aduché

 aduché詩百篇第8巻36番のみに登場する語。
 かつてはラテン語やプロヴァンス語にひきつけて理解されたが、現在では à Duché (公国に、公爵領に) と校訂されることが定説化している。

 かつての説としては以下のような読み方があった。
  • アナトール・ル・ペルチエはラテン語 adductus からとして「連れて行かれた」(conduit, amené)、「厳格な」(sévère, rigoureux) と理解した*1

  • エドガー・レオニはプロヴァンス語 aducha からとして「連れて行かれた」(brought)と理解した*2

 しかし、前述のように現在では à Duché と読むことが定説化しており、マリニー・ローズロジェ・プレヴォピーター・ラメジャラージャン=ポール・クレベールパトリス・ギナール(未作成)が採用している*3


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最終更新:2016年05月04日 19:29

*1 Le Pelletier [1867b]

*2 Leoni [1961]

*3 Prévost [1999], Rose [2002c] p.4, Lemesurier [2003b], Clébert [2003], Guinard [2011]