スターリン(提督×響)7-136

提督×摩耶6-527の続き

響です。例によってヤンデレ気味なので、嫌いな方はスルーをお願いします。申し訳ありません。


『慢心ダメ絶対』


「て、提督……」

 執務室の床の上に跪いた軽空母・千歳は、胸元の手を心細げに動かしていた。
 窓の外で、南海の風が荒れ狂う日だった。空は墨のような雲に覆われている。雨の気配を孕んだ
風が、悲鳴をあげて窓の外を通り抜けた。
 艦娘たちは報告を終え、提督の返事を待っていた。ドロップ組の艦娘たちは、棒立ちになり、
なにやら顔を曇らせている。建艦された艦娘たちは、提督の前に跪き、ドロップ組に輪をかけた、
絶望の表情を浮かべていた。
 提督はカップへ茶を注いだ。

「お前たちは、何一つ落ち度がない」

 湯気を通して見える彼の顔は真っ白だった。金剛のティーセットの食器を扱う手は震えている。
戦艦・比叡は苦しげに両の拳を握りしめた。

「司令……庇えなかった私に責任があります。私が旗艦だったんですから」
「違う。俺のミスだ。大破してると気付けなかった」

 彼は指揮官を見ている艦娘たちを見回した。

「君たちは何も悪くない。さあ戻って休め。よく帰ってきてくれた」

「なんだろう、司令官?」
「最近は遠征任務ばかり任せているが、不満じゃないか?」

 提督は、彼に作られた艦娘の一人に問いかけた。
 太陽は出ていなかったが、静かな日だった。波が砕ける音がかすかに執務室まで聞こえてくる。
その音に耳を澄ませながら、提督は響の長い銀色の髪を指で梳った。彼の指に心地よく目を閉じつつ、
作戦から帰って来た駆逐艦・響は答えた。

「Нет проблема……問題ない。私はあなたの命令に従う」
「頼もしい。お前に『忠実』と名付けたソ連の担当者は正しい」

 立ったままの響に、後ろから提督は愛撫を加えていた。彼が新しく刺激を加えるたび、響が机の上に
置いた手は震えた。それを横目に楽しみながら、提督は響の耳朶に囁いた。

「後で、お前も対潜水艦作戦に充てる。もうすぐ二段階改造できるだろう」
「ん……Как Конго или Китаками?」
「そうだ。金剛や北上さんのようにな。そのあと、キス島攻略作戦を任せる。吹雪や島風と一緒に、
あの島から兵員を救出する」

 提督は響の、若木のような白く細い脚に手を這わせた。陶然と打ち震える響の項にキスマークをつけ
ながら、彼は続けた。

「深海棲艦どものくびきに落ちた人々が、お前たちこそ解放者と期待している。お前たちの戦いは、
解放戦争……正義の行いだ」
「Я понимаю... 理解した」

 提督は響の腰に手を這わせ、スカートごと下着を下ろしていった。

「あ」

 響は吐息を漏らした。
 提督が響の尻に口をつけて舐め始めた。提督は片手で露出した自分を握りしめながら、
もう片方で肉付きの薄い響の尻を押さえ、舌を出して舐めまわす。
 真っ白な尻を十分に汚し終えると、提督は娘の腰を持ち上げ、屹立した自分の股をあてがった。

「ん……」

 響が雪のような白い頬を赤く染めた。彼女へ侵入していった提督が途中で腰を落としたので、
響は後ろから抱きかかえられる形で、完全に彼の膝に収まってしまった。
 提督が響の小柄な体を抱きしめ、腰を突き上げる。響は彼の膝の上でのけぞり、白い喉を震わせた。
 彼女が机へ手をついて突き上げた尻を、提督は押さえつけた。濃すぎる快楽に響が悲鳴を漏らすと、
提督は彼女の半身を抱き起こす。
 提督が響を嬲り回していると、ノックの音とともに、静かな声がかかった。

「提督。第一艦隊が帰投した」
「入れ」
「し、司令官、さすがにそれは」

 平然と答える提督に、響が怯えた声を上げた。

「造物主殿――」
「み、見ないでほしい、長門」

 長門は机の上で繰り広げられている痴態を目の当たりにし、声を止めた。
 提督の膝の上で凌辱される響の姿は、人間に悪戯される白鳥のようだ。長門は、その姿を紅玉色の瞳に映し、
目を背けるでもなく、嫣然と微笑した。長門は提督へ跪き、楽しげに訊ねた。

「お父様……後回しにした方がいいだろうか?」
「報告しろ」

 響の小柄な体を犯しながら提督は答えた。長門の前で、響を突き上げてみせる。

「あうっ」
「了解した、造物主殿」

 響があられない嬌声を上げ、長門が頭を下げた。

「軽巡洋艦と軽空母による対潜水艦作戦は順調。遭遇した空母と戦艦は、造物主殿のお言いつけ通り、
夜戦に持ち込んで、すべて沈めている」
「彼女たちは千代田と木曾を殺した。一匹でも多く沈めて、海の底の二人に届けてやる」

 提督は言いながら、バラバラになった深海棲艦たちの姿を思い浮かべた。
 彼の娘を殺した者たちの無残な姿を思い浮かべると、ますます陰茎に血が集まった。さらに大きくなった陰茎に
子宮を突かれ、響は半開きになった口から喘ぎを漏らした。

「あっ、はあ……っ」

 提督は響から引き抜くと、響を机の上に仰向けにさせる。響が物欲しげに見つめる前で、
提督はふたたび彼女へ湯気の立つような先端をあてがった。銀色の草叢が歓喜に震え、提督を呑み込んでいった。
 彼を締め付けて味わう響を楽しみながら、提督は響のセーラー服の胸倉をつかみ、力任せに引き裂く。
音を立てて生地を破り捨てた後、乱暴に下着をむしり取って、硬くとがった乳首を口に含んで舌で転がす。

「あああっ! うあああ!」

 提督に手首を押さえつけられ、響は目も憚らず、頭を振って叫んだ。提督が蠕動する膣に興奮し、
ますます深く響を抉ると、響は立て続けに絶頂した。響は前後もわからず、提督の頬へ手を添え、
ひたすら彼が送り込む唾液を啜った。

「ん……う……ちゅる、ぴちゃ、う……」

 響は提督の胸元にしがみつき、潤んだ目でとどめを求めた。

「しっ、司令官っ」

 提督は求めに応じた。陰茎を引き抜くと、暴れ狂う男根を握りしめ、夢うつつの快楽に喘いでいる響へ切っ先を突きつける。
陰茎が爆ぜ、罪の証が響の顔を穢した。

「あ、あ……Мой творец……造物主殿、熱い……」

 赤黒い洞を開いたまま、響は執務室の床の上へずるずると崩れ落ちた。響は、顔を汚す滴を震える指先で掬い取った。
恍惚とした表情のまま、それが極上の甘露であるかのように口元へ運ぶと、蕩けきった表情で嚥下した。



「司令官?」

 気遣わしげな声に、提督は目覚めた。
 実に不愉快な記憶だった。快楽の残響など微塵もなかった。意識が覚醒すると同時に、虚無が胸を満たす。
この暗渠は心の奥底に穿たれて、ずっと居座り続けるだろう。
 目を開けたまま黙り込んでいる彼に、吹雪は気の重い表情で言い足した。

「申し訳ありません、ひどく魘されていらっしゃったものですから」
「吹雪」

 提督は坐したまま、吹雪の腕をつかんだ。その握力に、吹雪が思わず顔を歪めると、提督は強張った顔で言いつのった。

「信じてくれないかもしれないが、聞いてくれ。俺は撤退命令を出したつもりだったんだ。嘘じゃない。千代田の時も、
木曾の時も、響と村雨も、わざと進めたことなんか一度もない」

 彼の弁明はなかば叫ぶようだった。吹雪が何も言えず提督を見返すと、彼の声は小さくなっていった。

「俺は……君たちと一緒に戦うつもりで……」

 力なく俯いた提督の肩に、吹雪は手をやった。吹雪は彼が求める答えを与えた。

「知っています。全部知っています。この艦隊は皆、あなたのことが大好きですよ」
「許してくれ!」

 提督は俯いたまま顔を手で覆った。

「君たちは、俺を信じてくれたのに……それなのに俺は」

 吹雪は、彼の頭を胸に抱いた。彼女は、彼を抱く腕に優しく力を込めた。声も出ず震えている彼の髪を、ただ撫でた。
提督は彼女の手を取り、手の甲にキスを落とした。
 吹雪への誓約だった。
 足音が廊下の奥から近寄ってきた。

「造物主殿!」

 長門が、執務室の扉を開け放った。彼女の美貌は、歓喜に輝くようだ。
 吹雪から提督は体を離した。指先で目元を拭う彼の姿を見た途端、長門の中に、その指先を今すぐ唇に入れて
舐めしゃぶりたいという衝動が沸き起こった。衝動をおさえつつ、長門は彼女を建艦した帝王へ拝跪の礼を取った。
 長門は、座ったまま彼女を見下ろす創造主の驚異と栄光に平伏した。

「我等が指揮官、造物主殿」
「提督……私たちに艦娘の身をお与えになり、新たな航路を示される方」

 同じように跪いた重巡洋艦・熊野が、長門の後を取った。彼女は自分を創造した主の神威と神智に敬服しつつ上奏した。

「御前に、私たちの姉妹を連れ帰って参りましたわ」

 提督は怪訝そうに眉間に皺を寄せた。

 建艦組の艦娘たちは、喜色満面に、出撃中に第一艦隊が発見した艦娘を前へ押し出した。その顔を見て、
提督は毫も顔を動かさないまま、金属的な声を発した。

「……響」
「なんだい、司令官?」

 響は怪訝そうに提督を見返した。提督はしばらく無言で、彼を見上げる響の目を見返した。
 やがて、彼は口を開いた。

「Помнишь меня?」
「Нет、私は覚えていない」
「そうか。失礼した。何はともあれ、これから君も艦隊の一員だ」

 響がよどみなく答えると、提督は軍帽の庇に手をやって面を隠した。

「吹雪。彼女にラバウル基地を案内してくれ。それから装備もつけてやって欲しい」
「は、はい、司令官」

 彼の声に、吹雪は危険な緊張を聞き取った。
 新入りの艦娘の二の腕に手をやると、吹雪は彼女と一緒にその場を離れた。熊野と長門は、困惑の表情で
部屋を出ていく二人を追った。ドアが閉まると、熊野は承服しかねる顔で創造者を見上げた。

「どうなさいました、提督? 私たちの姉妹が帰って来たのですわ」

 彼の賞賛の言葉を待ちわびる艦娘たちの前で、提督は、ゆっくりと立ち上がった。震える手を机に置いた彼の目は、
軍帽の庇の陰で、陰火のように燃え盛っていた。

「お前たちの姉妹ではない」

 その声は、地獄の闔から抜け出てきたような、低く、底冷えのする、這うような声だった。大気をつんざいて響くのではなく、

腹の底まで滲み込んでくる、深淵の声だった。

「お、お父様……」

 長門はたじろいだ。
 二人の艦娘を一瞥もせず、提督は腕を組んだ。提督は虚空を睨んだまま、平静な声で言った。

「長門。俺が建艦した艦娘全員に、今日は俺の部屋に来るなと伝えろ」
「でも……」

 提督は、長門を無言のまま見返した。それは、あの真っ黒な、暗い狂気が燃える目だった。
 長門は息をつまらせた。彼女は目を泳がせ、所在なさげに胸元へ手をやった。長身の美女は頭を絶対の創造主の前へ垂れた。

「わかった、造物主殿……」

 Das Ende/koniec/конец/おわり

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最終更新:2014年01月29日 01:28