PD.315 とある路地裏で金持ちらしき人間に狙って撃ち殺すと同時に拳銃の発砲の反動で後に転げ倒れる三日月・オーガスと頭から血が流れ左肩を壁につけてるオルガ・イツカ 三日月「ねぇ?次はどうすればいい?オルガ?」 |
PD.323
CGS倉庫内。
三日月「オルガ」
三日月・オーガスの呼びかけでオルガは目を覚ます。
オルガ「おう、ミカ」
三日月「おーう、じゃないよ。またこんな所でサボって、見つかったら、また何されるか」
オルガ「わかってるよ」
ナディ「おーい!、いたか三日月!」
三日月「うん」
出入口にいたCGSの整備士であるナディ・雪之丞・カッサパの声を聞くとオルガは立つ。
オルガ「どうした?おやっさん?」
ナディ「どうした、じゃねえよ。マルバが呼んでるぞ!」
オルガ「社長が?」
ナディ「つーか、ここ入るなって、行ったろ!」
三日月はナディの元へ行く中、振り返りガンダムタイプのMSであるガンダム・バルバトスを見る。
オルガ「いや、ここだって、年中あったけえからさ」
ナディ「たく…、一応、ここの倉庫、最高機密扱いなんだぞ…」
オルガ「ミカ、行くぞ!」
三日月・オーガスは二人の元へ行く。
鉄機
血動
の戦
オ士
ルガ
フン
ェダ
ンム
ズ
火星
アーヴラウ領 クリュセ独立自治区。
郊外。
マルバ「クリュセ独立自治区、その代表の愛娘を地球まで運ぶ。」
CGS
社長室。
そこにはオルガ・イツカ、ビスケット・グリフォンがオルバの任務を聞く。
マルバ「そいつの護衛をお前ら参番組に任せる」
ビスケット「あの、代表の娘って、クーデリア・藍那・バーンスタインですか」
マルバ「知ってんのか?ビスケット」
ビスケット「えーっと、確か独立運動をやってるとかで。」
マルバ「今回の地球行きも火星の独立運動絡みらしい、ご立派な事だ」
オルガ「でもなんで、そんなでかい仕事、俺らに?」
マルバ「お嬢様、直々のご使命なんだよ」
ビスケット「えっ?それって…」
ハエダ「形はどうあれ、やることはいつもと変わんねぇ!お前ら餓鬼共はしっかり、俺等の言うことを聞けやいいんだよ!」
一方、CGSの外ではタカキ・ウノとライド・マッスを筆頭とする少年兵らが発掘の仕事をしていた。
少年兵A「たく…、ありえねえ…地雷撤去訓練とかよ…」
ライド「ただのいじめだろ?明日は撤去訓練だぜ」
少年兵A「マジか…」
訓練前の準備の中、大きな音に気づく少年兵ら、そこでは三日月・オーガス、ユージン・セブンスターク、昭弘・アルトランドの3人よる兵器「モビルワーカー」の戦闘訓練を行っていた。
ユージン「くそっ!三日月の野郎!」
三日月はユージンの乗るモビルワーカーにペイント攻撃をヒットする中、後から狙おうとする昭弘のモビルワーカーにペイント攻撃を咄嗟に命中させる。
昭弘「このタイミングでかわすかよ!三日月・オーガス!」
タカキ「かっけえなあ…いつか俺も…」
モビルワーカーの訓練に惚れるタカキはCSGの実行部隊の隊長ハエダ・グンネルに棒で叩かれて倒れる。
ハエダ「何をチンタラやってんだ!、トド!餓鬼の躾はてめえの仕事だろうが!」
トド「こら!てめえら!」
ハエダ「ふっ、宇宙ネズミが…、はしゃぎやがって…」
少年兵A「大丈夫か?」
タカキ「ん…、平気…」
タカキは口から微かに血を流しながら起き上がる。
CGS食堂。
訓練が終了するとCGSの兵士らは食事をしていた。
ユージン「俺達がお嬢様の護衛?」
ノルバ「お嬢様って、いいにおいするんだろうなー!なあ、三日月!」
三日月「お嬢様っても、同じ人間なんだし、そんなに変わんないだろ?」
少年兵「女に飢えてない三日月さんに、そんなこと聞いて無駄っつーの!」
三日月「タカキ」
タカキが水を持ってくる。
タカキ「はい、水ですか?」
三日月「いや、その傷」
タカキ「あっ…、平気っす!いつものことで…」
ユージン「でも、あれだな、社長もよ、口だけの社員様より、結局は俺らの力を認めてるってことなんじゃないの?で、これをきっかけによ、社員のやつら出し抜いて、俺らが一軍になって…!」
オルガ「いくらマルバの親父が耄碌したって、使い捨ての駒ぐれいにしか思ってねえ俺らを認めるわけねえだろ…」
ユージン「おい、俺ら参番組隊長のお前がそんなだから、いつまでたっても、そんな扱いなんじゃねえのか!」
ビスケット「やめなよユージン」
ビスケットはユージンの悪口を制止させる。
ユージン「うるせぇ!ビスケット!、てめぇは黙ってろ!だいだいてめぇ…ああー!」
三日月に左耳を引っ張られるユージン。
三日月「喧嘩か?ユージン?俺は嫌だ」
ユージン「取れる…取れるって!」
オルガ「喧嘩じゃねえよ、これくらい、な?」
ユージン「あ…当たりめえだろ!」
4人が話してる中、昭弘・アルトランドが食べ終えたのか立ち上がる。
オルガ「悪いな昭弘、騒がしくてよ」
昭弘「いつもの事だろ」
昭弘がそれを言うとオルガは首を上げる。
アーブラウ領 クリュセ独立自治政府
首相官邸。
クーデリア・藍那・バーンスタインは出発前に母である朋巳・バーンスタインと会話をしていた。
クーデリア「それではお母様、行って参ります」
朋巳「あら藍那、もう行くの?くれぐれも地球の方に失礼がないようにね」
クーデリア「お父様は私の運動に反対なさってると思ったのに、今回、地球との調停隊役をいきなり任せて下さるなんて…」
朋巳「なんでも悪く取るのは、あなたの悪い癖、お父様は貴方の事をいつも心配して下さってるのよ」
クーデリア・藍那・バーンスタインは廊下を出て、歩きながら付き添いのメイドであるフミタン・アドモスとクリュセ独立に関する話をしていた。
クーデリア「お母様は目を逸らしてるのよ、この屋敷の外で何が起こってるのか、知ろうと思わない、私はそんなの嫌、本当の事を見たいし、本当の事に触れたいの」
フミタン「それで今回の護衛役に彼らを?」
クーデリア「そう、彼ら火星系の少年兵達は長く続く地球圏からの支配が生んだ、今の火星が抱える問題、そのものなのよ。そんな彼らと触れ合う事で私は少しでも、その痛みを分かち合えたらと思うの」
ギャラルホルン 火星本部 静止軌道基地
アーレス。
クーデリアの父であるノーマン・バーンスタインとギャラルホルン火星支部の支部長コーラル・コンラッドと会話をしていた。
コーラル「若さとは、純真さとはなんで美しい事だろう。地球との関わりの深いバーンスタイン家の娘が独立運動の旗頭として扱われるとは皮肉なものだな、ノーマン・バーンスタイン軍」
ノーマン「はー、愚かな娘で」
コーラル「いや、愚かさもあそこまでいけば、立派なものだ、だからこそ、クリュセの、いや火星中のならず者達も彼女を支持するのだろう」
コーラルはクーデリアの情報が表示されてるデバイスに手をかける。
コーラル「ならば、完全なるカリスマとして、永遠に民衆の記憶に残るよう、我々も手助けをしようじゃないか」
ノーマン「あ、はい、お手柔らかに、コーラル閣下」
会話後、コーラルはエレベーターで今後の独立運動の事を考えていた
コーラル「自分の娘をうっておきながら、お手柔らかにと来た、ふ抜けたわ、あの男の事に娘の爪の垢でも飲むといい。」
兵士「はっ」
コーラル「しかしこれで厄介な地球からの監査も好機に変わる、ノブリスからの援助を受けるためにも、あの娘にも頑張ってもらわないとな」
コーラルは付き添いの兵士と共にMSの格納庫へ行って、居合わせた兵士三人であるオーリス・ステンジャ、アイン・ダルトン、クランク・ゼントを呼びかける。
コラール「オーリス、作戦が決まった、今回はお前に指揮を取ってもらう」
オーリス「了解!」
コーラル「クランク!お前は元教え子をサポートしてやれ!」
クランク「はっ!」
コーラル「アイン!」
アイン「はっ!」
コーラル「貴様は今回、初陣だしっかり励め!」
アイン「了解であります!」
一方で火星周辺では一隻の船が移動していた。
ギャラルホルン ビスコ一級クルーザー
ヴィルム。
そこにはマクギリス・ファリドとガエリオ・ボードウィンが乗っていた
ガエリオ「しっかし、火星か、植民地としては旨みを吸い尽くした出がらしみたいな星だ、ギャラルホルン本部の監査官様が直々に出向く必要があるのか?」
マクギリス「確認した、辺境任務は退屈か?ガエリオ?」
ガエリオ「まさか!監査付き武官として仕事はきっちりやるさ、マクギリス特務三佐殿」
マクギリス「今の地球圏の経済は、その出がらしを苦しんだ上になりたってる、今後とも彼らに地球圏への変わらぬ堅信を貫いてもらうためにも、火星支部には我ら世界秩序の番人たるギャラルホルンの一員として襟を正してもらわぬばな」
ガエリオ「支部の連中には同乗する」
マクギリス「火星は今、全土で独立の機運が高まってるらしい、案外、人の同情する暇は無いかも知れんぞ」
CGS本部
寝静まった夜。
少年兵A「えっと…南回りでDブロックまでは」
少年兵B「さっさと行こうぜ」
CGSの寮では少年兵が眠っていた傍らに、地下の機械室で三日月と昭弘が懸垂をしていた。
昭弘「いいか俺の方が体が重いんだ!体!」
三日月「はいはい」
一方、モビルワーカー格納庫ではナディとオルガが護衛任務の準備と会話をしていた。
ナディ「よーし、これで持ってく装備の確認はしまいだ」
オルガ「お疲れさん」
ナディ「もう明日か、例のお嬢さんが来るのは」
オルガ「なあ、で、明後日には出発、地球までの往復にあれやこれやで五ヶ月位か」
ナディ「ここも静かになるな…、ま、ご氏名の仕事なんだろ?良かったじゃねえか」
オルガ「何がいいもんか、いつも通り便利に使われるだけさ、マルバのおっさんは俺等の事を髭のおかげで他よりちょっとすばしっこいのが、砦の鼠位にしか思っちゃいねえからな」
ナディ「ひでぇ…旧時代のMMI、阿頼耶識か…、ひでぇ話だな…」
オルガ「ま、こいつを埋め込むのが、ここで働く条件だからな」
ナディ「それでも、仕事があるだけでまだましか…、おめぇの時は笑えたよなー、麻酔もねえ資質なのに、泣き声も一つもあげねえで、かわいがられて殴られてよ」
オルガ「泣けば、だらしねぇって殴られただろ、どっちにしろ、ここじゃ俺ら参番組はガス抜きするための玩具だが、弾除け位の価値しかない、でも…、俺にも意地があるだろな、かっこ悪いところ見せられねぇよ」
ナディ「三日月にはか?。苦労するな…隊長…」
ナディは煙草を落とし足で踏んで火を消す。
鉄#1
と
血
と
アーヴラウ領 クリュセ独立自治区。
市街地。
そこでは数千人以上の民衆らによる独立運動デモにより、警戒態勢が強まっていた。
市民A「クリュセ独立自治区は地球圏から独立を!」
市民等「独立をー!」
市民B「植民地支配、反対ー!」
市民等「反対ー!」
市民C「火星の実勢を守れー!」
独立運動が続いてる一方、雑貨屋「HABA'S STORE」の店内で少女アトラ・ミクスタはご機嫌な態度で紐のアクセサリーを作っていた。
ハバ「ご機嫌だね」
HABA'S STOREの店長であるハバがそれを言うと、アトラはびびり製作中のアクセサリーを隠す。
アトラ「すっ、すみません!」
ハバ「いいよ、今日はデモがなんとか騒がしくって、客なんか来やしない、ふん、それあの坊主にかい?」
ハバはアトラが隠し持ってるものに気づく
アトラ「…あの…」
ハバ「いいよ、いいよ、なんだかでかい仕事が入って、会えなくなるんだろ?明日の納品に間に合わせないとね」
アトラ「はい」
CGS本部
そこでは社長であるマルバ・アーケイとクーデリア・藍那・バーンスタインの独立運動に関する話をしていた。
マルバ「いやっはー、光栄ですな、クーデリア様の崇高な志には私は詰め詰め…」
話の中、ドアを叩く音がする。
マルバ「入れ!」
参番組であるオルガ、三日月、ビスケット、ライド4人らが社長室に入ってくる。
オルガ「参番組、オルガ・イツカ、以下4名到着しました」
マルバ「うん、こいつらが護衛を担当する予定の…」
クーデリア「初めましてクーデリア・藍那・バーンスタインです」
オルガ「はい」
ライド「どーもっす!あの…」
ハエダ「てめえら挨拶もまともにできねぇのか!たく…」
ハエダ・グンネルはそれを言うとクーデリア・藍那・バーンスタインは頭を下げる。
マルバ「では改めてからの段取りを…」
クーデリア「あなた!」
クーデリア・藍那・バーンスタインは三日月・オーガスを差す。
クーデリア「お名前は?」
三日月「三日月・オーガス、です。」
クーデリア「三日月、ここを案内してもらえますか?」
三日月「はっ…」
ハエダ「はい?」
クーデリア「フミタンさん、ここは貴方に任せるわ」
フミタン「畏まりました」
オルバ「あのそれは…」
フミタン「お気になさらず、説明はここでお伺いします。」
オルバ「ですが…」
フミタン「何か?」
クーデリアに変わってフミタンがマルバ社長と話す中、クーデリアは三日月に道案内を要求する。
クーデリア「では、三日月」
クーデリアは三日月に握手しようとすると拒否し、そのまま案内する。
三日月「じゃあこっち」
クーデリア「?、あ…あの…?ちょ、ちょっと」
三日月はクーデリアを案内し廊下を歩きながら会話をしていた。
三日月「で、この奥が動力室」
クーデリア「あの」
三日月「うちは自前のエイハブ・リアクターがある」
クーデリア「あのっ!」
クーデリアの呼びかけに三日月は振り返る。
クーデリア「あの…握手を…」
クーデリアは挨拶として握手をするため、右手にはめてた手袋を外す
クーデリア「握手をしましょう!」
三日月「あー…」
クーデリア「何故ですか…?、私はただ貴方達と対等の立場になりたいと思って…」
三日月「手が汚れてたから、遠慮したんだけど…」
クーデリア「その私…」
三日月「けどさ…、それってつまり…、俺等は対等じゃないって事ですね?」
CGS本部
格納庫ではオルガとビスケットがいた。
ビスケット「眠れないの?オルガ?」
オルガ「お前もだろ?ビスケット、なんせ胡散臭過ぎる」
ビスケット「たしかにあのお嬢さん自身は只の天然ぽいけど、その執事と立場は本物、ギャラルホルンが直接動いてもおかしくないほどの大物だ、それがなんでうちみたいな小さな会社を?」
藍那は少年兵の寮で眠れず不安を感じてた。
オルガ「どうであれ、俺らに選ぶ自由は無い、例え罠でも、罠ごと噛み砕くまでさ」
三日月は場内運動として走ってる一方でギャラルホルン火星支部ではある連絡をしていた。
マクギリス「本部との定期連絡、終了しました」
ガエリオ「しかし厄介だな、いちいちこうやって中継機を返さねば通信もままならんとは」
マクギリス「この船の動力も含め、エイハブ・リアクターが生み出すエネルギー無しに宇宙での生活は立ち浮かない、多少の弊害には目をつぶらざるもおえないさ」
ガエリオ「しかし、そのせいで地球からの目が届きにくくなり、我々のような監査官の仕事が増える。300年前の大戦だって、これが原因みたいなものだろ?」
マクギリス「それでも、一度手にした秩序からは手放しがたいものなのさ、人類と言うものは…、例えそれが自らを滅ぼす力であったとしても」
CGS本部
夜の警備をしてる少年兵。
少年兵Aは少年兵Bに頭を突かれる。
少年兵B「ほら、あと少しで夜明けだ、そしたら交代…」
少年兵Bは射殺され、それに気づいたAは見ようとする瞬間射殺される。
ギャラルホルン兵士「クリア、よし次は」
少年兵を射殺したギャラルホルン兵士らは次の任務をしようするなか閃光弾が放たれる。
オーリス「ちっ!いきなりしくじりやがった!兵士とスナイパーは平素にぶちこんでやる!」
三日月は閃光弾に気づき咄嗟に格納庫へと向かう。
コーラル「まて、オーリス、ここは慎重に!」
オーリス「攻撃開始!」
ギャラルホルンのモビルワーカー部隊はCGS本部に向けて一斉攻撃を仕掛ける。
不安で眠れないクーデリアは攻撃の振動に気づく
クーデリア「何!?フミタン!」
フミタン「様子を見てきます、お嬢様はここでお待ちを」
フミタンが外の様子を見に出ると、クーデリアも行こうとする。
クーデリア「待って!私も!」
出ようとする中、クーデリアは攻撃の振動による大きな音に耳をふさぐ。
一方で格納庫内ではモビルワーカーを発進しようとしていた。
オルガ「状況は?」
発進前の中、ビスケットがMMIのデバイスを持ってくる。
ユージン「おせえぞ!今、三日月と小隊が出た所だ!」
ユージンはそれを言うと、ビスケットはオルガの背中にデバイスを付ける。
ユージン「第二班格、昭弘達も出てる!」
ハエダ「何やってんだ!?、お前ら参番組も頭を抑えろ!」
オルガ「敵って…相手がわかったんですか?」
ハエダ「そっ…それは…」
一方、CGSの外ではCGSモビルワーカー部隊がギャラルホルンのモビルワーカー部隊の侵攻を阻止するため死守していた。
ノルバ「くそっ!金持ちかよ!ポンカスと撃ちやがって!誰が知らねえが、このまま俺を押し寄せってか!?」
三日月「いや、来る…」
ノルバ「嘘だろ!あのモビルワーカーは!?」
一方でマルバ社長は財宝をバックに詰めて逃げようとしていた。
マルバ「ギャラルホルンだと!?くそったれ!何でやつらが家を!?だいだい、家にはたいした資産も…」
マルバは焦る中、貴重品が保管されてるパスワードタイプの扉を明けようとするが、わからず叩く。
マルバ「くそっ!パスワードが思い出せん!確か餓鬼の頃、飼ってたメス犬に鍵が…、資産、雌犬…」
マルバ「ササイ!」
マルバの資産をしまおうとする部下のササイ・ヤンガス。
ササイ「えー!?」
CGS本部
格納庫。
そこでは残りの少年兵が出撃の準備をしていた。
ユージン「どうしてギャラルホルンが!?」
ハエダ「知るわけねぇだろ!」
トド「いいからとっとと出ろ!」
オルガ「一軍は本体はどう動くんです?連携は?」
ハエダ「お…俺達は…、回り込んで背後を撃つ…攻撃だ!だからそれまで、お前らはしっかり相手を抑えとけ!」
トド「わかったな!」
ユージン「ちっ!行くしかねえか!」
ビスケット「オルガ、うちの動力炉以外のエイハブ・ウェーブを換装されてる、相手がギャラルホルンなら、もしかすると…」
ユージン「オルガ!早くしろよ!」
オルガ「ビスケット、頼みがある」
オルガの頼みを聞くと、ビスケットは口を閉じる。
一方で三日月率いるモビルワーカー部隊はギャラルホルンのモビルワーカーとの戦闘の真っ最中であった。
ノルバ「助かったぜ!三日月」
三日月「いいよ、にしても数が多い、弾の残り…」
オルガ「最初の隊は一旦下がれ!新手の隊と交代補給だ!」
ノルバ「オルガ!おせえぞ!」
オルガ「悪いなミカと昭弘も戻れよ」
タンジ「オルガさん、数が足んないなら、俺を出して下さい!モビルワーカーが一台開いてます!」
タカキ「タンジ、お前はそんな…」
オルガ「白が戻ったら、その下につけ、無理をすんなよ」
タンジ「よっしゃ!」
タカキ「えーっ!」
ササイ「くそーっ!女の目は参番組が見ることじゃなかったのかよ!」
ササイは扉を開ける。
ササイ「マルバの野郎、くそっ!失礼しますよ!」
そこにはクーデリアの姿はいなかった。
一方、前もってクーデリアを連れ出したビスケットは扉を開けようとしていた。
クーデリア「どこへ行くのですが?私とフミタンを待たねば」
ビスケット「あのまま、あそこにいたら死にますよ!」
クーデリア「死…死ぬ…?私は死ぬのですか?」
ビスケット「そうならないように努力してるところです!」
ビスケットはやっと扉を開け、中へ入るとクーデリアはその光景を見る。
ナディ「ヤマギ!5番のケーブル!」
ヤマギ「はい!おやっさん!」
ナディ「ああ、もう始めてるぞ!本当にいいんだな!」
ヤマギ「頼みます」
そこには起動前のガンダム・バルバトスがあった。
ヤマギ「俺はこれからまだやるべきことがあるから!」
少年兵「5番見つからないっす!」
ナディ「そこの下にあんだろ!」
一方でギャラルホルンの侵攻を止めようとする、CGSのモビルワーカー部隊。
オルガ「参番、すぐ応援が到着する!もう少し耐えてくれ!ここは攻撃もやばい、当たり投げるぞ!ユージン!移動!」
ユージン「移動はいいけどよ、このままじゃジリ貧だぜ!」
ノルバ「来るぞ!着弾集めて…、こら何やってるタンジ!」
タンジ「向うの方が硬いんだ!近づかなきゃ…うわぁ…!」
タンジの乗るモビルワーカーは岩の凹凸にぶつかりスリップし止まる。
ノルバ「動け!足止めたら死ぬぞ!」
タンジは絶体絶命と思いきや、三日月・オーガスのモビルワーカーの攻撃で一命を取り留める。
三日月「ごめん待たせた」
タンジ「三日月さん!」
昭弘「お前ばっかり、行かっこさせんかよ!」
オルガ「よしミカと昭弘が喰い付いた、交戦ならあいつらに勝てるとはそうはいねえ、宇宙鼠の本領発揮って事だ」
三日月と昭弘は敵のモビルワーカーを引き付ける。
オルガ「今のうちに立て直すぞ!負傷者もなるべく下げろ!」
ユージン「けどよ、こんなのは只の時間稼ぎだぜ!ジリ貧なのは変わんねえ!それより本体は?一軍はどうした!?一体いつになったら来るんだよ!」
ビスケット「オルガ」
オルガ「ビスケットか!?」
ビスケット「悪い方の読みが当たったよ、一軍はいま社長と一緒に裏口から全速で戦闘域を離脱中」
社長含めた一軍らは参番組らを囮にして裏口から逃げる。
ユージン「おいおい、どうすんだよ!?俺らはこのままじゃ犬死にかよ!?」
オルガ「いいや違うな」
ユージン「はーっ?」
オルガ「それじゃ筋が通らねえ、なあ、ビスケット?」
ビスケットは指を差す。
ビスケット「だね」
ビスケットはスイッチを押すと、逃げていた一軍のトラックにある装置が放たれ空から赤い光が5つ放たれる。
一軍兵士A「何だあれ?」
一軍兵士B「信号弾?」
ユージン「なんだありゃ?一軍か?」
オルガ「ああ、どうやら俺達のために囮になって下さる見てえだ。」
ハエダ「おいトド!てめえどういうつもりだ?」
トド「いやいやいや!俺は本当に何もして無いっす!」
ハエダ「餓鬼共がーっ!」
ライド「おーっ!敵が移動してくぞ!」
オルガ「だろうな」
ユージン「はーっ?」
オルガ「俺の読みどおりなら、奴等はいまここから逃げ出すやつを無視できねえ」
一方でガンダム・バルバトスが格納されてる倉庫でヤマギはケースから部品を取り出す。
ナディ「ヤマギ!12番!」
ヤマギ「はいっ!整備士」
クーデリア「あのっ!私も何か!」
ナディ「お嬢さんは危ねえから、ちょっと下がってな!」
参番組のモビルワーカー部隊はギャラルホルンのモビルワーカーを次々と撃退する。
ダンジ「あれは!?」
タカギ、ライド「俺たちの囮じゃない!?」
オルガ「さあ、反撃開始と行こうか!」
そんな中、銃撃がオルガ率いる部隊にめかげて攻撃が来る。
ユージン「銃砲!?」
オルガ「これは!?」
少年兵「なんだってんだ…」
すると予想外の出来事にギャラルホルンのMSであるグレイズが襲来する。
オーリス「全く…、この程度の施設制圧に何を手まどってる!」
ユージン「マジかよ…」
オーリス「モビルワーカー隊は全員撃破だ!」
するともう一機のグレイズがやってくる。
クランク「オーリス!何故、撃った!?我々の目的は…」
オーリス「黙って貰おう!指揮官は私だ!そんなに目的が大事なら回収はそちらに任せよう!アイン!貴様もだ!」
アインはオーリスの言うとおりに従う。
アイン「りょ…了解!」
ユージン「冗談だろ…MSなんて勝てるわけがねえ…」
ノルバ「どうすんだよこれ…」
ダンジ「逃げなきゃ…」
昭弘「どこに?」
オルガ「そうだ、どこにも逃げ場なんてねえぞ、鼻っから…な!ミカ!」
三日月「うん、で?次はどうすればいい?オルガ?」
参番組のモビルワーカーはグレイズを攻撃しようとするものの破壊される
オーリス「はっはっはは!まるで虫けらだ!」
アイン「クランク二尉、オーリス隊長は…」
クランク「黙っとけ!(我らがもっと早く出ていれば…味方にこんな犠牲が出ることが無かったというのに…)」
オルガ「無理をするな!ミカが戻るまで、少し時間を稼げやいいんだ!そしたらよ、このくそったれな状況に一発かましてやれるんだ!だからそれまで…」
グレイズの攻撃でCGSの司令塔が破壊される。
ダンジ「基地が!やめろ!そこには俺の仲間が!」
ダンジはグレイズに攻撃を仕掛けるものの、グレイズのキック攻撃でダンジの乗るモビルワーカーが破壊される。
ノルバ「ダンジー!!畜生!!ダンジーが!」
オルガ「足を止めるな、後少し…後、少しで」
ユージン「オルガ、なんかこっち見てる!」
オルガは振り返るといつの間にオーリスのグレイズがオルガとユージンが登場してるモビルワーカーを追い詰めていた。
オーリスはグレイズの頭部を展開し攻撃を放とうとする。
オーリス「貴様が指揮をしているのか?」
ユージンは慌ててオーリスの攻撃から逃れようとする
ユージン「死ぬ死ぬ死ぬー!」
オルガ「死なねえ!死んでたまるか!このままじゃ…こんなところじゃ!」
オルガとユージンはオーリスのグレイズからの攻撃を必死に避けるも追ってくる。
オルガ「終われねぇー!」
オーリス「ふっはははは!」
オルガ「ミカ!」
オーリスはオルガとユージンのモビルワーカーを斧で攻撃しようとした瞬間、土煙が激しく噴いた先にはガンダム・バルバトスが現れ、メイスでグレイズの頭部を破壊する。
三日月「ねぇ?次はどうすればいい?オルガ?」 オルガ「決まってんだろ…行くんだよ」 三日月「何処に?」 オルガ「ここじゃないどっか…、俺達の本当の居場所に…」 |
ガンダム・バルバトスに乗った三日月はグレイズを撃破し顎から血が垂れる。
三日月「うん…行こう俺達…」
下から出る土煙を背景に左横に向いてるガンダム・バルバトス。
次回予告 アトラ「ブレスレットを喜んでくれるといいな~、いつも付けてくれるかな?、あっ、そしたら臭くなっちゃうかな?、たまに日の当たる所に干してくれるといいんだけど…、あっ!でも宇宙にいっちゃったら無理だよね!?どうしよう!」 アトラ「次回、機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ。第2話『バルバトス』」 |
最終更新:2016年12月16日 17:13