美化 3赤青
エンチャント
いずれかの赤の発生源がダメージを与える場合、代わりにその発生源のコントローラー以外のプレイヤーは同数のカードを引いてもよい。
35版の290。
赤のダメージをドローに変換するエンチャント……なのだが、実はこのカード、テキストを読んで直感的に解釈した通りの効果は発揮されない。
恐らくはカード作者も「ドローに変換するかはダメージを受けた側が選ぶ」ことを意図して作ったのだろうが、このままでは選択を行う側が逆になってしまう。
テキストの置換効果が「~してもよい」という選択可能な文面であることが問題で、
一見するとダメージを与えた側以外の各々のプレイヤーが引くか引かないかを選択できそうに見えるが、
ある置換効果を適用するかを選択できる場合、選択できるのは「その影響を受けるオブジェクトのコントローラー」にある
つまり、「ダメージを与えた側が」ダメージを与えるか代わりに相手にドローをさせるかを選べてしまう。
(こう解釈しないと、例えば多人数戦でこのカードを使った時、
他のプレイヤーの1人が「引く」別の1人が「引かない」ことを選んだ場合、置換したことになるのかはっきりしなくなる)
分かりやすく書きなおすと
いずれかの赤の発生源がダメージを与える場合、その発生源のコントローラーは
「代わりに、他の各プレイヤーがその値に等しい枚数のカードを引く。」ことを選んでもよい。
という意味になる。これでは当然、わざわざ与えたダメージを消して敵に利するような選択をするはずもなく、かなり使い辛い効果になってしまう。
一応、自分から出しておき地震をX=5でプレイしてクリーチャー数体を巻き込めば自分以外のすべてのプレイヤーに20枚ぐらい引かせることができるので、
ライブラリーアウトを狙うコンボ専用のカードという使い道はあるが……。
想定していただろう効果にしたい場合、多少挙動は変わるが「~引いてもよい」を「~引く」に置き換えるのがもっとも簡単だろう。
ダメージを受けた側に選択権を与える効果にしたいのならば、例えば誘発効果とダメージ軽減を組み合わせた以下のような文にすれば問題はなくなるはずである。
いずれかの赤の発生源がダメージを与える場合、その発生源のコントローラー以外のプレイヤーはダメージの点数と同じ枚数のカードを引いてもよい。
いずれかのプレイヤーがそうした場合、そのダメージを軽減する。
このように修正した場合でも、実際にはこれでドローをすることはあまり無い、抑止的効果になると思われる。
強力ではあるのだが、5マナとやや重い上、サイクルの他のカードと同じく使えるデッキが限られる。こちらも赤のダメージ源が使えなくなるのだ。
ライブラリーの枚数が少ないと、これを出していても敗北を防げなかったりする。
パーミッションのような受身のデッキよりは、カードを引くことで積極的に勝ちに行けるデッキに入れたい。
サイクル
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最終更新:2011年05月15日 23:01