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此文字D-4th☆star ~Rally☆Stage~(=後編=)

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匿名ユーザー

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此文字D-4th☆star ~Rally☆Stage~(=後編=)


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かがみ効果は抜群だ!

こなたのハイテンションモードがONに入る。


切っちゃいけないこなたの脳内スイッチもあっさりOFFする。



『つんでれでれでれでれでれれれれのれ~』

『おにいちゃんがんばって~』


などと意味不明な事を言いながら、

ますます非常識な運転を始める。



それにしてもこのこなた、ノリノリである。
『80、4R、濡れ濡れ、危険日ッ!』


『路面が濡れている?ちがうんだ逆に考えるんだ

”横向けばいいさ”と考えるんだ』


つるっざぁあああああああーーーーーーーーーー!!


『あーーーーきゃあぁあああああーーーーーー!!』



瞬時に横向いて瞬時に全開、

気が付くともうコーナーを立ち上がっている。






『ろ、60、3L、入れてぇ !』

インカットの指示がでる。

『うんわかった』

ドキュルキュルキュルキュル

がさぱきがさがさぱきぱきがさがさがさ!!


『泉さん、森がきれいですね・・・』


インカットちゅうてお前茂みに潜れとはいっとらん。

そういいたかったみゆきだが、

ようやく口から出たのはそれだけだった。



ボディサイドのグラフィックは

特殊ポリアミド系防弾コーティングのおかげで、

ほとんど傷すら付いていない。


(提供・高良ケミカルエンジニアリング;
22口径拳銃までなら防御可能)








恐怖に耐えながらみゆきはふと異変に気づく。


高良デジタルソリューションズ特製の

ラリーコントロールシステムは、その画面のキャラクタ表示を

『おにいちゃん、はやいよぅ・・・』から

『おにいちゃん、はやすぎだょぅ・・・』

に変えて久しい。


(詳細はお見せできませんが、小学生かがみの画像を加工して使用)



いい仕事するなぁ、高良デジタルソリューションズ。

”Roli-Con”の名は伊達じゃないッ!






おかしい、タイムスケジュールの設定をまちがったのだろうか?

みゆきはすばやく風のようにキーボードを叩き再計算。

一分のミスも見当たらない。

それとも位置計測が狂っている?・・有り得ない。

高良グループ保有の衛星によるGPSシステムは、

こっそり軍事用レベルの位置精度を有している。

みゆきの左右のバストサイズの誤差まで計測可能なのだ。

実は毎朝これでチェックしているらしい。




”こんなに早く来ている筈がありません、

計算より遥かに先行してしまっています・・・”



その理由を想像するに、みゆきの顔面から血の気が失せ、

恐怖にかられて思わずこなたに懇願する。



『い、泉さん、自重、自重してください!安全マージンがなさすぎです!』

『自重?何ソレおいしいの?』



『・・・えいめん・・・。』

みゆきは涙目で十字を切った。




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『110、6L、手前ちくびぽっちり、内ガケ、入れちゃらめぇ!』


コーナー手前にクレストの盛り上がりがあり、

内側は崖になっている中速コーナーの指示を出す涙目みゆきさん。



どがんっ。



こともあろうにクレストに減速無しで思い切り当たっていき、

シビック左側はバウンドして跳ねる。


ノーズは、内側、崖のほうに半分がた向いていて。



ふわり。




みゆきは自分が重力から解放されたことと、

20度以上傾いた車体を乳で感じた。

誘惑に耐えかねて窓下を見る。




どうみても飛行中です。ほんとうにありがとうございました。




『おかぁーーーーーざぁーーーーん!』

みゆきは後悔した。とりあえずは下を見たことを。




どっしん、ギャキャキャプワァアアアアアアアアアン、ゴァアアアアアアアアン!!



ギャップでバウンドさせて、右側のみの片輪走行、

内側の前後輪はまるごと崖をまたいだ大インカット。



軽い減速を要するはずの中速コーナーを、

アクセル踏みっぱなしの高速コーナーとしてクリアしたEK4。




みゆきの下では、一脚ン十万円のレース用カーボン製フルバケ

のクッションに、なにやら生暖かい感触が広がる。じわぁっと。

(写真付きで転売してひゃくまnうわ何をするやめくぁwせdrftgyふじこlp





『どうよこのインベタのさらにインッ!!』


『は、80、3R、デレツン、ぐすっ・・・漏らひまひたぁ・・・』




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最終ステージ、

【八ノレヒ激LO☆VE高良重工ADVANシビック】は

このステージ1ヶだけで2位に28秒の大差を奪い、

見事スーパーF-NAクラス、タイトルをもぎ取ってみせた。


なぜかナビシートが濡れていたが、幽霊が乗っていたわけではなく、

それはみゆ【禁則事項です♪】。




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日の落ちた表彰式会場にはカオス世界が展開されていた。



誰もが、優勝したドライバーにふさわしく、

レーシングスーツで現れるであろう、その予想を

斜め160度上でぶっちぎり、




落雁のシァナ風セーラー服姿のラリードライバー、

そしてふりっふりの、紺色メイド姿のコドライバーが

てっぺんに立つ、前代未聞の表彰式が始まる。


なお、みゆきさんのメイド衣装は一部を強調したデザイン

となっている。一部というのは【禁則事項です♪】。



『うぉ~い、か~がみぃ~♪
 はやくはやく~、つかさもおいでよ~♪』

表彰台の上から、先ほどまではスタッフジャンパー、

いまや・・・發音ミクのコスプレなかがみっく(ネギ付き)と、

フリルフリルした真ッピンクなメイド姿のつかさという、

こなたの趣味丸出しな柊姉妹を呼ぶこなた。




『ちょ・・・こなた・・なんであたし達まで・・!』

『めでたい席だよ、ココはやはり正装でキメないと!』



とか言いながらこなたに言われると断りきれない、

それがかがみの正義。

『さぁさぁさ、おいで!』

『えへへ、こんな高いところはずかしいよ・・。』

『ね、ねぇこなた、スカート短くないか、コレ?
 ていうか狭いし!』

『ごめんなさい、どうしても胸が当たって・・・』

『ゆ、ゆきちゃん、あたってる、あたってるぅ・・』

『サービスサービス♪』



シァナた、發音かがみっく、紺色メイド、ピンクメイド。

二人分のスペースしかない表彰台中央に、

密着してひしめきあう4人のアニメキャラとメイドさん。

ラリーとは別の意図のカメラのフラッシュが

凄い勢いで焚かれまくる。かすかに『撮ってけフラァッシュ!』

とか覚えのある声が聞こえたのは気のせい。




『えー、ではスーパーF-NAクラスを女性ペアで
見事優勝を飾り、逆転今シーズンタイトルを獲得された
【八ノレヒ激LO☆VE高良重工ADVANシビック】
37号車  泉/高良ペアのインタビューをお聞きください!』



注目の視線が集まるや否やかがみを抱き寄せ、

有無を言わさずかがみの唇を奪うこなた。




『・・~!!・・・~・・!!!』




パシャパシャ『撮っ』パシャカシャ『てけ』パシャカシャ
『フラァッ』パシャパシャ『ッシュ!!』カシャカシャカシャ


一斉に放たれたフラッシュの放列で辺り一帯は昼間の明るさとなった。


『・・・・・ぷはぁ』



しばしついばんでいた唇を離すと同時に、

マイクをひったくり大音量で高らかに宣言する。



『かがみはわたしの嫁ェッ!!

今度ドイツに行って挙式を上げたいと思います!』



『わたしも・・・つかささんと愛を誓います・・・。』

『ゆきちゃんッ・・・愛してるよッ!』



こちらの百合カポーも熱い抱擁&キスを交わす。

降り止まぬ猛烈なフラッシュの嵐。



パシャ『撮』パシャカシャ『てけフラ』パシャ『撮ッ』パシャパシ『ァッシュ!』カシャ


『ちょーーーーーーーーーーーッ!!

 こんな公衆の面前でてめぇらカミングアウトするんぢゃねーーー!!』



赤熱した暴走ボイラーのごとく蒸気を噴き出すブチ切れかがみん。



『イヤイヤイヤ聞いてよ、かがみんって基本強気ヘタレ受けじゃん?

 だから、もう逃げられない既成事実で固めちゃえって話になったのさ。

 てなわけで・・・』





かがみのコスプレの、ノースリーブの両肩をそっと抱くこなた。




一瞬静かになる場内。・・ごくりという音すら響きそうな静けさを破り、

こなたが言葉を紡ぐ。





『  結婚、しよ ♪   かーがみん ♪  』






ふたたびかがみを抱き寄せてキスをついばむ。

どっと沸きあがる割れんばかりの拍手と無数の口笛、

何処からか大量に降りそそぐ紙ふぶき。

みんな表彰式とか忘れかけてる。




パシャ『撮』パシャカシャ『てけフラ』パシャ『撮ッ』パシャパシ『ァッシュ!』カシャ
カシャパシャ『てけフ』カシャ『ュ!!』パシャカシャ『撮って』パシャカシャ『フラ』



『・・・えーっと、何でしょう顔がこわいよかがみ様?』



『・・・こ・ぶ・し・で・・・』(←・↓+BA長押し)



『あの、かがみ様何でしょうそのタメコマンドは?』



『・・・教・育・拳ッ!!!!』(→+BBA・↑+ABA・B+→AA)



『ヴぇぷらっしゃぁあッ!!』




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このラリーは、

痛車のシリーズチャンピョン獲得、
女性ペアの優勝、
女性ドライバーとコドライバーによる
コスプレとカミングアウト、
熱烈なキスシーン、プロポーズ、


…その配偶者による表彰台でのドライバー殴打


と、実に話題に溢れた1戦であった。



かがみのジャンピングアッパーと垂直に上昇するこなたの姿は、

『オートレーシングスポーツ』誌(※5)に見開きで掲載された。



タイトルにいわく、



【優勝祝いは  ♪昇・竜・拳に・し~てやんよ~♪】【K.O.!】



その記事を書いたライターの消息は、誰も知らない。知らないったら知らない。





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こなたの最終ステージでの常軌を逸した走りは、

オフィシャルビデオや個人ビデオなどから、

”【飛びます飛びます】百合百合ドライバーの痛車動画【乳揺れます】”

として編集され、『巫女巫女動画』、『ようツボ』などの

動画投稿サイトで爆発的な話題を呼ぶことになった。




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結果的にそれがこなたの人間離れしたセンスを

世にさらに広く知らしめることになり、



後年、痛車WRカーで世界を制するこなたが、

アマチュアドライバーからプロの世界へと

旅立つきっかけとなったのは有名な逸話である。




え?かがみ?幸せにやってるらしいからいいんじゃない?




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【fin】



(※5)聞いたことあるような雑誌ですがなんかの偶(ry











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  • loi-Con…ほしい!(マテ -- 名無しさん (2009-08-05 11:20:35)
  • 『おにいちゃんがんばって~』
    ワロタWWWW
    -- 名無しさん (2009-07-26 11:52:16)
  • GJ!
    このシリーズの同乗者に同情します(≡ω≡.)←上手いこと言った顔で -- 名無しさん (2009-04-21 13:57:34)
  • GJ! -- 名無しさん (2009-04-20 21:52:12)

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