宮沢尊鷹


「我が名は尊鷹」

猿渡哲也氏の漫画『タフ』シリーズの登場人物。名前の読みは「みやざわ そんおう」。
主人公であるキー坊こと宮沢熹一の父(実際は違うが)・静虎とその双子の兄・鬼龍の兄で、即ちキー坊の義理の伯父にあたる存在。
……鬼龍がキー坊の実の父なら結局義理ではないんじゃ?と思われるだろうが、実はさらに別の人物である事が後に判明する。
当wikiでタフ出典キャラ一番乗りとなったせいで宮沢家の複雑な家庭事情を冒頭から書かれる羽目になる尊鷹に哀しい役回り…
作中で鷹兄(たかにい)」「スンオー」と呼ばれていた事から、ファンからもその愛称で呼ばれる事が多い。

+ 『タフ』シリーズについて
ヤングジャンプで連載されていた猿渡哲也氏の格闘漫画。
一子相伝の古武術「灘神影流」の継承者宮沢熹一や彼の周りの人物の戦いを描く
高校時代を描いた第1部『高校鉄拳伝タフ』、2年後を描いた第2部『TOUGH』を経て、
現在は掲載誌をプレイボーイに移し第3部『TOUGH 龍を継ぐ男』が連載中。

氏の圧倒的な画力で描かれる迫力の格闘描写が高い評価を得る一方、独特過ぎる台詞回し(通称「タフ語録」)や、
過去の設定を投げ捨てたり突拍子もなかったりするストーリー進行(通称「猿展開」)などネタ的な意味でも高い人気を誇る。
+ 猿展開の例
  • レギュラーキャラや重要キャラが唐突に姿を消し登場しなくなる(通称「猿空間送り」)。
    それぞれの部で登場したヒロイン等、未だに音沙汰が無い人達も…
  • 二転三転する主人公の両親の設定。結果的に母親はとんでもない肉体関係の持ち主という事に(通称「メスブタを越えたメスブタ」
  • 現代で生きていた人間が10年前の回想で死ぬ(「死んだと思ったが実は生きていた」ではない)
  • 前後の話の流れを無視して唐突にゴリラに腕試し感覚で喧嘩を売り、ボコボコにされる元ラスボス(猿展開を超えるゴリラ展開
    • そしてそのゴリラは直後に割り込んだ別の登場人物が使う、相手に恐怖の幻覚を植え付ける技「鳳凰幻魔拳」によりあっさり敗れる
  • 大半の登場人物が道を踏み外すきっかけとなった悲劇やトラウマ(通称「悲しい過去」)持ち
等々、枚挙に暇がない。
ちなみに、猿展開が頻発する原因は猿渡氏が整合性よりもノリと勢いを重視する作風である事と、
御本人も認める程に良くも悪くも適当な性格をしているためである。
故に猿渡氏はマネモブ*1や異常猿愛者達の間では「猿先生」と呼ばれ、愚弄ネタにされている。

ちなみに、掲載紙こそ違うがほぼ同時期に連載を開始し、『タフ』シリーズと同じく現在まで連載されている『バキ』シリーズとは、
等々、何かと共通点が多かったりする。一方で
  • 勇次郎の血筋イコール強者がデフォルトの『バキ』に対し、『タフ』は前述通り主人公熹一の実父は長く不明(≒強さは個人のもので血筋は関係無い)
  • 「強くなりたくば喰らえ」「我がままを通す」を体現するかのような美味そうな食事シーンの多い『バキ』に対し、
    「生きるために喰うんや」で不味そうな食事シーンの多い『タフ』
と対照的な面も多い。

ニコニコ動画においては、「タフ」というワードが出てくると、
「なにっ」「な…なんだあっ」や「タフって言葉は~」などのタフ語録を書き込むマネモブが一定数いる模様。
中にはストレートに暴言・煽りと言えるものもあり、それを言ったら殺されても文句は言えないので注意。
また、猿渡氏が作画を担当し鷹匠政彦氏が原作を務めた『力王 RIKI-OH』も人によっては猿漫画にカウントする事も。
みんなでタフ語録で盛り上がるから尊いんだ 絆が深まるんだ

一応プレイステーション2にて『TOUGH DARK FIGHT』という格ゲーも出ているのだが、
  • キャラゲーなのに半数以上がゲームオリジナルキャラ(ちなみに尊鷹は出ていない
  • 全体的に技の硬直が長く、当てて確反の技が多数
  • 超必殺技のテンポが異様に悪い
などの要素からクソゲー扱いである。忌憚のない意見ってやつっス
たとえテンポが悪かろうともこれが原作再現なんだ
悔しいだろうが仕方ないんだ

「高潔なる鷹」と呼ばれる作中屈指の実力者で、静虎の「虎腿(タイガー・フット)」、鬼龍の「龍腿(ドラゴン・フット)」に対して、
尊鷹は風を切るように空を飛ぶ隼の如き疾さと軽やかさを誇る鳳腿(ファルコン・フット)こいつ必殺技ではない)を持っている。
灘神影流の技も「あらゆる技を会得している」との事で、特に相手の攻撃を体の表面を滑らせるようにして回避・防御する弾丸(たま)すべり」に至っては、
体内に打ち込まれた弾丸を心臓の表面を滑らせる事で防御するという意味不明なまでのレベルに達している。
あの…心臓を回避しても結局弾丸は貫通してんスけど

第1部『高校鉄拳伝タフ』の静虎の回想でその存在が明らかになったが、実質的な初登場は第2部『TOUGH』。
マスクを被った「バトル・キング」としてキー坊や静虎の前に姿を現し、
ハイパー・バトルでは鬼龍の塊蒐拳によって重症を負った静虎を禁断の塊蒐拳二度打ちによって治療した
変装(というか骨格レベルで姿を変えられるので最早変形とか変身の域だが)が得意で、バトル・キングとして活動していた時は顔を変えていた他、
第3部『TOUGH外伝 龍を継ぐ男』では隻眼の小男・土竜刃五郎に化け、バキッバキッと変形しながら正体を現すという衝撃的な登場を果たした。

人格者とされる一方、灘神影流の後継者争いに嫌気が差し弟に殺されたフリをしてそのまま失踪するなど実際はかなりの自由人。
自由過ぎるせいで何がやりたいのか、何を言いたいのかが良く分からない事も多く、公式でも「不思議系奇行キャラ」と記述された
(ちなみに上記の画像も結局何が許せなかったのかは不明のままであった)。

年齢は第3部時点で50代後半~60歳前後とされているが、未だに肉体の衰えを感じさせず、人間離れした強さを披露し続けている。
機械にも強く、スマートウォッチやネットショッピングを使いこなせるようになったと身内に自慢するなどお茶目な一面も。
どんだけヤンチャなジイさんやねん


MUGENにおける宮沢尊鷹

灘氏によるものが「MUGEN凶悪キャラを語るスレアップローダーpart19」にて公開中。
ちなみに製作者名は同作に登場する一族から来ている。
『TOUGH』のバトル・キング時を再現した仕様となっており、AIレベル最低でも狂中位ほどの強さを誇る。


「すいません マスクを着けてる方が残酷になれるんです」

出場大会

  • 「[大会] [宮沢尊鷹]」をタグに含むページは1つもありません。


*1
猿渡作品の読者の愛称。
氏のアシスタント達が描くモブキャラが、まるでマネキンであるかの如く生気が全く感じられない事が由来である。
ファンネームとしては他にも、猿渡作品内にやたらと登場する「異常性愛者」を改変した「異常猿愛者」が存在するが、
この名はマネモブを超えたマネモブのみに許される称号の意味合いも持つ。

余談だが『ヒナまつり』等で知られる漫画家の大武政夫氏も猿渡氏のアシスタント出身である。
そのためか『ヒナまつり』の作中では『タフ』シリーズが思いっきりネタにされまくっていた
怒らないで下さいね 読者のみならず元アシスタントにもネタにされる漫画って『タフ』シリーズ位じゃないですか


最終更新:2024年03月12日 12:14
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