箱庭諸島海戦をやってみたいけどどんな感じで島を作ればいいのか分からなくて困った。

そんな人達の為に、島設計をどのようにしたらいいのかを現在から過去にかけて闘った歴戦のプレイヤーの島を参考にしながら解説します。
疑似マップ発表会」など他のページと被っている点もあるかもしれませんが気にしないでください。


大学ノートに書いたり脳内で妄想したりする猛者もいますが、まずはこの「海戦疑似マップシミュレータ」を使用するとスムーズに設計を行う事が出来ます。


コンセプト

島のタイプはいろいろありますが、今回は初心者向けということで最もメジャーな中央型と端寄せ型について考察します。

中央型

中央型の島の利点は、相手の艦隊の派遣位置がばらつく(戦力の分散)ので1対1のタイマンで防衛がし易い。他には本土が中央にあるので資源(鉱床・漁礁)の防衛が容易という点が挙げられます。
以上の事から、バランス型と言ったところでしょうか。
いくつか島の例を挙げます。

例①

島本土を中央に配置し、本土全周を軍港海上防衛施設で囲っていますね。
軍港で全周を囲っているので敵の艦隊が島沿岸に張り付きにくくなっています。さらに全周の軍港が邪魔をして島中央までの距離を1hex稼いでいるので、全周の軍港を破壊しないと島中央部に対地攻撃がしにくくなっています。
さらに確認して欲しいのが、赤マルで囲ってある海上採掘基地定置網です。全4ヶ所中3か所の資源帯が軍港の補給圏内に入っています。
補給圏内ということは攻撃されても回復が早いので防衛が容易ということです。中央型にするとこのようにいくつもの資源が軍港の補給圏内に出現する事が多いです。

下の写真は島改造途中(当時)の写真なので追記しますが、この島にはもう1つ利点があり、後に軍港もしくは陸地で囲んだ海にカメレオン対獣艇を埋め込んで「全自動怪獣迎撃システム」を運用していました。そんな感じで埋め込む艦艇次第で様々な状況に対応できます。
しかし、写真の島は限界陸地面積12000万くらいを前提として設計しており、限界陸地面積が9000万のここ(共有箱庭)で中央型の島の全周を軍港で囲むのはかなり厳しいかと思います。
ここ(共有箱庭)で例①をやるならば結構島を小さくして最大人口も少なくしないと実現できない、実用性のない島になるかと。(by実際に運用したプレイヤー)

例②

島が中央から上下(または左右)に伸びている形です。上下左右ではなく斜めに延びているパターンもあります。
この島の特徴としては、中央型の利点である派遣された敵艦隊の派遣位置がばらつく(戦力が分散される)が例①よりもさらに顕著に現れます。
例①と違い島が上下に(左右)に伸びているので、派遣した艦隊を集合させようとしても一旦島の外周まで艦隊を移動させなければなりません。
その為敵派遣艦隊が戦力を集結させるのに例①よりも時間をかけさせられる形です。
ただし島が伸びている分、島の厚みがないので相手が対地攻撃可能な艦艇を大量に派遣してきた場合には、島の中央まで対地攻撃を受ける事になり島の防衛が困難になります。

例③

例①と似ていますが、島の中央部分に海上防衛施設を埋め込んでいます。
海上防衛施設を中央部に埋め込む利点として、防衛不可の魚雷攻撃を行う水雷型霞級駆逐艦の直接攻撃を受けずらい(射程外にある事が多いので、攻撃が届かない)。
陸地の中に埋め込むことで海に面していない為、メテオ潜航艇の攻撃にさらされない。などがあります。
例①の発展型とも言えますが、埋め込まれた海上防衛施設が破壊された場合の復興に、周囲の陸地を削る必要がある為手間が掛かるのでそれを嫌って埋め込まない人もいます。そこは個々人の好みでいいでしょう。

端寄せ型

端寄せ型は大きく分けて2辺型と1辺型に分けられます。
2辺型は島を角に寄せて2つの海岸線を端に寄せるタイプで、1辺型は島の海岸線を1つの辺に寄せるタイプです。
端寄せ型は1辺型・2辺型どちらも敵派遣艦隊に死兵*1が多く出ます。又本土が端に寄っているので鉱床や漁礁などの資源の防衛が困難になり、兵糧攻めに遭うリスクがあります。
遠洋に艦艇展開で橋頭保を築かれたりするなど、遠洋の制海権維持が大変です。
以上の事から、ある意味特化型と言えるのではないでしょうか。

例①(2辺型)

島を角の2辺に寄せている型です。島の裏側にカメレオン対獣艇を配備し敵艦隊の派遣される確率を下げています。
この島の特徴としては、島の前方につきだす形で伸びている陸地の壁です。陸地をこのように造る事で島に内海を作り敵艦隊からの対地攻撃が本土に届かないようになっています。
ただし、陸地の壁を作ることで陸地面積が圧迫される為、軍港の保有数は少なくなります。

例②(2辺型)

島の裏側は完全にカメレオン対獣艇で派遣されないようにしてあります。
さらに島の遠洋に拠点(赤マル)を設ける事で、端寄せの弱点である本土から離れたところにある資源の防衛がある程度可能になっています。
防衛戦時には、遠洋の拠点と本土の軍港との間を艦艇指定移動で移動させる事で島全体を防衛する事ができるでしょう。

例③(2辺型)

端寄せ型のテンプレとも言える形です。
例①、例②と違い島の裏側に軍港を配置しているので、島の裏側に侵入した敵艦隊にある程度の対処が可能です。

例④(2辺型)

例①の壁を軍港で作っているタイプです。
現在共有の箱庭で作られている端寄せでは最も主流な形ではないでしょうか。(2014,5,3)

例⑤(1辺型)

端寄せ型の中でも最も死兵の出やすいタイプの端寄せです。
赤マルで囲ってある艦艇と、赤線より下の航空機はすべて死兵*2になります。
ただし死兵が出やすい代わりに、島の厚みが最もない島の形になるので島本土が敵艦艇の射程圏内に入ると一気に焦土にされる可能性があります。



いかがでしたか?自分の造りたい理想の島のイメージはできましたか?少しでも助けになれば幸いです。
島の形のタイプは他にもありますが、最後に重要になるのは自分がどういう島を作りたいかです。
このページで取り上げたタイプの島やその他の人が作っている島の形にしなければいけない理由はありません。
貴方の考えた最強の島・劇術的な島を是非作って下さい。


古い島の画像は箱庭リサーチ様から拝借しました。

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コメント:
  • まさかこの顔ぶれの中に入れるとは・・・・懐かしいですね -- 妖月イリス (2014-05-05 20:10:08)
  • 随分懐かしい写真と記事が…w もうインタビューから3,4年か。懐かしい -- アレン (2014-05-05 13:06:49)
  • 素晴らしいです!! -- カフィ (2014-05-03 11:16:13)


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最終更新:2017年06月24日 05:12

*1 死んだ兵、役に立たない兵

*2 死んだ兵、役に立たない兵