林間学校についての会話の中で、里中千枝が「毎年、近くの川に入ってる奴いるよ」と発言している。八十神高等学校の林間学校は一、二年合同で行われるので、二年生である千枝が去年の様子を知っているのはおかしくない。

しかし「毎年」と言う表現は明らかに不自然である。一昨年の林間学校にも参加していなければ、普通こんな言い回しにはならない筈だ。つまり千枝は……。

  • 察1
公表されている生年月日、雪子や剛史の存在等から、千枝が留年等していないことを証明するのは容易い。

一昨年以前のことは部活の先輩等から聞いた、と考えるのが最も自然だろうか。

  • 察2
何でもかんでも近所中に知れ渡る、極度の閉鎖社会である稲羽市である。
雪子や完二のように無関心・疎外され気味の特殊な連中を除けばその程度のことを地元民が知っているのは当然といえば当然。

林間学校についての話ではないが、菜々子との会話においても妙に高校でのことを知っているような発言も多い。

  • 察3
そもそも八十神高校の林間学校自体が地元の山で行われているため、高校生ならずとも川遊びをしている者を直接目にする機会は十分に存在すると考えられる。
(地元の山で行われている、というのは「昼過ぎに現地解散である」ということと、2階廊下の規律にうるさい生徒が「途中で抜け出して山を降りるヤツがいる、自宅が近いヤツは特に要注意」という旨の発言をしている点から推測。)

  • 察4
根本的な問題として、林間学校は修学旅行と違って「2年に1度」とは明言されていない。
つまり毎年1,2年合同で、在学中に合計2回行っている(つまり千枝や雪子は2回目の参加)という可能性がありうる。
無論リアルに考えれば珍しいことだとは思うが、修学旅行等に比べれば費用もかからないであろうし、何よりリアリティという点では「1,2年合同で各種行事を行う」ことそれ自体が珍しいため、そのあたりについては考察外としたい。


  • 察5
千枝の「毎年、近くの川に入ってる奴いるよ」という発言を考えれば、察4で指摘されている「毎年ある行事であり、在学中に合計2回行く」という可能性は高い。
八十神高等学校の特殊なまでに小さい規模を考えれば、経費削減などの面よりもむしろ人員の問題で2学年合同というのもおかしい話ではない。
体育教師が英語を兼任するような教員不足、1学年に3クラスしかない生徒数などの状況を考えれば、過疎地域の小学校などにあるような複数学年合同の行事というのも、リアリティに欠けるとも言いがたいのではないだろうか。
「1,2年合同の行事」というよりも、本来全学年合同の行事から受験生である3年が免除されている、という考えをすべきかもしれない。
(6月7日昼休みのイベントにて、雪子が「二人とも初めてだよね」、千枝が「去年は川原で遊んで帰ったよね」との発言あり。やはり毎年恒例行事の可能性高し。)

ただ、察4にせよこの察5にせよ、ダブり疑惑の出発点にあった「毎年というからには2年以上前も含むのでは?」というニュアンスから逸脱した考察であるのは確かである。



  • 派生考察
留年つながりで「松永綾音のダブり疑惑」をここに提唱したい。
(以下松永綾音はダブり?に移動)

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最終更新:2012年08月15日 12:21