ゼニガメ



         
 分類:かめのこポケモン
 タイプ:みず
 身長:0.5m
 体重:9.0kg
 特性:げきりゅう(HPが1/3以下の時に水タイプの技の威力が1.5倍になる)
 隠れ特性:あめうけざら(雨の時に毎ターンHPが1/16回復する)

ながい くびを こうらのなかに ひっこめるとき
いきおいよく みずでっぽうを はっしゃする。

+ 担当声優
愛河里花子
アニポケ(サトシの手持ち)、『ピカチュウのなつやすみ』『ピカチュウのふゆやすみ』『ピカチュウげんきでちゅう』
『ピカチュウのふゆやすみ2000』『ピカチュウたんけんたい』『ピカチュウといっしょ!』『スマブラ』シリーズ
『メロエッタのキラキラリサイタル』『名探偵ピカチュウ』
半場友恵
『アドバンスジェネレーション』シリーズ、『戦慄のミラージュポケモン』(共にハルカの手持ち)
『ピカチュウのおばけカーニバル』『ピカチュウのわんぱくアイランド』
鈴木晶子
『ぼくたちピチューブラザーズ・パーティはおおさわぎ!のまき』
佐藤智恵
『サイドストーリー』(ちびゼニガメ)
西村ちなみ
『ぼくたちピチューブラザーズ・パーティはおおさわぎ!のまき』
大谷育江
『ぼくたちピチューブラザーズ・パーティはおおさわぎ!のまき』
小林沙苗
『ポケダン 出動ポケモン救助隊ガンバルズ!』
たかはし智秋
『ポケパーク2』
林原めぐみ
『XY』(ティエルノの手持ち)

任天堂のRPG『ポケットモンスター』に登場するポケモンの一匹。
生まれた直後の甲羅は柔らかいが、空気に触れると弾力性を持っていた甲羅が次第に硬く頑強になっていく。
甲羅の丸みと溝には水の抵抗を減らす効果があり、そのおかげでゼニガメは水中を素早く移動出来る。
ピンチになると手足を引っ込めて身を守り、隙が出来た所を攻撃する持久型の戦法を取る。
甲羅は防御だけでなく、滑りながら全ての露出部を引っ込めた体当たりなどの攻撃にも使われている。
ちなみに、名前の由来になった「ゼニガメ」は実在する亀の一種なのだが、ポケモンと違って尻尾は短く甲羅や皮膚は茶色い。

初代御三家の一角を担うポケモンであり、第一世代では500円で売られているアイツを除けば希少な序盤で入手可能なみずタイプ。
ご存知の通り、最初に発売されたソフトのバージョンはだったため、一匹だけパッケージに出張る事が出来ず、
不遇ネタが当時のアンソロジーでもよく使われていた(後に青バージョンが発売してパッケージに進化系のカメックスが描かれた)。
一方でストーリー進行(序盤の壁となるタケシのイワーク)が比較的に楽になるため、初心者が選ぶには打って付けの御三家であった。
ただ、中盤でマチス(でんきタイプ)、エリカ(くさタイプ)と苦手な相手が続く上に、
同期の2系統が使用出来る「かえんほうしゃ」「はっぱカッター」のようなお手軽なタイプ一致技をレベルで覚えず、
わざマシン・ひでんマシンに頼りがちな点は注意。
尤も、惜しみなくわざマシンをつぎ込むなら序盤でタイプ一致技「バブルこうせん」を習得出来る。
そもそもヒトカゲのかえんほうしゃは進化させずに最速で覚えてもLV38、リザードンになればLV46ととても遅く、
一番必要なタマムシジムでは到底レベルが足りず、かといってフシギダネのはっぱカッターも進化させなければLV20、
フシギソウになればLV30と、やはりハナダジムという一番欲しいタイミングでは間に合わないので、
ゼニガメがメインウエポンを自力で覚えないのはストーリー進行の上では何もマイナス点になっていない。
更に上記の不利属性のマチスはすぐ近くにディグダの穴があり、捕獲したらそのまま完封も可能になってくれる事に加えて、
エリカは弱点のこおり技「れいとうビーム」の技マシンをタマムシデパートの屋上で一番安いおいしいみずと交換でもらえるという利点もあり、
重要なアタッカーとして戦い抜く事が出来る。
また、ここでれいとうビームを覚えた後は対ライバルの御三家も効果抜群を取る事が出来る様になるのはゼニガメが唯一の強みであった。
少し苦戦が見られるハナダやシオンタウンの前は洞窟ダンジョンであり、
いわやじめんタイプの非常に狩りやすい野生ポケモンが出るのでレベル上げをしての準備がしやすく、
また、初心者がやってしまいがちなダンジョンギミック攻略用の秘伝技を主戦力のポケモンに使ってしまうというミスも、
「なみのり」は威力95で水属性を代表するメインウエポンである事に加えて、
ゼニガメが他に覚えられる「かいりき」も、ノーマルの威力80・命中100と初代では「のしかかり」に次ぐ強力なデメリット無しの安定技であり、
対戦の面でも非常に強力な技として扱う事が出来る。
フシギダネは最初のタケシ戦で「つるのムチ」を覚えるまでのレベル上げに時間を取られたり、
ヒトカゲはタケシはまだしもカスミ戦で本当の地獄が待っている等、そこそこ厳しい面が見られる作りになっており、
そうした癖が無いのもゼニガメの強みであり、当時の攻略本では御三家の中でカメックスが最強として扱われていた。

しかしながら、ゼニガメはPPや技構成で幅広く扱いやすい強みを持ってはいたものの、対人戦という視点に切り替えると評価は一変する。
PPがそこそこ豊富で連戦には向いているが、1発短期決戦の対人では過剰気味で、一発の威力に欠けるため、旅と違いれいとうビームやかいりきは評価に値せず、
加えてカメックスの種族値が中途半端であり、アタッカーにも受けにも回りきれないため、御三家の中で一番使い所が無い。
そもそもみずタイプは最適解にスターミーを抱え、その他にもラプラスなど優秀なポケモンが豊富にいる中で、
こおりタイプとも技構成が競合するのでわざわざカメックスを選択する理由が無い。
一方フシギバナは公式大会の『ニンテンドウカップ』において本戦に選ばれ、
後に禁止入りした事からも全ポケモン中で最上位に入り込む強みを持っている事を証明しており、
リザードンはタイプではファイヤーと被ってはいるものの素早さでは上回り、ほのおタイプで2番目の素早さから行動不能に陥れる「ほのおのうず」による拘束と、
「きりさく」「じごくぐるま」「じしん」など、ほのおタイプの中ではトップの豊富なサブウェポン備えるという、
リザードンならではの役割と強みをしっかり持っていた。
このため、殿堂入りを終着点としているプレイヤーや攻略本には「ゼニガメ>フシギダネ>ヒトカゲ」というお薦めのされ方をしていたが、
対人戦を主軸として殿堂入りまでをチュートリアルとするプレイヤーには「フシギダネ>ヒトカゲ>ゼニガメ」という立ち位置になっていた。

この対人戦での弱みは初代だけに止まらず、後の世代にも大きく影響を及ぼし、メガシンカの登場でその差がはっきりと表れてしまい、
フシギバナとリザードン双方が使用ランキング上位に君臨する中、カメックスだけは完全に圏外であり、趣味ポケモンの位置付けられてしまっている。

ピカチュウ』バージョンではクチバシティで条件を満たすと入手できるが、
レベルが10で、他の2匹を入手できるタイミングと比較してレベルの低さから育成しにくい。
システム的には上記の初代版の通りなので、旅での活躍が出遅れで利点が薄れた為、強みのほとんどを失ってしまっている。

+ メディアミックスにおける活躍
アニメではサトシの手持ちの1匹として登場。
人間に捨てられたゼニガメの不良集団「ゼニガメ団」のリーダーだった個体で、経歴から人間嫌いだったが、
サトシの身を呈した行動を見て仲間となった。
三角形のサングラスがトレードマークで、手持ち加入後はほとんど付けていないが、普段も甲羅の中に保管している。
団員達も丸いサングラスをかけており、『Pokemon GO』のイベントでは野生の個体でゼニガメ団が登場した。
また『AG』ではハルカが♀の個体を入手している。
アニメでの「ハイドロポンプ」は「みずでっぽう」との差別化のために工夫されていることが多いが、
ゼニガメが使用する場合は甲羅の四肢を引っ込めた部分の穴から回転しながら一斉に水流を放出する技となっている。


大乱闘スマッシュブラザーズ』シリーズにおけるゼニガメ

作品ごとのデザインの変遷

『DX』にのみ登場したステージ「ポケモン亜空間」では巨大なゼニガメの上半身から試合開始となる。
頭上で絶を繰り返して滑りまくるとその様はまるでハゲあたm(ry

その後、『X』と『SP』にてポケモントレーナーが繰り出すポケモンの一匹(他にフシギソウリザードン)として参戦。
サトシの手持ちと同じ愛河里花子女史が演じている。

小型かつ非常に速い攻撃速度が持ち味のスピードキャラ。
反面、この手のキャラにはありがちだが火力に乏しく体重も軽いので吹き飛ばされやすい。
地上では動きが鈍いが、壁張り付きや壁ジャンプなど空中戦は意外と得意。カメの癖に
また、飛び道具、対空、突進技の格ゲー三種の神器を備えている。

『X』のみタイプ相性の再現がされており、ゼニガメは火炎属性の攻撃に強い(通常時以上に吹っ飛びにくい)。
なお、原作とは違い電撃属性は弱点ではない。

+ 各種必殺ワザ(以降「B」と表記)
各種必殺ワザ(以降「B」と表記)
  • みずでっぽう(NB)
その名の通り口から水鉄砲を発射。
一度入力すると水を溜め始め、再度入力する事で射出出来る(最大まで溜めると体が白く点滅する)。
一定量以下ではダメージを与えられるが吹っ飛ばせず、一定量以上だとノーダメージの代わりに相手を大きく押し出せるという、
マリオの「ポンプ」の上位互換のような性能。

  • たきのぼり(上B)
滝を発生させ、水流に乗って上昇する連続ヒットワザ。
復帰にも使えるが移動距離はそれほど長くないので、無理な復帰阻止は厳禁。

  • からにこもる(横B)
甲羅にこもり、高速で体当たりをかます。
防御技である原作を再現してか、攻撃力こそ低いもののほとんどの攻撃を無効化するという何気にトンデモない特性持ち。
しかしからにこもっている内に上から踏まれると引っくり返ってしばらく動けなくなる。任天堂のカメの宿命だろう。
また、崖で止まらず飛び出してしまう点にも注意。

下B、最後の切りふだに関してはポケモントレーナーの記事を参照。


MUGENにおけるゼニガメ

以前からWIP版はいくつか確認されていたのだが、
2020年6月、Dan Hollandsworth氏によって正式に完成版まで辿り着いたキャラが公開された。

+ Dan Hollandsworth氏製作
  • Dan Hollandsworth氏製作
等身は小さめに作られており、甲羅に籠り回転しながらぶつかる「こうそくスピン」や、
前方へ頭から回転しながら突撃する「ロケットずつき」などの突進技が強い。
飛び道具の「あわ」は弾幕技で、至近距離で撃てば70近くヒットする。
超必殺技は1ゲージ技の「みずでっぽう」と、2ゲージ技の「なみのり」。
AIは未搭載。

+ This Boy氏製作
  • This Boy氏製作
スプライトはjoshr691氏製作のものを使用して作られている。
技の挙動は『大乱闘スマッシュブラザーズ』を参考にしつつ、格ゲー仕様として製作されている。
亀にも拘わらず機動力が高く小回りも優秀で、空中ダッシュも可能。
亀の怪獣のように手足を引っ込めた状態で、空中で回転しながら穴から水を射出して飛ぶ技も存在する。
AIは未搭載。
紹介動画(DLリンクあり)

出場大会

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最終更新:2023年07月11日 15:19