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ここには小笠原ゲーム用のイラストやSSをおきます ○とある日の藩国政庁 大告白から遡ること暫く。玄霧はソワソワしている。 何のことは無い、いつもどおりといえばいつもどおりである。 ただ、この日は少し違った。 「ちはー、お届けものデース」 「着たか!!」 政庁の扉を開けて入ってくる宅配員に判子を押して荷物を受け取る玄霧。 後のほうで摂政が「仕事場に通販くるように頼まないで下さいよ」と言う声が聞こえたけど気にしない。 予断ではあるがリアルでもたまにやるらしい (といっても、時間指定を忘れたときになるわけでわざとではないのであるが(苦笑)) 届いたものは、木材細工を作る道具一式とマニュアルのようなものであった。 この男、リアルで指輪を彫ろうとしたがいい木が手に入らず先ずはゲームの中で先に作るつもりらしい。 ○次の日 玄霧は森にいた。珍しく自分で木を切りに来たのである。 といっても、専門職のものをガイドにつけて若すぎるものを切ったりしないように注意はしているようだ。 手ごろなものを見つけ、切る。 念のために予備を数本見繕っておき、森に感謝して帰還した。 もっと手早くすむと思ったが、一日仕事だった。 ○さらに次の日 木との戦いが始まった。 案の定、練習用に作ったものは見事に失敗した。 指導員の話より、先ずは細工物の練習をするようにし、色々作った。 魚とか、ミミズクとか、蝶とか色々である。 ○また次の日 午前9時。玄霧は山にいた。 前日に細工物を彫っているときに 「そういえば、結婚指輪って宝石がつきものですよね」 などと言った声が聞こえ、見つけに来たらしい。 と言うのも、藩国西側の山は以前より少数ではあるがルビーの産出報告があり、国内事業にするほどではないものの、お国柄的に【ほしければ自分で掘り出して来る】という暗黙の了解を守れば所有は自由であった。 近くの遺跡から出土した指輪にも赤い宝石がはめられており、古くから産出はしていたのであろう。 閑話休題。 午前9時。玄霧は山にいた。途方にくれていたとも言う。 ココ最近で発見した者を見つけ、頼み込んで場所を聞き出し、来て見たものの。 目の前に広がるのは普通の山。当たり前である。鉱山として開発していないため、設備も何も無いのである。 とりあえず、指定された場所には以前の敵襲かNWからの移動のときかは不明だが真新しい断層があった。 「ここ・・・か。まぁ、目安をつけて掘るしかないな・・・」 この男、読書家・・・というか気になったことは一先ずなんでも調べる癖があり、宝石の発掘現場の情報なども調べた。 ただ、殆どが役に立たなかった(殆どが鉱山を前提にしてるため)のは言わずもがなである。 「えーと、とりあえずは粘土層まで行くと出ないから・・・」 ・2時間後 とりあえず持ってきた袋一杯に掘り返した土が溜まったので選別を開始する。 流石に全部人力なのは無理なので今回は理力の使えるアイドレスを着てある程度有名な宝石の基準となるモース硬度8以上を基準にふるいにかけることにした。 今回は出なかった。 ・さらに2時間後 袋には半分と少しくらいだが、いったん休憩して食事をとることにした。 一応、ふるいにかけてみたが出なかった。 ・それから4時間後 やっと袋に一杯になった。しかしふるいにかけても出なかった。少し泣きたくなった ・1時間後 気を失っていたらしい。様子を見に着た摂政に起こされた。 2・3の決め事をした後にさらに作業にうつった ・深夜12時。 暗くなったので理力で火を焚いて掘っていた。 流石に限界を感じ、「これで出なかったら国民総動員させてやる」とか考えつつ最後の選別をする。 周りにぶちまけた土に呪文を唱える。成功すれば浮かび上がるはずだが・・・ とか考えていると、ふわりと浮き上がる小石が5・6個。 近づいて手に取ってみる。小指の爪程度の大きさの石が一つ、親指の爪ほどのものが4つ、親指の第一間接程度のものが一つ。 表面をはらってみると赤い色が見える。どうやら当たりのようだ。 山に雄たけびが響いた。 ○そして次の日 玄霧はベットの上にいた。 夜が明けても帰ってこないので捜索隊を出し、ばら撒いた土の上に倒れているのを発見されたのである。 運ぶときに手を持ったら手を握ったまま動かなかったんで死後硬直かと思った、というのが捜索隊のなかでバカウケだったらしい。 言ったやつが特定できたらぶっとばすことを心に誓い、宝石加工だけは専門家に頼んで其の日は寝た。 ○そして、数日後・・・ 何度目かの夜明けを見て、玄霧は作業を止めた。 完成である。 自分の中にあるイメージを全力で再現したつもりである。 #ref(yubiwa2.jpg) ※こちらは、イメージとなります。製品は若干の違いがあることをご了承下さい #ref(yubiwa4.jpg) ※完成品はコチラとなります。イメージ図とやや違うのは目の錯覚だと思います 完成・・・である。 というか、マッドアイドレスの器用を持ってしてもヤハリコレが限界である。 「なんというか、自分らしいなぁ。」と思いつつ、一番大きな宝石と小さな宝石を摂政に謝罪代わりに渡して、明日のゲームに備える玄霧であった。 なお、予断であるが、その「明日」のゲームはいまだ公開のめどが立たない(12月4日現在)11月30日のゲームであり、12月5日のゲームでは必ず渡すのである、と思っているとかいないとか。 其の流れは神のみぞ知る。 文・玄霧  絵・アポロ
ここには小笠原ゲーム用のイラストやSSをおきます ○とある日の藩国政庁 大告白から遡ること暫く。玄霧はソワソワしている。 何のことは無い、いつもどおりといえばいつもどおりである。 ただ、この日は少し違った。 「ちはー、お届けものデース」 「着たか!!」 政庁の扉を開けて入ってくる宅配員に判子を押して荷物を受け取る玄霧。 後のほうで摂政が「仕事場に通販くるように頼まないで下さいよ」と言う声が聞こえたけど気にしない。 予断ではあるがリアルでもたまにやるらしい (といっても、時間指定を忘れたときになるわけでわざとではないのであるが(苦笑)) 届いたものは、木材細工を作る道具一式とマニュアルのようなものであった。 この男、リアルで指輪を彫ろうとしたがいい木が手に入らず先ずはゲームの中で先に作るつもりらしい。 ○次の日 玄霧は森にいた。珍しく自分で木を切りに来たのである。 といっても、専門職のものをガイドにつけて若すぎるものを切ったりしないように注意はしているようだ。 手ごろなものを見つけ、切る。 念のために予備を数本見繕っておき、森に感謝して帰還した。 もっと手早くすむと思ったが、一日仕事だった。 ○さらに次の日 木との戦いが始まった。 案の定、練習用に作ったものは見事に失敗した。 指導員の話より、先ずは細工物の練習をするようにし、色々作った。 魚とか、ミミズクとか、蝶とか色々である。 ○また次の日 午前9時。玄霧は山にいた。 前日に細工物を彫っているときに 「そういえば、結婚指輪って宝石がつきものですよね」 などと言った声が聞こえ、見つけに来たらしい。 と言うのも、藩国西側の山は以前より少数ではあるがルビーの産出報告があり、国内事業にするほどではないものの、お国柄的に【ほしければ自分で掘り出して来る】という暗黙の了解を守れば所有は自由であった。 近くの遺跡から出土した指輪にも赤い宝石がはめられており、古くから産出はしていたのであろう。 ルビーは良い。石言葉が純愛とかだし。 閑話休題。 午前9時。玄霧は山にいた。途方にくれていたとも言う。 ココ最近で発見した者を見つけ、頼み込んで場所を聞き出し、来て見たものの。 目の前に広がるのは普通の山。当たり前である。鉱山として開発していないため、設備も何も無いのである。 とりあえず、指定された場所には以前の敵襲かNWからの移動のときかは不明だが真新しい断層があった。 「ここ・・・か。まぁ、目安をつけて掘るしかないな・・・」 この男、読書家・・・というか気になったことは一先ずなんでも調べる癖があり、宝石の発掘現場の情報なども調べた。 ただ、殆どが役に立たなかった(殆どが鉱山を前提にしてるため)のは言わずもがなである。 「えーと、とりあえずは粘土層まで行くと出ないから・・・」 ・2時間後 とりあえず持ってきた袋一杯に掘り返した土が溜まったので選別を開始する。 流石に全部人力なのは無理なので今回は理力の使えるアイドレスを着てある程度有名な宝石の基準となるモース硬度8以上を基準にふるいにかけることにした。 今回は出なかった。 ・さらに2時間後 袋には半分と少しくらいだが、いったん休憩して食事をとることにした。 一応、ふるいにかけてみたが出なかった。 ・それから4時間後 やっと袋に一杯になった。しかしふるいにかけても出なかった。少し泣きたくなった ・1時間後 気を失っていたらしい。様子を見に着た摂政に起こされた。 2・3の決め事をした後にさらに作業にうつった ・深夜12時。 暗くなったので理力で火を焚いて掘っていた。 流石に限界を感じ、「これで出なかったら国民総動員させてやる」とか考えつつ最後の選別をする。 周りにぶちまけた土に呪文を唱える。成功すれば浮かび上がるはずだが・・・ とか考えていると、ふわりと浮き上がる小石が5・6個。 近づいて手に取ってみる。小指の爪程度の大きさの石が一つ、親指の爪ほどのものが4つ、親指の第一間接程度のものが一つ。 表面をはらってみると赤い色が見える。どうやら当たりのようだ。 山に雄たけびが響いた。 ○そして次の日 玄霧はベットの上にいた。 夜が明けても帰ってこないので捜索隊を出し、ばら撒いた土の上に倒れているのを発見されたのである。 運ぶときに手を持ったら手を握ったまま動かなかったんで死後硬直かと思った、というのが捜索隊のなかでバカウケだったらしい。 言ったやつが特定できたらぶっとばすことを心に誓い、宝石加工だけは専門家に頼んで其の日は寝た。 ○そして、数日後・・・ 何度目かの夜明けを見て、玄霧は作業を止めた。 完成である。 自分の中にあるイメージを全力で再現したつもりである。 #ref(yubiwa2.jpg) ※こちらは、イメージとなります。製品は若干の違いがあることをご了承下さい #ref(yubiwa4.jpg) ※完成品はコチラとなります。イメージ図とやや違うのは目の錯覚だと思います 完成・・・である。 というか、マッドアイドレスの器用を持ってしてもヤハリコレが限界である。 「なんというか、自分らしいなぁ。」と思いつつ、一番大きな宝石と小さな宝石を摂政に謝罪代わりに渡して、明日のゲームに備える玄霧であった。 なお、予断であるが、その「明日」のゲームはいまだ公開のめどが立たない(12月4日現在)11月30日のゲームであり、12月5日のゲームでは必ず渡すのである、と思っているとかいないとか。 其の流れは神のみぞ知る。 それともう一つ。 宝石を研磨した者だけが気づいていることがある。 発見された宝石はルビーによく似たレッド・スピネルであった。 古くは黒太子のルビーと言われたアレである。 スピネルの石言葉は「安全」。 それを玄霧が知るのはもう少し後のことである。 文・玄霧  絵・アポロ

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