俺がフェイト、アルフ、なのはの三人と戦った次の日
俺達は会議を開いていた
「今日はどうします?」
「おまえとヴィータ、私とザフィーラで行こうかと思う。」
「だな。シャマルはアタシ達のカードリッジの補充とかやってるし今日は休んだほうが
いいと思う。」
「ああ、今日は休んでろ。」
「みながそう言うなら。だけど悟飯君は大丈夫なの?」
「え?俺ですか?」
「悟飯君、私達の負担を減らそうと苦戦しそうな戦闘とか殆ど引き受けてるじゃない。
それに昨日戦ったばかりだし…。」
「俺は大丈夫ですよ。」
「ホントに?」
「ええ。それにみんなには前にも言ったでしょ。俺にはサイヤ人っていう
戦闘民族の血が半分流れてるって。大怪我さえ負わなければ普通に寝れば
体力も気も完全に回復しますよ。」
「…本人がそう言ってるんだから大丈夫だろ。それに孫は顔に出やすいしな。」
「そうよね。」
「そうだよなぁ。」
「そうだな。」
「ええ!?そうですか?」
「ああ。戦ってる時はそんなことはないんだが普段の生活ではな。」
「そうねぇ。悟飯君ババ抜きとか弱いしね。」
「うう……。」
やっぱりそうなんだ…
少しショックだなぁ
「ほらほら、落ち込んでないで早く行こうぜ。悟飯。」
そう言ったヴィータに引きずられながら家を出た
「気をつけてな。」
「おーーう。」
そんなこんなで家を出てきた俺とヴィータ
今は空を飛んでいる
「向こうは大丈夫かな?」
「シグナムとザフィーラがいるし大丈夫だろ。」
「それもそうだね。」
「そうそう。にしても一面砂だらけだな。」
「まぁ、砂だらけっていうのも…おっと。」
俺はブレーキを掛けた
「どうした?悟飯?」
「今、あそこの砂が動いたような…。」
「砂?…気のせいじゃねーのか?」
「いや、確かに…。確かめてみるか。」
そう言った俺は、そこにエネルギー弾を撃ち込んだ
着弾したらそこに白っぽいミミズのような生物が姿を現した
「お、ホントにいた!!」
「それじゃ、もう一発。」
もう一発撃ち込んだ
が、その生物は俺のエネルギー弾を食べた
「いい!?」
「食べた!?」
「なら!!」
今度は両手を合わせて連続でエネルギー弾を撃ち込む
が、ご丁寧に全部食べてきた
おまけにゲップもしてきた
「全部食べられちゃったぞ…。」
「ああ…。」
するとその生物はお返しといわんばかりに
その巨体を俺たちに打ちつけよとしてきた
思ってたより数倍は大きいな
このままボーっとしていては当たるので
ヴィータを抱えて一旦その場を離脱
「大丈夫かヴィータ?」
「え…あ…おう。」
「よかった。」
そう言ってヴィータを離す
「だけど、どうすんだ?殺さないように倒すのは…。」
「まぁ、見ててよ、ヴィータ。」
そう言ってその生物に突っ込んでいく
ある程度近づいたら俺を叩き落そうと巨体を振るってくるが
体を傾けて回避する
「ほらほらどうした、当たらないぞ。」
俺の挑発に乗ったのか乗らなかったのかわからないが
俺を食べよと口を開けて突っ込んできた
よし
俺を食べようとした直前に俺は真横に高速移動
奴の口が閉じた瞬間に頭と顎らしき部分を掴み
上空に引っ張り上げる
奴の体が全部引っ張り出されたのを確認し
今度は一本背負いの要領で背負い急降下
そして
「うおうりゃああああああああ!!!!」
地面に叩き付けた

「すっげぇ…。」
「ほらヴィータ、蒐集。」
「あ、今やる。」
ふう、まさかエネルギー弾を食べられるとは…
どういう体してるんだ
口や目からエネルギー波の類を出す人はいるけど
ってピッコロさんは口と目からだすな
ついでに触角からも
「おーい、終わったぞー。」
「あ、どうだった?」
「まずまずって言ったとこだな。もうちょいあると思ったんだけどなぁ。」
「ま、しょうがないさ。」
次に行こうかと思ったが
「悟飯君、ヴィータちゃん。」
と上の方から声がした
そちらを見るとなのはがいた
「あ、あいつ!!」
「ヴィータ、先に行け。」
「な、何言ってんだよ!?」
「俺ができるのは戦いだけだ。蒐集とか転移はできない。
俺達の目的は闇の書を完成させることだろ。」
「うー…そうだけど…。」
「大丈夫、俺は負けないよ。」
そう言ってヴィータの頭を撫でる
「…わかった。ちゃんと後で迎えにくるからな!!」
そういってヴィータは転移した
俺はなのはと同じ位置にまで上昇し、構えをとる
「悟飯君…。」
何か言いたそうだな
昨日のことかな
「昨日も言ったように俺に勝ったら全部話す。」
「…わかったよ、悟飯君。昨日は負けちゃったけど、今日は勝ってお話聞かせてもらうから。」
そう言って向こうも構えをとった
よし、いくか
まずなのはに突っ込みながらエネルギー波を放つ
なのはそれを上昇して回避
俺も追いかけて上昇したが
「アクセル・シューター!!」
なのはは自分の周囲に十個の光球を出現させた
「シュート!!」
そのうち五個を俺に向けて飛ばしてきた
たしかこいつは自由に動かせるんだったな
五個全部突っ込んで来たので体を反らして回避
その後エネルギー波を放つが一個に当たったでけでほかには当たらなかった
残りの四個はそれぞれ四方向から突っ込んで来た
俺は両手足をつかって破壊した
その瞬間になのはが自分の周りに待機させてた残りの光球を飛ばしてきた
「く!!」
俺は腕を交差させて防御
「はぁ!!」
防御しきった後に気合砲を放つが
「何!?」
回避された
「ディバイン・バスター!!」
桜色の閃光が俺に迫る
それを俺は寸前のところで回避した
「よく俺の気合砲を回避したな。」
「あの技、気合砲っていうんだ。透明ですごく速くて避けにくいけど
悟飯君は掌から撃ってるでしょ。その撃ち出す瞬間一瞬だけ悟飯君の掌の周りが歪むんだよ。
だからそれを見極めれば避けれるかもしれないって
フェイトちゃんやアルフさんやみんなが言ってたから。
でも、かなりギリギリだったんだよ。」
なるほど…
別に掌からじゃなくても出せるが
それだと威力と精度が落ちるからな
それに吹き飛びきる前に脱出される可能性も高い
とはいえこれで勝負が決まった訳じゃない
「いくぞ!!」
そう言ってエネルギー弾を放ち高速移動をする
エネルギー弾は回避されたが
それに気をとられて、なのはは俺の姿を見失ったようだ
俺を探している間に俺はなのは背後に回り込み
なのはの背中に掌を当てて
「え?」
「はぁ!!」
エネルギー弾を放つ
「キャア!!」
それを受けてなのはは落下していった
俺も降下してなのはを追いかけて行く
その途中でなのはが体をこちらに向けてきた
そして
「ディバイン・バスター!!」
「何!?」
あの体制から放ってきただと
俺は急ブレーキを掛けて
迫り来る桜色の砲撃を防御する
「ぐ、ぐぐ!!」
衝撃はかなりきたがそこまでダメージは受けていない
なのはの方も俺から少し距離をとった位置にいる
距離を詰めようとなのはに向かって突っ込んでいく
その途中で
「え!?」
「な!!」
なのはがバインドで動きを封じ込められていた
俺は急ブレーキを掛けて周囲を探る
すぐに仮面の男を見つけた
その瞬間、俺はその男に向けてエネルギー波を放った
俺のエネルギー波は直撃したように見えたが
バリアらしきものを展開して防いでいた
それなりの威力で撃ったんだがな…
「何の真似だ…?」
「何?」
「私は君達に協力しているんだがな…。」
「俺を子どもだからって甘く見るな。自分達に協力している。だから味方。
そう思えるほど俺は子どもじゃない。俺達に協力する理由は?
闇の書を完成させる理由は?おまえは何一つ答えてはいない。
むしろ目的がはっきりしている分、そこにいるなのは方がよっぽど信頼できる。」
「悟飯君…。」
「どうだ、答えられるか?」
「………。」
答える気はなし…か
少しこのままの状態が続いた
すると向こうが口を開いてきた
「…君には少し眠ってもらおう。」
そういって姿を消した
次の瞬間俺の背後に現れ攻撃を仕掛けてきた
「何!?」
攻撃を喰らった直後に回し蹴り放つが消えて回避された
蹴りを振り切った直後、また背後に現れ攻撃を当てる
そこに拳を放つがまた消えて回避され
今度は真下に現れて顎に一撃をもらう
俺が攻撃を仕掛けて、奴が消えて回避し、俺の死角に現れ攻撃する
これが何度も繰り返される
「悟飯君!!」
なのはが俺に声を掛けてきた
そっちを見るとバインドから抜け出そうとしている
俺を助けようとしてるのか
「ぐ!!」
また攻撃を喰らった
やはり目でも気でも追えない
どうする
何か方法があるはずだ
お父さんの瞬間移動と同じ類の技に対抗する方法が…
お父さん…
そうか
俺は構えを解き目を瞑った
感じろ
ちょっとした空気の流れを
奴が現れれば空気の流れが変わるはずだ
それを見極めれば
………………
真上に何かを感じた瞬間
俺は体を反らした
「な!?」
目を開ければ攻撃を外して動きが一瞬止まった仮面の男がいた
俺は奴の胴体に膝蹴りを当てて背後に回り背中に肘打ちを当てて地面叩き落とした
だが地面にぶつかる瞬間奴は姿を消した
俺はもう一度目を瞑り集中する
………………
仕掛けてこない
逃げたのか…
………………
逃げたみたいだな
後は
「悟飯君、大丈夫?」
なのはがバインドを解いたみたいで俺の近くに来ていた
「大丈夫だけど。」
「よかったぁ。」
「なのはも変わってるな。」
「え、何が?」
「俺は一応君達の敵なんだけどね。」
「え、だって悟飯君、何か敵って感じしないし…。」
それにさっき私のこと助けてくれたし。
あ、そのお礼まだだったね。ありがとう。」
「え、ああ。どういたしまして。」
何か調子狂うな
「悟飯、大丈夫か!?」
「ヴィータ!!」
「ヴィータちゃん!!」
ヴィータが転移してきたみたいだ
「ヴィータ、どうした?」
「ああ、撤退。すぐ戻れって。」
「わかった。」
と言ったもののなのはをどうにかしないとな
「ヴィータ、ちょっと後ろ向いててくれ。」
「え?何でだ?」
「いいから。」
「…わかった。」
そう言って後ろを向いてくれた
「悟飯君?」
なのはが不思議そうな顔している
恐らく俺がヴィータを後ろに向かせた意味がわからないんだろう
今だ
「太陽拳!!!!」
俺の全身が太陽の如く発光した
「え、キャ!?め、目が!!」
「ヴィータ、今だ!!転移!!」
「お、おう!!」
そうして俺達はこの世界から脱出した

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最終更新:2013年04月13日 05:51