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かがみの考察

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匿名ユーザー

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「今日もお昼はコロネ~♪」
「わあ、ゆきちゃんのお弁当今日もおいしそう~」
「ふふ、つかささんのお弁当もとってもおいしそうですよ?」
とある日の昼休み。
私たちはいつものように四人で集まって昼食を取っている。
こなたはいつものようにコロネを、私とつかさはつかさの手作り弁当を、みゆきは豪華なブルジョワ弁当を食べている。

「ゆきちゃん、この卵焼きは今日の自信作なんだけど…。よかったら食べてみてくれない?」
「えっ、いいんですか?」
「もちろんだよ~。はい、あ~~~ん…」
「あ~~、ん。あっ、程よい甘さですごくおいしいですね」
「うわあ、良かった。ゆきちゃんに褒めて貰えると、すっごく嬉しいよ~♪」
我が妹とみゆきは、何やら通常とは違う感じで友情を育んでいる。
しかし、こんなことを恥ずかしげもなく出来るとは…天然コンビ恐るべし。

「つかさとみゆきさんのやり取りはいつ見ても萌えるね~♪」
一方こなたは、コロネをはむはむと食べながらご満悦のご様子。
本当に小動物みたいな食べ方するわね…。
そんなことを考えていると、唐突に私の中である疑問が鎌首をもたげた。

「ん?どったのかがみ?さっきから私の方を見て…ってうお!チョコが垂れて来たー!」
「………」
チョコを必死で舐めるこなたをじーーーっと見つめる私。
もっと詳しく言えば私の視線は、こなたの口元に注がれている。
そう、あの摩訶不思議な猫口にだ。

(あの口は一体どうなっているんだろ…?)
こなたの猫みたいな口。
あれは普通に考えておかしくないだろうか?
人間の口があんな形になるなんてありえないはずだ。
でも、確かに猫のような口を持ったこなたがここにいる。

「………」
やばい、考えてたら確かめたくなってきた。
こなたはどうしたの?って感じで小首を傾げてこっちを見ている。
すると、自分の好奇心と戦いながらもこなたから視線を外せない私に対し、こなたは何かに気付いたようにはっとした顔をし、ニヨニヨと笑みを浮かべ始めた。
「ふっふ~ん、かがみんてばさっきから私に熱い視線を送っちゃって~。何かフラグ立てちゃったカナ?」
こなたが私のほうに擦り寄ってくる。
いつもなら真っ赤になって突っ込むところだが、今はそんな場合じゃない。
(こ、こなたの口が目の前に…!)
もう私には我慢できそうにない。
私の手は理性による制御から逃れ、ゆっくりとこなたの顔に向かっていく。

「かがみ?いつものツンデレがないけど、本当にどしたの?」
こなたが何か言っているが、私の耳にはもう届いていない。
自らの全神経は、こなたの口と指先に集中している。
そして、ついに…。

「かがみ~~~…んっ!?」
ちゅぷ、と。
私の指がこなたの口内に侵入した。

(う~ん、意外と中は普通ね。温かくて柔らかいけど、形とかはおかしくないみたいだし…)
「!!!???」
くにゅくにゅと、こなたの口の中で指を動かして探索を続ける。
いつも眠たそうな眼を見開き、白黒させている様子が目に入ったが今はそれどころではない。
この神秘を一刻も早く解明しなければ…!

「ふああっ、んにゃあ…かがみ、ん。やめえ…うにゅ!?」
(ん?これは…)
私の指が何かを捉えた。
それの正体を突き止めるべく、私はそれに指を絡ませ、形を確かめるように撫で上げた。
その次の瞬間。

「そ、それは舌らよお…んっ!?んにゃあああああっ!」
こなたが小さな体を震わせ、大きな声で叫んだ。
こなたの体から力が抜け、私にしな垂れかかって来る。
普段からは考えられないほど顔は上気し、荒い息を吐いている。
私はその様子を見届けると、ちゅぽん、とこなたの口から手を離した。

(こなた…まさか今のでイッちゃったのかしら?ふむ、あの口は中の作りは普通だけど、通常より遥かに感じやすいのかもしれないわね…)
顔を真っ赤にしたつかさやみゆきはもちろん、クラス中の人々から見られていることに気付かない私は、自らの実験結果に考察を加えていた。


            ***


(あ~~~~~…昼間はマズったなあ…)
放課後、私は自分のクラスで頭を抱えていた。
あの後トランス状態から戻った私は、自分のやったことを省み、耐え切れなくなって逃げ出した。
一応こなたには謝り倒して許してもらったが、あの恥ずかしい出来事は間違いなくお互いに黒歴史だ。
それにしても、何故私はあんな行動を…?
いくらこなたが不思議に満ちているからといっても、さすがにやり過ぎたと思う。

「かがみ~ん!約束通り今日は付き合ってもらうからね~♪」
ゴチャゴチャと考えていると、こなたが教室に入ってきた。
謝り倒した時に、「今日は買い物でも何でも付き合うから」と言ったのだ。
こなたとの買い物(どうせアキバだろうけど)は吝かではないどころかむしろうれし…、くなんてないんだからね!

…おっと、変な思考が混ざってしまった。
こなたとの買い物は構わないが、やはり昼間のことがあるので意識してしまう。

(どことなくこなたも落ち着きがないし、顔もちょっと赤いのよね………ん?)
そのとき私の目に止まったのは、いつもこなたの頭の上でみょん、と自己主張しているあのアホ毛だ。
今は本人と同じように落ち着きがなくクルクルと動いている。
私はその不可思議な物体をじーーーっと見つめてみた。

(あれは、一体どうなってるんだろう…?)
不意にそんな疑問が脳裏によぎる。
あのアホ毛はこなたの機嫌のバロメーター的役割を担っており、前々からその構造には興味を持っていたのだ。

(いや待て、昼間の失敗を思い出せ柊かがみ!ここは我慢の時よ…!)
理性を総動員し、確かめたいという欲求を抑えにかかる。
しかし、
「かがみ、早く行こうよ。電車逃しちゃうよ~…んにゃっ!?」
こなたが近寄ってきたために眼前に現れたアホ毛を、私は反射的に掴んでしまっていた。

「ふにゃああ~…♪」
掴んでしまったものはしょうがない、と素早く割り切った私はさっそくそれを撫で上げてみた。
するとこなたは、またもや目をとろんとさせて私に擦り寄ってきた。
(さっきとは違うタイプの『気持ちいい』みたいだけど、もしかしてこのアホ毛には神経が通ってんのか?)
猫のように甘えてくるこなたを尻目に、私は冷静に考察を行っていた。
…はずだった。

「かがみい…はむっ」
「!!??!?ちょ、ちょっとこなた…!?」
「ん……ちゅっ」
「あ、やめなさ…ん…」
そう、私は冷静だったはずなのだ。
こなたが私の耳を甘噛みする、というイレギュラーさえなければ…。

「ふふっ、やられてばっかなんて私の性に合わないんだよね~。これでおあいこだよ、かがみん♪」
すっかり腰が抜けてしまった私を前にして、こなたはくふふと笑っている。
きっと私の顔は今、表現できないレベルで真っ赤になっているだろう。

…だが、そんなことはどうでもいい。
こなたの行動によって理性が粉々に打ち砕かれた今、私の脳内にあるのはこれまで感じたこなたへの多くの疑問だけだ。
どうしてこなたはあんなに小さいのか?
どうしてこなたはいつも眠そうな瞳なのか?
どうしてこなたはあんなに可愛いのか?
どうしてこなたはあんなに感じやすいのか、というかこなたが一番感じるのはどこなのか?

確かめる必要がある。
それも性急に。
しかしこなたへの疑問は尽きない。
どうやったら全ての疑問を解決することができるだろうか…?

「って、そんなの簡単じゃない♪こなたの全身を隈なく隅々まで調査すれば万事解決!というわけでこーなたあああああ♪」
「突然復活したと思ったらいきなり暴走!?ちょっ、服脱がさないで!あ、そこダメ全部ダメ!ん、あっ…うにゃあああああああああああああああああああ!?」

…何かよく覚えてないけど、こなたはとても甘くて美味しかったです。←結論



















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コメント:
  • GJ!!(≧∀≦)b -- 名無しさん (2023-04-16 21:17:48)
  • 笑 -- 名無しさん (2011-05-10 07:09:15)
  • こなたはミステリアスな少女 -- 名無しさん (2011-05-05 08:46:00)
  • 面白かった!GJJK!! -- 名無しさん (2009-07-27 22:02:15)
  • 受けたW
    かがみのこなた学はまだまだ発展しそうです。
    作者に拍手! -- 名有りさん (2009-07-15 22:16:33)
  • とても甘くて美味しかったwwwGJ! -- 名無しさん (2009-05-30 21:38:49)
  • >確かめる必要がある。
    >それも性急に。

    本当に「性」急すぐるw 
    暴走かがみんに翻弄されるこなたんがいいのです。GJ!
    -- 名無しさん (2009-05-22 20:19:28)
  • やっぱ暴走かがみに受けこなたはいいですね〜。GJ!
    …みゆきさんの扱いがましになってる(笑) -- 名無しさん (2009-05-20 23:23:07)

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