ブライダル都市高砂PR 縁結びアートを商品化へ

アートな町づくり
全国に「ブライダル都市高砂」をアピールしようと、高砂ブランド協会(柿木貴智会長)はこのほど、夫婦和合や縁結びの象徴とされる精霊「尉と姥」をテーマにしたアートコンペの入選作を決定した。絵画と創作原画の2作品で、今後、扇子やはがきなどに描いて商品化し、観光案内所ちちりなどで販売する。

 雌雄の幹が分かれた高砂神社の「相生の松」から、「尉と姥」に姿を変えた神が現れ、夫婦の在り方を説いた、とされる。市は1988年、この言い伝えにちなみ、男女が夢を語るまちを目指して「ブライダル都市」を宣言した。

 この秋、同協会は「婚活ブームの中、結婚や縁結びとゆかりの深い高砂をアピールする絶好の機会」とし、「尉と姥」を題材にした作品を公募。県内外から約70作品が寄せられた。

 絵画部門で選ばれたのは、加古川市尾上町の会社員廣島由美子さん(24)の作品。伝統的で品のあるイメージをそのままに優しいタッチで描いた。 創作原画部門に入選した、姫路市南今宿の会社員能登景子さん(24)の作品は、大人から子どもまで親しみやすいイラストで、幅広い活用が期待できる点が評価された。

 同協会は今後、絵画作品は扇子など観光土産のデザインに、創作原画はキャラクターグッズや絵本への使用を検討。「商品化を進め、『縁結びといえば高砂』を全国にPRしていきたい」としている。高砂ブランド協会TEL079・443・7277



縁結びの象徴「尉と姥」題材にアートコンペ 高砂
高砂市のシンボル的存在で、夫婦和合や縁結びで知られる精霊「尉と姥」。ブライダル都市を掲げる同市の象徴を全国に発信しようと、高砂ブランド協会が「尉と姥」をテーマにアートコンペを行う。採用作品は、ポストカードやキャラクターグッズなどに活用し、同市をアピールする予定だ。(増井哲夫)

 市によると、高砂神社(高砂市高砂町)に生えた雌雄の幹が分かれた松から、「尉と姥」に姿を変えたイザナギ、イザナミの2神が現れ、夫婦の在り方を説いた、と伝わる。松は「相生の松」と呼ばれ、「尉と姥」は縁結びと夫婦和合の象徴として信仰されるようになった。

 また、謡曲「高砂」には、九州・阿蘇神社の神主が大阪の住吉大社へ向かう途中、高砂の浦にある「相生の松」を一目見ようと立ち寄り、精霊の「尉と姥」に出会う様子がうたわれる。

 これまで、小磯良平をはじめさまざまな画家が「尉と姥」を描いている。同協会は「婚活ブームの今、結婚や縁結びとゆかりの深い高砂を幅広い世代にアピールしたい」と、新しい「尉と姥」のイメージを公募することにした。

 募集するのは、水彩や油絵、水墨画などの絵画と、アニメーション風の創作原画の2ジャンルで、入選は各1作品。賞金は絵画が10万円、アニメ風原画が5万円。広告や商品化などの二次使用権、著作権は同協会に帰属する。柿木貴智会長は「高砂ブランドの商品を展開してもらうために生かしたい」と話した。

 作品はB4サイズで未発表に限る。デジタル制作の場合はプリントして(入選作は後でデータも)提出する。8月31日締め切り。9月中に審査を行い、同月30日に発表予定。
最終更新:2010年12月30日 12:00
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