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【A 消化管】
アカラシア:Auerbach神経叢(筋層間神経叢)の
 変性・消失、治療はCa拮抗薬が第一、
 ニトログリセリンによるLES弛緩、バルーン
 粘膜外筋層切開術(Heller法)+噴門形成術
 5%に食道癌を合併
食道内圧測定:裂孔ヘルニア、逆食、強皮症
胃食道逆流症GERD:治療はPPI、消化管運動促進薬、
 就寝時Fowler体位、禁煙、生活指導
逆流性食道炎:縦走潰瘍、Nissen法、Hill法
食道癌:グリコーゲンが少ないために不染帯 
 直接浸潤先:下行大動脈、肺静脈、気管
 再建臓器は胃が最多
表在癌:粘膜下層SM、リンパ節転移は問わない
 粘膜層Mまでのものが早期癌
 粘膜固有層LPM・周在性2/3までのが内視鏡
化学療法:5-FU+シスプラチン
Boerhaave症候群:全層の裂創、下部食道左側に多い
 特発性食道破裂→皮下気腫、 呼吸音・声音振盪減弱
 ⇔Mallory-Weissは粘膜下層まで
食道静脈瘤:生検は禁忌、注意すべき合併症は
 腎不全、肺水腫、DIC
 バソプレシン静注、 SBチューブ、硬化療法(EIS)
EISは総ビ4以上で禁忌→静脈瘤血栓術EVLにする
BRTO:バルーン下逆行性頚静脈的塞栓術
 大腿静脈からカテーテルで出口部を塞栓
占拠部位(Ls,Lm,Li,Lg)、形態(F1~3)
色調(白、青)、発赤所見(RCサイン、
 ミミズ腫れ、血豆さくらんぼ様)
青>白で静脈瘤破裂しやすい
 →結紮術、内視鏡的硬化療法
胃静脈瘤:噴門近傍に多い、BRTOが第一
十二指腸憩室:下行脚内側に多い、Vaterの近傍
 仮性、後天性 、胆管、膵管を圧迫
 →Lemmel症候群(胆管炎、膵炎、黄疸) 
良性疾患からの出血の治療:
 クリップ、エタノール、熱性凝固
ピロリ菌除去: PPI+ペニシリン系+マクロライド系
 不成功例ではクラリスロ→メトロニダゾール
AGML=急性胃粘膜病変、多発性浮腫、発赤、びらん
 薬剤・ストレス等による血流障害が原因、
 60%が薬剤性→NSAIDs、ステロイド、コルヒチン
 NSAIDsの潰瘍は前庭部に好発
ステロイドの潰瘍は症状が出にくい
 PPI、H2遮断薬で治療
 腹痛発作時には抗コリン、鎮痛薬
 出血例には内視鏡的止血
慢性胃炎:慢性炎症細胞(リンパ・形質)が浸潤
 炎症で固有胃腺が委縮、自己免疫かピロリ
GIST=胃粘膜下腫瘍、境界明瞭隆起、 無症状が多い
 bridging fold 、発育は緩徐、c-kit陽性
 頭頂部の陥凹、delle→中心壊死の所見
 切除不可能ならチロシンキナーゼ阻害薬
十二指腸潰瘍:空腹時・夜間の心窩部痛
 血中ペプシノゲンⅠ値が 再発・難治性の指標、
 胃底腺主細胞から分泌、Ⅰ/Ⅱ比の低下が
 胃粘膜の委縮を反映→胃癌のスクリーニング
胃潰瘍:高位部は高齢者、低酸 ⇔若年者は幽門部
 食直後の心窩部痛、後壁だと穿通しやすい
NSAIDs:シクロオキシゲナーゼ阻害で
 プロスタグランディン合成を抑制
PG:粘液分泌↑、血流量↑、胃粘膜保護
印環細胞癌は粘膜切除の適応なし
粘膜切除:深達度M、病変が2cm以下、
 潰瘍(-)、分化型、転移(-)
癌の内視鏡:境界が外側に凸、辺縁が不整、
 底が透ける、出血、不均一な潰瘍面
早期胃癌:粘膜下層SM、リンパ節転移は問わない
 Ⅱc、Ⅱc混合型で約70%
固有筋層MPまで達しているものが進行胃癌
 2型:限局性潰瘍形成型 ・3型:潰瘍浸潤型
 3>2>4>1の頻度
ダグラス窩転移:Schnitzler転移=進行度Ⅳ
ダンピング症候群:術後の摂食開始時、
 空腸に高張な食物が急速に流入し一過性の高血圧
 予防:低糖、高蛋白、高脂肪食、副交感遮断薬内服
 早期:食後30分程度、蠕動亢進、循環血液量↓、
  消化管ホルモン(セロトニン、ヒスタミン等)↑
 後期:インスリン過剰分泌による低血糖症状
  食後2~3時間、
blind loop症候群:腸管内容物鬱滞で腸内細菌が
 異常増殖、VitB12欠乏による巨赤芽球性貧血、
 下痢、消化不良  葉酸欠乏は生じない
胃切除後症候群:残存幽門腺による、BillrothⅡ法に
 多い、迷走神経切離、追加切除を行う
吻合部潰瘍:迷切が不十分で酸が多いと生じる
BillrothⅡ法:残胃が小さい、十二指腸断端付近に
 病変がある場合、Braun吻合で予防
筋性防御:腸管の炎症が臓側腹膜まで及ぶ、穿孔時
過敏性腸症候群:水様便、排便にて症状が軽快
α1-アンチトリプシン試験:蛋白吸収を調べる、
 Crohnで異常
打ち抜き状潰瘍:単純性潰瘍、Behcet病
difficile:水溶性下痢+発熱、炎症部からの蛋白漏出
 高齢者に多い、直腸・S状が主
 糞便中に細菌毒素、黄白色の偽膜、バンコマイシン
MRSA腸炎:緑色調水様便、上部腹部手術後に合併
 コアグラーゼ(+):血液凝固作用、バンコ
ナイアシン=ニコチン酸=VitB3不足によりペラグラ
Meckel憩室:回盲弁から口側40~100cmの
 回腸にある、胃粘膜の迷入
大腸憩室:出血、膿瘍、ほとんど仮性、
 日本人は右側に多い、低残渣食が原因、
 安静と抗菌薬投与、食物繊維を摂取
apple core sign:2型大腸癌の所見、出血、穿孔
 腸閉塞を起こしやすい、CEA、CA19-9がマーカー
肛門癌:腹会陰式直腸切断術(Miles手術)
 +鼠径部リンパ節廓清
RS:高位前方、Ra:低位前方、
Rb:腹会陰式直腸切断術(Miles手術)
カルチノイド:粘膜下、索状配列、ロゼット様
 尿中5-HIAA:カルチノイド腫瘍が分泌、
 kulchitsky細胞(神経内分泌細胞)由来
 セロトニン代謝産物、腸管亢進による下痢、
 喘鳴、皮膚紅潮発作、右心不全PS,TR
カルチノイド症候群:蜂巣周囲は鍍銀染色陽性、
 気管支にもできる、肝転移で代謝されずに全身へ
 セロトニン、ヒスタミン、ブラジキニン
Grader症候群:FAP+骨・軟骨腫瘍、
 長期経過で大腸癌
Cronkhite-Canada病:脱毛、爪萎縮、色素沈着、
 味覚異常、大腸ポリポーシス
虚血性大腸炎:左側結腸、母指圧痕像、 末梢動脈
 便秘・動脈硬化が誘因、絶食補液で治療
腸間膜閉塞症:太い動脈、緊急手術、予後不良
 急性型:麻痺性イレウス症状、心疾患からの塞栓
 慢性型:動脈硬化症、狭窄部に雑音
  食後数十分で上腹部痛
上腸間膜動脈症候群:十二指腸が動脈により圧迫、
 やせ型の人に多い、ダイエット、長期臥床が誘因、
 前屈・左側臥位で軽快
kerckring襞:小腸イレウスでのX線所見
絞扼性イレウス:急激な発症、嘔吐、Wahl徴候、
 Blumberg徴候
腸閉塞→中心静脈栄養、イレウス管、抗生物質
単純性:間欠的腹痛⇔複雑性:持続的腹痛・嘔吐
Wahl徴候:絞扼性・S状軸捻転で、絞扼部が腫瘤
麻痺性イレウス→消化管運動促進薬で治療、
 メトクロプラミド(プリンペラン)
 ネオスチグミン(抗ChE薬)
S状結腸軸捻転症:coffee bean sign
(拡張したS状結腸)、鳥のくちばし状の狭小化
外痔核:血栓形成による疼痛が主症状、出血は少ない
内痔核:排便時に脱肛・出血、(疼痛は弱い)、
 3,7,11時方向に多い、脱出→痔核嵌頓
 Milligan-Morgan法:上直腸動脈末梢枝の
 結紮+痔核切除 、
鼠径ヘルニア:壮年以降の太った男性、
 嵌頓は起こしにくい
 下腹壁動静脈の内側に腫瘤が見られる
外鼠径ヘルニア:鼠径管を通って陰嚢へ脱出、大部分
 立位・腹圧上昇で増大、乳児で嵌頓が多い
 silk sign、高位結紮(小児)⇔人工メッシュ(成人)
内鼠径ヘルニア:稀、脆弱な腹壁を貫通して外鼠径輪
 下腹壁動静脈の内側を通ってくる、嵌頓は稀
大腿ヘルニア:経産婦に多い、嵌頓を起こしやすい
 鼠径靭帯の下、大腿輪から脱出、動静脈の内側
閉鎖孔ヘルニア:稀、Howship-Romberg徴候
 (胃腸症状+閉鎖神経圧迫症状) 高齢のやせ型女性、
Zollinger-Ellison症候群:高ガストリン血症、
 再発性難治性消化管潰瘍+慢性水溶性下痢
Plummer-Vinson症候群:鉄欠乏+口内炎、嚥下困難
低カリウムにより消化管運動低下
盲係蹄の細菌叢により胆汁酸塩の結合が解離
 →脂肪の消化が阻害
しぶり腹(テネスムス):直腸癌、アメーバ赤痢、
 偽膜性腸炎、直腸病変による
Grey-Tuener徴候:膵炎で出血により左側腹部が着色
幼児の虫垂炎:急性腹症の半数以上、急速、
 穿孔しやすい
colon cut-off sign:急性膵炎にて
 横行結腸の攣縮による上行結腸の限局性ガス
BT-PABA試験:膵外分泌機能検査、慢性膵炎に施行
Zenker憩室:下咽頭後壁(咽頭食道移行部)
 に圧出性仮性憩室、筋層を欠く
食道良性腫瘍の70~90%が平滑筋腫
迷走切断による胆嚢収縮低下と胆汁組成の変化
Menetrier病:巨大皺壁(脳回様の外観)+低酸症
 +蛋白漏出(粘膜の異常による)
 胃底腺の広範な過形成→粘液過剰分泌
 高蛋白低脂肪食、血漿製剤、抗プラスミン薬
潰瘍性大腸炎から原発性硬化性胆管炎を合併
UC:全結腸型・慢性持続型・若年型で大腸癌リスク↑
 発熱、排便回数、血便で重症度判定
 感染性大腸炎と症状が酷似、培養と内視鏡が大事
 軽~中等症ではサラゾピリンが第一
腸結核:回盲部、瘢痕萎縮帯、輪状狭窄
 肺病変の1%に続発、抗結核薬が無効なら切除
クリンダマイシンにより偽膜性腸炎 ←バンコで治療
Meckel憩室:腹痛(-)、血便、貧血、小児の出血性腸炎
癌によるイレウス:左側に多い
 →人工肛門を用いた二期的手術
Whipple病:小腸の実効吸収面積低下→消化不良
セリアック病:免疫異常で絨毛委縮、無グルテン食
Blumberg徴候=反跳圧痛、
Dukes分類:大腸癌の分類、早期は隆起型が多い
大腸癌に移行:Gardner症候群・家族性大腸
 ポリポーシス(どちらも癌抑制のAPC遺伝子異常)
 大腸腺腫
Peutz-Jeghers:食道を除く全消化管の過誤腫、
 小腸に多い、色素沈着とイレウス、腸重積
 他部位の癌化率は高い
若年性ポリープ:幼児~学童期、血便、
 自然脱落、癌化(-)
大腸腺腫:直腸(50%)、S状(20%)、
 大きいと癌化率高い、無茎性、無症状
肛門癌→鼠径リンパ節転移が多い、歯状線より下
蛋白漏出:アミロイドーシス,肝硬変,血清Chol低下
機械的イレウス:腸雑音亢進
 ⇔麻痺性・絞扼性では雑音消失
腸重積は小児で急速
見張りいぼ:6時方向に多い、裂孔に伴う皮膚の
 たるみ、口側にポリープ、肛門側にいぼ
新生児の横隔膜ヘルニアはほとんどがBochdalek孔
仮性憩室:Zenker、結腸憩室、十二指腸憩室
Griffith点:左上結腸、中・左結腸動脈の吻合部
下腸間膜動脈:下行とS状結腸
ガストリン分泌↑:胃内容物刺激、迷走神経胃枝
 刺激、高Ca・アセチルコリン
ガストリン分泌↓:VIP、セクレチン、胃酸
セクレチン:膵液・胆汁分泌促進、ガストリン抑制
消化管運動障害:糖尿病、低K血症
内視鏡時に抗コリンが禁忌:心疾患、緑内障
 前立腺肥大→グルカゴンを使用する
Trendelenburg:\。ショック時に適応
Fowler:/゚肺水腫、逆食、開胸開腹後 食道ヘルニア

輸血液中のクエン酸によりCa低下
 →グルコン酸Caを投与
出血量:体重×1/12×
 (Ht変化前ーHt変化後)/Ht変化前
モルヒネによって末梢血管拡張
抗菌薬大量投与により軟便・下痢→整腸剤
胃液嘔吐→HClを失い低クロール性アルカローシス
ショック→副腎皮質ステロイド上昇→WBC上昇
腹膜炎による腸管麻痺で腸雑音低下
上部消化管出血:急性びらん性胃炎が最多、
 血漿成分がアミノ酸として代謝されてBUN↑
穿孔:十二指腸球部前壁に好発、必ず腹膜炎を併発
穿通:壁を穿破しても被覆されている状態
十二指腸潰瘍の疼痛が食後に改善
壁細胞から胃酸と内因子を分泌
胃切除後→鉄欠乏性貧血:~3年、
 巨赤芽球性:3~10年
印環細胞癌は粘膜切除の適応なし
スキルス(硬癌):印環細胞癌、4型が多い
12本の鉄火巻、 会長の誕生日は12月
 Fe,Ca,Mg 胆汁酸,VitB12
胃全摘時の迷走切断により胆嚢収縮能低下
Hutchinson整復術:非癌性の腸重積の治療
大腿骨頭上縁=S3,4の高さ
合成ペニシリン薬経口投与で出血性腸炎
肛門陰窩からの感染で痔瘻形成
特発性細菌性腹膜炎SBP:肝硬変に伴う
 腹水に感染を合併、医療操作が関与
ゼリー状腹水:腹膜偽粘膜種、 虫垂・子宮原発が多い、
 ムチン性嚢胞腺腫は手術で除去
Treitz靭帯よりも口側の病変なら吐血
甲状腺低下→蠕動運動低下で便秘、 他もいろいろ低下
尿管結石:腰背部から外陰部に放散
左のMcBurney点から腹腔穿刺
Rivalta反応:胸腹水が滲出性か漏出性かを調べる
Dance徴候:腸重積症で回盲部が空虚
Rosenstein徴候:虫垂炎で左側臥位にて
 McBurney点の圧痛が増強
Kehr徴候:脾破裂時に左肩の疼痛
 (左横隔神経の刺激)
Virchow転移:左鎖骨上部
Krukenberg腫瘍:胃癌の卵巣転移、両側性が多い
 閉経後は少ない、印環を呈する
総肝動脈→胃十二指腸、固有肝
脾動脈→短胃、左胃大網、後膵
臍周囲痛:小腸からの放散
食道:内輪・外縦の2層
胃:外縦・中輪・内斜層の3層
幽門腺:G細胞→ガストリン、D細胞→ソマト
出血で循環動態に影響するのは1500mlから
緊急内視鏡の禁忌:出血性ショック、
 意識障害時、穿孔が疑われるとき
CEA:carcinoembryonic antigen
癌胎児性抗原 大腸癌、膵癌、UC、甲状腺髄様癌

 

【B 肝・胆・膵】
A型肝炎:東南アジア、飲料水、急性肝炎の40~50%
 血清中IgM型HA抗体陽性、2~6週の潜伏期
チモール混濁試験TTTの上昇が特徴的
A~C型肝炎を否定→E型、薬剤性を考える
B型:急性の20~30%、慢性の20%、
 2%が劇症化、ラミブジン、抗体出現はcesの順
 急性期はs抗原e抗原c抗体が陽性
抗HBs人免疫グロブリン:受動免疫
 ⇔HBワクチン:能動免疫、2つを併用する
 グロブリンの後にワクチン
針刺し:s原(-)s体(-)→48時間以内にHBIG
 s原(+)s体(-)→すでに感染
 s原(-)s体(+)→感染の恐れがない
 口で吸ったら駄目
C型:AST・ALTの上昇が多峰性の場合は
 ほとんど慢性化する、60~70%が慢性化
C型インターフェロン効果予測:HCV-RNA量、
 遺伝子型(2a,2bに効く)、繊維化の進展度
1b型にはPeg-IFN+リバビリン併用が著効率高い
劇症急性型:発症から10日以内に肝性脳症
 亜急性:10日以降8週以内
E型:イノシシ、生後3カ月未満のブタから感染
慢性肝炎:AST<ALT
劇症肝炎:肝萎縮、三相波、
 生存率:急性型で50%、亜急性型で10%
肝性昏睡:早期から徐波化・平坦化、三相波
 利尿薬による肝性昏睡の増悪
肝性脳症:NH3↑、メルカプタン↑、芳香族↑
 ラクツロースにより腸管pH↓・下痢をおこすことで  
 腸内細菌の有害窒素化合物生成の阻止、
 ネオ・カナマイシンにより 腸内細菌の繁殖阻止
Fisher比:分枝鎖/芳香族 低下
分枝鎖アミノ酸製剤Fisher液→脳内NH3代謝を促進
慢性肝炎:肝小葉辺縁の持続炎症→ALT↑
 bridging necrosis(門脈域相互の連なり)があると
 肝硬変へ進展しやすい、赤色紋理→肝炎の活動性
 斑紋→再生した細胞集団
 piecemeal necrosis=限界板の破壊、肝炎進展の指標
肝細胞障害型薬物性肝障害にグリチルリチン製剤投与
 ⇔胆汁鬱帯型にはステロイド、ウルソ
脂肪肝ではAST<ALT、過栄養でChE↑
アルコール性:WBC↑、IgA↑、pericellular fibrosis
 肝細胞の風船様変形(balooning)Mallory body
NASH:非アルコール性脂肪性肝炎、脂肪肝の10%
ICG:ビと結合、正常は10%以下、肝硬変は25%以上
 ICGに反映:肝血流量、摂取能力、排泄能力
胆道系の指標:ALP、γーGTP
自己免疫性肝炎:抗核・抗平滑筋抗体
 piecemeal necrosisが強い、ZTT上昇=IgGの増加
肝硬変→血小板低下:肝でのトロンボポエチン産生↓
 +門脈圧亢進による脾機能亢進
PBC:原発性胆汁性肝硬変、小葉間胆管が障害
 黄疸に先行する掻痒感・黄色腫が初発症状
 グリソン鞘の線維化、IgM高値、Sjogrenとの合併、
 胆汁排泄障害からVitD↓で骨粗鬆症、高コレステ
 小葉間胆管の減少、胆管上皮内へリンパ球浸潤
 胆管上皮の重層化、胆管基底膜の破壊
 →慢性非化膿性破壊性胆管炎(CNSDC)の所見
 ウルソデスオキシコール酸により胆汁排泄促進
 ステロイドは骨粗鬆症が増悪するので禁忌
PSC:原発性硬化性胆管炎、20代と60代の二峰性、  
 成人男性、多発性UCにPSCが合併、胆管癌
 肝内外の胆管が広範囲に線維性狭窄、対症療法
PBCとAIHのmixed type:早期に肝硬変、肝不全
HCC:haloを有するモザイク状陰影、辺縁低エコー
halo:黒色帯状の辺縁低エコー体
肝切除の適応:浅い、脈管侵襲(-)、腹水・黄疸(-)
 ICGが30%以下の単発例
ラジオ波焼灼RFA:小肝癌(3cm以下3個以内)
 非代償性肝硬変でも可
TAE:多発の場合はまずこれ、T.bilは最大5以下まで
 肝癌の腹腔内出血時にも適応となる
 禁忌:高度黄疸、門脈本幹閉塞、出血傾向
転移性肝癌:低エコー部の中心に高エコー
 (bull's eye sign)、hypovascular
肝血管腫:静脈相後期まで造影剤が貯留、ほぼ均一
 造影剤の貯留像(pooling)、cotton wool appearace
肝嚢胞:大部分が先天性で無症状、
 嚢胞壁を切除して内容液を腹腔内へ導く
肝膿瘍:アメーバ性か化膿性(大腸菌)
 チョコレート色粘稠 / 腐敗臭を伴う黄色膿汁
 弛張熱、右季肋部痛、肝腫大が3徴
 CTで辺縁増強するmass
 化膿性:単発~多発、内容物は黄色、
 アメーバ性:経門脈感染、単発、吸引排膿
Kasabach-Merrit症候群:肝巨大血管腫+DIC
 血管腫切除、ヘパリン・新鮮凍結血漿投与
特発性門亢症:肝外門脈系に閉塞なし、脾機能亢進
 肝内門脈閉塞→WHVP閉塞肝静脈圧は正常
 門脈域の線維性拡大、トランスアミナーゼは正常
肝静脈圧は肝硬変>特発性門亢症
先天性門脈閉塞症:肝前性、肝門部から肝内門脈叢が
 海綿状血管腫様変化、肝自体はほとんど障害なし
肝外門脈閉塞:門脈本幹の途絶、
 側副増生で海綿状変化(cavernous transformation)
下大静脈閉塞で両側下肢の浮腫+縦軸の腹壁静脈怒張
Budd-Chiari:肝静脈周囲の肝細胞壊死
 東洋では肝部下大静脈の膜様物による閉塞が多い、
 下肢うっ血による下腿潰瘍
ジルベール:間接ビ上昇、
C-N:新生児期に発症、小胞体の抱合障害
静脈性胆道造影はT.bil3.0以上だと無効 
急性胆嚢炎の90%以上に胆嚢結石を合併
 手術不能時は経皮経肝胆嚢ドレナージPTGBD
コレ結石:体内胆汁酸分泌↓、胆嚢濃縮能↓時に好発
 割面は放射状、胆嚢内に多い⇔胆管内にビリ結石
ビ石:多発、音響陰影弱い、石灰を含むのが多い
 肝内、胆管内、胆嚢壁内に多い
経口胆石溶解薬の適応:コレ石、Ca成分が少ない、
 直径<15mm、胆嚢造影良好、症状が軽微
肝内結石:50%がビリルビンCa石
肝硬変、胃全摘後(迷走切断による)→ビ結石
胆嚢・胆管の収縮抑制目的で抗コリン
胆石非発作時に利胆薬、胆石溶解薬
Mercedes-Benz徴候:コレ胆石割面中心部の空洞
急性閉塞性化膿性胆管炎AOSC:Charcot(+)
 エンドトキシン含む胆汁が血管内に逆流
 経皮経肝胆道ドレナージPTCDで減黄+抗生物質
胆嚢壁:粘膜筋板、粘膜下層を欠く、
 Rokitansky-Asshoff洞:憩室状に嵌入
  →胆嚢腺筋腫症で増生する
胆嚢腺筋腫症:胆嚢体部肥厚、上皮と筋層の過形成
 コメット様エコー、胆石を合併
胆嚢ポリープ:1cmを超えると悪性が多い→摘出
胆嚢癌の40%に胆石を合併、コレ結石が多い
マクロアミラーゼ血症:血清アミ↑、尿中は正常
 自己免疫と関連 、アミラーゼがグロブリンと
 結合して糸球体を通過できなくて血清値↑
先天性胆道拡張→肝外胆管切除+胆道再建
 長期にわたると癌化しやすい
胆管細胞癌:リンパ節転移しやすい、
 腫瘍マーカーはCA19-9・CEA(+)
急性膵炎:アルコール性・胆石性・特発性
 sentinel loop sign:腸管麻痺で左上腹部空腸ガス像
 colon cut-off sign:麻痺で下行結腸にガスが無い
急性膵炎で低下:C-TOP、Ca(遊離した脂肪と結合)、
 コレステ、総蛋白、O2、血小板←絶食と除痛で治療
急性膵炎後のアミラーゼ↑遷延で仮性膵嚢胞を疑う
急性膵炎手術適応:膿瘍・大血腫・仮性嚢胞・
 慢性膵炎、胆道疾患の合併時、保存的治療で悪化時
小児の急性膵炎:ムンプス、薬物、外傷
慢性膵炎:アルコール多飲によるのが68%、
 特発性が21%、膿瘍・疼痛持続の場合は膵部分切除
 膝胸位で疼痛が軽減、飲酒・脂肪摂取後に増悪
PFD試験=BT-PABA試験、キモトリプシン活性
 腸管で吸収、肝で抱合、腎から排泄、慢性膵炎で↓
仮性膵嚢胞→内瘻造設術⇔真性では嚢胞摘出
主膵管数珠状拡張→慢性膵炎
膵島腫瘍はhypervascular
膵石:アル膵炎で高率に合併、炭酸石灰・リン酸石灰
膵石症で膵由来のHCO3が低下して十二指腸内pH↓
膵頭部癌:腺管上皮由来の腺癌が多い、門脈合併切除
膵体部癌:CA19-9:70%、CEA:50%で陽性
 膵体尾部癌の切除可能例は10%
側腹部:Grey-Turner⇔臍周囲:Cullen
膵癌:疼痛は背部に放散、前屈で軽減
 体重減少が早期より急速かつ著しい
膵管内乳頭粘液性腫瘍IPMN:高齢男性、緩徐
 主膵管型、分枝型、混合型の3種類
 幽門輪温存膵十二指腸切除術・膵体尾部切除術など
漿液性嚢胞腫瘍:薄い被膜、小嚢胞(0.1~2.0cm)
粘液性:厚い嚢胞壁の単房性、
 内部に隔壁様構造や嚢胞内嚢胞
膵仮性嚢胞:血清アミラーゼ高値を合併
 自然消退を期待して6週間は経過観察、半数が消失
Vater乳頭部癌:腫瘍の壊死脱落でビリルビン値変動
 低緊張性十二指腸造影、黄疸で発症
Courvoisier徴候:悪性腫瘍の胆管閉塞による胆嚢腫大
 →膵頭部癌、総胆管癌、乳頭部癌など
Mirizzi徴候:胆嚢内結石の頚部嵌頓による炎症など、
 後天性胆道閉塞により総胆管が狭窄
膵管拡張:膵癌、慢性膵炎、膵管内乳頭状粘液腫瘍
セクレチン試験:膵液量、膵液中重炭酸塩濃度
 現在は試薬が入手不能
急性膵炎:ACCR上昇
アミラーゼ(尿)×クレアチニン(血清)/
 アミラーゼ(血清)
アミラーゼ上昇が膵炎なのかマクロアミラーゼ血症
 なのかの鑑別の指標

気管支と併走するのが動脈
心臓による圧迫で末梢の方で無気肺
奇形腫の脂肪は上皮成分から分泌
褐色:10%は副腎外に腫瘍
副腎で脂肪を含んだ腫瘤は良性
リンパ節短径1cm以上で腫脹を疑う
正常リンパ節内に脂肪像
右肝静脈で前/後区域
海綿状血管腫でもリング状濃染
RCC:血管に浸潤→腎静脈の塞栓
腎移植は左を使う←血管が長いため
腺癌で内部に脂肪を含んでCT上±0
ミュラー管嚢胞:前立腺正中背側
結核:O2濃度の高い所に感染巣=上肺野
胆汁長期鬱滞で胆管増生
漏出性腹水:淡黄色透明
フェノバルビツールでT.bil低下
核小体でRNAを合成する
アルブミンの半減期20日
アフラトキシン→肝細胞癌の原因
マルターゼは腸粘膜より分泌
膵島腫瘍ではインスリノーマが多い
コレステは肝内でエステル化を受ける
トマト食べ過ぎで赤色便⇔赤ワイン飲み過ぎで黒色便
AST:肝細胞、心筋、骨格筋に含まれる
骨性ALP↑:甲状腺亢進、副甲状腺亢進、骨転移
PT時間:24時間後には減少、急性肝障害重症度判定
イソニアジド・リファンピシンで肝障害
蛋白同化ホルモン・経口避妊薬で肝細胞腺腫
直ビ(親水性)は胆汁から血中に漏出して尿へ排泄
インスリノーマは良性が多い
グリソン鞘:肝動脈、門脈、胆管、リンパ管
Pit細胞:類洞にありNK細胞としての機能を持つ
Kupffer細胞:類洞内、組織在住マクロファージ
星細胞:伊東細胞、Disse腔にいる、VitAを貯蔵
Disse腔:類洞の内皮細胞と肝細胞の間の空間
ラ氏島:βが60%、αが15%
有機リンによりChE活性が阻害される
門脈域の障害:ALT上昇←慢性肝炎・肥満性脂肪肝
健常者ではAST>ALT
慢性アルコール性障害で大腿骨頭壊死
 減圧症でも二次性に大腿骨頭壊死
flying bat徴候:肝硬変で右葉の委縮所見
肝小葉は約100万個
胆汁を1日0.5~1.2L生産する
直ビは腸管内でウロビリノゲンに、酸化して
 ウロビリンになって便中へ
直ビの上昇で掻痒感が出現
脳症・腹水・血清ビ・Alb・PT活性値
肝障害をきたす寄生虫:日本住血吸虫、
 肝吸虫、エキノコックス

 
【C 心・脈管系】
心拍出量低下による失神発作:急性心筋梗塞後、
 AS、TOF、HOCM、粘液腫、肺高血圧
Adam-Stokes発作:循環停止後3~10秒で生じる
収縮期のみ高い:動静脈シャント、hyperdnamic
 AR、PDA、甲状腺亢進、大動脈弾性低下
拡張期も上昇:腎不全による細胞外液量↑、
 昇圧系ホルモン↑、交感神経の活性亢進
速脈:左室の一回拍出量の増大、AR、PDA
Ⅲ音:左側臥位(心尖部がより近づく)でよく聴取
 拡張早期の血液の流入音、容量負荷、ベル型を使う
Ⅳ音:拡張後期の心房収縮により心室壁の振動
圧負荷による心不全:左室:肺高血圧症、AS
 右室:肺高血圧(COPD、肺線維)、PS
連続性雑音:動静脈系が直接交通
 PDA、Val破裂、大動脈中隔欠損症
M弁雑音:左側臥位でよく聴取
A弁雑音:前傾坐位でよく聴取
PR間隔:0.12~0.2、0.2以上が1度房室ブロック
心室頻拍の原因:徐脈性不整脈、低K、心筋障害
 QT延長、ジギタリスの投与
 意識があればリドカイン静注、
 意識なくショックなら直流通電
Kussmaul徴候:吸気時に静脈潅流停滞により
 頸静脈怒張、右室拡張障害
心不全:Ⅰ音低下、Ⅲ音(+)、心筋緊張低下
 胸水貯留は右>左、上肺野の血管陰影増強
ANP:心房性Na利尿ペプチド、血管拡張作用
 急性心不全の第1選択薬
慢性心不全の治療:ACE、β-blocker、スピノロ
上に凸のST変化:strain pattern、圧負荷の所見
Ca拮抗:ベラパミル、ジルチアゼム、房室伝導抑制
QT延長:心室頻拍・突然死の原因、β遮断が第一
原因:徐脈、遺伝、心筋虚血、抗不整脈薬
 低K、Ca、Mg  心室筋再分極の異常
PQ間隔:正常0.12~0.20、短縮:WPW、LGL症候群
 ←房室リエントリ性頻拍AVRT
 延長:Ⅰ度AVブロック、ジギタリス使用
LGL症候群:James束=心房-His束間の副伝導路
 QRS幅正常、Δ波(-)
QRS間隔:0.06~0.10、~0.12は不完全脚ブロック
 0.12以上では完全脚ブロック
Q波:正常は深さ<1/4R、幅<0.04秒、
 これ以上だと異常Q波←心筋梗塞等心筋壊死を反映
V1でQRS幅増加、V6のwideS波→右脚ブロック
 ⇔V5,6でwideQRS波、V1でQSなら左脚
EF:駆出率、一回拍出量を拡張終期容積で割り算
 正常は60%以上、50%以下は心機能低下
心係数CI:体表面積1m2あたりの心拍出量
 基準値は3.5±0.7/分/m2
心房粗動AFL:鋸歯状波F波の出現、規則的
Torsades de Pointes:多形性心室頻拍
 頻拍発作のうち、QSRの振幅・軸が逐次変化し、
 全体として紡錐形を形成したもの
 心不全があればジゴキシンが第1、抗凝固療法
発作性心房細動:全く不整 ⇔心房粗動では多少不整
心房細動AFの治療:
 心拍数コントロール:Ca拮抗、β遮断、ジギタリス
 リズム:キニジン、ジソピラミド
プロカインアミド:心房不応期を延長→除細動
リドカインは心室性不整脈に用いる
Brugada症候群:夜に特発性心室細動+右脚ブロック
 +V1,2のST上昇、植え込み型除細動器の適応
洞不全症候群SSS:高度の洞性徐脈、洞房ブロック
 洞結節回復期が1.5秒以上に延長
 アトロピンが第1、無効ならドパミン、アドレナ
 →さらに無効ならイソプロテレノール
 血行動態が不安定な時は大体このやり方で治療
Wenckebach型2度:PQ間隔が延長して脱落
 →経過観察でよい
1度:伝導時間の延長⇔2度:心室への興奮が時々脱落
完全房室ブロック→cannon tone
WPW:PQ間隔短縮、δ波、発作性上室性頻拍を合併
 Wolff、Parkinson、White
 WPWの治療:ジソピラミド、プロカインアミド
 心房不応期を延長、副伝導路を抑制して除細動
A型WPW:左房左室間での副伝導路、
 V1で高いR波、上向き、右室肥大と鑑別
ジゴキシン:腎代謝・速効⇔ジギトキシン:肝、遅効
ジギタリス中毒:徐脈化、O2消費↑、房室ブロック
 心室性期外収縮(PVC)←リドカイン、
 プロカインアミドで治療
ジギタリス禁忌:徐脈性不整脈、側副↑での心室頻拍
Valsalva手技:40mmHgの怒積を20~30秒継続
 迷走の刺激が房室伝導を抑制→PSVTの病態を改善
 効果がなければATP、Ca拮抗、β遮断
 HOCMでは左心室内腔↓により雑音増強
 ベラパミルで房室結節伝導抑制、ジギタリスも有効
Valsalva手技で右心系逆流性雑音は減弱
 吸気時には増強(Rivero Carvallo徴候)
家族性高コレ血症:アキレス腱黄色腫、皮膚黄色腫
 >260、LDL受容体活性低下
30秒以下の痛みは筋・骨格系か期外収縮によるもの
下壁の梗塞:Ⅱ,Ⅲ,aVFに冠性T波と異常Q波
異型狭心症のスパスムは右冠動脈に多い
 安静時にST上昇を伴って出現する
不安定狭心症:無治療だと20~40%の頻度で
 心筋梗塞へ移行PTCA不成功ならバイパス術
LDH:12~24時間後に最高、8~14日で正常化
右冠動脈→下壁、前下行枝→前壁中隔、回旋→側壁
梗塞後2週間以内:不整脈、ポンプ失調、心破裂
 それ以降:心室瘤、血栓形成
前壁梗塞から心不全となることが多い
右冠閉塞の下壁梗塞は、前壁梗塞よりも予後が良い
急性心筋梗塞にアドレナリンは禁忌
心筋梗塞の再還流:12時間以内
僧帽弁逸脱:収縮中期にクリック音→収縮後期雑音
大脈:AR、小脈:AS→遅脈
AS→大動脈圧低下→冠血流低下
無治療AS:2-3-5の法則、狭心症状・失神・心不全 
大動脈弁口面積:正常3cm2、1.5以下で症状、
 0.5以下で弁置換の適応
 左室‐大動脈圧較差50mmHg以上で手術適応  
AR:収縮期・拡張期の雑音
 Austin Flint雑音:逆流と左房からの血流とで
 心尖部ランブル、逆流による僧帽弁の動き阻害で
 相対的MSの状態
 爪床部の毛細管拍動(Quincke徴候)
ARの拡張期灌水様雑音:座位前屈の深呼気で聴取
Hill徴候:ARで下肢>上肢が20mmHg以上
大動脈弁輪拡張症AAE:大動脈瘤+AR,→Bentall法
Bentall:大動脈基部置換術、AAE、ARに対して
MarfanのAAE:嚢胞性中膜壊死による
 ⇔Buergerでは全層性血管炎
MS:心臓弁膜症の35%で最多、20~40代の女性
 拡張期ランブル:左側臥位でよく聴取
 左房拡大で血栓形成・心房細動、
 opening snap:僧帽弁開放音→Ⅰ音亢進
 重症例で肺高血圧(+)でPRになるとグラハム
DDR:僧帽弁前尖拡張期弁後退速度、MSで低下
MRの所見:Ⅲ音亢進による奔馬調律、全収縮期雑音
 左室容量負荷、拡張により広範囲での心尖拍動
 非リウマチ性の検索断裂によるものが増加
TR:肺高血圧、右室拡大に伴う相対的なものが多い
 カルチノイド症候群から続発するTR
ASD:右房容量負荷による相対的TS、右軸偏位
 30~40代以降に心不全症状、女性に多い
 Ⅱ音固定性分裂、不完全右脚ブロック、
 7%以上の右房O2step up
VSDI型:日本人に多い、大動脈弁下にできて
 ARを伴いやすい
VSDでQp/Qs<1.4なら自然閉鎖or一生放置可能
大動脈縮窄:Tuenerによく合併
 肋骨からの側副が出てrib notching
Valsalva洞動脈瘤破裂:Ao→RVへのシャント
 突然の胸痛、息苦しさ、動悸、連続性雑音
 VSDを半数に合併
goose neck sign:ECDで左室流出路が細長い
先天性風疹により肺動脈狭窄
全肺静脈還流異常症TAPVR:肺静脈が右心房へ還流
 ASDの合併がないと死ぬ、雪ダルマ
TOF=主体は漏斗部狭窄=右室流出路狭窄
 =肺動脈下狭窄、蹲踞により体血流抵抗を増大させ  
 て右→左シャントを軽減させる
Blalock-Taussig手術:TOF、肺動脈弁閉鎖に
 対する姑息、術後に鎖骨下の離断による
 内胸動脈の血流低下でrib notching
不整脈がみられる心奇形:修正大血管転位、
 Ebstein、ASD(固定性分裂、中隔奇異性運動)
Ebstein:中隔と後尖が下方にずれる、
 半数にASDを合併
Rastelli:cTGAの根治術、人工血管使用
大動脈中隔欠損症:上行大動脈と肺動脈の交通
 ←連続性雑音
Norwood手術:左心低形成の1期目、ASD形成術
Bland-White-Garland症候群:左冠動脈が
 肺動脈から起始、重症心筋虚血からの
 乳頭筋不全でMR、心不全、
IE:黄ブで急性、連鎖球菌・腸球菌は亜急性の経過
IEの眼所見:眼瞼結膜皮下出血、網膜出血、
 Roth斑:眼底出血性梗塞、中央が白、周囲が赤
 抜歯、カテーテル処置後
Osler結節:弁の疣贅がちぎれて末梢動脈を
 感染性塞栓+免疫反応→指先の有痛性小結節
Janeway発疹:手掌・足底の無痛性小赤色斑
Libman-Sachs型心内膜炎:SLEでみられる心内膜の
 小さい卵円形状の結節、M弁、A弁に形成される
粘液腫:拡張早期にM弁に嵌頓、中隔卵円窩から発生
 →体位変換で拡張期ランブル音、9割が左房
 弁口持続閉塞で突然死の危険性、早期摘出、塞栓症
 粘液腫がIL-6を産生して慢性炎症症状
 病態がMSに類似するため肺高血圧症
急性心筋炎:感冒から、胸痛、心不全
急性心膜炎:先行感染+炎症所見、広範囲の誘導で
 下に凸(上に凹)のST上昇、心嚢液貯留
 深呼吸・臥位で胸痛、安静にする
心外膜炎:尿毒症、膠原病、急性心筋梗塞、癌転移
 急性心筋梗塞が原因:Dressler症候群、2~6週後
心タンポ:右心不全(肝腫大)はあるが左心不全はなし
 奇脈=Kussmaul脈:吸気時に10mmHg以上低下
特発性拡張型心筋症:心筋の錯綜配列、Mモードで
 僧帽弁B-B'ステップの出現(拡張末期の上昇)
肥大型心筋症:錯綜配列と線維化、サルコメア蛋白
 の遺伝子異常、巨大陰性T波、期外収縮後に
 増強する収縮期雑音←βブロッカー、Ca拮抗薬
 ジギタリス、硝酸は左室流出路狭窄を強めるため×
肥大型心筋症:中隔肥大による流出障害
 左房容量↑・心収縮力↓で雑音減弱、Ca拮抗薬、
 βbloker 、下肢挙上、輸血
肥大型心筋症HOCMの収縮中期雑音が増強
 →立位、息こらえ、利尿薬投与、左室容量減少時
 硝酸薬、ジギタリスでは左室流出路狭窄が増強
dip and plateau:右心室拡張障害、
心膜ノック音:拡張早期の心室拡張不全による
 右室圧上昇→高調な過剰心音、収縮性心膜炎
収縮性心膜炎:心膜炎の治癒過程で瘢痕化、石灰化
 右心不全所見、近年は特発性やウイルス性が多い
大動脈瘤:5cm以上は手術適応
腹部大動脈瘤:全体の2/3、胸部より破裂の可能性大
急性大動脈解離:鎮痛剤+降圧剤(収縮期を100~120)
 B型でも破裂例、上下肢・臓器虚血があれば手術
StanfordB型:降圧療法でβ遮断を用いる
β遮断:重度のASOには禁忌、∵α作用での血管収縮
ASO:10cm未満ならPTA、50歳以上男性
Buerger病=閉塞性血栓性血管炎TAO、cork screw像
 膝窩・前腕動脈以下の細血管に好発、先細り像
 全層性、遊走性静脈炎を合併、二次性静脈瘤は
 浮腫を伴う、薬物療法、交感神経切除術
閉塞性動脈硬化症ASO:上肢は稀、虫食い像
Leriche症候群:腎動脈以下の慢性動脈閉塞、粥状
 比較的若年者、ASOからの続発もありうる
大動脈炎症候群=高安病:不定愁訴,上を向くとめまい
梅毒性大動脈炎:上行大動脈の基部に病変→AR
血行再建術後症候群MNMS:乳酸、ピルビン酸、K、
 ミオグロビンなど、閉塞後24h以内なら血栓摘除術
深部静脈血栓症:7日以内なら血栓溶解剤投与
 血栓溶解(ウロキナーゼ)、
 抗凝固(ヘパリン、ワーファリン)
 広範囲閉塞例:血栓摘除術
 慢性期なら患肢挙上、弾性包帯
下肢静脈瘤:Trendelenburgテスト:表在静脈の閉塞
 Perthesテスト:深部の閉塞 →患肢挙上で消えない
リンパ浮腫:組織液が細胞間に貯留、疼痛(-)、象皮症
 非陥凹性、色素沈着(-)、保存療法が基本、
 無効なら顕微鏡下リンパ管臍静脈吻合術
悪性高血圧症:拡張期の著しい上昇、進行性臓器障害
 腎小動脈のフィブリノイド壊死、増殖性動脈内膜炎
 拡張期>130mmHg、強力な降圧、透析
 原因:高レニン性、腎血管性高血圧、褐色細胞腫、
160/100mmHg以上で重症高血圧
収縮期だけ高い:動静脈シャント(AR,PDA)
 心収縮↑:甲状腺亢進、貧血、AVシャント

二峰性脈:急激な血流が大動脈弁を通過、HOCM
フロセミド:速効性利尿薬、肺うっ血の改善効果大
過換気で低CO2→冠攣縮:亜硝酸、Ca拮抗薬で治療
PCWP=平均左房圧=左室拡張期圧、12mmHg以内
 22mmHgを超えると肺水腫が出現し始める
肺動脈圧:≦20mmHg、右房圧≦5mmHg
CVP:5~10cmH2O、(4~8mmHg) 
レジチン試験:内分泌性高血圧で陽性
ジェット血流:AR、AS、MR、VSD、PDA
ACE阻害・ARB:→心筋リモデリングを抑制、
 慢性心不全に有効、妊婦・腎機能悪化例には禁忌
心膜液:15~30ml
巨大舌:先端巨大症、甲状腺低下、アミロイドーシス
閉塞性黄疸:ビ↑による伝導路障害で徐脈
肺動脈弁の方が大動脈弁よりも高さが高い・前方
僧帽弁:前外側と高内側
僧帽弁前尖から大動脈後壁へ線維性連続
左静脈角:左内頚と鎖骨下の合流点、胸管が還流する
大伏在→大腿へ⇔小伏在→膝窩へ
心筋でO2の10%を消費、安静時は5%
呼吸で変動する胸痛:心膜炎、胸膜炎
胃の伸展→迷走反射→冠血流低下
房室結節:心房中隔、右房側へ凸面、右冠から供給
肺活量:呼気予備量+吸気予備量+一回換気量
肺癌で血ガス正常でもばち指出現、関節症状
 →Marrie-Bamberger症候群
サイアザイド長期投与で光線過敏性皮膚炎
サイアザイド、ループの投与で尿酸排泄低下
左脚前枝ブロック→左軸偏位⇔後枝で右軸偏位
循環抗凝固因子:IgG、→出血傾向
低O2の代償で多血症→血栓
奇異性塞栓による脳膿瘍
血管吻合:内膜同士⇔腸管では外膜同士を接合
マンシェットの幅が狭いと血圧は高めに出る
胸骨角外縁で第2肋骨を触知
Lutembacher症候群:MS+ASDの合併
褐色細胞腫による高血圧にはα・βブロッカーの併用
肺高血圧:平均が25mmHg以上
Rivero Carvallo徴候:吸気時に雑音↑、TR
ACE阻害:腎性高血圧に使用、Cr3以上・高Kは禁忌
三尖弁閉鎖症の雑音最強点は胸骨下端
上大静脈症候群:肺癌によるものが最多、
 奇静脈が側副となる、顔面・上肢の浮腫
ACE阻害薬:腎動脈狭窄があると糸球体濾過量低下
 して腎機能悪化するためβ遮断・Ca拮抗を用いる
 副作用で高K血症、空咳

 

【D 内分泌・代謝】
先端巨大症:手指末節骨カリフラワー様肥大変形、
 種子骨の肥大、高P血症、L-dopaに無反応
 TRH負荷後にGH値上昇 (奇異性上昇反応)、 
 ソマトスタチン、酢酸オクトレオチド、
 ドパミン作動薬(ブロモクリプチン)で治療
 外科的手術が第1、ガンマナイフ
 腫瘍が大きい⇔Cushing病はmicroadenoma
GH分泌不全性低身長:低身長患者の10%、第1子
 重症例で乳児期に低血糖、1~2歳までは正常
 ∵身長・体重の増加が甲状腺機能の影響
通常の尿浸透圧:300mOsm/L以上
抗精神病薬使用者に低Na血症
 →緊張による水の多飲とADH分泌促進作用
 →SIADH、 水制限+食塩(10~15g)経口摂取
心因性多飲症:ADH剤(デスモプレシン)は禁忌
中枢性尿崩症は急激に発症
腎性尿崩症の治療:サイアザイド系、インドメタシン
SIADH:体内貯留液増加で低Na血症、浮腫(-)
 尿量の変化はなし、尿>血漿浸透圧
 水制限(500~1000ml)+高張食塩水+ループ利尿薬
SIADHの原因:肺癌、髄膜炎、脳腫瘍、COPD、結核
薬剤性SIADH:AVP分泌促進・腎細管での増強作用
 シスプラチン、カルバマゼピン、
 クロルプロパミド、ビンクリスチン
悪性腫瘍患者に向精神薬投与で容易にSIADH
Chiari-Frommel症候群:分娩後の視床下部
 機能障害による高PRL血症、ドパミン作動薬で治療
Frohlich症候群:術後など視床下部器質性病変
 による性腺機能低下+躯幹性肥満
Kallmann症候群:嗅核脱失+低ゴナド性腺機能低下
 LH-RHの欠損、低ゴナド性類宦官症ともいう
Simmonds症候群:何らかの原因で下垂体前葉が
 破壊されて下垂体機能低下⇔Sheehan
低下する順序:GH、FSH・LH→TSH→ACTH→PRL
無痛性甲状腺炎→βブロッカーで治療
橋本病:70~80%は甲状腺機能正常
Basedow病:高血圧、心房細動、+飲酒・過食により
 四肢弛緩性麻痺、中毒症時期は手術しない
 無痛性甲状腺炎との鑑別のために破壊性による  
 123I摂取率を調べる、/メチマゾール、βブロッカー
Merseburg三徴:甲状腺腫、眼球突出、頻脈
甲状腺ホルモンが有効→橋本病、単純性甲状腺腫 
 内因性TSH分泌を抑制する目的
甲状腺クリーゼ:急性増悪、手術・感染などが原因
 抗甲状腺薬プロピルチオウラシル、無機ヨード
Plummer病:結節性病変から自律性に分泌
 摘出、PEIT、放射性ヨード療法
甲状腺機能低下→TRH↑に刺激され高PRL血症
 骨格筋障害に伴うLDH↑、CK↑、
 胆汁中へのコレ排泄が阻害されるため高Chol
Lamberts徴候:甲状腺低下でのアキレス腱反射
 の弛緩相の遅延 
甲状腺機能を低下させる薬剤:リチウム、ステロイド、
 アミオダロン(抗不整脈)
 →フィードバックによる下垂体前葉過形成
甲状腺悪性リンパ腫:慢性甲状腺炎を基礎に
 高齢で発症、急速な腫大→未分化癌との鑑別
 放射線、化学療法にて70%は治癒
慢性甲状腺炎=橋本病、サイログロブリン投与
 70~80%では甲状腺機能正常、びまん性腫大
無痛性甲状腺炎:橋本経過中に濾胞の崩壊で
 一過性に甲状腺中毒、明らかな炎症(-)
亜急性甲状腺炎:夏季、ウイルス感染→CRP軽度上昇、
 WBC正常、ステロイド有効、数か月で自然軽快
乳頭癌:リンパ行性⇔濾胞:早期から血行性転移
分化癌=乳頭・濾胞、進行例で反回麻痺、扁平上皮癌
 との共存あり、小児期の頚部放射線が誘因となる
 被膜を持つことが多く手術適応がある
未分化癌:50歳以上に多い、炎症症状、急速に進行
乳頭癌:シンチで欠損像、砂粒状石灰化、全体の85%、
 若年~中年女性、核内封入体、再発時には再切除
髄様癌:カルシトニン↑、間質にアミロイド沈着
カルシトニン:Ca・Pを下げる⇔VitDは上げる
副甲状腺術後:CaとVitD3を投与する
続発性副甲状腺亢進:基礎疾患によるCa低下が原因
 慢性腎不全、VitD欠乏、Ca摂取不足
腫瘍産生性の体液性骨吸収因子により高Ca血症
副甲状腺亢進の骨病変:骨膜下吸収像、線維性骨炎
 歯槽硬線の消失、punched out lesion
副甲状腺低下:PTHの分泌不全による作用不足、
 特発性、自己免疫性、先天性、続発性
偽性副甲状腺低下:腎・骨のPTHレセプター異常
 →Albright徴候:知能低下、低身長、肥満、短指症、  
 病型分類のためにElsworth-Howard試験
 →PTH負荷による腎尿細管の反応性、尿中cAMP
 偽性Ⅰ型:尿中cAMP不変⇔Ⅱ型では上昇
Ⅰ型:多内分泌臓器に対する抵抗性
Ⅱ型:PTHの標的臓器のみの抵抗性
球:アルドステロン、束:コルチ、網:アンドロゲン
Cushing症候群:伸展性皮膚線条+毛細血管拡張・
 血管壁脆弱性により皮膚が赤~赤紫色
 スクリーニングでデキサメタゾン負荷、高値のまま
DHEAS:ACTHの刺激で上昇、副腎アンドロゲン
メトピロン:副腎皮質の11β-OH-lase阻害薬
 Cushing病の検査、Addisonではコルチゾールが
 下がりすぎるため禁忌
Addison:副腎皮質ホルモン低下により体重減少
 両側副腎の慢性的病変、結核性は激減
ステロイドの精神症状:抑うつ、易刺激性、不眠
ステロイド下では副腎皮質・下垂体とも抑制状態
 血清コレステロール上昇
Nelson症候群:副腎摘出後、数年後に下垂体に
 ACTH産生嫌色素性腺腫形成→色素沈着など
原発性アルドステロン症:腺腫によるのと過形成
 立位負荷試験で本態性高血圧と鑑別、
 低Kによるインスリン分泌↓、U波
 K保持利尿薬スピノロラクトンで治療
続発性アルド:体液量減少でレニン系が刺激されて
 基礎疾患の治療、抗アルドステロン薬
偽性アルド:甘草、グリチルリチン製剤、漢方薬
 腎の11βヒドロキシステロイド脱水素酵素阻害で
 コルチゾールがミネラルコルチ受容体に結合
 レニン・アルドの分泌↓、HCO3↑、Cl↓
Bartter症候群:ヘンレ上行のCl再吸収異常、
 K低下、レニン・アルドは上昇、血圧は正常
 慢性にループ利尿薬を投与した状態
Bartterの治療にインドメタシン
偽性Bartter:拒食、慢性下痢、下剤・利尿薬乱用
 による、低K、レニン↑など
急性副腎不全:嘔吐、発熱、低血圧
バニリルマンデル酸VMA:アドレナリン・ノルアドの
 最終代謝産物
褐色細胞腫:高血圧、代謝亢進、高血糖、頭痛
 発汗↑の5H、機能検査はクロニジン試験
 大動脈造影は高血圧・ショックになるので禁忌
 α受容体の亢進状態→先にα1遮断薬を使用
 Sippleでは褐色細胞腫の摘出が先
多発内分泌腺腫症MEN
Ⅰ型=Wermer症候群:PPP、下垂体線腫、
 副甲状腺亢進、ガストリノーマ(ラ氏島腫瘍)
ⅡA型=Sipple、PTA、副甲、髄様癌、褐色細胞腫
ⅡB型:NATO、多発性神経腫、褐色細胞腫、髄様癌
膵ラ氏島腫瘍の10%がMENⅠ型
膵ガストリノーマ:Zollinger-Ellison、膵内腫瘤
 胃・十二に多発潰瘍、過酸による水溶性下痢
 セクレチン負荷でガストリン値上昇
 低Cl血症、再発に対して胃全摘
単純性肥満:尿中17-OHCS↑、
 インスリン分泌反応↑、GH分泌反応↓
血管作動性腸ポリペプチド:胃酸抑制、水溶性下痢
WDHA症候群:VIP産生腫瘍
 水溶性下痢・低K・胃無酸症、手術で摘出
インスリノーマ:中枢神経症状が主、過食
グルカゴノーマ:高血糖、口内炎・舌炎、
 壊死性遊走性紅斑が三徴、
Klinefelter症候群:軽度知能障害、耐糖能異常、
 胸腔内疾患
真性性早熟:女児は特発性、男児は腫瘍が多い
Whippleの三徴:低血糖発作、血糖値50mg/dl以下、
 摂食で症状改善
黒色表皮腫:Ⅱ型糖尿病のインスリン過剰状態で
糖尿病疑い例→経口ブドウ糖負荷試験
インスリン投与で低K←補給する
尿蛋白1g/日以上の糖尿病は運動療法禁忌
腎症より網膜症の出現の方が早いことが多い
α‐グルコシダーゼ阻害薬:
 小腸での糖吸収を遅らせる
SU薬、フェニルアラニン誘導体:
 膵臓からのインスリン分泌を促進
チアゾリジン誘導体:インスリン抵抗性を改善
ビグアナイド薬:肝での糖新生を抑制
反応性低血糖症:甲状腺亢進や胃切除後、食後の
 糖吸収亢進でインスリンが反応性に分泌され低血糖
糖尿病ケトアシDKA:電解質・脱水・血糖値の補正
 アシドーシスによる胃腸障害(腹痛・悪心)
 血糖の急降下により脳浮腫→頭部CTで検査
非ケトン性高浸透圧性昏睡:高度の脱水、血圧↓
 比較的軽度のⅡ型の高齢者、
乳糖不耐症:ラクターゼ活性↓により分解できない。 
 便が水様、酸性、発酵性→ラクターゼ製剤が有効
 尿細管性アシドーシスでも再吸収抑制
家族性高コレ血症:Ⅱa型、腱黄色腫、常優の3徴
 LDLレセプターの欠損、総コレ↑、TG正常
Ⅰ・Ⅴ型高脂血症で腹痛があれば膵炎を疑う
Ⅱa型:総コレ↑、TGは正常
Ⅱa、Ⅱb、Ⅳ型が多い、他は稀
Ⅰ・Ⅲ型は常劣、他は常優、Ⅲ型では手掌に黄色腫
アルコール摂取によりTGの増加が著明
ポルフィリン症の40%でLDL↑によるⅡa型合併
Gaucher病:家族性脾性貧血、肝・脾・骨髄・リンパ
 全身網内系に糖脂質沈着、β-グルコシダーゼを補充
Niemann-Pick病:スフィンゴミエリナーゼ欠損、
 B型は非神経型で骨髄移植により予後良好
Fabry病:伴劣、全身の脂質蓄積症、心・腎
 真皮小血管拡張と角質過形成による皮疹
Tay-Sachs病:GM2ガングリオシド蓄積症、骨症状
特発性ヘモクロマ:腸管からのFe吸収が異常亢進
副作用で浮腫:インドメタシン、
 アルドステロン様作用の薬剤=ステロイド骨格
 →プロゲステロン、グリチルリチン
乳癌骨転移による高Ca血症 →QT間隔短縮
低MgによりPTH分泌障害 、尿細管障害で喪失
ドパミン:PRL,TSH,LH,FSHの分泌を抑制
体位で変化:レニン、カテコラミン、ADH
PRL上昇:クロルプロマジン、レセルピン、
 ハロぺリ、スルピリド
Laurence-Moon-Biedl症候群:肥満、多指症、
 網膜色素変性、知能低下、性器発育不全、常劣
Cushingで末梢好酸球・リンパ球が低下、低K
グルカゴノーマ:高血糖、口内炎、舌炎
 壊死性遊走性紅斑
異所性ADH:肺小細胞癌、膵癌
多尿の原因:低K、高Ca、高血糖
レニン分泌↑:循環血漿量減少時、 交感神経興奮時
治療で甲状腺ホルモン:橋本病、単純性甲状腺腫
尿糖排泄域値:160~180mg/dl
糖尿病ケトアシ:WBC↑、腹痛、脱水、血圧低下
食思不振→遊離脂肪酸↑
LDL:70~140、HDL:40~65、TG:50~150
急性間欠性ポルフィリン症:常優、光線療法(-)
 末梢の脱髄、頻脈
海藻・野菜等のアルカリ性食品が尿酸の排泄を促進
痛風:関節の範囲を超える関節炎、慢性化で間接変性
痛風結節:尿酸Na含む肉芽腫、耳介、足、皮下、骨、
 結石からの腎盂腎炎、慢性間質性腎炎
 非発作時にコルヒチン⇔発作時にNSAIDs
アロプリノールは産生過剰型、
プロベネシドは排泄低下型に用いる
Fanconi症候群で尿酸再吸収が抑制→血清尿酸↓
脱水の細胞外液補充は500ml/hが上限
全身性アミロイドーシス:MM、RA、慢性炎症性疾患
低Naなのに血漿浸透圧上昇:脂質異常症、高血糖、
 尿毒症(高窒素血症)
高Caの症状:腸管運動抑制、胃潰瘍、高血圧、
 QT短縮、うつ傾向、意識障害、筋痛、筋力低下
 ADH阻害による多尿、悪心
 治療:生食+フロセミド、ステロイド(骨吸収と
 小腸からのCa吸収を抑制)
pH上昇でイオン化Caが低下
Mg欠乏によるPTH分泌障害
高K血症をきたす:ACE阻害、ARB、βブロッカー
尿濃縮障害をきたす電解質異常:低K、高Ca
高P血症をきたす内分泌疾患:副甲状腺低下、
 甲状腺亢進、先端巨大症(尿細管でのP 再吸収↑)
意識障害をきたす血液異常:高Ca、高or低Na、
サルコ肉芽腫→ACE・VitD分泌で高Ca血症
リチウム剤:高Na+多尿
AG上昇するアシドーシス:腎不全(硫酸・燐酸が蓄積)
 糖尿病性、乳酸性(嫌気性代謝により陰イオン蓄積)
メープル:側鎖アミノ酸代謝異常による乳酸性アシド
膵全摘後はHCO3低下でアシドーシス
閉経後骨粗鬆症:骨吸収が形成を上回る高回転型
骨粗鬆:PTH作用が相対的↑、Ca、P、ALPは正常
 胸腰椎移行部の骨折
抗酸化作用:VitC、E
高カロリー輸液時にはVitB1を補給
VitB12:数年のストック、壁細胞由来の内因子と結合
脂溶性ビタミンはE以外には過剰症がある
VitB1欠乏:高拍出性心不全、胸腹水、全身浮腫
ペラグラ:ナイアシン不足、皮膚炎、下痢、認知症
マラスムス:蛋白とカロリーの両方の不足、一歳以下
クワシオルコル:選択的蛋白質欠乏、一歳以後

GHによる臓器肥大作用
透析に続発して副甲状腺亢進
Liddle症候群:遠位尿細管のNaチャネル亢進
 高血圧、Na↑、K↓、アルド低下
Gitelman症候群:高血圧(-)の低K・Na、尿中低Na
 慢性にサイアザイドを投与した状態
Schmidt症候群:Addison+橋本病、糖尿病合併多い
急激なNa補正により橋中心髄鞘崩壊症(CPM)
低K:心・腎・筋に注意→不整脈、尿細管、脱力
インスリン分泌能:グルカゴン負荷試験
ガストリノーマ:腫瘍と並行して潰瘍も治療→PPI
低張性脱水では口渇なし
傍濾胞細胞からカルシトニン分泌、血中Ca↓作用
中枢性尿崩症治療にデスモプレシンDDAVP点鼻薬
ニコチン酸:VLDLコレステの肝からの分泌を抑制
PAS陽性=グリコーゲンの存在
ブドウ糖がソマトスタチン分泌促進
ソマトスタチン:GH、TSHに対して抑制的
ドパミン:PRL、TSH、ゴナドに対して抑制的
立位で上昇:レニン、カテコラミン、ADH
コルチゾール:骨髄からの多核白血球の放出促進
飢餓・ストレスで成長ホルモン↑
Alb4以下でCa値補正 測定値+(4-Alb) 
甲状腺は単位体積当たりの血流が最多の臓器
慢性腎不全で低Caにより副甲状腺亢進
Cushing病のmicroadenoma:好塩基性が多い
脾静脈(膵の背側を走行)と上腸管膜静脈
 (膵頭部が取り囲む)が合流して門脈
腹腔内は大体右に静脈、左に動脈
腸管ガス:閉塞域より末梢にガスはない
小腸3cm、大腸5cm、が上限、これ以上だと拡張
麻痺性イレウス:拡張(-)、全体的にガス
Kerckring襞が目立つのが空腸
 stucked coin appearance
激しい腸炎でも母指圧痕像
中毒性巨大結腸症:UC、Crohnから、平滑筋の障害、
 結腸の拡張、便の停滞→感染やガス像
HCC:遅く濃染・早くwash out、被膜形成
細胞内液で最多の陰イオンはリン酸イオンHPO42-
急性膵炎:血清Caが7.5以下で重症化の指標
第3腰椎の側面X線が判定に良い


【E 腎・泌尿器疾患】
腎不全の鑑別:尿浸透圧、尿中Na、Cr濃度
まずは腎後性か否かの診断が重要
腎性:尿中Na↑(>40mEq/L)、
 尿中Na排泄率FENa>1.0%、
BUN/Cr比:10~11が正常
尿素窒素がクレアチニンの15倍以上:脱水
 異化亢進、蛋白の過剰制限、消化管出血
7以下:下痢・嘔吐で尿素喪失、低蛋白食、妊娠
腎不全:ループ利尿薬を用いる→GFRを低下させない
腎からのP排泄障害で高P血症、腎でのVitD活性化
 障害による低Ca血症 、VitD低下による骨軟化症
→続発性副甲状腺機能亢進状態→腎性骨異栄養状態
腎性骨異栄養→頭蓋骨のsalt and pepper、
 腰椎骨のrugger jersey:関節面骨陰影が増強
急性尿細管壊死:急性腎不全の原因で最多、
 術後性・薬物性のものが多い、糸球体病変(-)
 原因の除去で1~数週間で腎機能回復
慢性腎不全での食事:高エネルギー、
 低蛋白(0.6~0.7g/kg/日)、減塩(7g/日以下)
ACE・ARBによる腎機能悪化速度抑制効果
 高度腎機能低下の高K血症時は使えない
尿毒症:Ccrが正常の10%以下で起きる
 尿毒症により腎性網膜症、尿毒症性肺水腫など
手根管症候群:掌側1~3指と4指橈側の感覚障害
 +母指球筋萎縮
AGN:先行感染後2週間で発症、3~10歳に多い
 血尿・浮腫・高血圧が3主徴、
 alternative pathwayによる補体活性化で
 C3・CH50↓、8週目には正常化
乏尿期:フロセミドで利尿降圧、食塩0g/日、蛋白制限、
IgA腎症:10~20代、東洋人に多い、腎症で最多
 無症候性血尿、軽度の蛋白尿、補体価は正常
予後不良群:全体の5%、血圧>160、尿蛋白>2g/日、
 血尿・IgAの量は無関係
メサにIgA沈着:IgA腎症、紫斑病性、ループス腎炎
急速進行性腎炎RPGN:ANCA関連型、免疫複合体型、
 抗GBM陽性型、半数以上の糸球体に半月体形成、  
 半月体にフィブリン沈着、基底膜の肥厚、
 潜血(+)、蛋白(+)、数週から数カ月で腎不全
小児ネフローゼの80%が微小変化群
膜性腎症:基底膜の上皮細胞側にIgG沈着(顆粒状)
 悪性腫瘍、B肝、SLE、金製剤から続発
 成人ネフローゼの30%、
高齢の膜性腎症:悪性腫瘍合併の可能性を考える
巣状糸球体硬化症FGS:IgM・C3の顆粒状の沈着
 ヘロイン常習者、HIV、Alport症候群患者
 ステロイド抵抗性、血尿・高血圧をきたしやすい
膜性増殖性MPGN:予後不良、ChE↑、コレステ↑
 基底膜肥厚(二重構造)とメサ増殖→蛋白・血尿
 検尿での発見が多い、比較的若年者、
糖尿病性腎症:メサ領域の結節性病変、腎は腫大
 Kimmelstiel-Wilson病変:基底膜肥厚部に
 IgGが線上に沈着、ステロイドは禁忌、
遠位型尿細管性アシドーシス:腎乳頭部に
 点状の石灰化陰影→骨からのCa遊離
 AG正常のアシドーシス、低K、Cl上昇
Alport症候群:Ⅳ型コラーゲンの形成異常、X優性
 感音難聴・進行性腎炎、白内障
線維筋性異形成:若・中年女性、片側性、
 蛇腹状狭窄、腎動脈の遠位2/3に生じる
多発性嚢胞腎:両側、正常腎組織を圧迫、
 肝・膵・肺にも嚢胞形成、脳動脈瘤、弁膜症を合併
膀胱炎:頻尿・排尿痛・尿混濁が3主徴、発熱は無い
レノグラム:左右腎の血流を推定、分腎機能検査
 血管相・分泌相・排泄相、Tmax、T1/2、
 ピークまでの時間と 半減までの時間を計測
潜血:ミオグロビン・ヘモグロビン尿で(+)
 VitC過剰で血尿があっても偽陰性
シスチン尿症:アミノ酸代謝異常によりアミノ酸尿
インジゴカルミン排泄試験:静注、筋注後に
 膀胱鏡で尿管からの排泄を観察する
血液透析:除水効率良、低分子除去能大、蛋白喪失小
ハンタ:腎症候性出血熱、 出血傾向+腎機能不全
腎乳頭壊死:糖尿病、腎盂腎炎、鎮痛薬で
間質性腎炎:尿細管とその間質の炎症
VitD3は近位尿細管でPTHの刺激を受け活性型へ
 25(OH)→1.25(OH)2
アルカリ尿で尿蛋白偽陽性、低分子蛋白は偽陰性
Alport症候群:幼少期に無症候性血尿→蛋白尿
補体価低下:SLE、MPGN、AGN
 膜性増殖性腎症→免疫複合体を形成
O-157感染後に溶血性尿毒症症候群
急性腎盂腎炎には水分摂取量を増やす
Ca×P値は一定、透析でP貯留・低Ca
 活性型VitD3低下で腸管のCa吸収低下

輸液量:不感蒸散+前日尿量
総コレステ正常値:120~220
IVP(静注)⇔DIP(点滴静注)こっちの方が鮮明
AG=Na-(Cl+HCO3)正常は12±2
腎血流量:心拍出量の20~25%、1100ml/分
Ⅰ日2500ml以上で多尿
尿濃縮能低下:高Ca、低K血症による 尿細管障害
腎濾過値測定:イヌリン、クレアチニン、チオ硫酸Na
鎮痛薬による慢性尿細管間質性腎炎
硝子円柱:糸球体~尿細管の障害
サイアザイド系:高尿酸、糖尿病には禁忌
下行脚:水再吸収、K分泌、
上行脚:Na・Cl再吸収
蠟状円柱:慢性腎不全で出現、予後不良
糸球体内部がglobal or segmental
低浸透圧、慢性腎不全で酸排泄↓で代謝アシ
クリアランス=尿中濃度×尿量/血清中濃度
高P血症→VitD活性化障害
1/Crの直線が0.1になる頃が透析導入
透析導入期に不均衡症候群
透析液のAlが蓄積→脳症、骨症が出現
 デスフェラール投与によりキレート
Goodpasture:抗腎糸球体抗体が肺にも
尿蛋白:低分子→トランスフェリン、高分子→IgG
ACE阻害・ARBでインスリン抵抗性を改善
βラクタム系・アミノ配糖体:腎障害をきたす
 テトラサイクリン系は肝障害
近位尿細管の障害:β2MG、NAGの排泄増加

 

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最終更新:2010年08月21日 00:08
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