kairakunoza @ ウィキ

夕暮れ

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匿名ユーザー

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夕方を古く黄昏と言い、魔が歩く時間とされていた。故に、人に魔が宿るのも、こんな気狂い色の刻である。

「思ったより長引いたわね、つかさも待ってるし…急がなくっちゃ」
廊下を小走りに、かがみは教室を目指す。

ここ2、3日こなたが風邪で休んでいる為、お見舞いに行く事にしたのだが、かがみとみゆきは委員会の仕事があったので、(終り次第教室集合。出発)となったのだ。
「体温計を入れてあげるぐらいは…うん、大丈夫。自然よね。あ、汗を拭くのは流石に遣りすぎかな…いや、でも…」
彼女の事になると、どうも妄想が止まらない。
そうこうする内、教室の近くにさしかかる。クラス替えの度、いつも願った教室に…
「んんッ…ふぅ…っあ…」

何か、聞こえた。

「?」
下校になってから随分たっている、みゆきは残務整理があると言っていたから、居るのはつかさだけのはずだ。
「独り言…ふふっ…ちょっと悪戯してやるか」
戸を薄く開き中を覗く。
そう、ほんの悪戯のつもりだった。
見舞いでの笑い話として使う程度の…なのに
「え…」
そこには、机に恥部を擦り付ける、妹がいた。

「はあ、はぁ…んっ、あぁ…」縁をつかみ、角に何度も擦り付ける。
頬は赤らみ、うるんだ瞳は虚ろ。
吐息を漏らす口からは、涎が糸をひき、愛液と共に机を汚している。
(つ、つかさ!?こんな…がっ、学校で?)
「ふあぁ…も、もう…ダメッ、――――――!!」
ちょうど達したのか、つかさはブルブル振るえた後、ペタリと座り込んだ。
(ど、どうしよう…流石に今すぐには…入れないわよ…ね…)
大事な妹だ、かがみも傷付けたくはない。
だが、それもつかさの言葉を聞くまでだった。
「ハァ、ハァ…こなちゃん…」

今、何て?

よく見ると、つかさが先程まで行為に使用していた机は、こなたの物である。

へぇ…詰り…そういうこと
かがみの中で、何かがわきあがる。

きっと私…凄く酷い事言う。でも、つかさがいけないんだからね?

嗚呼――夕陽が眩しい…

「大分お楽しみだったわね」「きゃっ!?お、お姉ちゃん?」ガラリと戸を開けて中に入る。つかさは飛び上がるほど驚いた。
「あっ、これは、その…違くて、だから…えっと…」
「あーあ、こんなに汚しちゃって…………変態」
「え?」
つかさは耳を疑った、確に自分は恥じ知らずな事をした。
しかし、あの優しい姉が、罵った?…私を?
「友達の…それも同性の机でオナニーするなんて、立派な変態じゃない。大切な妹が、こんな淫乱だったなんて知らなかったわ」
「そんな…酷いよ、お姉ちゃん…」
涙声になりながら、うつ向いてしまうつかさ。
そこに追い打ちをかけるように、かがみは話続ける。
「泣きたいのはコッチよ。こなたに何て言ってあげようかしら?いくらアイツでも軽蔑するでしょうね。汚い…汚い汚い!!」
このセリフに、つかさの肩がビクッと振るえる。
雰囲気が…変わった。
「ホント、私まで避けられたらどう「……だって…クセに…」
つかさが、何か、呟いた。

「お姉ちゃんだって……クセに…」
「何?ハッキリ言いなさいよ」
「お姉ちゃんだって汚いクセに!!!」
今まで聞いた事がない程の大声で叫ぶと、つかさはゆっくり立ち上がった。
目が濁っている。
「私、知ってるんだよ?こなちゃんが遊びに来て帰った後、こなちゃんの使ってたクッションを抱き締めて、お姉ちゃんがエッチな事してたの…」
「なっ!?つ、つかさ…あんたぁ…」
絶対の秘密。死ぬまで表にしない秘密というのが、人にはある。
自らのそれを他人の口から聞かされるのは、この上なく―――不快。
「クッションの匂いを一杯吸い込んで、アソコをいじってる時のカオ…変態さんだよね。汚い汚い」
普段絶対にしない嫌な笑い。
「このッ――!」
かがみが掴みかかる直前
「すいません、遅くなりましたぁ」
ほがらかな声がそれを止まらせた。
みゆきである。
「………?何かあったんですか?」
首を傾げて尋ねる仕草が、酷く場違い。
「……別に。何でもないわ」「うん、何でもないよ」
「そうですか?でわ、速く行きましょう。こなたさん、きっと寂しがっていますよ」
みゆきは笑って促した。
「そうね…行きましょ、つかさ」
「うん」
三人揃って教室を出る。何事もなかったかのように。
夕陽が沈む。

夜の世界は…もう目の前


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  • この、雌豚!

    みたいなアレか -- 火曜サスペンス (2009-12-03 17:31:48)
  • うあああ暗い -- 名無しさん (2009-02-11 18:13:36)

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