('A`)が 番外編~('A`)たちのクリスマスイブのようです~


5 : ◆ItodYKFaCM :2008/12/25(木) 14:29:12.11 (p)ID:OzJgf1hXO(59)
今夜はクリスマスイブだ。街はネオンで彩られ、幸せそうなカップルで溢れかえっている。
ところで俺はクリスマスにはあまり良い思い出がない。
小学校までは友達のクリスマスパーティーに招かれもした。
しかし中学校に入ってからの俺は内向的な性格になり、あまり友達ができなかった。
高校に入ってからも状況は変わらず、そんな俺に彼女なんてできるわけもなく、それどころかそれを慰め合う友達もいなかった。

J( 'ー`)し「ドクオ、クリスマスなんだし今日くらい友達と夜更かししてもいいんだよ?」

('A`) 「…ううん、カーチャンひとりだと寂しいでしょ」

J( 'ー`)し「ドクオは親孝行だねぇ」



6 : ◆ItodYKFaCM :>>4昨日の話ってことで :2008/12/25(木) 14:30:21.13 (p)ID:OzJgf1hXO(59)
…嘘だった。友達がいれば俺だって遊びに行きたかった。
放課後の教室で交わされるクリスマスの約束。
自分に声がかからないのはわかってたけど…それでもかすかな望みに縋ってわざとゆっくり帰り支度をした。
…だけど結局誰からも声はかからなかった。

J( 'ー`)し「ご飯にしようか?」

('A`)「うん」

テーブルの上には唐揚げの大皿と、ろうそくの立ったショートケーキが2つ。

('A`)「唐揚げ美味しいよ、カーチャン」

J( 'ー`)し「そうかい、そうかい」

('A`)「ケーキも美味しいよ」

J( 'ー`)し「美味しいねぇ」


8 : ◆ItodYKFaCM :2008/12/25(木) 14:33:33.12 (p)ID:OzJgf1hXO(59)
しかし今年は違う!今年は…

从 ゚∀从「おっせーぞ、ドクオ!」

( ^ω^)「早く準備を手伝うお!」

(´・ω・`)「…といってもほとんど終わってるけどね」

荒巻模型店でみんなと一緒に過ごすんだ!

('A`)「ごめんごめん。…はい、チキン買ってきたよ」

ξ゚⊿゚)ξ「ありがとう。あとでみんなで割り勘ね」

(*´_ゝ`)「わ~い、チキンだチキンだ!…フヒヒ、ひとつもらっちゃおうかな」

\(^o^)/「ぼくは 胸肉です」

兄者さんとオワタさんが大人気なくつまみ食いしようとし…

(´<_`#)「兄者!もういい大人なんだから恥ずかしいことはやめてくれ!」

('(゚∀゚∩「オワタくんもやめるよ!」

いつも通り弟者さんとなおさんのツッコミが入る。



9 : ◆ItodYKFaCM :2008/12/25(木) 14:34:59.12 (p)ID:OzJgf1hXO(59)
( ´∀`)「モナモナ、賑やかモナねえ」

<ヽ`∀´>「みんな久しぶりニダ」

( ><)(-_-)( <●><●>)(=゚ω゚)ノ「「「「メリークリスマス!」」」」

そこへモナーさん、ニダーさんと子供たちがやってきた。

/ ,' 3 「ふぉっふぉっ、いらっしゃい」

( ´∀`)「こんばんはモナ、店長。これ、うちの妻が焼いたケーキモナ。よかったらみんなで食べて欲しいモナ」

<ヽ`∀´>「ウリは飲み物を持ってきたニダよ!」




11 : ◆ItodYKFaCM :2008/12/25(木) 14:37:20.89 (p)ID:OzJgf1hXO(59)
从 ゚∀从「おっ、うまそーだな」

( ><)「お母さんの作ってくれるケーキはすごく美味しいんです!」

(´・ω・`)「でも奥さんだけに家に残してきてよかったんですか?」

( ´∀`)「それは心配ないモナ。ニダーさんの奥さんと一緒に外出してるモナ」

<ヽ`∀´>「ニダニダ。最近ウリの妻とモナーさんの妻は仲が良いニダ。普段買い物なんかも一緒に行ってるみたいニダ」

('A`)「ぃょぅくんとワカッテマスくんは家族と過ごさなくていいの?」

(=゚ω゚)ノ「それは明日なんですょぅ」

( <●><●>)「僕の家もです。お兄ちゃんも友達の家に遊びに行ってます。今日は“夫婦水入らず”ってやつですね」

( ^ω^)「おっお、ワカッテマスくんはおませさんだお」


12 : ◆ItodYKFaCM :2008/12/25(木) 14:38:16.74 (p)ID:OzJgf1hXO(59)
「チョリース!」

と、今度は騒々しい奴がやってきた。

Ψ Ψ
ミ,,゚Д゚彡「みんなメリクリ☆」

从 ゚∀从「うわ…恥ずかしい生き物がいる」

(;'A`)「フサ、そのトナカイの角をつけたままここまで来たの?」

Ψ Ψ
ミ,,^Д^彡「おう!いやあ、道行く人の視線を独占だったぜ!これだからイケメンは辛いぜ、ギコハハハ!」

ギャル男がトナカイの角をつけたまま街を闊歩してたら嘲笑いたくなるのは当然だろう。



14 : ◆ItodYKFaCM :2008/12/25(木) 14:40:01.11 (p)ID:OzJgf1hXO(59)
ξ゚⊿゚)ξ「本物の馬鹿ね…」

Ψ Ψ
ミ,,゚Д゚彡「お、ツンちゃんメリクリ!そうだ、ツンちゃんに渡したいものがあるんだよ!」

ξ゚⊿゚)ξ「あら、プレゼント交換は後でやるのよ?」

 Ψ Ψ
ミ,,゚Д゚彡「そんなんじゃなくて…ジャジャーン!」

そう言いながらフサギコが取り出したのは…

ξ;゚⊿゚)ξ「これは…」

サンタクロースの衣装だった…しかもミニスカートの。

(#^ω^)「フサギコ!こんなものツンに着させる気かお!」

 Ψ Ψ
ミ,,゚Д゚彡「なんだよ、お前はツンちゃんのミニスカサンタ、見たくないのかよ?」

( ^ω^)「……」
ブーンは一瞬黙り込んだのち…

(*^ω^)「見たいお!」

すごく良い笑顔でフサギコに同意した。


15 : ◆ItodYKFaCM :2008/12/25(木) 14:40:47.19 (p)ID:OzJgf1hXO(59)
ξ#゚⊿゚)ξ「あんたたちねえ…」

マズい、ツンさんの鉄拳制裁がくる。巻き添え食う前に離れなきゃ。

从 ゚∀从「まあ、落ち着けって、ツン。…それに頼まなくてもコスプレしてくる奴がいるじゃねーか」

( ^ω^)「お…そういえば」

「邪魔するぞ」

噂をすれば、当の本人がやってきた。少なからず期待しながら入り口に目をやる。

川 ゚ -゚)「む、私が最後か」

从 ゚∀从「おーっす、クー。お前、その格好…」




16 : ◆ItodYKFaCM :2008/12/25(木) 14:42:12.68 (p)ID:OzJgf1hXO(59)
川 ゚ -゚)「ああ、クリスマスだからな」

クーさんはシスターのコスプレをして現れたのだ。

(*'A`)(露出は少ないけど…)

(*^ω^)(これはこれで…)

ξ#゚⊿゚)ξ「フンッ!」

从#゚∀从「せいッ!」
( ゜ω゜)「でぎゃっ!」

( A )「オフッ!」

思わずにやけた俺たちに鉄拳が振るわれた。

(メ´ω`)「おっお、酷いお…」

(メ'A`)「なにも殴らなくても…」

ξ#゚⊿゚)ξ「いやらしい目で見るからよ!」

从#゚∀从「まったくだ!これだから男は…」



18 : ◆ItodYKFaCM :2008/12/25(木) 14:43:13.11 (p)ID:OzJgf1hXO(59)
 Ψ Ψ
ミ,,゚Д゚彡「だからさ、ツンちゃんもコスプレしようよ!」

フサギコがしつこくツンさんにコスプレを勧める。

 Ψ Ψ
ミ,,゚Д゚彡「このミニスカサンタの衣装を…ってあれ?無い」

(*´_ゝ`)「ひゃっほ~い!サンタさんだぞ~!」

 Ψ Ψ
ミ,,゚Д゚;彡「ちょ、あんたなに着てんだよ!それはツンちゃんに…」

兄者さんがミニスカサンタの衣装を着てはしゃぎ回る。ミニスカートからガリガリのスネがのぞく。

从;゚∀从「うわ、こういう妖怪いそう…」

(´<_`#)「兄者!いいかげんに…」

(*´_ゝ`)「まあまあ、弟者、今日はクリスマスなんだしそんなにカリカリしないで…それっ!」

(´●_` )「ちょ!」


19 : ◆ItodYKFaCM :2008/12/25(木) 14:44:58.75 (p)ID:OzJgf1hXO(59)
(*´_ゝ`)「はっはっはっ!弟者の赤っ鼻~!」

ミ,,゚Д゚彡「あ!その赤鼻も俺が持ってきた…」

(´●_`#)「兄者!」

( <●><●>)「楽しそうですね」

(-_-)「うん」

(;'A`)(子供たちの方がよっぽど落ち着いてる!)

('(゚∀゚∩「みんな、全員揃ったしそろそろ始めるよ!」

(´・ω・`)「そうですね、じゃあみんな席について」

全員が用意された席につき、飲み物が注がれる。

( ^ω^)「みんな席についたかお!それじゃあ…メリークリスマス!」

「「「メリークリスマス!」」」



20 : ◆ItodYKFaCM :2008/12/25(木) 14:45:52.83 (p)ID:OzJgf1hXO(59)
ブーンの合図で乾杯が行われ、みんなそれぞれ談笑しながら食事が進む。

(*´_ゝ`)「ハム ハフハフ、ハフッ!!」

\(^o^)/「食べ方キメェwww」

(´<_` )「……」←もうツッコミ疲れてる

('(゚∀゚;∩「弟者さんも大変だよ…」

从 ゚∀从「お、このケーキうめぇ!」

( ´∀`)「そう言ってくれると妻もきっと喜ぶモナ」

( ><)( <●><●>)(-_-) (=゚ω゚)ノ「「「「わ~い!」」」」

<ヽ`∀´>「コラコラ、食事中に走り回っちゃ駄目ニダよ」

 Ψ Ψ
ミ,,゚Д゚彡「ツンちゃん、この後さあ、俺と2人きりで…」

(#^ω^)「フサギコ、あんまりツンにちょっかい出すなお!」


22 : ◆ItodYKFaCM :2008/12/25(木) 14:47:38.12 (p)ID:OzJgf1hXO(59)
 Ψ Ψ
ミ,,゚Д゚彡「うっせーな、お前は黙ってろ。ツンちゃん、この聖なる夜を俺と2人で…」

ξ゚⊿゚)ξ「…鹿の角つけて言う台詞じゃないわね。馬でも誘ったら?きっとあんたにお似合いよ」

 Ψ Ψ
ミ,,゚Д゚彡「しまった、つけっぱなしだった!」

ああ、賑やかだ…。

(*'A`)(へへ…こういうクリスマスなら悪くないな)

(´・ω・`)「ドクオくんどうしたんだい、ぼーっとして」

('A`)「あ、うん、なんでもない」

(´・ω・`)「あ、顔にクリームついてるよ」

('A`)「え、どこ?」

(´・ω・`)「とってあげるよ」

俺の顔についたクリームを指でぬぐい取ったショボンは、そのクリームをそのまま自分の口に運んだ。

(;'A`)「あ、ありがとう」

(*´・ω・`)「ふふ、どういたしまして」

川*゚ -゚)(ナイスシチュエーション!ハァハァ…)



23 : ◆ItodYKFaCM :2008/12/25(木) 14:48:07.35 (p)ID:OzJgf1hXO(59)
そんなこんなで食事もあらかたすんだ。
( ´∀`)「じゃあそろそろあれをやるモナね」

そう、今日はあるイベントを企画していたのだ。今日集まったメンバーはミニ四駆仲間、もちろんミニ四駆が関係するものだ。

( ´∀`)「みんな、マシンは用意してきたモナね?」

\(^o^)/「もちろんです。じゃあ 早速ぼくから」



24 : ◆ItodYKFaCM :2008/12/25(木) 14:49:52.05 (p)ID:OzJgf1hXO(59)
そう言うとオワタさんがマシンを取り出す。いつものアニメキャラがプリントされたマシン…とは少し違う。

\(^o^)/「ピンクちゃんの衣装も クリスマス仕様にしたんです。ボディはトルクルーザーです」

オワタさんお気に入りのアニメキャラ、魔法少女へりかる☆クラウンのピンク・クラウンが、今日はサンタクロース姿で描かれていた。
そう、今日はクリスマス仕様にドレスアップしたマシンを持ち寄ることになっていたのだ。

('(゚∀゚∩「いつもとあんまり変わらないよ!」

\(^o^)/「そういう なおさんは どんなマシンなんですか」



25 : ◆ItodYKFaCM :2008/12/25(木) 14:50:40.88 (p)ID:OzJgf1hXO(59)
('(゚∀゚∩「僕のはこれだよ!」

なおさんが取り出したのは電飾をたくさんつけられたトラックのようなマシンだった。

('A`)「このマシンは…」

('(゚∀゚∩「このボディかい?これはワイルドミニ四駆のランチボックスだよ!
ちなみにシャーシはトラッキンミニ四駆っていう、今ではほとんど手に入らないマシンのものだよ!」

(´・ω・`)「これは珍しいものを…。確かワイルドミニ四駆のボディを無加工でつけられるんですよね?実物は初めて見ました」

('(゚∀゚∩「ところでオワタくん、ライトはどこにあるのかな?」



26 : ◆ItodYKFaCM :2008/12/25(木) 14:52:20.77 (p)ID:OzJgf1hXO(59)
\(^o^)/「ふっふっふ それは後のお楽しみです」

そう、今回はクリスマス仕様ということで、発光ダイオードなどの電飾をつけることが条件なのだ。

( ´_ゝ`)「よ~し、俺たちのマシンも見てくれ!」

兄者さんと弟者さんのマシンを見せて貰う。

( ´_ゝ`)「俺のマシンがサンタで」

(´<_` )「俺のマシンがトナカイさ」

なるほど、兄者さんのマシンにはサンタクロースの人形が載せられたマシンで、
弟者さんのマシンはトナカイの顔を模したのであろう、全体は茶色く、ボディの先端だけ赤く塗られ、ウイングには角がつけられたアバンテだった。



27 : ◆ItodYKFaCM :2008/12/25(木) 14:53:31.90 (p)ID:OzJgf1hXO(59)
('A`)「ところで兄者さん、どうしてこのマシンにしたんですか?」

(*´_ゝ`)「だってほら、このマシンの名前、エアロ“ソリ”チュードだから」

('A`)「……」

('A`)「ブーンはどんなマシンにしたの?」

( ;_ゝ;)「そんな思いっきりスルーしなくても…」

( ^ω^)「お、ブーンは普通に発光ダイオードつけただけだお」

('A`)「あ、俺もエンペラーのライトに発光ダイオード仕込んだだけだよ」

从 ゚∀从「お、ドクオとブーンもか」

( ^ω^)「ハインもかお?」

从 ゚∀从「おう。なんかみんな凝ったことしてるけど、同じ奴がいて安心したぜ」

ミ,,゚Д゚彡「へっへっへ、お前らその程度かよ」


28 : ◆ItodYKFaCM :2008/12/25(木) 14:55:29.10 (p)ID:OzJgf1hXO(59)
从#゚∀从「なんだと?」

(#^ω^)「だったらお前のマシンを見せてみるお!」

ミ,,゚Д゚彡「へへ、驚くなよ…こいつだ!」

( ^ω^)「お?いつものマシンだお?」

フサギコが取り出したのはいつものレイスティンガーに見えるが…

ミ,,゚Д゚彡「いつもとは違うぜ!こいつだ!」

从 ゚∀从「…指輪?」

ミ,,゚Д゚彡「そう!こいつから光線が出るようにしたんだ!」

(;^ω^)「ま、まさかアニメのようにその光線の後をマシンが追っていくのかお!?」

ミ,,゚Д゚彡「いや、それは無理」

('A`)「……」

( ^ω^)「……」

从 ゚∀从「……」



30 : ◆ItodYKFaCM :2008/12/25(木) 14:56:03.22 (p)ID:OzJgf1hXO(59)
ミ,,^Д^彡「…でだ、この指輪が2つある。ひとつはツンちゃんにあげよう。これでツンちゃんのハートも貫いちゃうぜ!あ、今俺上手いこと言った?ギコハハハ!」

ξ゚⊿゚)ξ「いらないわ。それよりどうせそれ安物のレーザーポインタでも使って作ったんでしょ?人の顔には向けないでよね」

ミ,,゚Д゚;彡「……ハイ」

('A`)「モナーさんとニダーさんはどんなマシンを?」

( ´∀`)「僕のマシンはこれモナ」

そういってモナーさんの取り出したマシンは救急車のようにペイントされて、ランプも取り付けられたランチボックスだった。



31 : ◆ItodYKFaCM :2008/12/25(木) 14:57:32.73 (p)ID:OzJgf1hXO(59)
( ´∀`)「ボディはなおくんとかぶっちゃったモナね」

<ヽ`∀´>「モナーさんは救急車ニダか。これは奇遇ニダ」

そう言いつつニダーさんが取り出したマシンは、パトカーのように塗装されて、やはりランプの付けられたTRFワークスJr.だった。

( ´∀`)「おやおや、ニダーさんとはアイディアが被っちゃったモナねw」

<ヽ`∀´>「ニダニダw」

(-_-)「お父さん達のマシン…」

( ><)「クリスマスと全然関係ないんです!」

(;´∀`)<;ヽ`∀´>「「ハッ!」」



32 : ◆ItodYKFaCM :2008/12/25(木) 14:58:01.13 (p)ID:OzJgf1hXO(59)
('A`)「ショボンとクーさんは?」

(´・ω・`)「僕はプラモデルのライトを流用して発光ダイオードを仕込んでみたよ」

川 ゚ -゚)「私はプラ板なんかを加工してライトを作ってみた」

('A`)「やっぱり2人は器用だね。ビロードくん達は?」

( ><)「みんなでクリスマスカラーにしたんです!」

(-_-)「僕が緑で」

( <●><●>)「僕が赤」

(=゚ω゚)ノ「僕は白だょぅ!」

それぞれ単色塗りしたマシンに発光ダイオードが付けられている。

('A`)「ビロードくんは?」

( ><)「僕のマシンはこれなんです!」

ビロードくんが取り出したのは金色に塗られたシューティングスターだった。



33 : ◆ItodYKFaCM :2008/12/25(木) 15:00:32.29 (p)ID:OzJgf1hXO(59)
( ><)「お父さんにシューティングスターは日本語で流れ星って意味だって教わったんです!」

('A`)「なるほど、それで金色に塗ってお星様ってわけか」

( ´∀`)「それじゃあ走らせるモナ。3台ずつモナよ?」

/ ,' 3 「ふぉっふぉ、それでは電気を消すぞい」

店長が電気を消し、店内が暗闇につつまれる。

ξ;゚⊿゚)ξ「キャッ、真っ暗よ!誰か明かりつけて!」

( ^ω^)「おっお、ツンは暗いのが怖いのかお?」

ξ;゚⊿゚)ξ「う、うるさいわね!」

\(^o^)/「それじゃあ ぼくのマシンから」

オワタさんがマシンのスイッチを入れると、モーター音と同時に淡い光が放たれた。



34 : ◆ItodYKFaCM :2008/12/25(木) 15:01:08.82 (p)ID:OzJgf1hXO(59)
('A`)「おお、なかなか綺麗…ん、これってもしかして…」

(*´_ゝ`)「ピンクちゃんだ!」

天井にキャラクターが映し出されたのだ。

\(^o^)/「クリヤボディの上に何色もの カラーセロハンで ピンクちゃんをかたどって ボディの裏から光を当ててるんです」

(´<_` )「ステンドグラスみたいなものか」

('(゚∀゚∩「オワタくんはこういうことばっかり器用だよ!」

('A`)「俺も走らせよう」

ミ,,゚Д゚彡「あ、じゃあ俺も」

俺とフサギコもマシンのスイッチを入れ、3台のマシンが走り出す。


35 : ◆ItodYKFaCM :2008/12/25(木) 15:02:45.40 (p)ID:OzJgf1hXO(59)
(*><)「綺麗なんです!」

照明の落ちた店内のコースをマシンが光が放ちながら走る様子はなかなか見ものだった。

( ^ω^)「だけどフサギコのマシンは全然見えないお」

ξ゚⊿゚)ξ「光るのは指輪だけだから当然ね」

ミ,,゚Д゚;彡「……」

そのあと他の人たちも走らせて思う存分楽しんだ。

( ^ω^)「おっお、後はプレゼント交換だお!」

从 ゚∀从「おっしゃー、待ってました!」

(*´_ゝ`)「なにが貰えるのかな~」

それぞれのプレゼントを回収し、番号をふってくじを引く。


36 : ◆ItodYKFaCM :2008/12/25(木) 15:03:18.53 (p)ID:OzJgf1hXO(59)
( ´_ゝ`)「……」

(´<_` )「どうした、兄者?」

( ´_ゝ`)「自分の出したプレゼントだった…」

(´<_` )「……ドンマイ」

\(^o^)/「干支四駆(丑年)ですか」

('(゚∀゚∩「あ、それ僕のだよ!」

\(^o^)/「牛で痛車… 巨乳娘が妥当でしょうか」

('(゚∀゚;∩「……」

(´・ω・`)「僕のは…伊達眼鏡?なんでだろう?」

川*゚ -゚)(眼鏡+黒髪+攻め=ジャスティス!ハァハァ…)

そんなこんなでプレゼント交換も終わった。ちなみに俺が貰ったのは…

(;'A`)「『モテる男の100ヶ条』?なにこれ?」



37 : ◆ItodYKFaCM :2008/12/25(木) 15:04:55.90 (p)ID:OzJgf1hXO(59)
ミ,,^Д^彡「お、俺のプレゼントはドクオが受け取ったのか。お前もそれ読んで頑張れよ!ギコハハハ!」

(;'A`)(いらない…)
( ^ω^)「おっお、それじゃあサヨナラだお」

(´・ω・`)「店長、場所を提供してくれてありがとうございました」

/ ,' 3 「ふぉっふぉ、かまわんよ」

皆それぞれの家路に着く。

俺とショボンとハインは方向が同じなので一緒に帰ることにした。

(´・ω・`)「今日は楽しかったね」

('A`)「うん」

从 ゚∀从「おお、また来年もやりてえな…忘年会と新年会もやるか?」

(;'A`)「いや、さすがに間隔近すぎだろ」

从 ゚∀从「そうだなw」



38 : ◆ItodYKFaCM :2008/12/25(木) 15:05:38.05 (p)ID:OzJgf1hXO(59)
~~~~~~~~~~~

壁|⊿゚)ξ「もう!気を利かせなさいよ」
壁| -゚)「ああ、全くだ」
壁|ω^;)「お…どうしてドクオ達の後をつけるんだお?」



壁|⊿゚)ξ「ブーンは黙ってなさい」
壁| -゚)「うーむ…2人きりにはならないか…」
壁|ω^;)「……」



壁|⊿゚)ξ「(ショボンが)気を利かせて(ドクオとハインを)2人きりにさせてあげなさいよ!」
壁| -゚)「ああ、(ハインが)気を利かせて(ドクオとショボンを)2人きりにしてやるべきだ」
壁|ω^;)(なんかこの2人噛み合ってるようで噛み合ってない気がするお)


40 : ◆ItodYKFaCM :2008/12/25(木) 15:08:29.21 (p)ID:OzJgf1hXO(59)
从 ゚∀从「…あのさ」

('A`)「うん」

从 ゚∀从「さっきから気になってたんだけどよ…」

(´・ω・`)「…あ、ハインさんも?」

('A`)「?」

从 ゚∀从「俺たちつけられてるよな?」

(;'A`)「え!?だ、誰に?」

从 ゚∀从「そいつはわかんねぇ。だけど気をつけた方がいいな」

(;'A`)「う、うん」

从 ゚∀从「よ~し…」

(;´・ω・`)「な、なにするつもり?」


从 ゚∀从 ピタ!

从#゚∀从「おい、どこのどいつがなんの用だっ!」



41 : ◆ItodYKFaCM :2008/12/25(木) 15:09:11.81 (p)ID:OzJgf1hXO(59)
~~~~~~~~~~~

壁|⊿゚)ξ「マズい、バレたわ!」
壁| -゚)「ブーン、早くごまかすんだ!」
壁|ω^;)「え?ブ、ブーンがかお?どうして…」



壁|⊿゚)ξ「早く!」
壁| -゚)「なんでもいいから!」
壁|ω^;)「え、えと…にゃ、にゃーだお!にゃーだお!」


~~~~~~~~~~~~

从#゚∀从「……」

(;'A`)(だお?)

(;´・ω・`)(だお?)

从 ゚∀从「なんだ、猫か」

(;'A`)(;´・ω・`)(いやいやいやいやいや!)

从 ゚∀从「驚かしやがって…どうした?寒いし早く帰ろうぜ」

(;´・ω・)('A`;)(……まあ、いっか)


44 : ◆ItodYKFaCM :2008/12/25(木) 15:11:41.73 (p)ID:OzJgf1hXO(59)
壁|⊿゚)ξ「…ごまかせたみたいね」
壁| -゚)「それにしても“にゃーだお”って…」
壁|ω^;)「し、仕方ないお!急に言われたんだから…」



壁|⊿゚)ξ「どっちにしろこれ以上の追跡は危険ね」
壁| -゚)「そうだな。今日は引き上げよう」
壁|ω^;)「よかったお…早く帰りたいお」

~~~~~~~~~~

从 ゚∀从「おっと、俺はここでお別れだな」

('A`)「うん、じゃあまた」

从 ゚∀从「…あのよう、か弱い乙女をこんな時間に1人で帰らせる気か?」

(;'A`)「え?か弱い?ハイン普通に俺より強いだろ」

从 ゚∀从「うっせーな!俺の美貌に惹かれてやってくる変質者がいるかもしれないだろ?」



46 : ◆ItodYKFaCM :2008/12/25(木) 15:13:07.21 (p)ID:OzJgf1hXO(59)
(´・ω・`)「あ、ドクオくん、僕は1人で大丈夫だからハインさんを家まで送ってあげたら?」

('A`)「え、あ、うん。別に構わないけど」

(´・ω・`)「じゃあ、ドクオくん、ハインさん、またね」

('A`)「うん、またね」

从 ゚∀从「おう、またな」

ショボンと別れてハインを家まで送ることになった。

('A`)「……」

从 ゚∀从「……」

どうしたことかハインは急に無口になってしまった。

(;'A`)(なんかしゃべってくれよ)

从 ゚∀从「あのよ…」

('A`)「なに?」



48 : ◆ItodYKFaCM :2008/12/25(木) 15:18:01.92 (p)ID:OzJgf1hXO(59)
从//∀从「いや、なんでもねえ」

('A`)「?」

ハインは何かを言いかけてやめてしまった。それからまた黙り込む。

(;'A`)(なんでハイン相手に気まずくなってんだよ…)

顔を合わせないようにハインの少しだけ前を歩く。ハインの家までは後少しだ。

(;'A`)(さみいなぁ…ん?)

かじかんだ右手に一瞬何か温かいものが触れた気がして振り返る。

('A`)「ハイン?」

从//∀从「な、なんだよ!」

('A`)(気のせいか…)

从 ゚∀从「…着いたな」

('A`)「…ああ」

从 ゚∀从「ドクオ…」

('A`)「ん?」

从 ゚∀从「あのよ…」


49 : ◆ItodYKFaCM :2008/12/25(木) 15:18:58.62 (p)ID:OzJgf1hXO(59)
('A`)「なんだよ?」

从 ゚∀从「…送ってくれてありがとな」


('A`)「ああ、気にすんな」

从 ゚∀从「じゃあ…またな」

('A`)「おう、またな」

ハインが家に入るのを見届け、俺も家路に着いた。



52 : ◆ItodYKFaCM :2008/12/25(木) 15:21:07.33 (p)ID:OzJgf1hXO(59)
~~~~~~~~~~~

川 ゚ -゚)「2人とも悪いな、家まで送ってもらって」

ξ゚⊿゚)ξ「ううん、夜道を女の子が1人で帰るのは危ないもの」

( ^ω^)「そうだお!特にクーは美人だし…」

ξ#゚⊿゚)ξ「……」

川 ゚ -゚)「じゃあ、またな、2人とも」

( ^ω^)「バイバイだお」

ξ゚⊿゚)ξ「またね」



53 : ◆ItodYKFaCM :2008/12/25(木) 15:21:48.48 (p)ID:OzJgf1hXO(59)
( ^ω^)「じゃあ今度はツンを家まで送るお」

ξ゚⊿゚)ξ「当然よ」

( ^ω^)「……」
ξ゚⊿゚)ξ「……」

( ^ω^)「今日は寒いおね」

ξ゚⊿゚)ξ「……」

( ^ω^)「それにしても今日の兄者さんのミニスカサンタはキモかったおwww」

ξ゚⊿゚)ξ「……」

( ^ω^)「さっきはよく猫の鳴き真似でごまかせたお」

ξ゚⊿゚)ξ「……ブーン」

ξ//⊿//)ξ「…ブーン、あのね、私ね…」



54 : ◆ItodYKFaCM :2008/12/25(木) 15:22:22.76 (p)ID:OzJgf1hXO(59)
( ^ω^)「あ、石焼き芋屋さんだお!ツンも石焼き芋好きだお?石焼き芋屋さ~ん、待ってくださいお~!」


ξ゚⊿゚)ξ「……」

ξ#゚⊿゚)ξ「……」

ξ゚⊿゚)ξ「……」

ξ゚ー゚)ξ「ま、いっか」

ξ゚⊿゚)ξ「ちょっとブーン、夜中に食べるとまた太るわよ~!」


番外編~('A`)たちのクリスマスイブのようです~ 完




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最終更新:2013年09月16日 22:38