Ubuntu 雑記。

アンインストール

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Ubuntuのアンインストール

1つのHDDでWindowsと共存する形(マルチブート)でUbuntuを入れた方もいると思います。
しかし何らかの事情でUbuntuを消した時に適切な処置をしていないためにWindowsも立ち上がらなくなってしまうトラブル(grub rescue>)が多く発生しています。
ここではそうならない(あるいはそうなってしまった時の)対処法を書きたいと思います。


なぜこの問題が起きるのでしょう。

コンピュータ自身はその中身(OS)に何が入っているかわかりませんので、電源を入れて立ち上げたら必ず一連の処理をしてからOSに制御を渡します。
電源ON→BIOS制御→MBR(マスターブートレコード)制御→ブートローダ制御→(OS選択処理)→OSに処理を渡す→OS起動
Ubuntuをインストールしたら、GRUB2というブートローダが設定されます。
GRUB2は MBRに自身の第1ステージを書き込みますが、MBR自体は512バイトのブロックしかないためMBRでブート処理を完結できません。
そこで別の場所に書いてある第1.5ステージをBIOSに読み込ませて処理をさせ、以降第2ステージ(/boot/grub)へと次々にブート処理をさせるようにしています。
ところが、このGRUB2の第1.5ステージからはUbuntuのパーティションに書き込まれているため、Ubuntuを消去したら MBRのGRUBが続きを処理できずに止まってしまい
「grub rescue>」で止まってしまうということです。

既にUbuntuを削除してしまい、「grub rescue>」が出てしまっている時の対処。

  1. WindowsのインストールCDを用意して(※注意)「回復コンソール」を呼び出し、Windowsの各バージョンに合ったコマンドを打ち込んでMBRを書き換える。
    XP : 「fixboot」→「fixmbr」
    Vista・7 : 「bootrec /fixmbr」
  2. メーカー製PCの多くは独自のセットアップディスクを付けていて「回復コンソール」画面が選べないことも多いですので上記の方法が使えません。
    そこで期間限定(2012-06-30)ですが、Windows7 Enterprise 評価版ダウンロードからダウンロードしたISOをCDに焼いて立ち上げ
    回復コンソール画面を出すことができます。(Vistaと7に有効)
  3. 2012-03-01よりWindows8のCP版がダウンロードできるようになりました。こちらのISOでも回復コンソールが開けます。(Vista以降に有効)

まだUbuntuを削除する前の状態でUbuntuが使える時の対処。

  1. 上記の方法も有効ですので、MBRをWindowsに書き換えた後で再起動させてWindows側からUbuntu領域を削除する。
  2. ms.sysというアプリを使えばUbuntu上からMBRをWindows用に書き換えることができます。
    参考文献:MBR修復ツール ms-sys(IT備忘録)
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