ロヒの孤毒

ろひのこどく【登録タグ:2022年 GUMI VOCALOID コウ ショウ
作詞:コウ
作曲:コウ、Kakeru
編曲:コウ
唄:GUMI

曲紹介

ー電脳感染ー 第七章
『ロヒの孤毒』

歌詞

断ち切った導火線の先で
湿気った毒菓子を頬張る君は
出口をまだ知らなくて   「毒の完成だ」

「レクは何を見ていたんだ?」
彼女は怪しい男と会っていた。
純粋な心を蝕んだのは、ある毒だった。

劣等感という、毒。

最終的にひとり壁の向こう
うつさずに済めば
叱られないだろう   そうだろう?

「世界が悪い」
それは言いっこ無しだ
羽の無い鳥が
疎まれる理由を

俺は薬の研究を始めた。

心を掬えない  どうせいつか忘却(わす)れる傷だ
操作性に飽き飽きして

「俺もロヒみたいになりたかった。」
「俺はお前と走るよ。」

足の無いお姫様とは踊れない   ナツオリ、俺を走らせてくれ。

俺はレクみたいな人間を救いたい。
俺は、「誰」だ?
俺は、「俺」だ。

今試験管の中で混ざって
もう愛も嘘も君の顔さえ
分からなくなって

希望絶望のアンケート白紙で
俺にはこれしか無いんだ
ただ、走ることしか。
長い髪も、膨らんだ胸も要らない。
俺はどうしても男に勝てなかった。
負けたくない。認められたい。
自分はずっと走ってきた。
ずっとずっと。全力で。
書き溜めた思考
ぐるぐる廻り引きずり出す
世界の手

ねぇ最後?なんてね   これはイカれた向精神薬だ。
知らない意味の無い詩が   けど死んじまうより、いいだろ。
色になって誘う   「これが抗体保有者のリストだ。」
捻じ曲げたものは黒板の真理だ
走れ
そのまま
忘却れる傷だ
どうせ いつか
バトンは離すなよ
壊れたバトンを

「これで薬が作れる」

今試験管の中で変わって
綺麗になるため伸ばした爪が
その瞳を刺したから

「俺は今、誰かを救うことができる。」

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大嵐で電脳世界の接続が切れた。
「もっと先だ」
俺が作った薬は、現実世界の薬じゃない。
ひとりで、電脳世界に入らなくちゃいけないんだ。

ジュケさんにもらったリストを調べると、それはほとんどが隔離対象者だった。
自殺志願者が、生かされて電脳世界に導かれている。
そこにレクの名前もあった。
NILD-4が流行する前に、リストに名前がある。
「ジュケさんが調べてたのは、現実世界で生きてる人間じゃない。」

「電脳世界で生きる人間だったんだ」

「ここには死んだ人間もいる。」
違う、現実世界の人間を殺して、ここに連れてくる。
国に自殺志願者を隔離させるようにこのウイルスを作ったみたいだ。
確実にこれは、“誰か”の画策だ。

「ロヒ君、僕はもう長くないかもしれない。」
「ミアという子がパスワードを知っているはずだ。」

ありがとう
空が無くても走れるよ

手を伸ばしても 届かないなら
空走(はし)”るだけ

回ってきたみたいだ

今試験管の中で混ざって
もう愛も嘘も君の顔さえ
分からなくなって

希望絶望のアンケート白紙で
愛されなくていい名前が欲しい
“英雄”とただ呼んでくれ

「絶対に二人で、走り続けよう」

「これは毒だ」

いつか毒も裏返る   俺は電脳世界にウイルスを撒き散らした。
君の灰で作る薬   「レク、君はもうデータでしかないんだ」
いつか独も愛せるか  独りは俺だけでいい。
今は息を止めるだけ   「いつか追いつくよ」

電脳感染、か

コメント

  • ロヒ君一番このシリーズの中で好き。 そっか、これが電脳感染なんだね。ロヒ最っ高!! -- 名無しさん (2022-09-03 19:31:04)
  • 「絶対に二人で、走り続けよう」これ、アンチ・ヒーロー・バトンにも出てきてたよね。 -- 名探偵リンタ (2022-09-03 19:35:40)
  • ヒーローを逆さにしたらロヒになる!コウさん凄い! -- 星キラ (2022-09-03 19:39:33)
  • ↑確かに。3曲合わせて聞いたら神曲だった。 -- 名無しさん (2022-09-03 19:42:39)
  • さいこー!ありがとう! -- 名無しさん (2022-09-03 19:58:56)
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最終更新:2023年12月12日 18:08