FM-A


[基本データ]

  • ホイールべース:83mm
  • 使用ドライブシャフト:60mm
  • 対応ギヤ比:5:1、4.2:1、4:1、3.7:1、3.5:1(※)
  • 使用カウンターギヤシャフト:?
  • ターミナル:X型
  • 重量(シャーシ骨格のみ他未装着):?


[概要]

みんなが待っていた新型フロントミッドシップシャーシがついに登場だ!
SFM以来21年ぶりとなる。第1弾はラウディーブル
名前は「Front Midship Aero」の略称。
初代TYPE-4SFMTYPE-5を反転させたようなデザインだったのに対し、FM-AシャーシはARを反転させたような外見。つまり空力()を意識した形状だ!
ただしシャーシ各部はARだけでなく、S2やX系の要素も織り込んだ、現在のシャーシの集大成といった構成。

モーターはFM系シャーシとしては初めて裏面からのアクセスとなっている。

なお、モーター上部にはS2のようなモーターカバーを取り付けるが、S2のモノが完全な飾りだったのに対し、こちらはクラウンギヤの支えの一部となっている。そのため、外しても駆動できるがクラウンギヤが不安定なため音鳴りが大きくなる。
このモーターカバーを外してしまいたいときは、「抵抗抜き」のように別の形でクラウンギヤの背もたれを作ってやる必用がある。

ってか後述するボディーの中にはこれを外さないと装着しにくかったり、出来ないものもある。
御覧の通りモーター周りはガチガチに固められているため、クーリングシールドの類やアルミモーターサポートは装着できない。冷却に関しては下面は風の通り道がどのシャーシより整えられていて、上面はモーターカバーを外せばフルカウルシリーズやストラトベクターならむき出しにできるので問題ない。バックラッシュ調整などはポリカボディの切れ端を挟むなどして対応すると良い。

カウンターギヤケースはS2とARを折半したような構造。
説明書には記載されていないが、

この部分の穴がネジ穴となっていて、カウンターギヤカバーにも穴が開いているため、

このようにS2のようなネジでの固定強化が可能となっている。
キットにはちょうどトラスビスが5本入っているため、固定に不安を感じる人はやっておくと良いだろう。
なお、2021年ごろに金型改修が入り、シャーシ本体側のスパーギヤの受けに衝立が追加されている。
クラウンギヤは初代やSFMと同じオレンジ、プロペラシャフト1.4mm(長さはX用のもの)に変更。

プロペラシャフトの取り付けは独特なものとなっていて、フロントのシャーシ側ペラシャ受け部はペラシャ上部で受けるようになっている。

そのため、着け外しにはAR同様制限があり、モーターを外さないと着脱が出来なくなっている。まぁARみたいに毎回リヤドライブシャフトを外さねばならず、ホイールのゆるみをその都度気にしなければならないよりずっとマシだw
また対応ギヤ比に3.7:1、3.5:1とあるが、3.7:1が使えるということはFM系シャーシで初めて水色超速ギヤが使用可能と言うこととなる。素晴らしい!

ホイールベースとトレッド(使用ドライブシャフト)は旧FM系と同様となっている。

電池は上部からのアクセスとなっていて、ホルダーはX系シャーシのような大型のものとなっている(固定方法はARシャーシと同じようなスライド式)。

実は、標準のバッテリーホルダー以外にも

この部分にツメが成型されていて、TYPE-4や初代FMシャーシのバッテリーホルダーが使える。
(レッドが初代FM、スモークがTYPE-4)
但し若干緩く、サイドフレームの関係で着け外しもし辛いため、後々この部分に合わせたGUPが出るかもしれない・・・と当初思われていたが、登場から3年たった2020年現在もそういったパーツは登場していない。
これらのバッテリーホルダーを使いたい人はこちらを参照。
(なお、一応ZERO系のバッテリーホルダーも装着できるが、結構キツ目でシャーシがかなり締め付けられるのでオヌヌメできない)
また、モーターを後方に3度傾けるという強引な裏技により、従来のFM系シャーシよりも大幅に電池の位置を下げて低重心化を実現している。
ターミナルはVSやARと同様にXシャーシ用のモノを使用。
スイッチは旧FM系の独特なスイッチから、ARとXシャーシを折半したような形状のものに改められた。


これにより、金具の変形を招いて接触不良が多発していた旧FM系シャーシのスイッチより信頼性が増している。
また、スイッチはON状態の位置になるとデフューザーと一体化するデザインとなっている。

フロントバンパーは初代やSFMから大幅に強化され、さらにネジ穴も多数配置され拡張性も高い。

更にフロント用の取り外し可能なアンダーガードが付属する。

リヤステーはX規格の2点止めに変更された。ステー本体は新規設計。

ARやMAの一体型リヤステーは改造の際に切り落とされることが少なくなかったため、より自由度の高い構造となったと言える。
裏はデフューザーを想起させる形状となっていて、ここでも空力()を意識しているw

スイッチの構造を変更した都合上仕方のないことだが、FM系シャーシとして唯一1点止めステーの装着部位がなくなっている。
付属のリヤ用ローラーは新形状のハイトタイプに。

シャーシサイドはAR譲りのサブフレーム構造で、サイドステーは新形状のクリップドデルタ型に。
サブフレーム・サイドステー共に多くのネジ穴が追加され高い拡張性を誇る。

フレームの剛性はARほどではないが、ARが固すぎると言われていたので丁度良くなったといえる。
然しサイドステーはフレームとネジ穴以外が肉抜きされている為に、剛性はあまり高くない。

シャーシの裏には多くのインテークやスリットがあり、空力的性能には疑問符だが電気系統の冷却性能は全体的に高い構造となっている。
特にシャーシ底面部分は正面から除くと反対側の光が透けるほどであり、空気流路が今までのどのシャーシより考えられている。

Aランナーにはローラーも成型されている。
フロント用には

S2とほぼ同形状のものが、リヤ用には

新型の分厚いローラーが付属する。
Aランナーなので当然低摩擦のPOM樹脂だが、正直どちらも精度が悪く性能は低い。

リヤローラーは↑のように520ベアリングがすっぽりハマるのだが、そのままではガタガタで全く固定されていない。なのでマトモに機能させようと思えば接着するなどしてしっかり固定してやる必要があるのだが、困ったことに接着剤が利きにくいPOMである・・・
まぁ、そもそもこのローラーをそこまでして使う必要があるか疑問符だ。正直他の精度のいいベアリングローラーがいくらでもあるのだから、そちらを使うのが吉。
このパーツはローラーとして使うより、径の大きい湯呑スタビとして使う方が有効活用できる。



[カラーバリエーション]

本体

  • ブラック
  • メタリックグレイ
ガンブラスター XTO プレミアムにて初採用。
以降複数のキットで採用される。
  • レッド
限定GUP(ITEM 95411)で登場。
  • ライトブルー
  • 蛍光グリーン
限定GUP(ITEM 95476)で登場。
  • オリーブグレー
ジオグライダーで初採用。
  • 蛍光イエロー
限定GUP(ITEM 95494)で登場。
  • 蛍光オレンジ
限定GUP(ITEM 95509)で登場。

Aランナー

  • ブラック
  • ブルー
ガンブラスター XTO プレミアムにて初採用。
  • ライトグレー
  • レッド
  • ライトブルー
ガンブラスター XTO ライトブルースペシャルにて採用。
  • 蛍光グリーン
レイザーバックで初採用。
限定GUP(ITEM 95476)にも付属。
  • 蛍光イエロー
限定GUP(ITEM 95494)に付属。
  • 蛍光オレンジ
限定GUP(ITEM 95509)に付属。


[その他]

  • イベント展示の様子など


  • 対応ボディなど
→無加工かそれに近いごく簡単な加工で搭載可
→比較的簡単な加工で搭載可
×→それなりの改造が必要

クリムゾンG
レーサー系では唯一無加工で搭載できるボディ。

但しサイドのメカパーツを外す必要がある。

ブロッケンG

無加工で搭載可能。
そのため早くもプレミアム化される。しかしなぜか第2弾に回される・・・
但し、シャーシ側のモーターカバーを外しておかないと載せにくい。
また、フロントカウルとバンパーのクリアランスがキチキチなので、装着する時はフロントカウルを跳ね上げた状態で差し込まないとフックが入らない。

ブロッケン黒SP
純粋なカラーバリエーションでノーマルと形状が全く同じなので、ノーマル同様。

ガンブラスター XTO

今のところ一番乗せやすい。
但しやっぱりモーターカバーを外しておかないと載せにくい(ケツが若干浮く)。

1mmほどだが浮いている。
外すとまだ右側がわずかに浮いているが、こちらの方が収まりがいい。

無加工で乗るためプレミアム化が期待されていたが、なんとSFM第一弾のブロッケンを押しのけFM-A初のプレミアム化となったw
ちなみに映画では、ガンブラスターのカウンターギヤケースはSFMのような角ばった形状の描写は殆どされず、大抵のシーンでは丸い形で描かれていたので、この部分に限って言えば劇中っぽい雰囲気となるw(色も黒っぽかったし)


スピンバイパー(VSシャーシ)、スピンバイパー パールブルースペシャル、スピンバイパー ブラックスペシャル

フルカウル系では唯一モーターカバーを付けたままでもすんなり搭載できるボディ(まぁ外しておいた方がボディの着け外ししやすいけど)。
もちろんフロントのメカパーツを外したFMモードにする必要はある。
また、VS版以降のサイド部分に形状変更が行われたタイプでないとサイドガードが干渉する。

ナイトレージJr.

なんと唯一両軸ボディから参戦w
ナイトレージはリヤのボディキャッチ裏にあるピンを2本切り取ればSFMに搭載できることは一部で有名だが、同じくFM-Aにもそれだけで載せられる。

Gブラストソニック

なんと唯一リヤミッドシップボディk(ry
フロントフックの裏側を斜めに少し削るだけ(↓の画像の赤く塗ったところ)で、カウルに穴を開けずにあっさり搭載できる。

スピンバイパー
VSシャーシ版以降のキットは金型改修が入っているが、オリジナルのリアルキットはサイドのメカパーツ(F5とF6)が干渉してしまうので一部を切り取る必要がある。

オリジナルでは赤丸で囲った丸モールドが出っ張っているので、この部分がサイドフレームやサイドガードに干渉する。

ネオバーニングサン
フロントフック周辺が干渉する。

エアロソリチュード
フロントのモーターケース部分が若干干渉し、

どうしてもケツが若干浮く(無理やり固定できることはできる)

ただ、フロントのフック受けの

この部分の形状はどう考えてもエアロソリチュードのフロントカウルを装着するためのモノなので、

いずれ金型改修を施してプレミアム化されるものと思われる。

ストラトベクター

フロントのフックの幅が広すぎて、受けの方に先っぽしか入らない。

なので、赤く塗った部分を削る必要がある。
これで一応、載ることは載るのだが、よくよく見るとカウンターギヤケースの一部が干渉してボディが歪んでいる。

真上から撮った写真をよく見ると、左右でボディとタイヤのクリアランスが違う。
ボディに負担がかかって歪んでいるという事なので、気になる人はここも削ろう。

サニーシャトル ジョリージョーカー
バッテリーホルダー上にARと同じ規格のネジ穴があるため、干渉部分を少し削ることで サイドボディキャッチアタッチメント が固定できるため、ボディは無加工で搭載可能。
ただしバッテリーホルダー上に固定するので強度に不安がある。


バッテリーホルダーを加工する際は赤く塗った部分を切り取る。
半円の部分を全部切り取ってしまうとバッテリーホルダーがすごく外しにくくなるので注意が必要。
なお、サニーシャトルは標準のホールではフロント側ホイールアーチがタイヤに干渉する。

他のワイルド系ボディでも前後どちらかのホイールアーチが干渉する場合があるので、トレッドには注意。

×スピンコブラ プレミアム

SFM用の肉抜きガイドラインを基準にすればか~んたん・・・
とは問屋が卸さなかった。
元々SFMに載せる場合でもかなり余裕を持たせてあるガイドラインのため、FM-Aではスカスカになってしまう。
↑の画像のようにぴったりフィットさせるにはかなり慎重なすり合わせが必要。
また、ボディの括れている部分がバッテリーホルダーと干渉してしまう。
詳しくはこちらを参照

×ゴッド バーニングサン
ボリュームのあるデザインの為、頑張って慎重にすり合わせればボディの表面には小さな穴が開く程度で載せられる。

但し、現物合わせでのかなり慎重なすり合わせを要求されるので、それなりの技術が必要。
詳しくは こちらを参照




最終更新:2021年07月12日 22:29