ケムラー


+ 担当声優
塩屋浩三
『ウルトラマングラフィティ』第1話
塩屋翼
『ウルトラマングラフィティ』第5話

ウルトラマン』第21話「噴煙突破せよ」に登場した爬虫類に似た外観の怪獣
別名「毒ガス怪獣」。身長:35m、体重:1万t。名前の由来は「」。

トカゲがサンショウウオを思わせる、四足歩行の怪獣。
背面に2枚の甲羅を持ち、威嚇時にこれを展開して内側の極彩色の模様を露わにする。
とぼけたような顔付きだが、その表皮はスペシウム光線も通じなかったほど硬い
弱点は展開する甲羅に隠れた心臓部分。

デザインの段階では下顎が左右二つに分かれるようになっており、その名残として着ぐるみの下顎に割れ目がある。
他にもデザイン画では顔まで覆うようになっていた甲羅が造形段階で背中のみを覆うように変更されたり、
初期の脚本では弱点が口の中になっていたのが急遽背中に変更されたりとかなりの変遷を経た上で登場した怪獣である。
とくに弱点の変更は「口の中が光るのを見て弱点だと気付く」という展開が変更の煽りで削除されてしまったため、
本編では「唐突に背中に弱点があると気付く」とやや不自然な展開になってしまっている。

最大の武器は口から発光と共に吐き出す漆黒の猛毒ガス(ダークセントとも呼ばれる)。
その成分は火山ガスと同じ濃度の高い亜硫酸ガスであり、インドゾウを3秒で死なせ、10km四方の生物を全滅させるという。
この設定に対して柳田理科雄氏の著書『空想非科学大全』では、最も毒性の強いガスであるサリンと同等の威力だとすると、
10mの高さまで充満させるのに1万t必要だとしており、全身が毒ガスになると突っ込まれている。
また、先端が二股に分かれた尻尾から破壊光線を発射する。

死火山と思われていた大武山が火山活動を再開し、その影響で突如出現。
ウルトラマンと組み合って露出した心臓を、イデ隊員が開発したマッド・バズーカで攻撃されて致命傷を負い、その後自ら火山の中へと落下し爆死した。
後のエピソードでイデ隊員が「ウルトラマンがいれば科特隊や自分の発明は無意味なのではないか」と思い悩んだ際、
ハヤタは科特隊がウルトラマンを助けた例としてこの時の事をアントラー戦と共に挙げ、「持ちつ持たれつだよ」とイデに語っている。

一峰大二氏によるコミカライズ版では尾が無い。
毒ガスはその毒性だけでなく、建物を浮かせたり、スペシウム光線を遮断したりして人々やウルトラマンを苦しめた。
弱点は喉になっており、そこにマッド・バズーカを撃ち込まれるも不発だった。
ウルトラマンは二つの八つ裂き光輪を空中で衝突・炸裂させ、その爆風でガスが霧散した隙にスペシウム光線で不発弾を起爆させることでケムラーを倒した。

ウルトラマンパワード』では、同種族の別個体が第2話に登場
(『パワード』は『マン』の後日談という時代設定があるため、このような設定となっている)。
ただし外観や、黄色い毒ガス「ブラッド・ガス」を尾の先端から噴出する、長い舌で獲物を捕えるなど初代のものと異なる特徴も幾つかある。
弱点は初代と同様に甲羅の下に隠されているが、心臓ではなく脳となっていた。


MUGENにおけるケムラー

+ muu氏製作
  • muu氏製作
二代目ゼットンなどを手掛けたmuu氏によるもの。
スプライトはワンダースワンソフトとして発売された『ウルトラマン 光の国の使者』のものを使用している。
必殺技の威力が全体的に高めで、中でも超必殺技「ダークセント」は全部で2段ヒットするのだが、
1段だけでもかなりのダメージ量であり、フルヒットすれば軽く7割は持っていく威力を誇る。
また、四足歩行怪獣なので当たり判定が低く、キャラによっては立ち攻撃が当たらない事もある。
更にスペシウム光線が効かなかった劇中描写を反映しているのか、飛び道具が効かないという特性も持つ。
基本性能は低いがワンボタンで技が出せるので、キーボードでも気軽に扱う事ができる。

+ カーベィ氏製作 パワードケムラー
3DOの『ウルトラマンパワード』のスプライトを使用して作られたもの。
元となったゲーム版同様ヌルヌル動くのが特徴。
技はゲーム版に基づいており、原作同様毒ガスを尾の先端から噴出する技や、長い舌での攻撃技が搭載されている。
AIもデフォルトで搭載されている。

出場大会

出演ストーリー



最終更新:2023年12月01日 20:57