【名前】マキナ・フロール・セミナリオ
【性別】女
【所属】魔術
【能力】
・シペトテクの皮服
アステカ神話における神の一柱の伝承を利用した霊装及び術式。
人から剥いだ皮をなめして作った赤色の悪趣味な服(下着も人の皮で作られている)。
穀物の神、疾病の神、季節の神など広く崇拝された死と再生の神シベトテクの皮膚のレプリカ
古代の人間が、皮が植物の種皮を連想させており、植物が皮を落として再生する事から自分の怪我を治す事や、
シベトテク神は地下世界ミクトランとも結び付けられていた事から、皮膚病や失明などの病気を地面と接している敵に起こしたりできる。
豊穣も司る伝承から、そこを転じて自身の肉体強化も行える。
またシベトテク神と同一視されるミシュコアトル神の術式を一部使用でき、千度以上の炎を敵に放射する事もできる。
「皮を剥かれた我らが主」とも言われるシベトテク神は自らの皮を剥いで、信仰者に益を与えていたので。
魔術を使用するたびに、服の一部が勝手に剥離して消失して行く。
じわじわと効果が及ぶタイプならば肩の一部分程度が消失だが。瞬時に効果を及ぼすのなら服一枚が全て消失。
故に、敵地での霊装の完全消失を防ぐために、マキナは皮服を何枚も着込んでいる。
小型バッグの中にも折り畳んだ人皮の服を大量にしまっている。
【概要】
中南米の魔術結社「翼ある者の帰還」に所属していた魔術師。
ユマと同じく十字教と南米の魔術結社の抗争が激しい地域で生まれて、貧困に苦しんでいた。
魔術を身に付け、略奪などを繰り返した結果、人伝で「翼ある者の帰還」に入ったのも同じだが、
神を嫌っているユマと違い、神を熱心に信仰している(正確にはシペトテク神を)。
「選ばれた人を捧げれば捧げた分だけ、神はご利益を授けて下さる」との考えを持っており。
選ばれた人=魔術の腕に長けた魔術師の皮を剥ぐ事を命題にしている。
が、そんな事をやって現実的に暮らしや立場が良くなるわけもなく、何も変わらない現状に彼女なりに、拙い頭を働かせて答えを探した結果。
上層部の老人の利権を守るためだけの指示に従っているからだと判断、それと同時に。
随分前に、中南米の干し首信仰を元に干し首を霊装として魔術を使う部族と接触するため、日本からやってきた男(
冠華霧壱)や、
宗教学のために世界を回る日系魔術師(
尼乃昂焚)や、その日系魔術師を追って組織を抜け旅立った
ユマを思い出し、
現状を維持しているのが問題で、世界に視点を向け生贄を探し求めるのが大事だと、彼女なりに答えを出して組織を抜ける。
そして現在は世界を巡り、神に相応しい生贄を探して殺して皮を剥いでいるのだが。
それでも自分の暮らしや立場が変わらない現実から無意識で目を背けており、
「翼ある者の帰還」に所属していた時と違い、誰のためでもなく自分のために動く気侭な過ごしに取り敢えず満足している。
【特徴】
性別/女性。年齢/21歳。身長/148。のラテン系美少女。
年齢の割りに、身長が低く童顔なので一見では15歳ぐらいの年。
身長の低さや、若く見える顔と同じく、体型もスレンダー。
悪く言えばツルペタの小娘だが。皮服の重ね着のおかげで胸も腰も尻もグラマラス。悪く言えば太っているように見える。
腰まで届く黒髪をストレートに流していて、前髪も長く目が隠れている。
外見は、ワンピースやコートを重ね着して、何を考えているかよく分からない少女。
外見と同じく性格も幼い、小難しい話(政治的な物とか)は耳から耳へと聞き流し、聞いていない事を指摘されると小首を傾げて誤魔化したりする。
自身の為に行う殺人や略奪を、神へ捧げるための儀式と称し欠片の罪悪感も抱かないひとでなし。
【台詞】
一人称はあたし、二人称はあなた。知り合いの女性だと名前にちゃん付けする。
自分より年上の人間には名前にさん付け。全体的に子供っぽい口調。
「あたしはマキナ・フロール・セミナリオ。マキナって呼んでね」
「あ!ユマちゃん久しぶり!……こうして会うのも何時以来かなぁ?」
「え、えと?アマノタカヤさん?勿論お話は、ちゃんと聞いてたわよ?……うん、だからもう一度最初から説明して欲しいな」
「カンバナキリヒトさん、どうして怒るの?この子は神様に捧げるための供物なんだよ?あたしと同じあなたなら分かってくれるよね?」
「これだけいっぱい人を捧げたんだもん!……神様はあたしを助けてくれる!……絶対に助けてくれるんだから!」
【SS使用条件】ご自由に
最終更新:2012年03月26日 23:03