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ナイショのひよりんタイム~ドキドキ登校時間~

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匿名ユーザー

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―――あの後、風呂場の掃除を済ませて簡単な朝食を取った。
そして弁当を詰めて着替えを済ませ、自転車に跨る。
(いつもより30分早いけど…まぁいいか)
股間に余計な『モノ』が生えてるせいで少々違和感を感じたものの、私の自転車は通いなれた道を軽快に
駆け抜けていく。…風にたなびく長い黒髪と丸眼鏡。トーストを咥えていれば体当たりフラグっスね。

駅に着き、切符を買い電車に乗る。いつも乗る電車より一本早い電車だ。

(…今日はどうするっスかね…)
ホームで電車を待ちつつ、少し考える。考えているのは『女性専用車両に乗るか否か』
実は私自身の興味が薄い事もあり、香水やその他化粧品の匂いが苦手なのだ。
そして女性専用車両といえば、乗客がそこら中で化粧をしている…その化粧臭さは推して知るべしである。

少し考えたものの、私は通常の車両に乗る事にした。
車内は過密度計測不能としか言えない満員ぶり。こんな風に混んでないのも女性車両のいい所なんだけど、
やっぱりあの化粧と香水…酷い時はヘアスプレーを振っているような車内は私には耐え難い。
ギチギチに詰め込まれた車内の中に、いくらか女性の姿があるのもそういった理由からだろう。
それ以外には…スーツを着た会社員や学生服を着た男子、私服の人も少々といった感じ。…要するに男が
殆どで、女性の姿は点々としていてあまり見かけない。

(この状況でスカートの中に忍び込んでくる手…周りの乗客は全員グルで、その行為を眺めている…
エロゲでそんなシチュが発想されるのも無理ないっスねぇ…)
と、車内を見回しながらそんな事を思う。
(あ、いや逆に女装して女性専用車両に入って女性客に玩具にされるショタっ子というのも…)
(いやいやそれより美少年を狙った痴漢なんてのもアリか…って自重しとけ私)
しかし自重しろと思うほどにネタが沸いてくる。こうちゃん先輩に前言われた事だけど、『日常の何気ない
風景や会話にネタは転がっているんだよ』ってのは案外こういうことなのかも。
(んー…そうっスねぇ…男子校に通う小柄な新入生を見つけた長身美形の先輩が悪戯を…)
(…イマイチ押しが足りない設定っスね…既に二人は付き合ってて、スリルを楽しむために…)
(あー…これはちょっとありふれてるなぁ…BLで無ければだけど)
この場で描けないのが辛い。構図にすればネタが固まるのに…って自重自重。
そんな妙な事を考えてるせいでちょっと興奮してきた。実際に車内でそういう行為が行われているのでは
ないかという錯覚まで覚える。
そう考えていくと今度は周囲に意識が向いてくる。男のニオイがする。普段は嫌なニオイでしかないそれも、
今の私にとっては興奮状態をより加速させるものでしかない。
(あ…ダメ…勃って来ちゃった…)
そしてこの体はその気持ちに過敏に反応する。私に新たに生えてきた『モノ』はそれに従い頭を持ち上げる。
(ど、どうしよう…このままじゃ…。そうだ、壁のほうを向いておけば…)
少なくとも見られる事はない。そう判断した。…それが誤りと気づくまでに、殆ど時間は要らなかった。


(…!誰かが…触ってる…!?)
私立ち位置は、電車のドア近くの角。そこでドア側を向いて立っている。
(偶然…じゃない……)
下半身に伸びてきた手は、明らかに撫で回すような動きをしている。
(…こ、声…声出して助けを呼ばないと…!)
頭でそう思っても、体が反応しない。
(…嘘っ!スカートの中まで…!?)
臀部を這い回る手は、スカートの中にまで侵入し、今度は下着の上から撫で回してくる。
(嫌…怖い…声、出ない…)
金縛りにあったように、声が出ない。手も動かない。何も抵抗できない。
「君、さ。そんな所に居るからこんな目にあうんだよ」
小さく耳元で囁かれる。予想外の声に背筋が震える。
「可愛いね君…その制服、陵桜だね。いかにも大人しそうで清楚な感じ…モロ俺の好みだよ」
恐怖で竦んでいる私は何も出来ない。だが不埒な侵入者は侵攻を止めず、今度は下着の中に潜り込んで来た。
そして――
(ひぅっ!?)
男の指が、女の子の大事な部分をなぞって来た。背筋を突き抜けるような寒気がする。
「最近の子は早いらしいからさぁ…ここは初めてじゃないかもしれないねぇ…?」
そう言って男は指を後ろの穴にあてがう。
(えっ…そ、そんな所…っ)
「でも流石にこっちは未経験だろうからね。たっぷり楽しませてあげるよ」
男は菊門をこねるように指を動かし、後ろの穴を犯していく。
(こ、こんなの…嫌…嫌ぁぁぁ…っ!)
だがその叫び声は、私の心の中にしか響かない
痴漢をされている事と、未知の領域を蹂躙される恐怖は、私の全身を凍りつかせ、震わせる。
震えが止まらない。今の私に出来るのは、ガチガチと歯を鳴らし、涙を浮かべ恐怖で表情を歪ませるだけだ。
だがそんな状況でも私の男の子は正直な反応をする。
恐怖に身を震わせ、嫌悪感しか感じていないはずなのに。
私の男の子ははしたなく汁を垂らし、下着の前を汚している。
(なんで…?ダメ…これ以上されたら…射精ちゃう…!)
…今私が感じているのは何なんだろう。恐怖?快感?嫌悪?恥辱?
分からない。もう何もかも分からない。ただ確かなのは、今出来るのは唯耐えるだけという事。


…だが、駅で停車した時、唐突にその時間は終わった。
「ぐぇっ…」
男はうめき声を上げて私のお尻から、急に指を引き抜いた。
(くぁぁッ…!?)
私はというと、いきなり指を引き抜かれたせいで、少し射精してしまった。
「はいそこまでー…次の駅でとっとと消えたら今回は見逃してあげるよー?」
聞き覚えのある声が少し低い位置から聞こえてきた。横に目をやると、よく知っているアホ毛が見えた。
「くっ…」
男はそのまま手首を押さえて電車の外に逃げていった。


「ダメだよひよりん。そんなトコに立ってお尻向けてたら…ってうわっ」
「泉せんぱぁぁぁい…怖かった…怖かったっスよぉぉ…」
泉先輩の姿を確認した途端、凍り付いていた体が解れて全身から力が抜ける。
そしてそのまま涙で顔をくしゃくしゃにして泉先輩に覆いかぶさるように抱きつく。
「おー…よしよしひよりん。怖かったんだねぇ~」
「うん…先輩…助けてくれてありがとうっスよぉ…」
ちなみに足の力が抜けた時に三本目の血も抜けているので『ひよりさん…当たってるんですけど』な事態
には陥っていない。
「いや~当然の事をしたまでだよひよりん~大丈夫だった?」
「う、うん。一応…」
「そかそか。学校は~?行けそう?」
「大丈夫…と思うっス…」


その後、電車が糟日部駅につくまでの間、先輩はずっと私に話しかけてくれた。
「でね、ゆーちゃんは昨日からみなみちゃん家にお泊りして今日は一緒に登校なんだってさ~」
「おおぅっ。ということは朝から二人でみなみべりー・ぱにっくっスね!?」
そんな他愛の無い会話。これも先輩の気遣いなんだろうなと思いつつ、さっきまでの恐怖が払われていく。
駅に着いた後、近くのコンビニで換えの下着を買い、トイレで着替えた。
それからかがみ先輩とつかさ先輩に合流し、一緒に登校した。







…どうしようかなぁ…この体の事、誰かに相談したほうがいいのかな。
①今は黙っておく
②後で泉先輩に相談する(スレで選ばれたのはここ。現在執筆中)
③天原先生に相談する





















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  • 続きが、気になります。 -- チャムチロ (2012-08-28 10:09:02)

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