朝、鏡を見るたびに『君はいったい誰なんだい?』と自問する。
顔に大きく残った傷跡は罪人の烙印。
国を守るつもりで守れなかった愚かさの象徴。
今でも鏡を見る度に思いだす。
僕の見通しのなさのせいでザフトに攻め込まれ
愛していた婚約者には国家反逆罪の汚名を着せられ
国が焼かれ国民が死んでいく悲鳴の中、嘲笑を浮かべたオーブ兵によるリンチを受けた。
オーブで最後に見た光景は、僕に向かって落ちてくるMSの影。
顔に大きく残った傷跡は罪人の烙印。
国を守るつもりで守れなかった愚かさの象徴。
今でも鏡を見る度に思いだす。
僕の見通しのなさのせいでザフトに攻め込まれ
愛していた婚約者には国家反逆罪の汚名を着せられ
国が焼かれ国民が死んでいく悲鳴の中、嘲笑を浮かべたオーブ兵によるリンチを受けた。
オーブで最後に見た光景は、僕に向かって落ちてくるMSの影。
セイラン派の人間に助け出され、オーブを脱出した後医者に
「顔の傷は消さなくてよろしいのですか?」と聞かれたが断った。
そういえば、あの医者は不思議そうな顔をしていたっけ。
そりゃそうだね、自分の顔にこんな傷を残しておくなんて物好きもいい所なんだから。
でも、消せやしないよ。
これは僕の自分自身に対する断罪の一つなのだから。
これからも一生、この傷と共に生きていくのさ。
「顔の傷は消さなくてよろしいのですか?」と聞かれたが断った。
そういえば、あの医者は不思議そうな顔をしていたっけ。
そりゃそうだね、自分の顔にこんな傷を残しておくなんて物好きもいい所なんだから。
でも、消せやしないよ。
これは僕の自分自身に対する断罪の一つなのだから。
これからも一生、この傷と共に生きていくのさ。
あれから毎朝、鏡を前に『君はいったい誰なんだい?』と自問し
『僕は、自分の愚かさで国を焼いてしまった罪人さ』
そう答えるのが僕の日課だ。
『僕は、自分の愚かさで国を焼いてしまった罪人さ』
そう答えるのが僕の日課だ。