非エロ:島風×近鉄特急しまかぜ7-480

477 :6-632:2014/02/11(火) 23:11:45.98 ID:BgeVLwt0
「てーとく!なんでこんな所に居るんですか?」
島風は不満そうに俺を睨む。
それもそうだろう。午前5時頃俺にたたき起こされ、無理やり新幹線に乗せられ
気づいたら大阪だ。その大阪ですら観光もせず、たこ焼きも食べずにスルーするのだから
「ん?島風、俺はなお前と“コレ”に乗ってデートしたかったんだよ」
大阪にある難波駅。そこにブルーとホワイトの車体の車両が滑り込む
その美しい体には“しまかぜ”とエンブレムが入っている
「私と一緒の名前」
島風は目を見開いた。
扉が開き、いそいそと自分の席に着く。
革張りの椅子。執務室にすらない豪華な設備
そこが移動空間だということすら忘れてしまう。
その体がゆっくりと動き始める。
女性の声で「カフェが営業を開始した」と告げられ
島風と俺はカフェへ向かう。
カフェで島風はピラフを俺は松阪牛のカレーを注文。
数分後に自分たちのテーブルに運ばれてくる。

「てーとく。おいしい」
先ほどまでの不機嫌な様子もなく、伊勢海老が乗った豪華なピラフをほおばる島風
「やっぱり、島風は笑顔が一番だな」
俺はそう言いながら松阪牛のカレーを食べていく
「あっ、これも食べたーい!」
島風がデザートを頼む。まぁ、この笑顔が見れれば財布が中破しようが大破しようが関係ない
短いようで長い2時間ちょっとをすごし、三重県にある賢島まで来てしまった。
「てーとく。これから観光ですか?」
島風が俺に聞いてくる。俺は“ぺかー”という音がしそうな笑顔で
「ううん?もう帰るよ?」
島風の顔に“ハテナ”が浮かぶ
「だって、お前と一緒に“私鉄で最高峰の観光特急であるしまかぜ”に載れたから満足」
島風は一気に不機嫌になり、俺にビンタを食らわせてきた。

「くそっ・・・。1ヶ月先まで予約が埋まってるのに、慰安と称して軍の力を使ったらこれだ」

鉄ヲタ提督の戦いはまだまだ続く?


480 :6-632:2014/02/11(火) 23:30:25.66 ID:BgeVLwt0
ということで「島風×近鉄特急しまかぜ」の小ネタ消化完了

しまかぜは・・・。まぁなんだ、普段鉄道擬人化SS書いてる人だから
やりたくてやりたくて仕方なかったから許してちょ。
ちなみに、実際に近鉄特急しまかぜの伊勢・賢島方面は「平日含めてほぼ満席」
だったりJRで言う「DXグリーン車相当」の車内だったり。食堂車付きだったりしますよ。
まぁ、近鉄の特急料金のほかに700円~1000円のしまかぜ料金上乗せされますが
ぜかまし目的でしまかぜに乗ったのは俺だけだと思いたい。
なお、この特急しまかぜが通る地には軽巡五十鈴の名前の元となった五十鈴川や
軽巡長良の元となった長良川を通るのでそこも絡ませたかったな。

艦娘×鉄道ネタ。次は3月までに「曙」で書くかも
最終更新:2014年02月12日 02:05