来訪区:各大陸・各エリア

物語の舞台

‣移動式海上機械都市-ヌーフ-
「離反国のレクイエム作戦」が起きる20年前に構築された小規模国家。各国の組織が留置し、先進国の一つとして日々発展に励んでいる。「平定の象徴」である政王が財力を為して造った国であり、住民の大半は政王に付き従っていた兵士や故郷を失った難民が移り住んでいる。各地の文化を取り入れていており宗教観や価値観などに寛容的であるが時折衝突する事もあり、今後の課題となっている。特に、来訪区より亡命した「亜種」や大戦の名残であり「機人種」の受け入れ問題が一番の課題点であり、違法改造の機人種による犯罪行為が特に深刻化している。治安維持の為、公安組織を設立している。この部署に在籍している者達が物語の中心的人物達となる。基本的に各艦隊による輸送、任務遂行、武力介入が行われる。

+ ヌーフ内部
  • 閉じる
‣巨大学院区
ヌーフに存在する大規模学園。殆どの教育関連施設が設置されており、学生達の住処同然の場所である。各専門学部を設立し各々の進路を支援しており、中でも医療学院のアスクラース大学は最先端医療技術の発展を促進している。

‣都市中央管理局
ヌーフの管制から都市開発、事業、公安部等の各部署が存在する都市の心臓核。厳密なセキュリティ下での管理の為、部署によって出入りが制限されている。部署によっては別施設に設置されており、それらは支部として近辺から遠方まで存在する。度々ハッキング行為、不法侵入などの問題がある度にセキュリティ強度が向上している。
→各部署:管制一課、都心二課、特装三課、特査三課、公安四課、総務五課、対組織六課、諜報七課、来訪区住民対策課、通信指令課、住民課、地区指導課
→特別支部:電海支部、機動討伐隊(海龍従軍)

‣居住区
民間人は基本的に住民登録が住んでいる者が各自契約を行い住居を所有している。身元情報が明らかであり、申請が済んでいれば制限など無く生活は可能。機人種、亜種の場合は管理局の住民課にて厳しい審査を受けた後に住民登録が初めて行われる。
機人種問題は以前より社会問題として挙げられていたが、警備型機人種の活躍により偏見は無くなりつつあるが違法機種による犯罪行為は絶えず存在する。
また、近年亜種の住民受け入れが本格化している最中の為、亜種差別は少なからず絶えない為、地区指導課の今後の課題である。
住民登録は厳しい審査が必要であると共に、定期的な更新を要求される。その為、定期更新を忘れたり怠けたりすると罰金が生じてしまう。

‣下層地区
「地下リゾート都市」として国家権力者達が所有している娯楽施設群。
内部には賭博街・花魁街・遊戯施設群が設置されており、マフィアと酒と金が破天荒な毎日を送るギャンブルシティの様な無法地帯。
マフィアグループはティグリス族のみで結集された「山月幇」とコルウス族が筆頭を務める種族問わぬ若手集団「ヤタグロ・ファミリー」の二大勢力が対立する中、様々な犯罪グループが闇社会に隠れ潜んでいる。

‣箱街
住民登録を実施される事が無く、登録民扱いを受けられなかった者達が寄せ合う様に隠れ住む地区で通称「無治安地区」。
元々は過激派組織により10年前引き起こされた「海上都市内部紛争」にて壊滅した区域が廃墟同然の扱いを受けていた。そこに目を付けた無法者達が自ら都市開発を担い、非登録民でありながら放置区域を一つの街として建設した事が発端とされている。
創設者は傭兵組合運営者、別大陸から移住した元建設業、亡国者のバーテンダー三名が「何をしても言われないんだったら、勝手に街を作ればいい。適当に人を集めて適当に店を作って適当に商売をしちまおう。」という言葉がキッカケで箱街が誕生した。
建設業の拘りか、計算し尽くされた建物は海上都市のデメリット面をカバーしながらも全てが商店街の様な雰囲気に呑まれている。これも酒飲みの要望だったという。
どの様な経歴の者達でさえ受け入れてしまう無法地帯と言えど、箱街の住民ほど恐ろしい存在はいないらしく意外と治安は良い。
異国の文化が織り交ざった海上市場として、観光名所として注目されている。
特装三課の本部から近い為、彼らの憩いの場とも云うべき場所である。
+ 誘獣灯
  • 閉じる
【誘獣灯】
箱街のシンボルとも言える、5メートル四方の青白い光を放つ装置。
ちょうど街を四角で囲んだ角に1つずつ設置されている。網で囲われた棒状の発光媒体が3本あり、2種類の光線を照射する。
まず1つは、強いパラヴィスト放射光と呼ばれる光線を放っている。この光は奇獣が持つ変異組織の成長を凄まじい促進し、そのまま細胞の終わりまで導く死の光線である。照射距離は非常に短く、パラヴィスト放射光は不可視の光線である。射程は可視光として照射される青白い光線と比較してわずか3mしかなく、それこそ触れる程度でないと有効でない。
故にもう一つ、可視光として照射される青白い光線が奇獣が尤も視認しやすい可視スペクトルの光線へと調整されている。
この2種類の光線をもって、奇獣避けとして機能している。
つまるところ、太古の技術で言う誘蛾灯の様な役割を果たす機械であるが、箱街の住民のうち科学に長けたとある人物が作ったもの。
動力をそれなりに要するため、今は4台稼働が限界らしい。
将来的には箱街の外壁を全てこれらにしたい様だが、材料不足と動力の問題により実現はまだまだ先といったところ。
なお、パラヴィスト放射光が各種族に与えうる影響が未知数のため、有効射程へ奇獣以外の生物が入らぬよう、表面には強い電流が流されている。

‣各大陸
→エールリア大陸:マディス連邦(フォルトゥナ州、ドミニク州、エルジナ州、オッソリナ州)、グレミカ共和国
→アールデリオ準大陸:機装都市ヴァレンシア、貧民街モルグ、ミランダ首都、廃墟都市アマレダ
→ヤソノカミノ大陸:倭ノ国(ヤギト領、ナレシ領、カヘト領、アウリシ領、オクルメ領、オウス領、ハビル領、ロマ領)、神馬台国、黒淵大国
→タスカラーラ大陸:南米地方アラム村、中央商業街ゲミュオール
→アラムニス諸島:浮上街ウンディナス
→メルゴール大陸:ベルナーゼ高原、廃墟砂漠地「スクワレ」
→旧大陸アルタロス(現・来訪区)
→自然帰化指定区域(位置不明)
→機構島
→水没都市大陸及び不可侵危険区域(極東):ヤトミコ

‣エールリア大陸-マディス連邦
大戦後、荒廃した小国群が度重なる折り合いの後に設立された連邦国。ヌーフ程の発展技術は無くとも、人々が住むには申し分無い経済力を保有している。農業関係に力を入れており、その技術が財政の大半を支えている。ヌーフにとっては貴重な資源提供元であり、一番の国交相手である。連邦制の為、議会は二院制を取り入れている。州は全部で4州。共通の文化ながら独自の発展向上を図っている。部族が比較的多く、環境保全組織もマディス連邦に在籍している。各組織の管轄もマディス連邦政府が担っている。公安組織は存在するが、ヌーフに在籍する組織程の武力を保有していない為、必要時には港区を経由してヌーフ在籍公安組織が派遣される事もある。
主要人物の多くは旧エルジナ共和国に在住しており、大戦後は復興を機にマディス連邦に吸収合併された。


‣来訪区
「外宇宙生物群:アポストルス」襲来時、彼らによる激戦区となった大陸を指す。ある日を境に霧に覆われ詳細不明の進入不可領域となったが、突如として侵入可能となった大陸。現在調査中であるが、「亜種」と呼ばれる人民が亡命をするという問題が生じており、物珍しさから来訪区に赴く者も少なくはない。亜種から内部状況を聞くも、皆共通して「生き辛い故郷」としか言わない。

‣機構島
通称「生きている島」
防衛戦時、対アポストルス兵器開発の為、無人島だった島を利用して開発された機械仕掛けの島。多数の研究所群、内部には研究コロニーと自然保護区が存在し、生物兵器の他にアポストルスの研究も行っていた。しかし、それが災いとなりアポストルスによって島は支配され、巣窟として跋扈される事となり500年経過している。禁忌区域扱いとなっているが、近年アポストルスの出没を確認しており、対策組織が設立されている。最初の機人種もこの島で生まれたとされている。

‣政王宮殿
「平定の象徴」の平常の居所。身の安全を徹底的に維持する為、宮殿の場所は特定されておらず、情報改竄・通信改竄・電波改竄・電海操作などによる高度セキュリティが実施されている。政王自体は象徴でありながら外出を好まれ、国事行為・各国会談・王室行事・政府監査・祭祀などの他にも個人的に外に出る事が多い。また政王一族は「御神アマズミ」の子孫とされ、人権は無い事前提である。

‣アールデリオ準大陸-廃都ヴァレンシア
「離反国のレクイエム作戦」にて戦場となり、今では面影も無い程に荒廃しきった廃墟地。最先端国として名高い国であったが、「事象到達計画」を掲げた主犯格「コラプサー」による空間歪曲現象によって都市と周囲大陸を崩壊。見る影も無く国としての機能を失ってしまった。また、住民達は連合部隊とレジスタンスの懸命な避難作戦にて約60%程を救う事が出来た。決して救えなかった命は少なくはなかった。行き場を失った者達はヌーフやマディス連邦に移住、また遠方の各地へと移り住んでいった。ヴァレンシアは皇帝制度であり、皇族の血族にして唯一の生き残りである皇子(当時)はまだ少年で現在は別大陸のメルゴール大陸ベルナーゼ高原に住んでいるとの噂がある。

‣ヤソカミノ大陸-倭ノ国
ヤソノカミ(八十神)が眠ると伝承される大陸に存在する、ヌーフとは違った発展を築き上げてきた東洋国。化学発展により独自のエネルギー機構を確立させたヌーフやマディス連邦と違い、「妖力」と呼ばれるマナと似た非科学的事象をエネルギーとしての概念を確立させた功績を持つ。しかしこれは倭人の中でも限られた者のみが使用できる為、妖力と同時進行上で化学発展にも積極的になっている。その所為か地区によっては都市発展が為されており、それ以外は農業・農牧等の生産業に重視している。ヌーフでは倭ノ国文化が人気である。

‣水上遺跡-オリュクスの白昼夢
現在では唯一無二となった吟遊詩人「オリュクス」が語るこの世界には決して存在しない遺跡。1000年以上前に存在したとされる水上都市をモデルに語られる神話・歴史・法律などを詩歌にて伝承される。緑が生い茂り、透き通る青々とした海面に聳え立つ崩れかけの遺跡達が今なお何処かに存在すると言う。彼女が言うには「信じる者の見る夢として、何時か招待してくれるんじゃないのか?」と語る。誰も彼の地に到達した者は居ないという。
最終更新:2022年06月16日 23:19