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場外舌戦」(2015/02/15 (日) 15:38:51) の最新版変更点

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*場外舌戦  二度目の榊との対面から、数時間ほど経った頃。 「いつまでこうしているつもりだ?」  いつも通りの授業を終えて、新聞部の部室にいたひよのは、アサシンからそう問われていた。 「明日からは本戦が始まるんだ。いつまでも引きこもっているわけにもいかんだろう」  無愛想なサーヴァントの声には、微かに苛立ちが浮かんでいる。  結局この1週間近く、ひよのはひたすら情報収集に徹し、それ以外に何もすることはなかった。  結果として彼女の手元には、既に13騎のサーヴァントの、過半数近くの情報が集められている。  だが、それだけでは意味がない。  売り出すにせよ自分で使うにせよ、行動しなければ宝の持ち腐れだ。  今まではまだよかったが、まさか本戦になってなお、こうして立ち止まっているつもりかと、アサシンは問いかけたのだった。 「もちろんです」  対するひよのの答えが、それだ。  ただ引きこもるだけではなく、いよいよ動くべき時が来たのだと、彼女はそう言ったのだ。 「といっても、アサシンさんのステータスでは、闇雲に突っ込んでも勝ち目はありません。  たとえマスターを狙って、懐に忍び込んだとしても、決して無傷では済まないでしょう」 「だろうな」  マスターの無慈悲な分析に、ため息をつきながら同意する。  もとより輝島ナイトは暗殺者(アサシン)ではないのだ。  たまたま隠密性に優れた能力を持っていただけで、専門的な訓練を受けていたわけではない。  そのため気配遮断のスキルも、どうしても精度が低いものになってしまう。  情けない話だが、このランクでは、攻撃の瞬間に隙ができてしまったとしても、止むなしといったところだろう。  そして英霊サーヴァントは、その隙を見逃すような凡夫では、ない。 「倒すべき敵は13人もいる。いちいち危険を冒していては身が保たん」 「ですからまずは、同盟を組むことを考えます」  言いながら、ひよのはパソコンへと向かった。  マウスのボタンを人差し指で叩き、次々とファイルを開いていく。当然呼び出すのはマスターの情報だ。  情報は自分で使うだけのものではない。他人に漏らすことによって、戦いを加速させることもできる。  更にそうした情報を、優先して与えると約束すれば、役立っている間は殺されることもないというわけだ。 「既に何人か候補は見繕っていますが……」  とはいえ、誰でもいいわけではない。  交渉に応じる気がありそうな人間というものを、正確に見抜いて選ぶ必要がある。  巻き込まれた被害者気取りなのは論外だ。たとえ武器を与えても、当人に使う気がなければ、無用の長物と言うほかない。  あからさまな危険人物も、避けた方がいいだろう。話も聞かず殺しにかかってくる可能性がある。 「……やはり、ここは彼女ですかね」  選んだデータに添付された写真は、飲食店で若い男相手に、怒りの形相を浮かべる少女だった。  黒髪と赤い長袖の少女は、同級生の遠坂凜――ライダーのサーヴァントを従えるマスターだ。  サーヴァントのステータスには不安もあるが、本人のやる気は申し分ない。  何よりこのマスターには、個人的に聞いてみたいこともある。 「そいつは確か、学校には来ていないんだったな。ならさっさと家に行くぞ」 「その前に、やっておくことが1つ」  部室を出ようとするアサシンを、制止した。  厳選に厳選を重ねた結果が凜だが、万一の読み違えという可能性もある。  危険な状況になった時のために、打てる手は打っておかなければならない。 「……おい、何をやっている?」  ひよのはスクリーン上に並んだ、参加者情報のファイルを、左クリックで掴んでドラッグした。 ◆  会場として用意された冬木市は、現実とは異なる歴史を歩んだ、ifの世界観の町だったらしい。  それがこの予選期間を通じて、遠坂凜が調べ上げた末の結論だった。  この冬木市には現実と違って、魔術及び聖杯戦争の痕跡が、欠片も見当たらなかったのだ。  たとえば遠坂邸にあるはずの、魔術関連の蔵書やアイテムは、全て姿を消してしまっている。  魔術師の家という事実は消滅し、単なる古びた洋館というのが、この世界の遠坂邸だった。  更には第4次聖杯戦争の最終決戦の場となったという、冬木中央公園にも、同様の変化が生じている。  そこは公園の形を保ってはいるものの、以前に火事があったという事実は、どれだけ調べても見当たらなかった。  柳洞寺に至っては、どういうわけか、無人の寺と化してしまっていた。  人間関係に生じていた変化も同様だ。  同級生の衛宮士郎は、衛宮でない別の苗字を名乗っている。友人と一緒にいる機会が多いようだが、人格にも変化が生じているのかもしれない。  また妹の桜に至っては、遠坂家との血縁関係が完全に消滅し、最初から間桐の家に産まれた子となっていた。  要するに赤の他人になったのだ。姉であるはずの凜にとっては、これが一番の衝撃かもしれなかった。  もっとも彼らは本人ではなく、それっぽく繕った偽物であるということは、重々承知しているのだが。 「うーん……」  夕食を早々に済ませ、片付けて一息ついた頃。  テーブルにルーズリーフを並べ、それらを一つ一つ見やりながら、凜は小さく唸っていた。  それぞれに記されているのは、これまでの調査結果の数々だ。  全て手書き文書になっているのは、当然機械嫌いが原因である。パソコンの前に座り込んで、これだけの書類を作るなど、考えただけで気が狂いそうだ。 「また変なことで悩んでんなぁ、凜ちゃんは。0時から本戦なんだぜ? そっちに集中しなくていいの?」  言いながらどっかと隣に座ったのは、黒コートを羽織ったライダーだった。  思えばこのサーヴァントの態度も、随分と馴れ馴れしくなった気がする。いつの間にか呼び方も、マスターから名前に変わっていたくらいだ。 「うっさいわね。あんたも悩みの種なのよ、悩みの」 「俺が?」 「ホントは出てくるはずのない英霊なのよ、あんたは」  ジト目でそう言いながら、凜は資料の1枚に手を伸ばす。  本来の聖杯戦争との矛盾点――そう記されていた文書には、以下のように書かれていた。  サーヴァントとは本来、歴史や伝承に名を残す英霊でなければならない、と。 「俺が歴史に残ってないってこと?」 「涼邑零なんて名前は、どれだけ調べても見つからなかった」  ライダーのサーヴァントの真名は、歴史にも伝承にも残っていなかったのだ。 「そりゃそうかもしんないな。ホラー狩りってのは総じて、人目につかないようにやるもんだから」 「そこの時点でおかしいのよ。魔物を狩っていたっていうなら、必然聖堂教会なんかとは、かち合ったりするもんでしょ?」  であればそこから間違いなく、記録は残されるはずだと、凜は言った。  ホラーなるものの件について気にしているのは、この場で調べられないということではない。  そのホラーという分類に属する魔物を、これまで魔術師を続けてきた凜が、一度も聞いたことがないということだ。  ライダー達魔戒騎士なる存在も同様で、聖堂教会以外に異端狩りを行う組織があるなどとは、これまでに聞いたこともない。 「確かになぁ。俺も教会なんてのは聞いたことないし」 「ねぇ、あんたホントに何者? ホントにこの世界の英霊なんでしょうね?」  どうにも情報を交わせば交わすほど、食い違いこんがらがってくる。  ひょっとするとこの英霊は、最初から凜の世界には存在せず、むしろあちら側の別世界からやって来たのではないか。  荒唐無稽とも言えるが、そんな仮定さえ浮かんでくるほどだった。これが冬木の聖杯戦争なら、地名度補正もガタ落ちだ。 「――なるほど。さすがによく調べている」  その時だ。  不意に第三者の声が、窓の方から聞こえてきたのは。 「!?」  反射的に、そちらを向く。  じゃきんと鋭い音を立て、ライダーが双剣を構える。  シルエットだけを見れば、かつて従えたアーチャーのようだ。もっとも性格もコートの色も、あの皮肉屋とは大違いだったが。 「敵襲……!?」  開かれた窓から覗くのは、黒い異形の顔だった。  牛か鹿かのそれのように、その漆黒の頭部から、曲線を描く角がせり出している。  赤い瞳を爛々と光らせ、こちらを伺うその様子は、鬼か悪魔を連想させた。  明らかに常人の姿ではない。コスプレ野郎の悪ふざけでもない。  だいたい地上2階の窓に、そんな奴が貼り付けるはずもない。  であれば敵のサーヴァントだ――凜は警戒を込めて標的を睨む。  認識されたクラスは、アサシン。隠密と暗殺に特化した、先の聖杯戦争では戦わなかったサーヴァントだった。 「これは失敬。しかしご心配なく。我々は戦いに来たわけではありませんから」  その時、新たな声が響く。  ちょうどアサシンのいる辺りから、明らかに声色の違う声が聞こえる。  黒鬼がその体を浮かせた。高度が上がったことによって、その上半身が露わになった。  そこにサーヴァントが抱えていたのは、穂群原学園の制服を着た、おさげ髪の少女の姿だ。  同じ学園に通う女子生徒。しかも大きな2つの三つ編み。  記憶を取り戻す前の凜は、彼女を既に知っていた。あまりに有名人であったが故に、知らずにはいられなかったのだ。 「あんたまさか、新聞部長……!?」 「はい。アサシンのマスターをしております、結崎ひよのと申します」  そう言ってにっこりと笑う制服の少女は、アサシンの手からするりと抜けて、窓へと足を引っ掛けた。  スカートがめくれないよう抑えた動作で、そのまま室内へと入ってくる。  どこか妙に手慣れた所作だ。凜も――そして横のライダーもまた、そのあまりにシュールな光景に、すっかりと毒気を抜かれていた。 「まだ本戦開幕の手前ということもありますし、今日はただ、情報交換をできればと思いまして」 「情報交換……? 他のライバルの情報のこと?」 「いえ。私がお持ちしたのはそういうものですが、貴方にお聞きしたいことは別にあるのです」  言いながら、ひよのは丁寧に靴を脱ぐと、窓の外に出して土を払った。  それを室内へと戻すと同時に、アサシンのサーヴァントが部屋へと入る。  漆黒の鬼を従えた、愛らしいおさげを揺らす少女は、そうして凜へと向き直ると、 「遠坂凜さん。貴方は今回のものとは別の聖杯戦争――前回の聖杯戦争からのリピーターですね?」  満面の笑みを浮かべながら、そう確認したのだった。 ◆  厳密には今回の聖杯戦争は、冬木のそれとはイコールではない。  魔術師であることが参加条件になっていないなど、重要なところからどうでもいいところまで、随所に細かな違いがある。  そのことを凜はひよのに対して、包み隠さず正直に話した。  魔術師でないらしいひよのにとっては、大したアドバンテージにはなり得ないからだ。  こんなところで事を荒らげるよりは、無駄な争いを避けた方が、この場は得策であると考えた。  もちろん直接戦闘向けでないアサシンなど、ライダーの宝具の力を使えば、たやすく倒せる自信はあったが。 「それにしてもあんた、どこでそんなことに気付いたのよ?」  不機嫌そうな顔で凜が問う。  今回のひよのの問いかけは、机に散らばった資料を見て、咄嗟にしたものとは思えない。  間違いなく以前より情報を収集し、聖杯戦争の関係者であると確信した上で、それを聞くためにやって来た者の態度だ。 「それは企業秘密です♪」  そんな凜の問いかけに対し、これ以上ないほどに快活な笑顔で、ひよのはそう答えたのだった。  アサシンは先ほどああ言っていたが、よっぽどこいつの方が「よく調べている」。  その底の見えない態度を見て、凜は癪に感じながらもそう評していた。 「……それで? あんたも情報を持ってきたって聞いたけど、それはちゃんと使えるものかしら?」 「ええ。私は今日までの時点で、既に5騎のサーヴァントを確認し、うち4騎のマスターの身元を割り出しています」 「ごっ……!?」  思わず声が上がってしまった。  5騎。5騎と言ったか。せいぜい1騎か2騎くらいを見たことがあるんだろうと思っていたが、そこまでいくか。 「もちろん、これまでに何度かごたごたが起きているようですから、その中には既にリタイアしている人もいるかもしれませんがね」  ああでも、確かにこの女なら、やってのけるかもしれない。  事も無げにそう言うひよのを見て、凜はがっくりと肩を落としながら、思った。  どうもこいつと話していると、随分と体力を消費してしまう。  掴み所のない態度と、さらりと爆弾発言を放ってくるのとが、想像以上に精神にクる。 「ですから、今後貴方が私と協力関係を築き、不可侵の関係を約束してくれるというのなら、私は喜んで貴方のために、情報を提供させていただきますよ」  聖杯戦争の情報を聞いたばかりだが、ついでにそれくらいは求めさせてもらうと、言った。 『どうする?』  直後に声を発したのは、ライダーだ。  もっともそれは肉声ではなく、パートナー間でのみ通じる、念話による問いかけだったが。 『信用できるとは思うわ。多分こいつの地獄耳なら、その半分くらいの数は調べられる』  返答は肯定だ。凜は情報収集能力という一点において、この来訪者を信用した。  もとより学園中の人間の弱みを握っていると、悪名が轟いていた新聞部長だ。  その上ライダーとの会話でしか口にしていない、冬木の聖杯戦争について、正確に認識してきている。  盾とするだけの価値がある情報を、こいつが握っているというのは、間違いないと見ていいだろう。 「……あたしがあんたをここで殺して、データを盗み取る可能性は?」  であれば次に考えるのは、それをいかにして手に入れるかだ。  同盟締結以外の形で、手っ取り早く入手できるか。それが何よりの気がかりだった。 「あり得ませんよ。私は既に手持ちのデータを、全て消去していますから」 「っ」 「これまで収集したデータは、全てここに納めています」  逆にこの命が失われれば、ここに集めてきたデータは、全て闇に葬られるのだと。  己が頭を指しながら、ひよのが言った。  ハッタリかもしれない。しかしリアリティもある。  4人分くらいの住所氏名なら、確かに暗記できてもおかしくはない。こちらを牽制するために、データを消すという可能性もあり得る。  彼女の言うとおり、彼女を殺せば、情報が失われるという可能性は、十分にある。 「じゃあ、あんたを捕まえて拷問して、情報を吐かせるという可能性は?」 「それこそあり得ん。サーヴァントである俺がそれを許さん」  そこで睨みをきかせたのが、背後に立ったサーヴァントだった。  黒鬼姿のアサシンは、既にその変身を解いていた。素肌むき出しの上半身に、黒いロングコートを羽織っているという、独特なルックスの青年だ。  確かにマスターに対しては、監禁し拷問を加えるという行為は意味をなさない。  何故なら令呪さえあれば、どこからでも強制的にサーヴァントを引き寄せ、対処させることができるからだ。  とてもそんな状況では、拷問に専念することなどできそうにない。 「……まぁ、そうでしょうね」  故に凜もこれに関しては、素直にそう言って引き下がった。 「分かったわ。あんたのことは見逃してあげる。その代わり新情報が入ったら、逐一あたしに知らせなさいよ」 「ええ、それはもちろんです。今後とも良きパートナーとして、末永くよろしくお願いしますね」  きっとこいつの魂胆としては、自分に他のマスターを、できるだけ多く倒させるつもりなのだろう。  情報を与えることで戦況を加速させ、労せず共倒れへと持ち込む――そうして自分を利用する気だ。  それでもこいつのちらつかせる餌が、十分に魅力的なのは事実だ。そしてどの道他のライバルは、全員蹴散らさなければならないのも確かだ。  いいだろう。毒を食らわば皿までとも言う。  お望み通り提案に乗って、踊ってみせようではないか。  不本意ではあるが、覚悟を決めて、凜はひよのの要求を呑んだ。 「では早速、この近くのサーヴァントについて、情報を提供させていただきますね」  言いながら、ひよのは懐へと手を伸ばす。ごそごそとポケットから取り出したのは、何枚かの写真だ。  ちくしょうめ。結局残ってるじゃないか。  まぁ確かに容姿などは、口頭で他人に伝えることはできないから、これだけは保管していてもおかしくはないかもしれないが。 「ちょうどこの近辺に拠点を置いているのが、このアーチャーのサーヴァントです」  差し出された写真に写っていたのは、これまた異形の鎧だった。  生身の部分が全く見えない、全身鎧ずくめといった様子だ。あるいはひよののアサシンのように、変身するタイプの英霊なのだろうか。 「それでこいつのマスターなんですけど、これが先ほど申し上げた、素性の分からないマスターでしてね……」  そこまで言っておさげの女は、不意にその先の言葉を濁した。  これまで自信満々な彼女にしては、随分と似つかわしくない口ぶりだ。  そもそもここまで特定しておいて、素性が分からないとはどういうことなのだ。  サーヴァントだけでなく、マスターすらも、別の写真に写しているというのに。 「……家がないみたいなんですよ、この人……」 「………………は?」  続く言葉を理解するのに、一瞬の間を必要とした。  ぼさぼさの金髪を腰まで伸ばし、ボロ布に身を包んだマスターを、結崎ひよのはそう紹介した。 【開幕1日前・夜/遠坂邸】 【遠坂凜@Fate/stay night】 [状態]:健康 [令呪]:残り三画 [装備]:無し [道具]:宝石魔法セット一式、本聖杯戦争に関する調査メモ一式 [所持金]:貧乏(ギリギリ一人暮らしを維持できるレベル) [思考・状況] 基本行動方針:優勝狙い 1.今回の聖杯戦争に違和感。その正体を知りたい 2.ひよのと同盟を組み、情報を提供してもらう [備考] ・アサシン(輝島ナイト)のパラメーターおよび宝具を確認済。 ・本会場と現実の冬木市との差異を調査済。 【ライダー(涼邑零)@牙狼-GARO-シリーズ】 [状態]:健康 [装備]:魔戒剣×2 [道具]:無し [思考・状況] 基本行動方針:特になし。マスターに従う 1.凜ちゃんを守る [備考] 無し。 【結崎ひよの@スパイラル~推理の絆~】 [状態]:健康 [令呪]:残り三画 [装備]:無し [道具]:通学鞄、サーヴァントの写真 [所持金]:普通(一人暮らしをできるレベル) [思考・状況] 基本行動方針:優勝狙い 1.他のマスターに情報を提供し、潰し合いを加速させる 2.凜と同盟を組み、ターゲットから外してもらう [備考] ・ライダー(涼邑零)、アーチャー(シド)を含む5騎のサーヴァント、および遠坂凛を含みヴィラルを除く4人のマスターの身元を確認済。 ・ライダー(涼邑零)のパラメーターを確認済。 ・新聞部室PC内のデータを破棄。 ・冬木市の聖杯戦争の存在を認識。 【アサシン(輝島ナイト)@セイクリッドセブン】 [状態]:健康 [装備]:無し [道具]:デジタルカメラ [思考・状況] 基本行動方針:特になし。マスターに従う 1.ひよのを護衛する [備考] 無し。 ---- |BACK||NEXT| |[[開幕――そして本当の始まり]]|[[投下順>本編目次投下順]]|[[ファースト・ラウンド]]| |[[開幕――そして本当の始まり]]|[[時系列順>本編目次時系列順]]|[[ファースト・ラウンド]]| |BACK|登場キャラ|NEXT| |[[第4の座――真実の探求者]]|[[遠坂凜]]|[[ファースト・ラウンド]]| |~|ライダー([[涼邑零]])|~| |[[第12の座――観測する者]]|[[結崎ひよの]]|-| |~|アサシン([[輝島ナイト]])|[[ファースト・ラウンド]]|
*場外舌戦  二度目の榊との対面から、数時間ほど経った頃。 「いつまでこうしているつもりだ?」  いつも通りの授業を終えて、新聞部の部室にいたひよのは、アサシンからそう問われていた。 「明日からは本戦が始まるんだ。いつまでも引きこもっているわけにもいかんだろう」  無愛想なサーヴァントの声には、微かに苛立ちが浮かんでいる。  結局この1週間近く、ひよのはひたすら情報収集に徹し、それ以外に何もすることはなかった。  結果として彼女の手元には、既に13騎のサーヴァントの、過半数近くの情報が集められている。  だが、それだけでは意味がない。  売り出すにせよ自分で使うにせよ、行動しなければ宝の持ち腐れだ。  今まではまだよかったが、まさか本戦になってなお、こうして立ち止まっているつもりかと、アサシンは問いかけたのだった。 「もちろんです」  対するひよのの答えが、それだ。  ただ引きこもるだけではなく、いよいよ動くべき時が来たのだと、彼女はそう言ったのだ。 「といっても、アサシンさんのステータスでは、闇雲に突っ込んでも勝ち目はありません。  たとえマスターを狙って、懐に忍び込んだとしても、決して無傷では済まないでしょう」 「だろうな」  マスターの無慈悲な分析に、ため息をつきながら同意する。  もとより輝島ナイトは暗殺者(アサシン)ではないのだ。  たまたま隠密性に優れた能力を持っていただけで、専門的な訓練を受けていたわけではない。  そのため気配遮断のスキルも、どうしても精度が低いものになってしまう。  情けない話だが、このランクでは、攻撃の瞬間に隙ができてしまったとしても、止むなしといったところだろう。  そして英霊サーヴァントは、その隙を見逃すような凡夫では、ない。 「倒すべき敵は13人もいる。いちいち危険を冒していては身が保たん」 「ですからまずは、同盟を組むことを考えます」  言いながら、ひよのはパソコンへと向かった。  マウスのボタンを人差し指で叩き、次々とファイルを開いていく。当然呼び出すのはマスターの情報だ。  情報は自分で使うだけのものではない。他人に漏らすことによって、戦いを加速させることもできる。  更にそうした情報を、優先して与えると約束すれば、役立っている間は殺されることもないというわけだ。 「既に何人か候補は見繕っていますが……」  とはいえ、誰でもいいわけではない。  交渉に応じる気がありそうな人間というものを、正確に見抜いて選ぶ必要がある。  巻き込まれた被害者気取りなのは論外だ。たとえ武器を与えても、当人に使う気がなければ、無用の長物と言うほかない。  あからさまな危険人物も、避けた方がいいだろう。話も聞かず殺しにかかってくる可能性がある。 「……やはり、ここは彼女ですかね」  選んだデータに添付された写真は、飲食店で若い男相手に、怒りの形相を浮かべる少女だった。  黒髪と赤い長袖の少女は、同級生の遠坂凜――ライダーのサーヴァントを従えるマスターだ。  サーヴァントのステータスには不安もあるが、本人のやる気は申し分ない。  何よりこのマスターには、個人的に聞いてみたいこともある。 「そいつは確か、学校には来ていないんだったな。ならさっさと家に行くぞ」 「その前に、やっておくことが1つ」  部室を出ようとするアサシンを、制止した。  厳選に厳選を重ねた結果が凜だが、万一の読み違えという可能性もある。  危険な状況になった時のために、打てる手は打っておかなければならない。 「……おい、何をやっている?」  ひよのはスクリーン上に並んだ、参加者情報のファイルを、左クリックで掴んでドラッグした。 ◆  会場として用意された冬木市は、現実とは異なる歴史を歩んだ、ifの世界観の町だったらしい。  それがこの予選期間を通じて、遠坂凜が調べ上げた末の結論だった。  この冬木市には現実と違って、魔術及び聖杯戦争の痕跡が、欠片も見当たらなかったのだ。  たとえば遠坂邸にあるはずの、魔術関連の蔵書やアイテムは、全て姿を消してしまっている。  魔術師の家という事実は消滅し、単なる古びた洋館というのが、この世界の遠坂邸だった。  更には第4次聖杯戦争の最終決戦の場となったという、冬木中央公園にも、同様の変化が生じている。  そこは公園の形を保ってはいるものの、以前に火事があったという事実は、どれだけ調べても見当たらなかった。  柳洞寺に至っては、どういうわけか、無人の寺と化してしまっていた。  人間関係に生じていた変化も同様だ。  同級生の衛宮士郎は、衛宮でない別の苗字を名乗っている。友人と一緒にいる機会が多いようだが、人格にも変化が生じているのかもしれない。  また妹の桜に至っては、遠坂家との血縁関係が完全に消滅し、最初から間桐の家に産まれた子となっていた。  要するに赤の他人になったのだ。姉であるはずの凜にとっては、これが一番の衝撃かもしれなかった。  もっとも彼らは本人ではなく、それっぽく繕った偽物であるということは、重々承知しているのだが。 「うーん……」  夕食を早々に済ませ、片付けて一息ついた頃。  テーブルにルーズリーフを並べ、それらを一つ一つ見やりながら、凜は小さく唸っていた。  それぞれに記されているのは、これまでの調査結果の数々だ。  全て手書き文書になっているのは、当然機械嫌いが原因である。パソコンの前に座り込んで、これだけの書類を作るなど、考えただけで気が狂いそうだ。 「また変なことで悩んでんなぁ、凜ちゃんは。0時から本戦なんだぜ? そっちに集中しなくていいの?」  言いながらどっかと隣に座ったのは、黒コートを羽織ったライダーだった。  思えばこのサーヴァントの態度も、随分と馴れ馴れしくなった気がする。いつの間にか呼び方も、マスターから名前に変わっていたくらいだ。 「うっさいわね。あんたも悩みの種なのよ、悩みの」 「俺が?」 「ホントは出てくるはずのない英霊なのよ、あんたは」  ジト目でそう言いながら、凜は資料の1枚に手を伸ばす。  本来の聖杯戦争との矛盾点――そう記されていた文書には、以下のように書かれていた。  サーヴァントとは本来、歴史や伝承に名を残す英霊でなければならない、と。 「俺が歴史に残ってないってこと?」 「涼邑零なんて名前は、どれだけ調べても見つからなかった」  ライダーのサーヴァントの真名は、歴史にも伝承にも残っていなかったのだ。 「そりゃそうかもしんないな。ホラー狩りってのは総じて、人目につかないようにやるもんだから」 「そこの時点でおかしいのよ。魔物を狩っていたっていうなら、必然聖堂教会なんかとは、かち合ったりするもんでしょ?」  であればそこから間違いなく、記録は残されるはずだと、凜は言った。  ホラーなるものの件について気にしているのは、この場で調べられないということではない。  そのホラーという分類に属する魔物を、これまで魔術師を続けてきた凜が、一度も聞いたことがないということだ。  ライダー達魔戒騎士なる存在も同様で、聖堂教会以外に異端狩りを行う組織があるなどとは、これまでに聞いたこともない。 「確かになぁ。俺も教会なんてのは聞いたことないし」 「ねぇ、あんたホントに何者? ホントにこの世界の英霊なんでしょうね?」  どうにも情報を交わせば交わすほど、食い違いこんがらがってくる。  ひょっとするとこの英霊は、最初から凜の世界には存在せず、むしろあちら側の別世界からやって来たのではないか。  荒唐無稽とも言えるが、そんな仮定さえ浮かんでくるほどだった。これが冬木の聖杯戦争なら、地名度補正もガタ落ちだ。 「――なるほど。さすがによく調べている」  その時だ。  不意に第三者の声が、窓の方から聞こえてきたのは。 「!?」  反射的に、そちらを向く。  じゃきんと鋭い音を立て、ライダーが双剣を構える。  シルエットだけを見れば、かつて従えたアーチャーのようだ。もっとも性格もコートの色も、あの皮肉屋とは大違いだったが。 「敵襲……!?」  開かれた窓から覗くのは、黒い異形の顔だった。  牛か鹿かのそれのように、その漆黒の頭部から、曲線を描く角がせり出している。  赤い瞳を爛々と光らせ、こちらを伺うその様子は、鬼か悪魔を連想させた。  明らかに常人の姿ではない。コスプレ野郎の悪ふざけでもない。  だいたい地上2階の窓に、そんな奴が貼り付けるはずもない。  であれば敵のサーヴァントだ――凜は警戒を込めて標的を睨む。  認識されたクラスは、アサシン。隠密と暗殺に特化した、先の聖杯戦争では戦わなかったサーヴァントだった。 「これは失敬。しかしご心配なく。我々は戦いに来たわけではありませんから」  その時、新たな声が響く。  ちょうどアサシンのいる辺りから、明らかに声色の違う声が聞こえる。  黒鬼がその体を浮かせた。高度が上がったことによって、その上半身が露わになった。  そこにサーヴァントが抱えていたのは、穂群原学園の制服を着た、おさげ髪の少女の姿だ。  同じ学園に通う女子生徒。しかも大きな2つの三つ編み。  記憶を取り戻す前の凜は、彼女を既に知っていた。あまりに有名人であったが故に、知らずにはいられなかったのだ。 「あんたまさか、新聞部長……!?」 「はい。アサシンのマスターをしております、結崎ひよのと申します」  そう言ってにっこりと笑う制服の少女は、アサシンの手からするりと抜けて、窓へと足を引っ掛けた。  スカートがめくれないよう抑えた動作で、そのまま室内へと入ってくる。  どこか妙に手慣れた所作だ。凜も――そして横のライダーもまた、そのあまりにシュールな光景に、すっかりと毒気を抜かれていた。 「まだ本戦開幕の手前ということもありますし、今日はただ、情報交換をできればと思いまして」 「情報交換……? 他のライバルの情報のこと?」 「いえ。私がお持ちしたのはそういうものですが、貴方にお聞きしたいことは別にあるのです」  言いながら、ひよのは丁寧に靴を脱ぐと、窓の外に出して土を払った。  それを室内へと戻すと同時に、アサシンのサーヴァントが部屋へと入る。  漆黒の鬼を従えた、愛らしいおさげを揺らす少女は、そうして凜へと向き直ると、 「遠坂凜さん。貴方は今回のものとは別の聖杯戦争――前回の聖杯戦争からのリピーターですね?」  満面の笑みを浮かべながら、そう確認したのだった。 ◆  厳密には今回の聖杯戦争は、冬木のそれとはイコールではない。  魔術師であることが参加条件になっていないなど、重要なところからどうでもいいところまで、随所に細かな違いがある。  そのことを凜はひよのに対して、包み隠さず正直に話した。  魔術師でないらしいひよのにとっては、大したアドバンテージにはなり得ないからだ。  こんなところで事を荒らげるよりは、無駄な争いを避けた方が、この場は得策であると考えた。  もちろん直接戦闘向けでないアサシンなど、ライダーの宝具の力を使えば、たやすく倒せる自信はあったが。 「それにしてもあんた、どこでそんなことに気付いたのよ?」  不機嫌そうな顔で凜が問う。  今回のひよのの問いかけは、机に散らばった資料を見て、咄嗟にしたものとは思えない。  間違いなく以前より情報を収集し、聖杯戦争の関係者であると確信した上で、それを聞くためにやって来た者の態度だ。 「それは企業秘密です♪」  そんな凜の問いかけに対し、これ以上ないほどに快活な笑顔で、ひよのはそう答えたのだった。  アサシンは先ほどああ言っていたが、よっぽどこいつの方が「よく調べている」。  その底の見えない態度を見て、凜は癪に感じながらもそう評していた。 「……それで? あんたも情報を持ってきたって聞いたけど、それはちゃんと使えるものかしら?」 「ええ。私は今日までの時点で、既に5騎のサーヴァントを確認し、うち4騎のマスターの身元を割り出しています」 「ごっ……!?」  思わず声が上がってしまった。  5騎。5騎と言ったか。せいぜい1騎か2騎くらいを見たことがあるんだろうと思っていたが、そこまでいくか。 「もちろん、これまでに何度かごたごたが起きているようですから、その中には既にリタイアしている人もいるかもしれませんがね」  ああでも、確かにこの女なら、やってのけるかもしれない。  事も無げにそう言うひよのを見て、凜はがっくりと肩を落としながら、思った。  どうもこいつと話していると、随分と体力を消費してしまう。  掴み所のない態度と、さらりと爆弾発言を放ってくるのとが、想像以上に精神にクる。 「ですから、今後貴方が私と協力関係を築き、不可侵の関係を約束してくれるというのなら、私は喜んで貴方のために、情報を提供させていただきますよ」  聖杯戦争の情報を聞いたばかりだが、ついでにそれくらいは求めさせてもらうと、言った。 『どうする?』  直後に声を発したのは、ライダーだ。  もっともそれは肉声ではなく、パートナー間でのみ通じる、念話による問いかけだったが。 『信用できるとは思うわ。多分こいつの地獄耳なら、その半分くらいの数は調べられる』  返答は肯定だ。凜は情報収集能力という一点において、この来訪者を信用した。  もとより学園中の人間の弱みを握っていると、悪名が轟いていた新聞部長だ。  その上ライダーとの会話でしか口にしていない、冬木の聖杯戦争について、正確に認識してきている。  盾とするだけの価値がある情報を、こいつが握っているというのは、間違いないと見ていいだろう。 「……あたしがあんたをここで殺して、データを盗み取る可能性は?」  であれば次に考えるのは、それをいかにして手に入れるかだ。  同盟締結以外の形で、手っ取り早く入手できるか。それが何よりの気がかりだった。 「あり得ませんよ。私は既に手持ちのデータを、全て消去していますから」 「っ」 「これまで収集したデータは、全てここに納めています」  逆にこの命が失われれば、ここに集めてきたデータは、全て闇に葬られるのだと。  己が頭を指しながら、ひよのが言った。  ハッタリかもしれない。しかしリアリティもある。  4人分くらいの住所氏名なら、確かに暗記できてもおかしくはない。こちらを牽制するために、データを消すという可能性もあり得る。  彼女の言うとおり、彼女を殺せば、情報が失われるという可能性は、十分にある。 「じゃあ、あんたを捕まえて拷問して、情報を吐かせるという可能性は?」 「それこそあり得ん。サーヴァントである俺がそれを許さん」  そこで睨みをきかせたのが、背後に立ったサーヴァントだった。  黒鬼姿のアサシンは、既にその変身を解いていた。素肌むき出しの上半身に、黒いロングコートを羽織っているという、独特なルックスの青年だ。  確かにマスターに対しては、監禁し拷問を加えるという行為は意味をなさない。  何故なら令呪さえあれば、どこからでも強制的にサーヴァントを引き寄せ、対処させることができるからだ。  とてもそんな状況では、拷問に専念することなどできそうにない。 「……まぁ、そうでしょうね」  故に凜もこれに関しては、素直にそう言って引き下がった。 「分かったわ。あんたのことは見逃してあげる。その代わり新情報が入ったら、逐一あたしに知らせなさいよ」 「ええ、それはもちろんです。今後とも良きパートナーとして、末永くよろしくお願いしますね」  きっとこいつの魂胆としては、自分に他のマスターを、できるだけ多く倒させるつもりなのだろう。  情報を与えることで戦況を加速させ、労せず共倒れへと持ち込む――そうして自分を利用する気だ。  それでもこいつのちらつかせる餌が、十分に魅力的なのは事実だ。そしてどの道他のライバルは、全員蹴散らさなければならないのも確かだ。  いいだろう。毒を食らわば皿までとも言う。  お望み通り提案に乗って、踊ってみせようではないか。  不本意ではあるが、覚悟を決めて、凜はひよのの要求を呑んだ。 「では早速、この近くのサーヴァントについて、情報を提供させていただきますね」  言いながら、ひよのは懐へと手を伸ばす。ごそごそとポケットから取り出したのは、何枚かの写真だ。  ちくしょうめ。結局残ってるじゃないか。  まぁ確かに容姿などは、口頭で他人に伝えることはできないから、これだけは保管していてもおかしくはないかもしれないが。 「ちょうどこの近辺に拠点を置いているのが、このアーチャーのサーヴァントです」  差し出された写真に写っていたのは、これまた異形の鎧だった。  生身の部分が全く見えない、全身鎧ずくめといった様子だ。あるいはひよののアサシンのように、変身するタイプの英霊なのだろうか。 「それでこいつのマスターなんですけど、これが先ほど申し上げた、素性の分からないマスターでしてね……」  そこまで言っておさげの女は、不意にその先の言葉を濁した。  これまで自信満々な彼女にしては、随分と似つかわしくない口ぶりだ。  そもそもここまで特定しておいて、素性が分からないとはどういうことなのだ。  サーヴァントだけでなく、マスターすらも、別の写真に写しているというのに。 「……家がないみたいなんですよ、この人……」 「………………は?」  続く言葉を理解するのに、一瞬の間を必要とした。  ぼさぼさの金髪を腰まで伸ばし、ボロ布に身を包んだマスターを、結崎ひよのはそう紹介した。 【開幕1日前・夜/遠坂邸】 【遠坂凜@Fate/stay night】 [状態]:健康 [令呪]:残り三画 [装備]:無し [道具]:宝石魔法セット一式、本聖杯戦争に関する調査メモ一式 [所持金]:貧乏(ギリギリ一人暮らしを維持できるレベル) [思考・状況] 基本行動方針:優勝狙い 1.今回の聖杯戦争に違和感。その正体を知りたい 2.ひよのと同盟を組み、情報を提供してもらう [備考] ・アサシン(輝島ナイト)のパラメーターおよび宝具を確認済。 ・本会場と現実の冬木市との差異を調査済。 【ライダー(涼邑零)@牙狼-GARO-シリーズ】 [状態]:健康 [装備]:魔戒剣×2 [道具]:無し [思考・状況] 基本行動方針:特になし。マスターに従う 1.凜ちゃんを守る [備考] 無し。 【結崎ひよの@スパイラル~推理の絆~】 [状態]:健康 [令呪]:残り三画 [装備]:無し [道具]:通学鞄、サーヴァントの写真 [所持金]:普通(一人暮らしをできるレベル) [思考・状況] 基本行動方針:優勝狙い 1.他のマスターに情報を提供し、潰し合いを加速させる 2.凜と同盟を組み、ターゲットから外してもらう [備考] ・ライダー(涼邑零)、アーチャー(シド)を含む5騎のサーヴァント、および遠坂凛を含みヴィラルを除く4人のマスターの身元を確認済。 ・ライダー(涼邑零)のパラメーターを確認済。 ・新聞部室PC内のデータを破棄。 ・冬木市の聖杯戦争の存在を認識。 【アサシン(輝島ナイト)@セイクリッドセブン】 [状態]:健康 [装備]:無し [道具]:デジタルカメラ [思考・状況] 基本行動方針:特になし。マスターに従う 1.ひよのを護衛する [備考] 無し。 ---- |BACK||NEXT| |[[開幕――そして本当の始まり]]|[[投下順>本編目次投下順]]|[[ファースト・ラウンド]]| |[[開幕――そして本当の始まり]]|[[時系列順>本編目次時系列順]]|[[ファースト・ラウンド]]| |BACK|登場キャラ|NEXT| |[[第4の座――真実の探求者]]|[[遠坂凜]]|[[ファースト・ラウンド]]| |~|ライダー([[涼邑零]])|~| |[[第9の座――観測する者]]|[[結崎ひよの]]|-| |~|アサシン([[輝島ナイト]])|[[ファースト・ラウンド]]|

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