【名前】クリシュナ
【性別】男
【所属】魔術
【能力】アヴァターラ『クリシュナ』
【能力説明】
サンサーラ家の血筋に発現する固有の資質であるアヴァターラは、それ単体では聖人やワルキューレのような力を示さず、対となる聖具を振るって初めて各々のポテンシャルを発揮出来るとされている。
しかし英雄『クリシュナ』のアヴァターラに限っては、そもそも対応する聖具が存在せず、その身一つで超常の戦闘力を発現する。より厳密には、『クリシュナ』の身体的特徴・魔術的記号を持つ肉体そのものが生ける聖具であり、原理としては聖人のそれと同様の『偶像の理論』によるブーストである。
伝承において怪力無双と謳われる英雄『クリシュナ』の化身たるに相応しい膂力と耐久力を誇るが、グレムリンの雷神トール同様、力は出せるが速度には変換出来ず、音速戦闘では聖人に遅れをとる。また聖人が処刑というモチーフに弱いように、伝承における急所である足の裏が弱点。
戦闘では圧倒的な肉弾戦を展開する他、『クリシュナ』の象徴的な投擲武器であるチャクラムに魔力を通し、自在に操って対象を切り刻む。アルジュナは親友の聖具がこの黄金の円盤だと思い込んでいるようだが、実際はただの霊装である。
何故『クリシュナ』だけが他のアヴァターラと異なるのかについては、英雄『クリシュナ』がインド神話の維持神ヴィシュヌの化身ーー本来の意味での『アヴァターラ』であるからだと思われる。謂わば化身の化身とでも解釈する事で、ヴィシュヌ神の逸話を極めて限定的にだが掬い上げるという裏技も可能。
【概要】
アルジュナと同じサンサーラ一族の出身で、現在彼の旅に同行する魔術師。本名はハリ=サンサーラ。
アルジュナとは従兄弟であり竹馬の友。幼い頃からアルジュナ・カルナ兄弟とは実の兄弟のように親しくしていたが、本心ではアルジュナを強く慕うあまり異母弟のカルナを疎ましいと感じており、周囲にはおくびにも出さないが胸の内に秘めた独占欲は並外れている。
サンサーラ家のしきたりに従うだけの生涯に厭いたアルジュナと共に一族を出奔し、世界を見て周るうちに様々な価値観を得て、精神的に未熟なアルジュナをリードしようとする。ただこれは『クリシュナ』の資質である『英雄の導き手』という役割の発露であり、それを自覚しているからこそアルジュナとは出来るだけ対等の関係でいたいという願いの狭間で葛藤があるようだ。
そもそも一族出奔のきっかけであるアルジュナの外界への憧れですら、今思うと良いように唆したのではないかという疑念がある。そんな時は敢えて放任主義に振舞ったりするが、世間知らずなアルジュナを放っておける訳もなく、なんだかんだで世話を焼いてしまうあたり、これも一種の『呪い』なのかもと半ば受け入れつつある。
『全てを魅了する方』の異名を冠する通り中々の好色家。もう一つの性質である『魅了』を遺憾無く発揮したナンパ・逆ナンは一般人が相手ならほぼ無敗であり、旅の途中で何人かと肉体関係を持ったりもした。だが所詮一夜限りの関係と割り切っており実際の所はアルジュナ一筋。アルジュナのナンパが失敗続きなのは彼の態度にもよるが、それとは別に彼の横にクリシュナが立っているからである。
【特徴】
歳はアルジュナの一つ下だが、青年というより少年といった外見で体型は細身、身長は150あるかないか。体重はアルジュナにすら秘密。
顔立ちはあどけなさを残し、『クリシュナ』固有の性質である魅了を使わずとも老若男女に慕われる仕草、振る舞いを十分に心得ている。
サラサラの黒髪はセミロングで、眉間には他のアヴァターラと同じくビンディのような金色の印。そして最大の特徴として、『クリシュナ』の伝承と同じ青い肌を持つ。
だが“そうである事が当たり前”であるかのように、彼の肌の色について違和感を覚える者はほとんどおらず、仮に指摘する者がいても逆に周囲から不思議がられる始末となる。
白い大きなキャスケットをターバンの様に被り、ノースリーブブラウス、ショートパンツ、サイハイソックスというスポーティな出で立ち。伸縮自在のチャクラムは普段は腕輪として身に付けている。
【台詞】
「ボクの名はクリシュナ。『英雄の導き手』、かつてそう運命付けられていた者。今は大切な友の隣を歩く者、……そうありたいと願っているよ」
「たまには心を鬼にして、こうして物陰から事の成り行きを見守っている訳だけど、……ああもう危なかしいったらないよアルジュナ!今すぐボクが出ていってリードしてあげないと(使命感)。……ってそれじゃこれまでと何も変わらないじゃん‼ うぅ……」
「元気出しなよアルジュナ。キミのような色男を放っておくなんて、周りの女の子たちの見る目がないだけさ。さ、女漁りはこのあたりでやめにして、今日の宿を探そうよ」
「(アルジュナに擦り寄ってくる悪い虫は、皆ボクが引き受けるよ。キミはずっとボクの隣で、汚れを知らずキミらしくキミのままでいておくれよ)」
「ねえアルジュナ。キミと共に世界を巡ってみて思ったんだ。外の世界には、ボクら以外の、ボクが想像していたよりも多くの英雄が……『ヒーロー』がいた。彼らを突き動かしていたのは力のあるなしじゃない、それは大切なものを守りたいという意思の力。彼らがその想いを失わない限り、世界の終焉なんてやって来ないんだ、……って。だからさ、明日もきっといい日になるよ。維持神の化身のソックリさんのお墨付きってね」
【SS使用条件】
特になし

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最終更新:2015年09月15日 20:05