ベクター・ザ・"フォビドゥン"

『鬱陶しいゾゥ。』

『お前ら全員、此処で "完結" しろ。』





"対能力者用"能力者、『ベクター・ザ・フォビドゥン』

【概要】

3月初頭、地の国で起きた世界的な大事変、『首都ニュー・ドレファス大震災』において、
その身一つで当該の"地震"を起こし、地の国及び周辺都市国家に強烈なインパクトを残した、凶暴な新六罪王にして大悪党。

地下深くへとその身を隠し、地盤をなんと―――" 殴 り 壊 す " という物理的な方法で破壊、
たった1人、素手で"地震"による大災害を巻き起こす事に成功した、正真正銘・説明不要の怪物(モンスター)。
最初の地震を起こした直後、狙い澄ましたようにウェブ上に自身の潜む首都直下の座標とカウントダウンが掲示されたサイトを用意、
只の地震かと思われていた震災において不気味な予兆を漂わせた上で、カウントダウンの危険性を考慮し集まるであろう能力者達の前に
満を持して、再びの地震と共に"地盤"を突き砕きながら大地より登場、総勢15名近くの強力な能力者を相手に、圧倒的なまでの力を発揮した。


自身の力の所以(後述)を語り、一頻その強大な能力を見せつけるように暴れた後、
最後の避難民が地の国から脱出するまでの時間稼ぎを成功させた能力者達と、彼等に協力する軍による"戦略爆撃"を受けるも、
爆炎と煙の中から無傷で現れた上、報道ヘリに自身の存在と、カノッサという恐怖、そして六罪王の持つ絶対的なパワーを誇示し
その上でこの世界における正義の頭角、セリーナ・ザ・"キッド"を拉致・捕縛した事をアピールするという劇的な幕切れを演じ、姿を消す。




【性格・人物説明】


『俺様はな、"完結ふぇち"なんだ。』

『パパッとやって、 終 わ り っ ! 』



性別:男

身長:220cm

外見:大柄な体躯にこれでもかと言う程詰まった筋肉、それを強調するかのような黒人の黒い肌。
   威圧的なドレッド・ヘアーに基本は上裸で歩き回り、ゴーグルに似たワンレンズ型の黄色いサングラスをかけている。


"完結"を絶対目的として掲げる、凶暴で好戦的な元囚人にして獄中の王、そして現六罪王の1人。

彼の概念における"完結"とは一般に見られる終末論者の其れの様な所謂「悲観的」な物ではなく
むしろ積極的に彼自信の手によってこの世の全てを破砕し、世界における未来を"連れてくる"為の行為である。
例えるならそれは、一つの"物語"が、長続きする事もダラダラと引き延ばされる事も無く、美しい終焉を迎える様な、
彼に言わせればある種の『ハッピー・エンド』であって―――良き物語には、最高のエンディングを用意してやろう、という
彼にとっての趣味や好意の現れ、もっと言うなら人生における目的其の物である。もはやそれは、"完結フェチ"と言っても過言では無い程。
終わりの見えない物語や永遠と言う言葉を忌み嫌い、そしてそれらに対して無理やり"幕を降ろす"事で、彼の欲望は常に満たされていくのだ。

性格は尊大にして傲慢、自分以外のあらゆる全てを敵に回す事すら全く意に介さない、豪胆・天上天下・唯我独尊なる人格を持っている。
カノッサ機関の六罪王でありながら、他の六罪王を「大した事の無い連中」、罪神を「まるで動こうとしない役立たず」などと嘲笑い
自身の目的である世界の"完結"において、「カノッサ機関もその対象に変わりは無い」と断言している程、絶対の自信を持っている。




【能力説明】

① クリムゾンとしての凶悪な身体能力、及び適応能力

彼自身が語った言葉によれば、彼はかつて実在し、そしてその力の強大さ故に絶滅した伝説の一族、クリムゾン
再来と言える存在であるらしく、実際幾つかの能力と強靭な生命力を誇示する事で、戦場に居合わせた15名に対しこれを証明した。

ヴァンパイアとライカンのハーフである進化生命体、クリムゾンの肉体を疑似的に再現したベクターの身体能力は異常だ。
"絶対感覚"と呼ばれる強力な感覚能力は、五感の全てを極限まで鋭敏に研ぎ澄ませる事で与えられた周囲の状況を完璧に把握し
相手の息遣いや身体の挙動、踏み出しの勢いなどを捉えて正確に脳内でデータ化し演算、完全ではない物のある程度の"予測"を立て
攻撃に対して素早く行動する事が出来る。更には、格闘能力すらもはや生物のそれを凌駕しており、拳の一振りで家屋を破壊出来る他
走力も100mを2秒強で悠々走り抜ける上に、それをほぼ完全な状態で自在にコントロールするだけの規格外な機動力を保持している。
余程の腕を持っていない限り、近接戦闘を得意とする能力者に対しては非常に大きな脅威となる事はほぼ間違いないだろう。

更に腕力・格闘能力は、もはやコミックスに出てくる"超人"其の物と言っても過言ではない程に強大なそれを有しており、
素手で"地盤"を殴り砕く、片手で車両や建物を持ちあげる、見よう見真似で剣士の繰り出す剣撃を模写・飛ぶ斬劇を即興で撃ち放つ、
地面に拳を撃ちつけるだけで余りの破壊力に衝撃波が発生、その余波だけで軍用車両を数台纏めて吹き飛ばし且つクレーターを生み出す、
放たれた魔弾による連射攻撃を目視してから即座に反応、超高速で全てを殴って弾き飛ばす、放たれた大口径弾を素手で掴み投げ返す、etc……
規格外の近接戦闘能力は立ち向かう能力者にとって最悪の武器と成りえるだろう。

そして彼の血液は、限定的ではあるが"無機物"に浴びせる事でそれらを『強制進化』させる事が出来る力を持っており、
この力を利用し、彼は周囲にある只の鉄パイプを"レーザーブレード"に、そして落ちている銃を"電磁レールガン"に進化させてしまう。
何より恐ろしいのはその適応能力で、仮に攻撃を浴びたとしてもそれをかなり早い段階で治癒する事が出来る再生能力を持っている。

純正のクリムゾンと遜色ない瞬間的な再生能力を持つこの怪物は、かなり深い傷を連続で負わせるか、若しくは明確な"弱点"を突くかしない限り、撃退・打倒するのは難しいだろう。



② 所有する複数の特殊 "能力"

クリムゾンの力とは無関係に、彼自身が多数の能力を自在に操り、それを同時に使用する姿が確認されている。
現在確認された能力は5つだけだが、これよりも更に多くの力を隠し持っている事も予想され、
前述の圧倒的な身体能力・生命力に加え、この所有する複数の能力により多彩且つ強大な攻撃力も併せ持ち
彼の戦闘力における隙を埋めるのに一役買っている。


1.周囲に光の砲台を出現させ、其処から強力なレーザー光線を放つ事が出来る能力『DARKEST HOUR』

2.掌から水を放出、その水分が触れた範囲のみが川と化し、そこからサメの様な怪物が現れる『DEEP RISING』

3.触れた機械に特殊な電波を付与し、一定時間自在に操る事が出来る能力『VIRUS』

4.強く踏み込む事で足跡を残した場所が、疑似的な地雷へと変化する『CLOVER FIELD』

5.自身の影を離脱させ、それを凶暴なオオカミ型の怪物に変える事で使役する『THE THING』


なぜ、単体の能力者がここまで多彩な能力を同時に持ち得ているのか。
それには、
あるカノッサのナンバーズが行っていた実験が関わっている様に、見えるが―――。





クリムゾン、とは?】

  • 吸血鬼(ヴァンパイア)の真祖と狼男(ライカン)が戦争を繰り広げていた時代に生まれた、
 両者の血統を持つハーフ。生命体としては突然変異と言えるほど強大な能力を有しており、
 不死身に近い肉体と絶対的な戦闘能力を有している。
 その昔、まだこの世界にが存在していた頃に
 肉体的な能力と科学力だけで、彼等と同等に渡り合い世界を危機に陥れたという過去を持つ規格外の生命体。
 数年前における最後の攻勢において、十数人の能力者と反旗を翻した同族によって種として絶滅を経験するも
 この度同じ能力を持った同一存在と言えるベクターが現れる―――。

詳しくは旧wikiを参照。

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最終更新:2015年03月09日 10:25