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女王様の耳はねこの耳。 002

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hakureikehihi

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~002:詳細~


ぱ、と目が醒めたら恐ろしい光景がそこにあった。

全く同じ顔が2つ、俺の顔をのぞきこんでいた。

「あ、起きた」
「みぃ」

左はねこみみなし、右はねこみみ装備。

まぁどちらとも同じ顔をしているので甲乙つけがたいが…
強いて言うならねこみみのほうの胸は、もうちょっと無くて良いと思う。あきら様は貧にゅry

なにを冷静に見てるんだ俺!!

とりあえず打開策を見つけなければ、って何の?
やばい俺本当に混乱してるよどうしよう。

「あのね白石。このこ、今日から白石の専属メイドさんになったから。」
「みぃ。」
「はいっ?!なんですって?!」

俺は慌てて起き上がって、ねこみみのついていない方に顔を近付ける。
がっしり肩を掴んでゆっさゆっさ振ってみる。

「なんて言いましたか今あなたって子は!!」
「うるさいなぁ、白石の専属メイドだって言ってんでしょ」
「みぃ」

俺は彼女の鼻をつんつんつつきながら反論した。

「要りませんよそんなの!だいたい部屋が狭くなりますし、ご飯とか寝床を与えれば僕の生活が苦しくなります!!第一、誰が専属メイドなんて必要だって言いましたか?!まだ一人の方が楽ですよ!」

ぜぇはぁぜぇはぁ。

ねこみみなしのあきら様は、じっと俺の顔をみている。
後の方でぐす、と鼻をすする音がする。
ん?どういうことだ?

「み…みぃ…みぃぃ…ぐすっ」
「あーあ、泣いちゃった…」
「ええぇっ?!」

ねこみみをあやすあきら様。
しかも両方同じ顔なのが気持ち悪い。
ただ胸がry

「白石…たとえロボットでも、女の子を泣かせちゃいけないんだぞ!」
「みぃぃ!」

賛同するようにこちらを睨むな。都合の良いときだけそんな…ん?

「え?ロボット?」
「そうよ、人型メイドロボット・小神あきらVer.なんだよ、この子。」
「みぃっ♪」

二人して「えっへん」というように構える。
同じ顔が同じ格好をしていると気が遠くなりそうだ。いや、なりたい、ならせてください。

「まず何故小神あきらVer.なんですか。それが何故俺のところにいるんですか。そんでもってあなたは何故ここにいるんどすかっ!!」
「噛んだね。」
「みぃ。」

……うっ

「うるさーい!!とにかく!訳を説明してください!訳を!!」
「分かったわようっさいわねぇ…」
「みぃみぃ」

おいこらねこみみ。耳を塞いでやれやれ、みたいにするな。お前はキョンか。殴るぞ。

「まず、ねこみみロボットが最近開発されたのは知ってるわね?」
「えぇ、まぁ…」

─────

独自設定を今更説明するのか。まぁ良いか。
今の時代、人型ロボットが作成されており、しかも完成しているらしいのだ。
人型ロボットは普通の人間と同じように生活することが出来るが、多くは高齢者の介護や、保育に使われている、ということはニュースなどでみたことがある。
しかし、調子に乗った人間が、可愛い女の子ロボットに、ねこみみをつけたり、自分の思いの通りにしているらしい。その用途は…想像つくだろう。簡単に言えば、夜用である。あぁなんという寂しい男たち…。まぁ恋人気分は味わうことができるが…
二次元萌えから三次元萌えになった証かもしれないが…しかしロボットは何次元になるんだ…?

─────

ん?聞いた話だって、マジで。



「その、小神あきらVer.が、この子なんだってさ。」
「わざわざあきら様にする必要なんてないでしょうに…」
「……このスーパーアイドル・小神あきら様型ロボットよ?巷の男にとっては感涙モノよ?!」
「……そ…そうですよね!うわーあきら様型のロボットができるなんて、60億人が感激して小躍りして地球温暖化が進んじゃいますね!」
「なんか腹立つ。」
「すいません。」

おかしいな、持ち上げたつもりなのに…ってかツッコミ期待した自分が馬鹿でしたよ…。

「とりあえず、この子は白石のねこみみメイドさんだから。」
「要りません」
「みぃぃぃ…ぐすぐす…」
「また泣かせた!」
「わわわかりました!引き取らせていただきま…す!」

これは…面倒なことになったぞ…
まずこいつはどうやって動いてるんだ?電池?充電?ご飯?水?ガソリンだけはやめて欲しいな…高いし。
すいません、どこかに説明書はありますか?

「だからあたしもここに住むことになったから」

あぁ待てよ服はこのままで良いのか?もうちょっと違うのもあるだろ、例えば?ほら、セーラー服じゃなくてブレザーとか、体操服もいいな、ブルマとか、たまにはみぱ

「はあぁぁぁぁぁ?!」


─────












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