおい、まだ7時半だぞ。待ち合わせは10時のはずだろ。どうしたんだ、ハルヒ? 「キョン? 今そっちに親父が行ったから、早く逃げなさい! いいから、とにかく逃げて! あーもう、今からあたしもそっちに行くから!」  何あせってんだ、ハルヒの奴? そういや今、下で『あらあら、ハルヒちゃんのお父さん』っておふくろの声がしたが。誰か階段を上がってくる。って、ハルヒの親父さん、もとい、お父さん? 「ハロー、キョン君。いい朝だ。俺のことは涼宮親父と呼んでくれ」 それ、ものすごく呼びにくいです。 「パパでもいいぞ」 勘弁してください。 「いま電話があったみたいだが、ハルヒがこっちへ向かってるんだ。急いで出るぞ。逃げるんだよ、地の果てまでも。ちなみに君は人質だ。あ、ご両親には今話をしておいたから」 ほとんど数分もかかってないぞ。それと『話しておいた...
  • スポンサーから一言 その3
    スポンサーから一言 その2から  親父さんは、その後ずっと無言だった。弁護士先生の事務所に立ち寄り、資料をものすごい速さで捲っているときも、その後も。  帰り際、弁護士先生は、弁解がましく、こう言った。 「悪く思わんでくれよな、キョン君。おれは金が好きだし、負けるのは嫌いだが、そっちは俺の人生(しゅみ)だ。おれの力の及ぶ限り自分の汗を流せばいいと思ってる。だが、負けること以上に、冤罪って奴が嫌いでね。誰がどう考えても、いけすかない野郎だが、だからといって、罪をそいつに背負わせればいいって考えに虫酸が走る。親友と呼ぶのはおこがましいが、それでも親父は、大事な友人だし恩人だ。巻き込むのは本意じゃないが、この事件は俺の手に負えないと、俺の中の何かが言ってる。親父の手を借りなきゃいかん、とな。トラウマに手を出すようなやり方はしたくなかったが、これ以上の手が思いつけなかった」 「トラ...
  • あるSS書きの個人的七つ道具ー魔道具篇
    1 マインドマップ 2 ルルスのアルス・マキナ 3 タロット 4 ロジェのシソーラス 5 時空計算尺ガリバー 6 猿の手(Monkey's Paw) 7 Dramatica(ストーリー作成・分析ソフト) 1 マインドマップ  本式(マインドマップ(R))にはいろいろちゃんとしたやり方があるようだが、個人的には、ひとりブレインストーミングの道具。アイデアやプロットやキャラクター設定を膨らませていくのに使える。  大きめの紙の真ん中にメインとなるアイデアなどを書いて、枝を生やして思いついたものをどんどん追加していく。手書きで十分だが、フリーソフトなどもある。  一覧性と追記が容易なところがミソか。   国語力世界一のフィンランドの小学生は、これでお話をつくる練習をするようだ(誰が?なにを?なんのために?といった枝を最初から生やしておいて、そこから広げさせるらしい)。...
  • 通り魔2
     日曜の駅前通りを満たしていた、冬の合間にふさわしいおだやかな空気は、一台の小型トラックの出現で一変した。  周囲の人たちが、異変を感じたときには、もう数人が次々にはねられた後だった。  その小型トラックは、駅改札前の歩道に乗り上げ、さらにアクセルを吹かして、自動改札脇の通用口めがけて突っ込んで行った。  ステンレス製の扉は、一度では壊れなかったが、繰り返される突撃によってひしゃげ、トラックに道を譲ることにしたらしい。  トラックの荷台には、ポリスチレン製の手で持てる中身の入ったガソリンタンクが20個、そして人の背の高さほどあるプロパンガスのボンベが3本積まれていた。  トラックはギアを入れ替え、人々がごった返すホームへそのまま押し入ろうとした。  「やめとけ。それ以上やったら、もれなくテロだ」  隣にいたはずの親父の声が、向こうから、大惨事が起ころうとしている方向から...
  • 王様とあたしたち その2
    王様とあたしたち その1から Act-9  「あら、ハル、どうしたの?」 「母さん。……ううん、どうもしないわ」 「キョン君は?」 「なんかパーティに出るよ用だって、タキシードの採寸で行っちゃったわ。近衛長さんがいっしょ。あたしも後で測るらしいけど」 「……ハル」 「は、はい」 「スポーツでも他のものでも、ディフェンスはね、相手のいて欲しくない場所に居て、して欲しくないことをすることが基本なの。相手がやりたいようにやるのを、止められないまでも、遅らせることもそうね。具体的には、お父さんの言動が参考になると思うわ」 「参考にしたくない。……でも、相手って?」 「まだ誰がそうなのか、わからないけれどね。たとえば、私が王子様なら、ハルと二人っきりで合う機会をつくるために、まずキョン君をハルから引き離すわ。なるべく抵抗されないような、納得できる理由と穏便なやり方...
  • スポンサーから一言 その6
    スポンサーから一言 その5から 《登場人物のおさらい》 絵描き:女Dの転落させ殺した疑いで起訴中 女A:7年前、絵描きと心中 女B:絵描きの現在の愛人。手首を切り自殺。 女C:女Aの妹。女Bと同じ日に転落死(自殺?) 女D:女B、Cと同日に転落死。  「探偵小説にいまでも時々あるだろ。『あるべきものが、そこにない方が不思議だ』ってやつ。絵描きの部屋は当然調べられたが、押収品にAを描いたものだけが一切なかった、スケッチすらもだ。心中ですでに関係は精算されて、今や新しい愛人が居る身だ。ない方が当然か? そもそも何故、こいつは心中なんてしたのか、じゃまになったAを殺すだけが目的だったのか? それなら今回はなぜ心中してないのか? 同時に複数を「自殺」させるなんて手間のかかる手段をとったんだ? 今や愛人が複数居て、順番に殺していくと、他の愛人に企みを気付かれると思ったか...
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