ヤツクビダイジャ



ヤマタノオロチ型メダロット (YMT)
登場作品:S

機体概要

メダロットS初出の、古事記や日本書紀といった日本神話に登場する八つの首を持つ大蛇、ヤマタノオロチ型メダロット。

頭部に2本、両腕に4本、そして脚部に瓶に首を突っ込んだ2本の、合計八つの首があしらわれている。
瓶に首を突っ込んでいるのはヤマタノオロチの伝承において、スサノオノミコトが酒を用意して、ヤマタノオロチにそれを呑ませた隙に首を刎ねたことに由来する。
つまりヤツクビダイジャは、このことを反省していない

両腕に配された首の形状は、実は同一ではなく、外側と内側で微妙に違った形状となっている
また、頭部も左右で蛇の口の開閉が逆になっているため、微妙に左右対称になっていない。
本来の頭部は胴体中央のモノアイ部で、中身は球体状のカメラと設定されている。

尻尾からは伝承においてヤマタノオロチの尻尾から発見された、日本において天皇家に伝わる三種の神器のひとつ、天叢雲剣(あめのむらくものつるぎ、草薙剣(くさなぎのつるぎ)とも)を思わせるブレードがワイヤーで接続されている。

メカニカルデザインはtyuga氏。

機体説明

メダロットS

メインストーリー第7部「望みのものは」にて先行登場。
その後、ピックアップガチャで入手出来る期間限定初期ランク☆3メダロットとして登場。

全てのパーツがそれぞれ異なったマイナス症状射撃攻撃を使用する。
搦め手はもちろん、ダメージソースとしても有効に働く。
なお、技構成はヤマタノオロチが雷を伴う嵐を起こすと言われていることや、水の神とも言われていることに由来する。
全てのパーツがヘヴィパーツに該当する、正しくヘビィなメダロットである

頭部パーツはラファルフト以来となるHトルネード
威力値と充填値でノーブルブラストを上回る。

右腕パーツは本作初出の新技、マッドショット
マイナス症状マッドを付加する効果を持つ射撃攻撃である。
マッドは命中した相手が次に行動するまでの間、充冷値と回避値を20%低下させ、さらに脚部を潜水タイプに変える効果を持つ。
乱暴に言えば、トルネードの潜水版。
コレによりアンチシーも、トルネードアンチエアの様にコンボ運用が可能となる。
相手を停止させない点でトルネードに劣る様に思われるが、潜水タイプの地形相性が悪い地形で使用すれば、脚部の性能を低下させるという運用も出来る。

左腕パーツはHサンダーS
非コラボメダロットとしては初で、実は本作においては初の、左腕のHサンダーSでもある
だが、プレイアブル実装はコラボメダロットのCウルフ・Sに先を越されてしまった。
奇しくもCウルフ・Sとは、同じ2023年10月期にプレイアブル実装されたという共通点がある。
威力値は実装時全てのHサンダーSの中で最高値の1658だが、成功値がその分865と低め。

脚部特性ブロウビート
マイナス症状を駆使するヤツクビダイジャには、カスリ対策となる。
それに加えて左腕の成功値の低さもあり、うってつけの特性。
ヘヴィリミットは最大値の3。

射対値が1607と高く、射撃攻撃に比較的強い。
一方の格対値は1136と相対的に低い。
そのため、格闘攻撃を比較的苦手としており、特に重力属性格闘攻撃には注意すべき。
回避値は737とあまり高くないが、純正運用の場合、そもそも攻撃後は必ず回避不能のペナルティが発生するため回避には期待しない方が良い。
加えて右腕以外は防御不能のペナルティまで負うため、回避を高めるよりもガード役を入れた方が良い。

味方には、是非ともアンチエアおよびアンチシーが使えるメダロットを入れておきたい。
また、ドークスソニックスタッグルミナススタッグメダチェンジ後の地形相性がヤツクビダイジャと揃いやすい(※)。
それに加えて、ドライブBおよびドライブCのアンチエアとアンチシーが、Hトルネードとマッドショットとの相乗効果を見込めるため相性が良い。

※ドークスは多脚タイプのため山地A/岩山S、ソニックスタッグとルミナススタッグは飛行タイプのため山地B/岩山A。

登場人物としてのヤツクビダイジャ

メダロットS

メインストーリー第7部「望みのものは」のラスボスメダロットとして登場。

レアメダルのひとつであるグラトニーメダルを装備しており、グリードエンヴィラースに続けて4体目となる、七つの大罪由来のメダルとなる。

個体名はメダルそのままのグラトニー、奇しくもラースと同一。

+ グラトニーメダルについて
本作における暴食は、メダロットーー本来であれば食事をとる必要のないロボットが主題であることから、食事を必要以上に摂取することではなく、物事を必要以上に求める罪と解釈されている。

空腹を満たすために多くの食べ物を食べたい
ロボトルなどの勝負事に勝つために強くなりたい。
より多くの知識を得たい。
誰かを愛したい、愛されたい。

自身の周囲の人間やメダロットーー自我を持つものに多様な飢えと、それを満たそうとする衝動を呼び起こして暴食の罪を与えるのが、グラトニーメダルの能力である。

本来食事をとる必要のないメダロット達が、野菜を食べようとして暴走していたこと。
ショウジョウヒコキハナダが、もっとロボトルに強くなりたいとアラセ達に執拗にロボトルを挑んでいたこと。
運命のメダロッターを探していたドコカノオージが、運命のメダロットを探していた少女のストーカーとなっていたこと。
トーちゃんがマーくんともっと遊んでいたいがために、彼を森に閉じ込めようとしたこと。
その全てが、グラトニーメダルによって引き起こされたのだ。

コレによって、本作リリース3周年イベント「〜祝祭!ロボトル 3rd Anniversary編〜」で起こったスッカラカン事件も、名言こそされていなかったが、グラトニーメダルが起こしたものと発覚した。
スッカラカン事件の際には、郊外の野菜を栽培していた畑で、何故か本来食べ物をとる必要のないメダロット達が、野菜を履帯で轢いてそれを食べているつもりになっていたのだ。
この結果として野菜が出荷されなくなり、街で野菜が消えるという事態が起こった。
また、サケカースはそれに便乗して金儲けを目論んでいた。

なお、何かを欲する衝動を起こさせるという点が強欲と被るのではないかという懸念を抱いた方も少なくはないだろう。
本作では強欲は、「グリードメダル自身が欲のままに全てを顧みないこと」という解釈をすることで、暴食と区別している。

+ 穀倉地帯の伝承
かつてグラトニーーーヤツクビダイジャは後に穀倉地帯となる地で、飢えと争いをもたらし人々に大蛇様と呼ばれ、畏れを根づかせた。
だが、討伐を試みた人々が捧げたオイルに夢中になっていた隙を突かれて倒されてしまう。
その後パーツは分割されて別の場所に封印され、メダルも御神体として、祠に祀られることとなった。

このヤツクビダイジャ討伐の元ネタは、無論先述した古事記と日本書紀のパロディである。
ただし、ヤツクビダイジャが古代から存在すると考えると、オイルを捧げたという台詞はおかしい
オイルが機械油ーー石油由来のものではなく植物由来のものという可能性もあるが、そもそもヤツクビダイジャの討伐自体、いつ頃なされたことかも明確ではない。

+ 復元までの経緯
暴走していたメダロット達は、いずれもがヤツクビダイジャのパーツを持っていた。
アラセ達はホトリの元に持ち込んで、その修理を依頼して完成させた。

その後、ヤツクビダイジャのパーツを穀倉地帯の物知りオババに見せたところ、大蛇様の伝承と大蛇様のメダルーーグラトニーメダルの在り処を知る。
アラセ達がグラトニーメダルが祀られた祠を掃除していたところ、イクに押し入られてしまう。
そしてイクは勝手に転送されたヤツクビダイジャのパーツ一式と、グラトニーメダルを奪っていってしまった。

+ 復元後の顛末
ヤツクビダイジャを手にしたイクだが、グラトニーメダルがSメダルであるという誤解のせいで、父親ーートガメ教授に逢えないことに絶望
八つ当たり気味にレッドゲイルに対しての攻撃を命じられるも、アラセ達に制止された。
だが、それはヤツクビダイジャーーグラトニーの本気でなどなく、余興という認識だった

グラトニーがイクと行動を共にしていたのは、イクの心の奥底の強い飢えの衝動を感じ取ったからであった
魚島に惹かれたジェリー、クレソンの波動を気に入ったラースと同様の事例だといえる。

グラトニーとのロボトルの最中、強引に取りついてSメダルかどうかはオレが確かめる、テメーの価値はオレが決める、と啖呵を切ったイクの様を認め、彼と共に行動することにしたのだった。

とはいえ、イクに対しての態度は命令に従うか否かは自身で判断する、と言ってしまうほど。
ただしその時の命令違反は、グリードーークーちゃんと遊ぼうとしていた程度ではあった。
イクからは、他人全員を見下していると言われるほどで、神の如く畏怖されていたのも当然の尊大な性格。
だが、ナエが姿を見せた際には喜んで協力すると言ってしまっており、美人に弱い様子
コレがイクに当てられたのか、それとも元からの性格なのかは不明である。

メダロット研究所にアラセ達共々イクがグラトニーを連れていった時には、研究員達に自身のパーツを観察させる代わりにオイルを献上させたり、クーちゃんにもっとロボトルがしたいとせがませたりして、研究所を暴食の罪に満たしてしまうという、小さな混乱を引き起こしてしまっている

+ グラトニーの過去と交友関係
グラトニーは、七つの大罪レアメダルの太古からの使命に基づく行動を目論んで、覚醒を果たした。

だが、使命が何であるかはゼローークロスにその心当たりがないーーグラトニー曰く、記憶を封じられた状態だったため、明確には語らなかった。

また、グリードーークーちゃんとは仲が良かったと語っており、かつては本人曰くブイブイ言わせていたという。
クーちゃん当人はその記憶を失ってはいるものの、グラトニーはかつての様に親しくしており、クーちゃんもグラトニーを気に入っている。
ただしその様は、どう見ても暴走して襲っているのと変わらない

関連機体

日本神話メダロット
ヤタクロウ チャージを操る導きの神、ヤタガラス型
ヤツクビダイジャ 嵐を起こす暴食のヤマタノオロチ型
七つの大罪レアメダル搭載メダロット
ビーストキメラ 丑三つ時の妖怪、荒れ狂う欲望の獣
オリンディアース 幻惑のハナガサクラゲ、嫉妬の海に揺蕩う光る天使
デストルグレア 破壊と再生のウロボロス、円環の中に目覚めし憤怒
ヤツクビダイジャ 嵐呼ぶヤマタノオロチ、暴食するは満たされぬ望み
シネマクイーン 逆転勝利を演出する映画女優、演技の仮面に隠すは色欲
類似モチーフ:ヘビ系列メダロット
マックスネイク 毒で相手を弱らせる関東風?の初代ヘビ
マクドスネイク 鎌首で五つ頭の関西風?の二代目ヘビ
ディックスネイク 巨大な頭と連携能力が特徴の三代目ヘビ
メデゥザード 十二支の「巳」をモチーフにしたメダロット
オフィニクス 「蛇使い座」をモチーフにしたメダロット
ケニヒスコブラー コブラがモチーフのメダロット
「ヘビ」ィ級の多頭の蛇達
グリークヘッド 傷ついた者を癒すヒドラ型
ヤツクビダイジャ 嵐を起こす暴食のヤマタノオロチ型
「メダロットS」ボスメダロット
パラレルデウス 交わらぬ黒き神、白き救世主の対になる魂
ビーストキメラ 丑三つ時の妖怪、荒れ狂う欲望の獣
デッドクエーサー 十二星座の統率者、開花した怒りと悲しみのタネ
マリークラウン 破壊と再生のハープ、穢された癒しの泉
オリンディアース 幻惑のハナガサクラゲ、嫉妬の海に揺蕩う光る天使
シースワロー 毒まとうアオミノウミウシ、殻破る力を与える目醒めし貝
ヤツクビダイジャ 嵐呼ぶヤマタノオロチ、暴食するは満たされぬ望み
シネマクイーン 逆転勝利を演出する映画女優、演技の仮面に隠すは色欲
打ち勝たねばいけない強敵達
『メダロット』世界のボス一覧

機体性能

メダロットS

ヤツクビダイジャ (パーツ性別:)
アルバム
日本神話の大妖怪、ヤマタノオロチを
モチーフにしたメダロット。

8つの大蛇の頭のようなパーツを持ち、
全てを喰い尽くさんと開けた口で
相手を竦み上がらせる。
この機体に挑むならば、
吹き荒れる風雨と雷に屈せず、
英雄の勇気をもって相対すべし。

※ステータスはレベル90時のものです。
頭部:ヒイノヤツツノ(YMT00)
装甲 成功 威力 回数 充填 冷却 Hv スキル
4399 1053 1427 3 648 621 しゃげき Hトルネード

右腕:トリカミノコウベ(YMT00)
装甲 成功 威力 充填 冷却 Hv スキル
4099 960 1147 648 595 しゃげき マッドショット

左腕:コシノコウベ(YMT00)
装甲 成功 威力 充填 冷却 Hv スキル
4099 865 1658 488 531 しゃげき HサンダーS

脚部:アマガノジャオビ(YMT00)
装甲 射耐 格耐 回避 充冷 Hv タイプ 脚部特性
4449 1607 1136 737 841 3 多脚 ブロウビート
地形相性
荒野 砂漠 山地 岩山 草原 森林 市街地 アリーナ 凍土 水辺 サイバー
B B A S B B C D B B S



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最終更新:2024年03月11日 21:35