リザードン


     
 分類:かえんポケモン
 タイプ:ほのお・ひこう
 高さ:1.7m
 重さ:90.5kg
 特性:もうか(HPが1/3以下の時に炎技の威力が1.5倍になる)
 隠れ特性:サンパワー
                    (晴れの時に特攻が1.5倍になるが、ターン終了時にHPが1/8減少する)

くるしい たたかいを けいけんした
リザードンほど ほのおの おんどが
たかくなると いわれている。

+ 担当声優
三木眞一郎
アニポケ(サトシの手持ち)、『スマブラ』シリーズ
佐藤健輔
『XY編』(アランの手持ち)
石塚運昇
『サン&ムーン』(カキの手持ち)
櫻井トオル
『サン&ムーン』(カキの手持ち)(後任)
小西克幸
『サイドストーリー』(ドン)
三宅健太
『新無印編』(ダンデの手持ち)

三木氏はヒトカゲ時代から一貫して担当しており、ロケット団員のコジロウやポケモン図鑑、その他様々なポケモンとも兼役である。

任天堂の育成RPG『ポケットモンスター』に登場するポケモン。
初代から登場している最古参の1匹で、赤・ファイアレッドのパッケージを飾っているため、知名度も高い。

ゲーム情報サイト「IGN」が2011年に行った「Top 100 Pokemon:The Top 10」では1位になり、
2020年2月に行われた「ポケモン・オブ・ザ・イヤー」人気投票では総合部門において4位に輝いた。
後者ではほのおタイプ、ひこうタイプ、カントー地方のポケモン中、堂々の1位である。
「ポケモン・オブ・ザ・イヤー」における投票は「各地方のポケモンごとにそれぞれ1匹投票が可能」というシステムで、
リザードンが所属するカントー地方は母数が151匹と多い上に、
『赤・緑』の舞台となっただけあってピカチュウイーブイと言った人気・知名度共に高いポケモンが多く所属している。
それ故に総合部門における投票では大分不利になってしまうのだが、
リザードンはそんな中でもカントー部門で2位のゲンガーの1.5倍以上の票数を得て1位に輝き、
他の母数が少なく票が集中しやすい地方のポケモン達と争って、総合部門においても4位というのだから、その高い人気のほどが窺い知れる。


原作ゲーム、アニメなどにおけるリザードン

第1世代でオーキド博士から貰える3匹・通称「御三家」の1体であるヒトカゲの最終進化形態。
+ 御三家とは
ポケットモンスターの作品を始めた際に、ポケモン博士から最初に貰える3体の通称。
一部例外はあるが、基本的に各世代にタイプがそれぞれ1体ずつ存在し、
プレイヤーはそのうち1匹を選んで、旅に出発するというのが通例となっている。

伝説のポケモンと同じく、登場する世代の顔を担うポケモンであるため概ね人気が高い。
各種類によって癖はあるが、総じて平均水準以上のスペックを持ち、ストーリー攻略はもちろん、
対人戦においても非常に高い頻度で見かけることになる。

平均以上の攻撃を持つ他、特攻と素早さに秀でたアタッカー気質のポケモン。
しかし、こいつの真価は能力値ではなく、御三家有数の技の多さにある。
メインウェポンだけでも、安定して放てる「かえんほうしゃ」、「だいもんじ」、広範囲技の「ねっぷう」から、
特攻2段階下げの高火力技「オーバーヒート」、3割の確率で怯ませる「エアスラッシュ」、物理技の「フレアドライブ」、
同じく物理技「フリーフォール」がある。
サブウェポンも特殊技は「にほんばれ」と相性の良い「ソーラービーム」や鋼・フェアリー以外に等倍の「りゅうのはどう」が強力で、
物理技に至っては「かみなりパンチ」、「ドラゴンクロー」、「じしん」、「いわなだれ」、「アイアンテール」など、幅広く揃っている。
さらに補助技も、体力を代償に攻撃を高める「はらだいこ」や、攻撃・素早さを上昇させる「りゅうのまい」などの積み技、
相手の攻撃力を下げる「やけど」状態にする「おにび」や、体力を回復しつつタイプを変化させて相手を撹乱する「はねやすめ」などの汎用性の高い技を持つ。
技の構成と育て方次第で物理アタッカーにも特殊アタッカーにも転び、さらに「オーバーヒート」と物理技を組み合わせた両刀も可能な、
高いポテンシャルを秘めたポケモンである。

2つの特性はどちらも、体力を対価にして自分の火力を高めるものである。
「もうか」の場合は「みがわり」、「サンパワー」の場合は「にほんばれ」があると、特性の効力を扱いやすい。

+ 各世代でのリザードン
御三家の一角ではあったが、第1世代では最初にジムが岩・水と炎に強い連中が続く上に、
メインウェポンたる「かえんほうしゃ」を覚えるのがかなり後半になるなど、御三家屈指のハズレポケモンだった。
というか、この時代は炎タイプ自体がハズレだった。唯一王とか。
具体的に言うと、本来なら期待される氷タイプへのストッパー能力が、氷耐性を持たないせいで高性能な吹雪で無理矢理落とされて果たせないとか、
そもそも氷タイプで炎を弱点としているのがフリーザーとルージュラしかいないとか、
他に弱点突ける相手である草やが対戦で使われることが、皆無に近かったことなどが不遇の要因。フシギバナ「」
ちなみに初代の炎タイプでは数少ない複合タイプ(こいつとファイヤー以外他は全て単色)だが、
精々地面タイプの技(じしん、あなをほる等)を無効化できる程度で、むしろ電気や岩で致命傷を受けるのでほとんど役に立っていなかった。
ただし、リザードンになるまでひこうは付かないのでマチスと戦う頃にこれが刺さることが無いのが救いではある。タケシ相手の時はまぁ、うん……
なお、飛行技はピカチュウ版で「そらをとぶ」を使えるようになるまで一つも覚えなかった。
しかしながら、第4世代で技が物理と特殊に分離されたことに加えて
「オーバーヒート」、「フレアドライブ」などの技の充実化などによって徐々に評価を上げていったポケモンでもある。

+ 第6世代
第6世代では、何とメガシンカを2種類も獲得した。

  • メガリザードンY







トレーナーとの きずなが パワーの みなもと。
ジェットきを しのぐ ひこうのうりょくを ほこる。

最初に発表されたメガシンカ体で、従来のリザードンをよりシャープなフォルムにしたような外見をしている。
攻撃・特防がやや上昇、特攻が大きく上昇し、特性が「ひでり」に変化する。
そのおかげで、タイムラグ無しで「にほんばれ」の恩恵を受けることができる。
基本スペックの高さに加えて、炎技の強化、「ソーラービーム」の速打ち、水タイプ技のダメージ軽減という、
強力な補正をタイムラグ無しで受けれるのは大きな強みであり、シングルはもちろん、
ダブルやトリパでも大いに活躍できる。

欠点としては、特性の性質上、プレイヤーは大抵「ひでり」状態で戦うことを前提として調整するため、
天候を変えられると著しく弱体化してしまうことである。
攻撃も上昇しているが、特攻の高さ故に物理技はせいぜい素早さを上昇させる「ニトロチャージ」が採用されるくらい。


  • メガリザードンX








ぜんしんに みなぎる なみはずれた パワーが
からだを くろく そめあげ あおい ほのおを メラメラ もやす。

Yに遅れて発表されたメガシンカ体。
黒を基調としたカラーリングや口から漏れる青い炎はインパクト大。
攻撃・防御・特攻が上昇し、タイプが「ほのお」・「ドラゴン」の複合タイプに変化する。
特攻に秀でているYと異なり、物理も特殊もこなせる万能型だが、物理攻撃の威力を上昇させる特性「かたいツメ」のおかげで、
どちらかと言えば物理型で採用されることが多い。
一方、前述の高威力だが使用後に特攻が2段階下がる「オーバーヒート」を搭載し、他を物理で固めた二刀流も素のリザードン以上に使いこなせる。
タイプ一致技をほとんどのポケモンに対して等倍以上で通すことが可能な攻撃範囲も魅力。
「りゅうせいぐん」でも覚えればより脅威と化しただろうが、後天的にドラゴンになるこいつは覚えることはできない。残念。


実は従来のポケモンと異なり、テレビ東京開局50周年特別企画の単発アニメ『ポケットモンスター THE ORIGIN』の劇中で、
始めてその存在が公表されるという手法が取られたポケモンである。
この作品は『X・Y』の発売間近に放映された作品であり、まだメガリザードンが2種類いることを知らない視聴者は、
「どうせ販促でメガシンカ見せるんだろ(笑)」と前々から予想しており、実際その通りになったのだが、
メガシンカしたリザードンは事前に発表された姿(Yの方)とは似ても似つかぬ黒い姿であったため、多くの視聴者の度肝を抜いた。
本作は、初代『赤・緑』を忠実に再現するコンセプトだったため、新要素であるメガシンカを出すのには少なからず抵抗の声があったのだが、
「未発表のメガシンカをサプライズ的に出す」という斜め上の発想で、多くのファンから好意的に受け止められた。

+ 第8世代









せっし2000どの ほのおが たいないで うずまく。
ほえると かりょくが さらに あがる。

『ソード・シールド』ではメガシンカこそ廃止されたものの、キョダイマックス可能なポケモンの1匹として選ばれた。
このリザードンが繰り出すほのおタイプの技は「キョダイゴクエン」へと変化し、
4ターンの間炎タイプ以外のポケモン対し最大HPの1/6分のダメージを与える追加効果を持つ。
作中ではある人物が切り札として使用する他、特定条件を満たすかマックスレイドバトルでプレイヤー側が手に入れることも可能。
ちなみにキョダイマックスは当初できる個体とできない個体が存在していたが、
DLC「鎧の孤島」以降はアイテムの「ダイスープ」を使うことで個体を問わずキョダイマックス可能な状態に変化させられるようにになった。

+ メディアミックス
アニメ版では最初は不良トレーナーのダイスケが捨てたヒトカゲとして登場。サトシがゲットし、リザードを経て進化した
(切っ掛けは居眠りをプテラに邪魔された怒りによる進化だった)。
リザードになってからはサトシのトレーナーとしてのレベルの低さ故に指示に従わなくなっており、リザードンになってもそのままだった。
初代ではそれが致命的な欠点となってしまい、サトシの初めてのポケモンリーグでは、
リザードンが最後の一匹のピカチュウ相手にやる気を出さずその場で居眠りして試合放棄、そのままリーグ敗退という最悪の結果を残している
(アニメを元にした漫画『電撃!ピカチュウ』では展開が大きく変更され、サトシの言うことを聞かなくなった結果、
 相手のリザードンを殺しかけ、間が悪いことに機械の故障で相手がリザードンをボールに戻せなくなったため、
 サトシがリザードンをボールに戻し棄権する流れになった)。
だがあるトレーナーとの対戦中に「れいとうビーム」を受けて氷漬けになってしまい、
サトシがそれを懸命に介抱したことで改心し、以後は命令を無視することはなくなった。
このエピソードは後にヒカリのマンムーが改心したエピソードにてオマージュされている。
金銀編にてリザードン達の修行場に残ることになったため、一旦別れるが、
ジョウトリーグなどといった大事な局面では呼び戻されたりもしており、サトシの切り札的存在として扱われることが多く、
サトシの歴代手持ちポケモン最強談義でも度々話題に上る。
また、『ベストウィッシュ』のシーズン2でレギュラーとして復帰。アイリスのカイリューとは激しいバトルを繰り広げた末に友情で結ばれている。
ちなみに、アイリスのカイリューも「当初は指示に従わなかったが、トレーナーの行動が切っ掛けで改心する」という経緯を辿っており、
ある意味ではサトシのリザードンと似た者同士だったりする。
また、サトシ以外も、トロバやカキなど何人かリザードンを手持ちとするトレーナーが登場している。

本編以外ではXY編の外伝『最強メガシンカ』シリーズの主人公アランのパートナーでもあり、メガリザードンXへとメガシンカする。
『ポケットモンスター THE ORIGIN』では主人公レッドの最初のパートナーとしてヒトカゲが登場。
リザード、リザードンへと進化し、最後はミュウツー戦にて上記のようにメガリザードンXへのメガシンカを披露している。
無印アニメをパラレルワールドでリブートした2017年公開の映画『キミにきめた!』では、クロスというトレーナーに捨てられた所をサトシに助けられる。
そして本編同様にリザード、リザードンへと進化。
映画の中盤とクライマックスにてクロスの手持ちであるガオガエンと、炎御三家同士の最古参VS最新参という戦いを繰り広げた。

漫画『ポケットモンスターSPECIAL』ではグリーンの手持ちとして登場。
しかし、出番の多さとは裏腹に、レッドに貸し与えられたり、他のメンバーがリザードン以上に見せ場があったりするため、微妙に不遇……。

+ 余談など(アネ゙デパミ゙と鳴き声について)
アネ゙デパミ゙というのは、初代ポケモンでバグ技使用時に高確率で出現するポケモン。
けつばん」などと同類の存在だが、基本画像がバグっているけつばんと異なり、キッチリリザードンの画像で表示される。
ただし、通常のリザードンと異なり若干体色が黒っぽく、鳴き声がコダック
覚える技は「わざマシン」をそのまま使ったり奇天烈だが、
まともな技も多少使える(オーロラビームやかみなりパンチなどリザードンがどう考えても覚えないものばかりだが)。
基本的に単なるバグで生まれた存在なので公式には一切認められていない
(「けつばん」同様ポケモンのデータテーブルの空きをバグを利用して強引にポケモンとして読み込んでいるだけなので当然ではある)が、
色違いリザードンが黒だったり、前述のメガリザードンYの登場など「黒いリザードン」自体は割とメジャーである。
これについては「公式がネタにしているのでは?」とも言われるが詳細は不明。

ゲームでの鳴き声がサイホーンと全く一緒だったことも地味に有名
(鳴き声が共用されているポケモンは他にもいるが、それらは音程やスピードを調整して差別化されているのに対し、
 リザードンとサイホーンは差別化すらされていなかった)。
『X・Y』からは一新され、独自の音声を獲得している。
作中で「リザードン橋」という異名を持つ橋で放置するとリザードンの鳴き声がどこからともなく聴こえてくるという小ネタが隠されている。

+ その他ゲーム媒体におけるリザードン

『Pokemon GO』におけるリザードン

野生で出現することもあるが確率は低め。
最初にゲットできるヒトカゲもゼニガメとフシギダネに比べて全くと言っていいほど出現しないため、進化させるまでが難しいポケモンである。
ジムのレイドバトルで稀に登場するため、それで狙うのも一つの方法だが、ステータスが高いため一人で挑むのは難しい。
また、技の無効化が無くなったため、じめん技も食らう。

カードゲームにおけるリザードン

カードゲームでは、第1弾の威力100を誇る「ほのおのうず」を使えるカードが有名。
どのエネルギーカードを付けても炎エネルギー扱いとなる特殊能力「エナジーバーン」によるエネルギー回収力で猛威を振るった。
進化前のヒトカゲとリザードも炎エネルギー無しで戦うことが出来るため、どんな色のデッキにも取り敢えず入れておける汎用性の高さを誇っていた。
漫画作品『めざせ!!カードマスター』でも、この種類を主人公が愛用している。


『ポッ拳』におけるリザードン

初の公式ポケモン格ゲー『ポッ拳』にも登場。
なんといっても特徴なのは参戦ポケモン中唯一飛行可能という点。
これは特定コマンドや該当する技をキャンセルすることで対空状態で留まれるというもの。
また、その状態から使える技はどれも長押しすることで飛行状態に戻れるため、移動力は高い。
地上を歩くと遅いので、飛行状態を維持したまま間合い管理したい所。
飛行中は当然ガードできないのでいつ構えに移動するかが運用面で重要になるだろう。

+ 『ポッ拳』での詳細
他の登場ポケモンもそうであるように、リザードンも一部モーションが翼繋がりなのか『鉄拳』シリーズのデビル仁を基にしている。

  • フィールドフェイズ
非常に回避し辛く、確実にガードを強要できる溜めジャンプシュートが強力…だが、ぶっちゃけそれ以外に見所が無い。
このフェイズでは鈍重なキャラ以外の何物でもないので、フェイズチェンジ技を当てて早めに真価を発揮できるデュエルフェイズに移行したい。

  • デュエルフェイズ
「機動力のあるパワーキャラ」の本領発揮。
元より炎やしっぽのおかげでかなりのリーチがあり、
突進するブロック攻撃ほのおのパンチや多段の突進技フレアドライブの存在もあり中距離からでも十分な圧がある。
そして寄れればフェイズチェンジしないので攻め継続になる凶悪な移動投げのちきゅうなげが択に入ってくる。
本作では共通システムでない技として投げ属性をもつ技(他にピカチュウのほっぺすりすりやカイリキーの空中投げなど)はコンボにも使え、
地上、空中を問わず当たってしまう。
投げ範囲の広いちきゅうなげは生でパナす他にも壁でのコンボパーツとして大変使いやすい性能となっているのだ。

共鳴バースト時の強化形態はアニメ、スマブラforに引き続きメガリザードンXが選択された。Yの存在とは一体…。
ともかく、共鳴中は2段ジャンプが可能になり高空での飛行が可能。
そして何より強力なのがバーストアタックの「煉獄ブレイズ」。発動後空中に移動し初弾でロック、その後全力で炎のブレスを吐きかける。
範囲がリザードンの前方ほぼ全てでありちきゅうなげから繋がってしまうため、
打撃やBAとちきゅうなげの2択からコンボの締めにちきゅうなげ→BAを使うことでいずれの択からでもおよそ5割のダメージを奪うことができる。
足元に潜られていると当たらないという弱点こそあるものの、トップクラスに凶悪なBAであることに変わりはない。
強烈なプレッシャーを盾にガンガン崩していきたい。


大乱闘スマッシュブラザーズ』シリーズにおけるリザードン

作品ごとのデザインの変遷

初代から何らかの形で登場し続けており、ある意味皆勤賞。
当初は操作可能キャラでは無かったが、『X』にて操作可能キャラに昇格した。
ポケモン本編での技名を元に外見に似合った2D格闘ゲーム向きのモーションの技がバランス良く揃っており、
このため後述するMUGENキャラでも技モーションの元になっている。

+ スマブラシリーズでの変遷
初代と『DX』ではアイテムのモンスターボールから出てくるポケモンの一匹で、
「かえんほうしゃ」で左右に炎を吐き散らして攻撃する他、本体にも攻撃判定があり、それなりに吹っ飛ぶ。

『X』では遂に操作可能なキャラとなり、ポケモントレーナーの手持ちとしてゼニガメフシギソウと共に初代御三家揃って参戦。
重量級パワータイプとなっており、ダメージやふっ飛ばし力に優れる技が多い。
また、空中ジャンプが2回まで可能だったり背中の翼で滑空ができるので重量級にしては中々の復帰力がある。
とはいえ基本的にはそこまで素早く動けるわけではなく、技のスキも大きめなので過信は禁物。

『for3DS/WiiU』ではキャラチェンジ要素のオミットを受けてリザードン単独での参戦となった。
滑空ができなくなったので(他のキャラも同様)、ますます空中での機動性が下がってしまっている。ひこうタイプはどこいった
新たな必殺ワザとしてフレアドライブが追加されたり、一部の通常攻撃もモーションや性能が変化している。

他のパワー型キャラの例に漏れず、攻撃の喰らいやすさやスキの大きさが目立つ故アイテム無しタイマン基準でのランクは低め。
その代わり、乱闘では混み入っている所にいわくだきのアーマーで割り込んだり、フレアドライブで突っ込むなりとパワーを遺憾なく発揮した戦い方ができる。

『SP』ではポケモントレーナーの復帰に伴い、再び手持ちの1体という形式に戻っている。
仕様変更に伴い使い勝手の良い技のいくつかが廃止、弱体化されたため単体での性能は若干下方修正されているが、
相性やスタミナ制の廃止で交代が使いやすくなっており、状況に応じた使い分けを前提とすれば全体での性能はむしろ強化されたと言っていい。

+ 各種必殺ワザ(以降「B」と表記)
各種必殺ワザ(以降「B」と表記)
  • かえんほうしゃ(NB)
口から炎を吐いて攻撃。
クッパのNBとよく似た性質を持ち、方向を変えられたり、吐き続けていると火力が弱まりリーチが短くなるのも同じ。
牽制や崖際攻防の一手に使える他、乱闘ではまとまっている他ファイター達に浴びせるのも有効。

  • そらをとぶ(上B)
きりもみ回転しながら上昇。多段ヒットワザで最後の一発にはふっ飛ばし力がある。
出始めの瞬間に左右に入力することで、多少その方向に動くことができるが若干高さは下がる。
復帰技としてはもちろん、ガーキャンからの反撃としても有効。
『X』では上昇後に滑空に移行する。

  • いわくだき(『X』では横B、『for』では下B)
大きな岩をどこからか持ち出し、頭突きで破壊する。
壊された瞬間の岩と、壊された岩の破片に攻撃判定がある。
隙は大きいが相手のダメージが低い場合は破片が連続ヒットし、壊された瞬間の判定とあわさってかなりの%を稼げたりする。
ことに図体が大きくハイパーアーマー搭載のボス(ポーキーなど)にこれを当てると、ほぼ全弾がヒットしてしまうのか、ごっそり体力が減る。
また、動作中にはスーパーアーマーが存在するのでこれで相手のワザを受けて返り討ちにすることも可能。
%のたまった相手ならそのままバーストさせてやった、なんてことも。
『for』では下Bに変更され、着地狩り狩りに使われるようになった。
『SP』では単独キャラでなくなったことに伴いポケモンチェンジに変更、
且つ横Bには後述のフレアドライブが続投したため消滅している。

  • フレアドライブ(『for』『SP』での横B)
前作のいわくだきが下Bに移動したため新たに追加されたワザ。
キュピーン!と響く音を出して一拍置き、炎をまといきりもみ回転しながら真横に突進。原作同様、使うと自分もダメージを受ける。
ダメージもふっ飛ばし力も申し分ないが、相手もしくは地形にぶつかると無条件で反動で引っくり返ってダウンしてしまう。
受け身も取れないためガードされると確実に手痛い反撃を食らうので乱用は禁物。
突進中は軽いアーマーが付いているため弱めの飛び道具なら貫通して攻撃できることもある。
また、移動距離がかなり長いため横方向への復帰ワザとしても使えるが地形(崖掴まりできない部分)にぶつかってしまわないようタイミングに注意。
崖に捕まらずそのままステージ上に戻るという手もあるが、着地時を突かれないように注意したい。
前述の特性から乱闘では多用されがちで、リザードンが二人以上いるとキュピーンキュピーンと騒がしい乱闘になることも。

一定期間メガリザードンXになり、自由に飛び回れる。
この間はボタンにより「ドラゴンダイブ」と「だいもんじ」の2種類のワザを使用可能。
前者はスティックを倒している方向に突進攻撃をし、後者は相手に当たると大の字に広がる(判定有り)
ヨッシーの切り札を思わせるが、こちらは本体には攻撃判定が無い。



MUGENにおけるリザードン

以前からwip版のものは何体か作られていたが、ここでは以下を紹介する。

+ Gladiacloud氏製作
  • Gladiacloud氏製作
2015年3月に公開された。MUGEN1.0以降専用なので注意。MUGEN1.0以降専用で動きも良い割には、容量は小さ目で気軽に導入しやすい。
現在は海外サイト「MUGEN Database」で代理公開されている。
また名前はリザードンの海外名の『charizard』なので探す時には注意。
技やモーションは『スマブラ3DS/WiiU』のものを参考に製作されている。
ただし技のモーションは類似していても、性能や性質はスマブラとは別物になっている技も多いのが特徴。
『スマブラ』のモーションを参考にしつつ、独自にアレンジされて格闘ゲーム仕様になったキャラと言える。

「つばさでうつ」や「だいもんじ」などの遠くまで届く攻撃と、対空技の「そらをとぶ」、近距離攻撃の「いわくだき」など、
バランス良く技を揃えてあるオールラウンダーなタイプ。
一方で機動力が遅く、ダッシュは微妙に隙ができるため乱発できないため、自分から相手に近付くのは得策ではない。
また、身長は普通だが首と頭が前まで突き出しており、そこにも喰らい判定がある。
そのため遠くの相手の攻撃が当たってしまうことも多く、攻撃を受けやすいのも欠点か。
後述するようにリーチの長い技が多いので、それを活用してカバーしたい。

攻撃は弱中強の3ボタン式で、弱→中→強の順に出せば攻撃が繋がる。
炎をまとった尻尾を振り回して攻撃する「ほのおのしっぽ」はしゃがみ中攻撃になっており、前進することもあってリーチが長い。
頭突き攻撃はしゃがみ強攻撃で、移動するため発生が速めな割にリーチが長く強力。また相手に密着された時に使っても相手に当たる。
このようにしゃがみ攻撃に下段かつリーチの長い技が揃っているので、うまく活用して喰らい判定の大きさをカバーしたい。

コマンド技の火炎放射や上方向に上昇する「そらをとぶ」も比較的リーチが長い。
他にも急降下しての踏みつけや踏みつけで砂煙を起こす技などパワフルなモーションの技が搭載されている。

「いわくだき」は岩を取り出した時点で岩に攻撃判定が発生し、他の技に比べて発生が速い技になっている。
特にアーマーや無敵は無いので発生の速さを活かして使うとよいだろう。
スマブラでの「いわくだき」は攻撃判定の発生は遅いが、岩が盾になりアーマーも付く攻防一体の技なので、
このGladiacloud氏版の「いわくだき」はスマブラとは全く別の性質の技になっている。
「いわくだき」を使う時にはスマブラとは別の感覚で運用していきたい。

ゲージ技は派手で強力なものが揃っている。
「だいもんじ」は火球を飛ばす飛び道具で相手に当たると大の字に炎が広がる。
「フレアドライブ」は炎を纏って突進する技で、無敵があるので使いやすい。
他のゲージ技としては踏みつけて広範囲の地上を攻撃する地震攻撃が搭載されている。

全体的には大きな体がグリグリとダイナミックに動いてくれるので見栄えのいいキャラに仕上がっている。
デフォルトのAIは搭載されていないが、人操作での活躍に期待したい。
紹介動画

また、ワルビアル製作で氏とコンビを組んだこともある、Solarflared氏が改変したキャラも公開されている。
こちらはAnotherOrochi氏によるAIも公開されているが、最新版非対応。
参考動画。お相手はOHMSBY氏のシャナ

他にはXavierYagami氏とBobaFett氏によるAIを搭載した改変版も双方共に某所で公開されている。

+ RicePigeon氏製作
  • RicePigeon氏製作
東方キャラに定評のある氏によるリザードン。
Gladiacloud氏のリザードンに新技を多く追加した他、ダッシュキャンセルやジャストガードも実装されている。
AIは搭載されていない。
紹介動画(公開サイトへのリンク有り)
お相手はDarkLuigi氏のバシャーモ

+ This Boy氏製作
  • This Boy氏製作
JoshR691氏のスプライトを使用して製作されたキャラ。こちらもMUGEN1.0以降専用。
「いわくだぎ」「フレアドライブ」「メガシンカ」等、スマブラを意識した技構成となっている。
また、『JUS』サイズのキャラも同梱されている。
AIもデフォルトで搭載済み。
紹介動画(DLリンク有り)。

出場大会

  • 「[大会] [リザードン]」をタグに含むページは1つもありません。


最終更新:2024年03月31日 05:52