第九話 真実

 星良が持ち帰った重大な秘密とは、タイムトラベルの真実だった。BELは昔のある書物を見つけて、未来のBELに指示され、それを公開せず、隠していたらしい。その内容と、BEL内部の情報によると、伊織達が未来で見てきたBELは直接未来のBELではないらしい。別時間軸のBELが現代BELに指示を出していたようだ。未来のBELは、人間は発達しすぎ、地球は壊滅した。人間を生かしている意味は無い、殲滅しろという目的らしい。現代BELは本来の国家機関としての立場と、未来のBELという二つの存在に板挟みの状態になり、中では二つに分かれているらしい。しかし主流派は未来BEL側であるため、いずれ飲み込まれてしまうだろう。

 そもそもタイムトラベルは直接の未来へいけるわけではなく、時間帯のずれた、別時間軸への移動のようだ。だからALSでは過去を改変しても現代に何も影響は出なかったようだ。アノーラ自体は時間軸移動をして来るので、時間移動空間の中で戦闘をしていたため気づかなかったらしい。

 そしてこの書物には更に驚くべき内容が書かれていた。 - このタイムトラベルは魔法によって成立している。 -

最終更新:2013年05月14日 01:00