提督×熊野3-413

夜の鎮守府。
既に艦娘達が寝静まった後も提督の執務室だけはまだ灯りが灯っている。

いや、正確には執務室の奥にある提督の居室である。
フローリングの床には衣服が脱ぎ散らかされ、室内に響く嬌声から男女が逢瀬を楽しんでいるのがわかる。
居室にあるベッドの上で提督は秘書艦である熊野と体を重ねていた。

「てい……とく……提督っ! はぁ……あん!」
「いいぞ熊野、そのまま好きに動くんだ……」
「提督、あん……いけませんわ、今胸を触られたら……っ!ふあっ!あああっ!」

提督は自分の上でリズミカルに腰を振る熊野の胸に手を伸ばし、その小ぶりだが柔らかい乳房を揉みしだき乳首をクリクリと弄る。
それに合わせるかの如く、熊野の動きが激しくなったかと思えば次の瞬間膣内がきゅうっ!と締まり提督のペニスから精を絞り取らんとする。

(やばいな、何時も感じているのに気を抜いたらあっさり果てちまいそうになる)

そう思いながらも、提督は射精しそうになるのを耐える。

まだ早い、もっと快楽を充填してから自分も熊野も満足できる絶頂を迎えたい。
そんなことを思いながら今度は空いているもう片方の手を熊野の秘部に伸ばす。

「熊野……もっと気持ちよくしてやるからな」
「提督ぅ、な、何を……ふあぁっ!そこはダメですわ!」

熊野の無毛の恥丘、その奥にあるクリトリスを提督が指でつまんでやると軽い絶頂を迎えたのか、彼女の腰の動きが一瞬止まる。

「相変わらず、感じやすいな熊野は……オマンコの締まりも最高だ」
「わたくしも……あん、提督のオチンポが気持ちよくて溺れてしまいそうです……ああっ……凄い……」

溺れる。
海ではなく、自分に溺れるという熊野の言葉に提督は(俺も同じだ)と思う。
いや、すでに彼女とこの様な関係になってから毎晩体を重ねているのだからすでに溺れるどころか轟沈しているみたいなものだ。

「提督、わたくしもう……」

そう思っているうちに、熊野の腰の動きが戻ってくる。
いや、先ほどより激しい動きになっている。
軽い絶頂が呼び水になったのだろう。

「なら、ラストスパートだな……俺もそろそろ……」

提督はそう言って熊野の下で腰を動かし、彼女を絶頂に導こうとする。
一方の熊野は不意の動きに「ひゃぁっ!」と叫ぶと体をのけ反らせた。

「て、提督っ!いきなり突き上げるなんてひどいです……あんっ!」
「熊野も今の締め付けは完全に不意打ちだぞ……そんなに締め付けたら、マジでイっちまう……」
「なら提督、いつものように膣内(なか)へ……ううん、子宮の奥まで注いで欲しいですわっ」
「俺も同じ気持ちだ。全部注ぎ込んでやるからな」

そう言うと提督は熊野の下から更にズンズンと腰を突き上げる。
突き上げる度に、肉棒の先端が熊野の子宮口をノックするのがわかった。

「提督、そんなにこすり付けられたら……気持ち良すぎて、おかしくなっちゃいますわ……提督……」
「ああ……俺も、熊野が吸い付いて離れない……最高だ」

お互いがもたらす快楽に提督と熊野はまるで一体化していくかのような感覚に襲われる。
それでも、性器の感覚だけははっきりとしていた。

やがて、快楽が絶頂に達する。

「提督、提督……私、も、う……ふあぁっ!あああああああああっ!」
「くうっ!俺も出るっ!」

絶頂に達すると同時に、熊野の膣が提督の肉棒を更に奥へ吸い込むように締め付ける。
それに合わせて提督も快楽に身を震わせて精液を熊野の膣内に解き放つ。

ドクドクと肉棒から際限なく噴出する精液が熊野の子宮へと注ぎ込まれ、受け止めきれなかった精液が結合部からあふれ出す。
それを見ながら提督は満足そうな笑みを浮かべると熊野もまた困った様に、しかし幸せそうに微笑む。

(何度も熊野の膣内に放って満たしてきたけど、この充実感だけは変わらないな……むしろ増していく一方だ)
「あ、ああ……提督の精液がいっぱい……入ってきてますわ…………んんっ!!」

それまで、快楽にうっとりとしていた熊野がいきなり何かに耐えるような表情を浮かべる。
一方の提督は、熊野のわずかに震える下腹部を見て彼女の変調が何によってもたらされたかを察した。

「我慢しなくていいぞ、ここでしても」
「ここでって、そんなこと出来ませんわ……って、提督そこはだめぇ!」

提督は熊野の乳房から手を放すと、その下腹部を軽く押す。
更に、もう一方の手を熊野の恥丘に伸ばすと、再びクリトリスを刺激する。

「ここをこうやって刺激すれば……ほら、出しちゃえよ」
「あ、ああ、提督それ以上さわられたらわたくしもう出てしま…………あ、あぁあああああ!」

ちょろっ……ちょろろろろ……

提督がそれまで指先でこするだけだった勃起したクリトリスを指でつまんだのが決定打になったのか、熊野の尿道から愛液とは異なる黄色い液体が漏れ出す。

ぷしゃあああああああああああ……

そして、それはダムが一気に決壊するかの如く放出された。

「凄い量だな、ずっと我慢していたんだ……」
「くふぅ……おしっこが止まりませんわ……お願い……提督、見ないで……見ないでください……」

熊野が羞恥心で顔を真っ赤にしている間にも漏れ出した尿は提督の下腹部を濡らし、ベッドのシーツを黄色く染める。

「恥ずかしがらなくていいぞ、いっぱい出して気持ちよかったんだろ?」
「提督……ですがわたくし、おしっこを提督にも……」

上体を起こした提督は自分の下腹部に温かみを感じながら羞恥心で顔を真っ赤にしている熊野を抱きしめる。

「だから、いいって。熊野のお漏らしは初めてじゃないしそれに……」
「それに……なんですの?」
「こうやって熊野のおしっこがかかったってことで俺は熊野のモノって事になるわけだからな」
「もう、提督は酷いですわ。わたくしはワンちゃんではありませんことよ……」

提督の言葉に熊野は更に赤くなった顔を、提督の胸板に預ける。
だが、提督の言葉は彼女の羞恥心を薄めたのは確かなようだった。


………………。


暫しの時間が経過し、提督と熊野はベッドに体を横たえていた。
熊野は提督に身を預け、提督も彼女の体を抱きしめている。

室内は精液と愛液と尿の混ざり合った香りが充満しているが、今の二人は気にならなかった。
この香りは二人が愛し合った証拠であり、どんな極上の香水にも勝るものなのだから。

「提督……んー、ちゅっ……」
「ん、んん……」
「んふ……ん……ちゅうっ……」
「んん……ちゅ……ふはっ」

熊野が唇を重ねてくると、提督もそれに応える形で舌を絡ませる。
唇が離れると、ほのかにローズヒップティーの香りを漂わす二人の唾液が混ざり合って糸を引いた。

「毎晩体を重ねているのに何でまだお互い求め合うんだろうな……」
「きっと、運命だと思いますわ……」

しなやかな指先で提督の胸にハートマークを描きながら熊野は嬉しそうに呟く。

「運命、か。そうかもしれないな」
「初めてお会いした時からこうなる運命だった……今はそう思えますの」
「俺は、熊野が鎮守府に来た時はこうなるなんて思ってなかったよ。秘書艦にした最初の頃が大変だったのはよく覚えているけどな」
「あら、その割にはわたくしを秘書艦にしてから他の娘と交代させなかったのはどうしてですの?」
「それは……」
「それは?」

熊野の言葉に、提督はポリポリと頬を掻いてから笑ってみせる。
そしてこう言った。

「お前に一目ぼれしたからだよ。熊野」

その言葉に対して、熊野は……。

「すぅ……すぅ……ん……」
「寝ちゃったのか……俺も寝るかな」

可愛い寝息をたてる熊野の頬にキスをした提督は彼女を抱きしめたまま眠ることにする。
朝起きたら間違いなく「提督のおかげで、寝不足でしてよ……」と言われるな。と思いながら。

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最終更新:2013年12月10日 22:17