鎮守府慰安労働17-900

899 :名無しの紳士提督:2015/10/02(金) 01:10:28 ID:CPvaTczE

ひとまず一区切りということで鎮守府慰安労働します
1レスで終わりですが、最終回と言うよりは一区切りつけたかっただけということで


900 :鎮守府慰安労働:2015/10/02(金) 01:11:02 ID:CPvaTczE

「慰安夫、東。参りました」
「うん。お疲れさま」

執務室に入り、机にかけた提督に向けて東は艦娘たちがそうするように敬礼をする。
対して提督とその横に立つ秘書艦、大和が小さく敬礼を返した。
続けて後ろ手に大和から書類を受け取りながら、提督が口火を開く。

「長いことお疲れ様。うちの娘たちが随分と世話になったらしいね」
「いえ、色々と楽しかったです。大変なこともなかったわけではないですけど」
「大変なことねえ……ま、世の中働くってのはそうそう楽にはできないもんさ」

普段と何ら変わらない様子で軽口をたたく提督に、思わず東も笑みをこぼす。
そう、東は約束通り、一定期間の慰安夫労働を終える話をされに来ていた。
当初の予定よりも少し長く、特別侵攻作戦を一度挟んで過ごした慰安労働期間。
ひょんなことから始まった異常事態ではあったが、役得ではないかと聞かれれば役得だった。
しかし提督から進言される言葉は、東が考えもしなかった言葉だった。

「東。お疲れって言いたいけど、もう少しうちで働いてみる気はないかい?」
「はい? というと、慰安夫期間が延びるってことですか?」
「いや、それがね。大和から話を聞いたんだけど、うちの戦果と東が深い関係なのよ」
「深い関係? あ……」

思わず顔を赤くする東だったが、提督は含み笑いを堪えながらも別の書類を手に取る。
東の慰安夫としてのスケジュールと、艦娘たちの出撃や遠征のスケジュールをまとめたもの。
資材の増減や成否といった様々な情報が載っている中で、提督が示したのは――。

「東の慰安対象になった艦娘は、翌日遠征・出撃共に極めて優秀な戦績を残している」
「それは初めて聞きましたね」
「なぜなら東に世話してもらった艦娘は、一回の慰安労働だけで三重キラ付けがついているから。ひとえに前回の特別侵攻作戦を越えられたのもそのおかげといえる」
「は、はぁっ……」
「……わかんないかな? 最近なら長波、青葉、大和、速吸、東とえろいことした艦娘たちなのよ」

「どーもすいませんでした! なんでも言うこと聞きます!」

そこを言われてしまってはたまらないと言わんばかりに、東は提督の言葉を遮った。
深々と腰を折り、謝る東の姿を見ながら提督はかすかに笑みを浮かべながら言葉を続ける。

「ま、その辺はともかくだ。艦娘も女の子、男がいると頑張りがいがあるのよ」
「分かりました……控えます」
「控えなくてもいいよ、戦果に繋がるから。強いて言うならえろいことしたら教えて」

東の返事よりも早く、提督の頭に大和の拳がめり込んだのは言うまでもない。
日本最大級の戦艦の渾身の一撃に、思わずおしゃべりな提督も黙るしかない。
苦笑いと共に東は執務室を後にし、変わらない慰安夫期間が続くことにどこか安心感を覚えていた。

901 :鎮守府慰安労働:2015/10/02(金) 01:12:41 ID:CPvaTczE
ひとまず一切りです
こうしておけばまた書きたくなった時に書けるということで
では、また書く時があれば
最終更新:2016年07月20日 14:26